青年は、ロンの兄弟槍を片手に黄金の杯で酒を飲む   作:儀田 佳宗

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すいません、こちらの手違いで2話の前に3話を出してしまいました。
現在は修正したので物語をお楽しみください。
本当にご迷惑お掛けしました·····。


第3話 死と奇跡の境界線

────体が、内側から、爆発した。

 

 

文字にするのは簡単だが、実際にその光景を思い浮かべることは中々に難しいことだろう。

 

だがそれは、錯覚でもなんでもなく実際に爆発したのだ。

 

 

それを認識した時点で、()()()()()()()()()()()()していた。

 

 

しかし、その時に感じるはずの痛みは()()()()()()

 

 

 

 

しかも、爆発した箇所は()()()()()()()、代わりにそこから()()()がたくさん溢れており、ただ暖かい。

 

 

 

痛みが無いという事が、逆に正常な思考を乱し、更に恐怖を与えてくる。

 

 

 

 

「あ"····が··????」

 

 

 

 

今、俺の頭は下半身を見ているが、少しづつ薄くなったかと思うと次の瞬間光の粒になって跡形もなく()()した。

 

 

 

 

全てが光の粒になっており、肉片など()()()()()()()()

 

 

 

 

「あ····あぁぁぉぉあぉあおおぉぉぁぉぁァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアAAAAAA‼‼‼‼‼‼‼‼」

 

 

 

 

雄太は、それを見た瞬間絶望した。

 

 

狂った。

 

恐怖した。

 

 

 

まだ、理解は追いついていないがこの場所に居たくなかった。

 

 

自分も、ああなってしまうのではないかと、存在そのものが消滅してしまうのではないかと、気が気でなかった。

 

 

そして、上半身だけでなんとか逃げようともがく。

 

その瞬間にも、光はどんどんとその体を侵食して行く。

 

 

 

「いや··だ、いヤダヤダヤダヤダヤダヤダやだヤダヤダヤダヤダ!!!!!」

 

 

死にたくない!!!!!

 

その時、彼の目にあの槍が映る。

 

彼はその穂先を引っつかみ、一気に布から引き出した。

 

 

それは、穂先から取ってまでが真っ赤に染った槍だった。

 

構造は螺旋状になっており中心部が少しだけ螺旋が綻び膨らんでいる。

 

一見するだけで見惚れるような美しい槍だった。

 

だが、今の彼にはそんなこと一切関係ない。

 

とにかく逃げたい一心で、その槍を杖の代わりにしてそこから逃げる。

 

ただ、「死にたくない」と唱えながら····

 

 

──────────

─────────────

────────────────

───────────────────

 

 

やがて、さっきの白骨の死体場所まで戻ってきた。

 

そこで、彼は()()()の違和感に気づいた。

 

 

········下半身?

 

 

「え?·······な、なんでッ!?」

 

そう、後ろを見るとそこには下半身があった。

 

きちんと腰とくっついており、感覚もある。

 

「は、はぁ!?」

 

そんな馬鹿なと雄太は思ったが、やはり確信を得るためでも何となくさっきの場所に戻るのは怖かった。

 

 

・・・少し考えてみる。

 

一体なぜあんなことになった?

 

水に毒でもあったか?いや、そんなものがあったら川に投げ込んだ時点で死んでる。

 

ならば杯に毒でもあったか?···多分それはない。

 

杯にそんなものが塗ってあるなら目の前の兵士に下半身は無いはずだ。

 

ならば本当に一体なんだったんだ?

 

·····少し怖いが、やはり行こう。

 

その後、杯を入念に調べたが結局何も無かった。

 

更に水も、戦々恐々としながらももう一度飲んだ。

 

結果はもちろん()()()()。ただの美味しい水だった。

 

 

だが、杯で飲んだ方が美味しかったような····

 

····まぁ、それは気の持ちようだろう。

 

 

1番無さそうだが、あれは夢だったのか?

 

 

 

 

········いや、あれだけ鮮明に見てんだまさか夢オチなわけはないだろう。

 

 

 

だが、そこに居ても何も解決しないので槍を洗って先の場所に戻った。

 

 

 

 

ちなみに槍は洗っても洗っても穂先のこびり付いた血は取れなかった···

 

 

 

服はまだ乾きそうにないから木の枝に掛けておいた。

 

流石にパンツは履くが。

 

さて、少し腰を落ち着けたところで先程の本を開いた。

 

その時に思ったのだが、本の文字が日本語になっている。

 

中世に日本語なんてあるわけないだろう。

 

 

多分だが、思うにこれはあの魔法陣の効果だと思う。

 

 

Fate作品では召喚されたアルトリア・ペンドラゴンはブリテンの王にも関わらず召喚された瞬間から日本語を話していた。

 

 

ということはあれを通る際、ある程度の言語変換能力が着くようになるのだろう。

 

 

「ガ·····ギャ······?ギャ····ラハッド········?」

 

 

 

表紙には薄れた文字でそう書かれていた。

 

 

なんだろう、名前?······ギャラハッド······どっかで聞いたような·········。

 

 

もう1ページめくった所でそれが誰か気づいた。

 

そこにはこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聖杯探求日記」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

···········あぁー、やっぱりな。

 

 

これFate(運命)だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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