青年は、ロンの兄弟槍を片手に黄金の杯で酒を飲む 作:儀田 佳宗
作者:Σ (゜Д゜)/
雄太:\( ^q^ )/オワタ
オルトリア:やったぜ!!
メイドオルタ:おい、これ基盤まで見えてるぞ?
作者:くそったれがぁぁぁぁぁああああッッッ!!!!!
とある聖女:マスタァァァァァアアア!!!!!
·····投稿遅れてすいませんでした。
少し所用で忙しくしており、出せませんでした。
今後も、こんなことがあるかもしれませんがどうか暖かい目で、よろしくお願いします。
小便王:ダイオキシンとか出そうですね。
「ところで、リンはなんでこの森に来たの?」
俺は、10歳くらいの幼い遠坂 凛似の翠目茶髪の少女リンネイルに先程狩った魔獣を解体しながら問いかける。
この解体方法はリンネイルが持っていた本を参考にした。
「知りたい?」
うっわ、すげーニマニマしながら聞いてくるよこの子。
「知りたい知りたい。どうか教えてくださいリンネイル様。」
「ふふん!そこまで言われたら仕方ないわね。私はこれを探してたのよ!」
そして、リンは得意げな顔をして持っていたカゴから何の変哲もない1本の草を取り出した。
「···それは?」
「これはね、知る人ぞ知る伝説の霊草、《黄金草》よ!!」
うわー、なんとありふれたネーミング。
·····しかもどこも黄金じゃないんだが···
「あなた今こう思ったでしよ、『あれ?黄金草なのに黄金じゃない?』ってね!!」
「···口に出してたか?」
「顔に書いてあったわよ。」
···俺の顔ってそんなに分かりやすかったか·····
「私も最初はそう思ったわ。でもね、これは黄金と同じ価値···いや、黄金よりも価値があるものだから、貴重という意味で名づけられたのよ。」
「ふーん、そんなに凄いものなのか?」
「聞いて驚きなさい!これはね、煎じて飲むだけでどんな病気でも治るのよ!!!!」
·····なんだ、ただの仙豆か。
あれ?仙豆は怪我だけだっけ?
「あれ?あんまり驚かないのね。」
「俺も似たようなもん知ってるから。」
「え!?そうなの!?」
「まぁ、その話は置いといてほんとにそれが黄金草なのか?俺には周りに生えてる草と何ら変わらないように映るんだが···」
「そんなわけないじゃない。···あ、これ私にしか見えないんだった。」
「ん?どうゆうこと?」
「えっとね、私は他の人には見えない《何か》が見えるの。それは、いろんな形をしててね。この草には周りに赤と白と青と緑と黄色の玉がくっついてるように見えるの。それが、私の黄金草の見分け方ね。」
「え?他の人には見えない何かって何?」
「そんなの私も知らないわよ。私が宙に浮いてる玉を見て『あれ何?』って聞いても他の人には一切見えないから変な子扱いされたし···でも、この玉を使ったら面白いことが出来るの!」
そう言うと、彼女は手を広げて何かを念じるように目を瞑る。
すると、その瞬間···
「え!?水!?」
···彼女の手から水が出てきた。
「今のはね、さっき言ってた玉の中から青色の玉だけを集めるの。それをひとつにまとめていくと膨らんだ玉が耐えきれなくなって破裂した時に水が出て来るのよ。どう?凄いでしよ!!!!」
いや、凄いというかなんというか···
「····それって、魔術だよね?」
「マジュツ?それって確か、マーリン様が使ってる不思議な力のことよね?え!?この力が魔術なの!?」
え!?逆に知らずにやってたのかよすげぇな!
「えーっと、多分そうだと思うけど···それって他にも何か出来るのか?」
「確か···赤色の玉を集めたら炎が出てきて、黄色の玉を集めたら、どこからともなく土が出てきたわ。それから、緑色の玉を集めると
「ん?さっきみたいにって?」
「‥‥さっきあなたが逃げ出そうとした時よ。」
あ、その時か。
わ、分かったからそんなジト目で言わないでくれ···。
···というか、今の話を聞いた限りだとその玉っていうのは多分五大元素のことかな?
本来、魔術回路を通して魔術を発動する時に属性を持たせるものだが···
自然に発生するものなのか?それとも、この場所がおかしいだけか?
よく分からんが、ひとつ分かったことがある。
···この子、『
いや、すげぇな!
こんなとこまでそっくりかよ!!!!
え?なに?遠坂家ってブリテンと繋がりでもあったの!?
そんなわけないよね!?
···これ、ほんとに偶然なのか?
「どうしたの?ぽけーっと黙り込んで?」
「···あっ、いや、なんでもないなんでもない。」
「ふーん。まぁ、いいけど。手を動かさないと日がくれちゃうわよ?」
いつの間にかジト目から普通の顔に戻っていたリンに聞く。
「なぁ、その玉が見えるようになった時の状況ってどうだった?」
「?なんでそんなこと聞くの?」
「いや、俺にも見えるかなぁーって。」
魔術に関しては少しでもおさえておきたい。
多分、方法さえ分かれば魔術関連の場合受け継いだ力とか何とかでない限り見えると思う。
自分でいうのもなんだが、この体基本的にチートスペックだし。
「そんなこと聞いても無駄だと思うけど···まぁ、いいわ。確か···昔、私が1人でこの《大禁樹の森》に来た時になぜかモヤみたいなものがずっと視界の端に写っててそれがすごく気になって、目を凝らしていたらいつの間にか普段から見えるようになったの。」
ふむ、元々この子は魔術に適性があったからそのような魔術の素?が見えていたんだろう。
それか、自分でも気づかないうちに魔力を目に集めていたとかか?
···なるほど、目を凝らす·····
俺は直ぐに、リンの持っていた黄金草を目を凝らして見る。
それと同時に、体の中の魔力を徐々に目に集めていく。
流石に、さっき手に入れた魔術回路を思うように動かすことは出来ないが、時間を掛けて何とかやって行く。
すると、なんだか分からんが確かにさっきまでとは違い、様々な色のモヤが見え始めた。
「あ〜、確かになんかモヤみたいなのがみえるわ。」
「え!!うそっ!?ほんとに!?!」
だが、それ以上は形がはっきりしない。
····今のところは、これが限界か。
「あぁ、なんかその草を覆うように色んな光が見えた。」
「うそ···ほんとにみえてるのね···へぇ〜〜····。」
「あぁ、···ってどうした?そんなに嬉しそうな顔して?」
「う、嬉しそうな顔なんてしてないわよッ!!!!!」
そう言ってフシャァーッ!!!!と怒る彼女だが、確かにさっき嬉しそうな顔をしていた。
···一体なんなんだ?
「?まぁいいが、解体とりあえず終わったぞ。食える肉は結構あるな。」
解体し終わった肉を見たせいで、朝から何も食べていないお腹が飯をよこせと訴えてくる。
だいたい60キログラムほど。
普通の牛の方がもっと取れるし、素人がやったせいで相当無駄な部分もある。
だが、もともとこの魔獣の体内は臭みが強く食べれる部位が少ないそうだ。
それを考慮すると、まぁまぁ上手くできた方では無いだろうか?
「ありがと。じゃあ袋に入れておいて。」
そう言って、リンは持っていたカゴの中から麻袋のような乾燥した草で編んでいる折りたたんだ袋を取り出して俺に渡す。
「よっと·····あ、やっぱ軽いな。」
普通、60キロの物を持ったら相当力まなければいけないが体が改変されたおかげで片手でも十分軽い。
「それじゃあ、刺しておいた槍を回収してと···」
オリジナルの槍に『分体を戻せ』と魔力を込めながら命令すると、直ぐに刺さっていた槍はその影を薄くしていきオリジナルの元へひとりでに近づくと、重なり合う様にして1本の槍へと戻った。
「····ねえ、さっきも思ったのだけれど···あなたのその槍ってどうなってるのかしら?」
「うーん···まぁ君の魔術と同じようなもんだ。」
と、適当にはぐらかしておく。
「それってどこで見つけたの?」
「これは幸運な拾い物だ。」
そう。本当に単なる偶然の賜物だ。
···ただ、ここまで上手くいっていると思うと何かの『力』が働いているように思えてならない。
なぜ、俺はこの槍と巡り会えた?
なぜ、俺は聖杯なんて歴史上の大遺物を手に入れることが出来た?
なぜ、幸運の連続がこうも多く続いた?
···いや、そもそもなぜ俺はこんな時代に転移ないしはタイムスリップ出来た?
時空間の移動なんてどうやって出来た?
こんなの、まるでFGOの
今まで困難の連続で、考える暇などなかったが考える余裕ができた途端、次から次に様々な疑問が生まれて来る。
だが·····
「よし、じゃあ行こうぜ。」
未だに、困難の最中だし、何も解決していない。
目の前の困難が多すぎるのだから、考えるのはこれを潰した後だ。
「あ···そうね!私の家はこっちよ、着いてきて。」
そう言ってリンネイルは座っていた岩から降りて、笑顔で俺の手を引いた。
─────────────────────────
「···そう言えば、なんでリンは黄金草が必要なんだ?家族か親友が病気なのか?」
そう言えばまだ、なぜリンが黄金草を必要としているのかを聞いていなかった。
急いでいるとか何とか言っていたので、結構急を要するのか?
「‥‥ええ、妹が1人いてね、その子がずっと熱を出していてそれが下がらないのよ‥‥」
苦虫を噛み潰したような顔をする。
「それに、なんだか髪が抜けたり何も無いところでよろけたりして、今はずっと家で寝込んでるの···」
お···おぉ·····
そ、想像以上にやばそうだなそりゃ···
「···ん?ちょっと待てよ?親はどうしたんだ?そんだけいろいろ続いてたら流石に対処のひとつや2つ取ってるだろ。」
「私達の家は親なんて居ないわよ?もう戦いで死んでるわ。」
リンは何でもないことを言うような顔であっさりとそう言った。
·········は?
················この子は一体何を言っているんだ?
親が、戦いで、死んだ。
·······まさか、この子はそんな事をこんなにもあっさり言ってのけているのか?
「······す、済まなかった。随分とあっさり言ってのけるんだな···。」
「はぁ?
‥‥‥ははッ
‥‥‥‥‥‥親が居ないことが当たり前と来た‥‥
‥‥‥‥これが、この時代にとっての常識なのか‥‥‥
「‥‥‥なぁ、親がいなくて
「え?···まぁ、たまに思うわ。もしも親がいればもっと暮らしが楽になるとはね。」
····それは、断じて寂しさなんかではない。
ただ、『もっと生活が楽になったのに』という効率だけを求めた結果論だ。
····そんなもの、人間が親族に対して抱いていい感情では無い。
それは、ただの『機械』を求めていることと何ら変わらない。
·····だが、悲しいかな彼女はそもそも『親から子への愛』すら知らないと言うだろう。
しかも、周りに子供がいたとしてもきっと状況は同じ。
···ただ、『明日を生きる』ために
それが、どれほど悲しい生き方なのか、知らない彼女には分からないだろう···
·····いや、結局これは部外者の自分の尺度で彼女を測っているだけだ。
何も知らないくせに、俺は彼女に自分の持論を押し付けようとしているのか···
「ねぇ、どうしたの?急に黙り込んで。」
「······いや、なんでもない。」
隣を歩く彼女の目を見て言う。
·····そうだ。俺は知らなければならない。
この時代のことを。この時代に生きる人々のことを。
「ふーん、じゃあ今度は私から質問ね。ガレウスはどこから来たの?旅の人って言ってたけど···」
彼女の質問に頭を捻る。
さて····どう対応したもんか···
テンプレならば、「ずっと遠くにある東の国」になるだろうが、それでなくとも海外には疎いブリテンだ。
別の国というだけで気味悪がられるかもしれん···
·····そういえば
そう思い、俺は日記を取り出す。
そして、地図のページを開き適当に東にある街のようなところを指さした。
「俺は、ここの出身だ。」
まぁ、適当に指したのでどういうとこかすら知らないが適当なことを言っても多分本当か嘘か分からないだろうから大丈夫だろう。
「へぇー、ここは····港町なのね。私って、魚を食べたことないの。本でしか見たことなくて···美味しいの?」
「あぁ、美味しいぞ···俺が好きだったのはマグロとサーモンだな。」
今の魚の名前なんて知らんし、普通に俺が好きだった魚の名前を適当に列挙する。
···やべ、思い出したら普通に食いたくなってきた。
「まぐろ?さぁもん?本でもそんな魚は見たことないけど···」
「あぁ、現地の方言みたいなもんだ。····お?なんだありゃ?」
適当に魚の話題をはぐらかしていると、目の前の木々によって塞がれていた視界が晴れると、遠くに100メートルを優に超え、雲すらも切り裂く巨木が立っていた。
「あれが『大禁樹』よ。あなた、あれを見に来るためにここに来てたんじゃないの?」
あれか。
いや、大禁樹
あー、ダメだわ。ここで物理法則をどうこう説く方がアホらしいや。
「いや、ここには成り行きで来ただけだ。」
「ふーん。あ、もうそろそろ村に着くわ。」
こっちよ、と走っていく彼女につられて走り出す········前に、日記を取り出す。
あんなクソでかい目印があるんだ。流石に描かれているだろうと思い、地図のページから大禁樹を探す。
「えーっとぉ·····おお、あったあった。やっとこれで地図が使えるな。」
ようやく、川下りから解放されたガレウスはそのままリンに着いていき···
「着いたわ。」
目の前に、小さな村が現れた。
「ここが私たちの村、メルガルダよ。」
そこには、明らかに貧困に喘いでいる痩せた土地の村があった。
はぁ、封印されし予備のiPhoneSE使うか····
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