【悲報?】ウチの鎮守府に三下なセントーが来たってよ【朗報?】   作:嵐山之鬼子(KCA)

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 「しばらく週一投下します」とか言っておいて恐縮なのですがプライベート(というか仕事)関連でかなりストレスが溜まっており、「あかるくゆかいな艦これ話」が現状書ける気がしません。半月なり1ヵ月なりして精神的に落ち着いてから再開したいと思います。
 以下は、この連載を始める前に作ったプロット段階での人物設定です。私の場合、事前にこういうのを作っても、書いていくうちに色々変化する(ひどい場合は出番がキャンセルされモブ化もありうる)ため、今後の物語で必ずしも反映されるとは限りませんが、あくまで「初期設定」として参考までに。


[お詫びとオマケ]

『三下セントー』キャラクター紹介

 

☆上喜 仁(かみき・じん) 23歳/♂

 舞鶴鎮守府所属の海軍中佐/提督。現実世界からの転移者にして元艦これプレイヤー。

 いわゆる“あさかん(朝、目が覚めたら艦これ世界に来ていた)”組で、しかも状況は「提督に任命されて着任する直前だった」というラッキーガイ。以来、2年あまり、艦これの知識と気さくで柔軟(いい加減とも言う)な性格を武器に、提督稼業に励んできた。本人的には、「どうせDランレベルの大学生だったし、親方日の丸に就職できたんだから良しとしよう」と開き直っており、それなりの成果を上げている(ので、最近中佐に昇進した)。

 ディープではないがそこそこオタクだったため、こちらの世界の日本ではサブカルの発達具合がやや乏しいのが悩みの種。特に2000年以降の作品は非常に少ない(逆に1999年までは現実とほぼ共通)。その意味で、自分と同様2018年あたりまでの作品や流行の知識も多少あるセント―(偽)とウマが合い、勤務時間外ではよく雑談(ばかばなし)している。

 ルックスは平凡、頭の回転も運動能力も並、生まれも中流……と平均値を地でいく凡人だが、逆に目立った弱点もない。性格も陽キャラというほどイケてないが、陰キャというほど地味でもない。強いて言うならやや努力家だが、同時に熱血キャラではない(むしろ本来はかったるい系)ので、他人に努力を強要したりはしない。その割に努力するのは、自分が凡人だと知ってるからで、怠けるとすぐ人並以下になると思ってるから、渋々(いやいや)やってる。

 

 

★セントー(偽) ?歳(外見は17,8歳)/♀?

 上喜の鎮守府で“建造”された軽空母娘。ただし、本来は「艦これ」ではなく「アズレン」にいたはずのキャラ。しかも、外見(+声)や能力はセントーだが、中身(というか人格?)は、仁と同じ2018年末の日本から来た男子高校生だったりする。

 割とミーハーで、オタクと言うほどではないが一応「艦これ」のアニメは見ていた(ただし、アズールレーンの知識はほぼ皆無)。その性格は、一言で言えば「三下後輩系チャラ男」。多少は不良ぶったりはしてみるものの、根が小市民かつ善人なので、どうしてもお人好し感と小物臭がにじみ出てしまう。躁鬱ではないが、割とアップダウンの激しいタチで、艦これ世界に来れたと知って喜び、女になってしまったことで落ち込み、「でも(自分の)おっぱいとか揉み放題じゃね?」とニマニマする。ある意味、健全な17歳男子のメンタリティ。

 この世界に来た“先輩”である仁を「提督先輩(パイセン)」としてリスペクトして、三下ムーブする。他の艦娘(潜水艦や駆逐艦含む)にも「(艦娘の)先輩」としてセンパイ呼び&丁寧語で話すので、ある意味で原作(アズレン)再現。後に実質的秘書艦3号となる。

 元の世界では横暴な姉によく無理難題をフッかけられていたため、年長の女性に対してあまり夢を見ないが、鎮守府に来てからは「ココの艦娘(ヒト)はいい人ばっかりっスね~」と驚嘆。性別の問題を除くと、彼女(?)も「元の世界よりコッチの方が居心地がいい」派で、あまり帰りたいとは思っていない様子。

 両親が共働きかつ例の姉にこき使われていた経緯があって、元男子高校生にしては割と家事が得意。特に料理のレパートリーは、少なくとも3食×1週間普通に回せるくらいあり、時々、間宮や鳳翔から店の手伝いを依頼されるレベル。某番長に匹敵するコミュ強者で、誰とでも割とすぐ仲良くなれるタイプ(落ち着きがない・軽薄だと嫌われることもあるが)。

 

 

・夕張

 仁の筆頭秘書艦。本作に於いては、腐女子でこそないものの、割と気合の入ったアニオタ+ゲーオタ+ロボオタで、感性的に仁と相性が良い。フィクションだけでなく、工作艦娘・明石の助手を務められるくらいのメカオタ(実技)でもある。

 陽性かつさばさばした性格で、仁とは性別を越えた悪友的関係を築いている(が、内心は多少乙女な面も無いではない)。オタトークで漣とも仲が良く、新人のセントーも「イケるクチ」とわかって嬉しい反面、仁に対するアドバンテージが相対的に減ってるような気もして複雑。

 (主にオタク的な)男子力が高い反面、一般的女子力は低めで、「カップ麺と冷食以外だとまともに作れるのはカレーくらい」、「部屋は半汚部屋」、「私服はほぼTシャツ&ジーンズかツナギ」と、ダメ人間の半歩手前くらいの立ち位置。

 ただし、艦娘としての戦闘力や戦術センスは、(本人の努力の甲斐もあって)軽巡としてはかなり高く、戦艦や空母勢からも一目置かれている。

 

・漣

 仁の次席秘書艦。元の「艦これ」に比較的近いキャラで、かなりフランクかつちょいオタ(プラス悪戯小悪魔)。仁をご主人様呼びする割に、あまり敬っているようには見えず、むしろ「憎めないが少々頼りない兄貴分」くらいに見ているフシがある。とは言え、他人が仁をけなすとムッとして即反論するくらい親愛の情は持っている。

 浅く広くのライトオタだが、強いて言うならネット(掲示板)厨。最近は動画投稿サイトにもハマっている。趣味の関係で夕張、のちにセントーとも仲が良く、休日など一緒に行動している様子がよく見られる。

 戦力的には駆逐艦娘としては平均よりやや上程度。ただし、思い切りがよく、しばしば大胆な戦法をとって仁や僚艦を冷や冷やさせる。

 女子力面では「平均的な女子中学生」レベル。仁・夕張・セントー以外だと、漫画繋がりで秋雲先生、「踊ってみた」協力者として舞風と特に仲良し。と言うか、仁や夕張が微妙にオタク系コミュ障(がんばって直そうとはしているが)なのに対し、セントー同様、誰とでも気楽につきあえるタイプで顔が広い。

 

・大淀

 常識人枠その1(委員長系)。大淀は、“任務娘”としてはともかく艤装を得て本格参戦するようになると、お堅そうな印象の割に融通の利く性格をしているのだが、この鎮守府では提督と秘書艦1号・2号が悪ノリするタイプなので、意図的に「叱り役」を引き受けている(アズレンのロンドンに近い立ち位置)。

 純粋な戦力面では軽巡としては平均レベルだが、指揮能力はかなり高い。

 

・榛名

 常識人枠その2(不憫系)。本来は長姉と並んで提督LOVE勢の筆頭に挙げられるべきなのだろうが、この鎮守府には提督の仁を筆頭にツッコミに回らざるを得ない人間が揃っている。「榛名は……大丈夫じゃありません!」

 鎮守府に最初に着任した戦艦で、戦力的にも要のひとり。撃てば確殺、守れば鉄壁、指揮する姿は(敵の血で)真紅の花……と賞賛(?)される。おもに第二艦隊旗艦を務める。

 

・赤城

 のんびりマイペース空母。パッと見は「おっとりゆるふわお姉さん」なのだが、注意しないと「朝起きて朝メシ食って出撃して昼メシ食って昼寝して出撃して晩メシ食って出撃して入渠して寝る」というどこぞの空の魔王を彷彿とさせる生活を続けており、二重の意味(ガチ修羅的にもコスパ的にも)で戦慄することになる。決して戦闘狂ではない(はずな)のだが、生真面目かつ無趣味なので、結果こうなった(なってしまった)人。低女子力組のひとり。

 

・鳳翔

 仁の鎮守府(ぶたい)に着任した最初の軽空母にして「お艦」。着任当初はともかく最近はあまり実戦に出ないが、待機中の艦娘の教導を行ったり、夕方から深夜は軽食&立ち飲み酒場を営業してたりする。

 基本的には温厚で優しく母性的な女性だが、(人として)「やってはいけないこと」をした相手に対しては鬼のように厳しい(これは艦娘のみならず軍人・民間人に対しても同様)。実は、(予備役だが)海軍大佐の階級も持っている(つまり、艦娘になる前は現役軍人だった)。そのため実年齢は禁則事項。

 もっとも、その怖さを差し引いても、鎮守府所属のほぼ全員から慕われている人格者で、様々な情報にも通じており、仁やセントーの裏事情についても察している様子。

 

・間宮

 海軍みんなのアイドルたる給糧艦娘で、艦娘食堂「間宮」の炊事長。配下に地元の民間人から雇用した炊事担当が2人いるが、それでも食事時の厨房は大わらわなので、常にお手伝い人員を欲している(報酬は現物支給:間宮羊羹など)。

 じつは赤城同様の仕事人間(艦娘?)で、休みになると途端に何をすればいいかわからなくなる、ちょいポンコツなお方(もっとも、女子力を投げ捨ててる赤城や夕張と異なり、一人前の社会人女性として恥ずかしくないだけの身だしなみや常識は保っている)。

 

・曙

 漣のルームメイト。提督をクソ呼ばわりすることで有名な曙だが、この子の場合、着任当初に仁と漣が懇切丁寧に(主に論戦で)心を折ったので、そこまで口は悪くない。仁との関係も(少なくとも勤務・任務中は)「友好的中立」といった印象(逆に言うと、2年近く経ってるのに他人行儀とも言う)。釣りが趣味で、プライベートで釣りに行く時や人に釣りを指南するときは、普段と別人のように上機嫌で人当たりも良くなる。

 

・日向

 鎮守府に二番目に着任した戦艦にして安定の瑞雲マスター。とは言え、瑞雲対する愛情が溢れている事を除けば、比較的常識人で、泰然自若としたその雰囲気に相談を持ちかける者も多い。同じ常識枠でも怒りんぼの大淀、テンパり気味の榛名と異なり、「まぁ、それもよかろう」と悠然と構えている(我関せずとも言う)ので大物感があるせいか。

 

・明石

 小動物系メカフェチ娘。大多数の工作艦娘・明石が、提督にも艦娘にも比較的友好的なのに反し、かなりのおどおど系コミュ障。ただし、日常的な業務内容についてはテンプレ的に対応するので、大きな支障はない

 。夕張はメカニックの弟子に当たるので、割と親密(その影響でロボ・SFアニメは観るようになった)。大淀も昔から事情を知っている旧友なので、普通に話せる。それ以外で、比較的マシなのは仁&漣(夕張つながり)、初雪(インドア派仲間)くらい。

 ただし、その技術力(というかトンデモ改造力)は、他鎮守府の明石と比べても(良くも悪くも)卓越している。セントーが建造されたのも、元は資材の代りに正体不明の物体(キューブ)を実験的に使用したため。

 

・その他の上喜艦隊の艦娘たち

 水上機母艦の千歳、重巡洋艦の最上、利根、高雄、軽巡洋艦の木曽、川内、鬼怒、駆逐艦の如月、卯月、初雪、綾波、春雨、不知火、舞風、秋雲、島風、潜水艦の伊168、伊8、伊19、海外艦としてはグラーフ・ツェペリン、U-511、ゴトランド。ちなみに、グラーフ以外の海外艦と19、春雨は、セントーよりあとに配属される(にも関わらず、センパイ呼びする)。

 

・舞鶴鎮守府の現状

 上喜提督以外に、初老の基地総司令と4人の提督(全員、仁より年上)がいる。

 東京に近く最大規模を誇り、お堅い横須賀。「黒鷹」をはじめバリバリの武闘派揃いの佐世保、初心者や訳あり・傷あり艦娘が多く、比較的のんびりしている呉……という風に、各地の鎮守府には個性があるが、それで言うと舞鎮は「フリーダム」。反骨とまでは言わないが、ひと筋縄でいかないクセモノが(提督・艦娘ともに)揃っている。

 




※phase07投下後は、本項は削除する予定です。

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