青年は、ロンの兄弟槍を片手に黄金の杯で酒を飲む 作:儀田 佳宗
ちょっとリアルの方の用事が忙しく、書いてる暇がありませんでした!
あと、この前300超えたら記念になんか書くと言っていましたが、お気に入り数が400超えてました(白目)!!!!
本当に、皆さんのおかげです!
ありがとうございます!!
記念作品はまたの機会になりますが、出来たら今日中にもう1話出したいと思います!
これからも、応援よろしくお願いします!!
俺が呆けている間にも、目の前の騎士は抜剣した騎士用の鉄製剣を構えている。
「・・・一体どういうことだよ・・・なんでさっき会ったばかりの他人に剣向けてんだよ!!」
俺は、状況は全く呑み込めていなかったがさっき会ったばかりの俺に対して剣を向けているこの騎士に対して言い知れぬ怒りを覚えた。
「お前らは村の人から食料をむしり取るだけじゃ飽き足らず!さっきの俺の態度に腹を立てて報復でもしに来たのか!?それともただむかつくからという理由だけで俺を殴って蹴って、ストレスのはけ口にでもしに来たのかッ!?ふざけんなッ!!」
もう、俺の中でこいつらは一様にして『悪』だった。
いくら、『王の命令』だと『明日生きるため』なのだとしても、
それを免罪符にして他者を貶めてもいいという理由にはならない。絶対に。
今のこいつらは、免罪符を得たことで平気で罪を犯すくそ野郎どもとやっていることが何も違わない。
本当に、ふざけている。
・・・しかも、それをさせているのがアーサー王だということもなお俺をイラつかせた。
なんで俺の理想が・・・夢が・・・その実態がこんなものだと・・・
そう突きつけられているような気がしてならなかった。
ふ ざ け る な
「別にいいぞ、やってやるよ決闘。どうせ周りもくそ野郎共の観衆がいんだろ?俺を全員で嘲笑ってんだろ?・・・あんまりなめてんじゃねぇぞ!お前を負かして、周りの奴らのにやけ顔ごと吹き飛ばしてやるよ!!」
そこで、俺はその怒りを目の前の騎士にぶつけることにした。
確か、こいつはここに来た騎士たちの中で最も強い奴だってくそ野郎が言ってたな。
なら、こいつを倒せば、流石に周りで見ているだろう騎士たちもなめた態度はとらなくなるはずだ。
楽勝だろ。
こっちにはチートがバンバン詰まった槍があるし、腐っても聖杯と槍が作った不死身の体だってある。
そして、ただ鬱憤を晴らしたかった。
「・・・貴公は何か勘違いをしておられる。私の目的は初めに言ったように、貴公と貴公の持つその槍についてだ。そもそもこれは私の独断であって、団長やその他の団員たちの関与は一切ない。よって、ここに団員はおらずすべて私の私情で動いている。」
・・・・・・・・・・・・・・・・あ、
・・・そうだ。
いきなり剣を向けられたかとに対する驚きと頭に血が上っていたせいで忘れていたが、こいつは初めに『槍に用がある』って言ってたじゃないか。
「だが、確かに今貴公は『受けて立つ』という宣言をしたな?ならば始めさせてもらおう」
「え?ちょ」
いきなり宣戦布告をした騎士は、うろたえるガレウスを気にも留めず腰を下ろし・・・
「・・・ハッ!!!」
突き出した剣で慌てて槍を持ったガレウスの
「・・・は?」
ソレを知覚した直後、待ってましたと言うように想像を絶する痛みが
熱い熱い熱い熱い熱い熱いあついあついあついアついあつイアツいあツいあツイアツイアツイアツイアツイ···
「ッ~~~~~~~~!!!!・・・・・・・くはッ!!・・はぁ・・はぁ・・・」
意識が飛ばなかったさず、声も上げなかったのは、怒りからくる力か。それとも目の前にいる敵を倒さぬ限り、自分は死ぬという直感か。
いずれにせよ、少し息をすることを忘れていただけで意識を失わずに済んだ。
腕を見るとさっきの一瞬が嘘だったかのように元通りで、飛んでいった先には槍だけが落ちていた。
だが、痛みだけは忘れられない。
たった一瞬ではあったが、その瞬間が、ガレウスの感覚では何分にも何時間にも感じられた。
ただ日本でのほほんと暮らしていたのだ。そんな彼が、普通《腕を切り飛ばされる痛み》なんてものを感じる機会は相当少ないだろう。
その一瞬で、彼が感じたのは、圧倒的な
まるで、皮膚に焼けた鉄をくっつけられたようにも感じられたし、炎にそのまま傷口を炙られたようにも感じられた。
だが、相手の剣の腕前が良かったのか、
そして、同時に勘違いをしていた。
昨日、ガレウスが上空100メートルから落下した時、あの時のガレウスのダメージは作り替えられた直後体を持ってしても即死だった。
だが、即死だったからこそ、脳が痛みを近くする前に機能停止し、即時再生したことで痛みを伴うことなく復活できたため、これさえあれば痛みを感じることなく即時再生できるのだと思っていた。
そんな上手い話があるわけが無いというのに。
「········一体何をした。」
惚けていた脳を再び再起動し、声のするほうを向くと、フードでまだ顔は見えないが、明らかに驚いたという声で話す騎士がいた。
「···私は確かに今、貴公の腕を切り飛ばした。·····それに対し、貴公はなんの反応も見せることなく、抵抗もせずにそれを受けた······幻術か?·····いや、幻術など、対魔力の強い私にかかるはずがない·····なるほど。それが槍の力ですか···」
騎士は騎士で、ブツブツと独り言を言って、自己完結したようだ。
「では、私ごとき槍を取るまでもないということですか···そちらこそ、私をあまり舐めないでくださいっ!」
その瞬間、またも騎士は目にも止まらぬスピードでこちらに接近してきた。
「っ!!クソがっ!」
色意と話が噛み合っていないまま突き出された騎士の剣が胸元に迫る。
そして、目に怒りと恐怖、戸惑いを込めてその迫る様を見る。
だが、流石に予備動作が見えていたし、先程の痛みをもう一度見舞われるのは勘弁なので、悪態をつきながら直ぐにその場から飛び退き、見えないその剣の軌道から逃げる。
しかし、直ぐに横凪の一閃がこちらに向かって飛んできた。
「ッ!ロンギヌスッ!」
だが、その一閃を関係ないというように立ち上がり、腕とともに飛んでいった槍を呼ぶ。
すると、その声に呼応するようにヒュッ!という軽快な音と共に赤い一閃が飛んできた。
ガキンッ!!!!
「ッ!···ほぅ···。」
そして、速度をそのままに騎士の横凪の一閃をいなし、手の中に収まる。
槍が手元にあるだけでも相当安心出来る。
「やっと槍を手に取っていただけましたか。···なるほど。纏う気が変わりましたね。それでは、私も相応の覚悟で行きましょう。」
その言葉とともに、騎士の体から一陣の風が吹き出しそれと共に羽織っているフード付きのマントが下に何か厚い鎧か何かを着たように盛り上がった。
そして、それと共に発せられる威圧の質が一気に上がった。
まるで、空気さえも軋ませるような極大のプレッシャー。
常人がこんな気に晒されればそれこそ発狂間違いなしだろう。
「ハァッ!!!!!!」
それと共に、騎士がもう一度掛け声を上げながらさらに速度を上げた剣を掲げ迫る。
「ッ!アアァァァァア!!!」
それに合わせ、俺も目の前まで来てやっと知覚出来た自分の脳天を狙うその剣に槍を合わせ、雄叫びと共に跳ね返す。
「フッ!!」
だが、騎士は跳ね返された勢いそのままに体を回転させ、再び横凪の一閃を放つ。
美しいその軌道に乗った剣はガレウスの脇腹を捉え···だが、その直前に作り替えられた体による超人的な反射神経でその間に槍を入れ、剣と槍を通し、2人の力が拮抗する。
だが、それは一瞬で、それ以上踏み込めないと理解した騎士はその体をくねらせ、すぐさま後退。だが、次の瞬間にはその化け物じみたスピードで地面を陥没させながら凄まじい突きを放ってくる。
「チィッ!!!オラァッ!!!!」
騎士がもう一度突き出してきた剣をいなしながら槍を回し、穂先とは反対側の持ち手の方を相手の懐に入れ、そのまま突き出し、後ろに下がらせる。
「ほぅ·····なかなかやりますね···ですが、どうしたのですか?もう息が上がっていますよ?まだ決闘は始まって2分も経っていませんよ?戦いに疲れるには、いささか早くありませんか?」
「ハァ···ハァ···ゲホッゲホッッ!···ハァ···まじかよ···こんだけやってまだ···ハァ···2分も経ってないとか·····」
バカじゃねぇの···?
更に、本人は気づいていない···いや、気づくことを恐れているが、槍を持ってから武器を撃ち合った数。たったの
本人にとってはそれこそ、凄まじい集中力によって知覚している時間は永遠にも感じられているが、その実、戦いは2分どころかようやく1分経った所で、撃ち合ったのは4回という戦いの始まりの始まり。
その時点で、ガレウスの体力は既につき果てていた。
もう、笑うしかない有様である。
─────この戦いは始まりからこの瞬間まで、全てがガレウスにとってキャパシティをオーバーしていた。
全てがこの体の化け物じみた反射神経によって繰り広げられていただけで、ガレウス本人の意思は全く介入していない·····と言うより、一切の介入が出来なかった。
その証拠に、ガレウスは一切、
本来ならバックステップなどをして繰り出される高速の剣戟を避けることだって出来たはずだ。
それが出来なかったのは、一重にそこまで考える余地がなかったからだ。
恐怖から来る足の震えはなく、そもそも恐怖を感じているという自覚すら感じる暇のない高速の剣戟。
反射で反応出来たのは腕のみ。更に、相当無理な動きをしている
最後の突きは辛うじて反応したガレウスが自分の意思でやったが、それでさえも脳がショートする寸前でヤケになった結果の判断だった。
更に、反応は出来ているが、今の状況を見て分かるように無理やり体を相手の剣戟に合わせているため、相当体に負担がかかっている。
正直に言って、あと3戟打ち合わないうちにまたあの痛みを数十倍にしたものを貰うだろうことは容易に想像できた。
「では、少し速度を上げていきましょう。」
その言葉と共に、再び構えに入る。
しかもまだ加速するって·····
だが、息も整っていないこの状況で打ち込まれたら本当にゲームオーバーだ。
ただ反射神経で戦っていても直ぐに負ける。
·····ん?·····負ける?····ッ!!
「ちょっ、ちょっと待った!!」
ガレウスは、少しでも息を整えるために相手の気を一時的にそらすことにした。
「む。・・・騎士の決闘に待ったとは・・・無粋ですね・・・・・して、如何したのでしょうか?」
相手が一応待ったに応じてくれたことに安堵しながら、先程思いついたある
「な、なぁ·····この戦いの
それは、戦いが始まる前に決めるべきであったが、両者とも頭に血が上っていたために明確にできていなかった
さて、今回の戦闘シーンはたったの4戟!(なんじゃそりゃ)
後編はもうちょっと増えると思います!(剣戟が!)
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