進化の光 フラスコの世界へ   作:混沌の魔法使い

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第263話 次元の狭間 その5

第263話 次元の狭間 その5

 

漆黒と蒼のエネルギー刃がぶつかり合い、凄まじい爆発を引き起こす。その煙を突っ切って蒼い影が黒い影へ襲い掛かる。

 

「でえいッ!!」

 

蒼い影はソウルゲインであり、ソウルゲインがその刃を振るったのはアインストとインベーダーに寄生され、人としては死んだヴィンデルが駆るツヴァイザーゲイン変異態だった。

 

【は、ハハ、はハHはHはッ!! 温い、ぬるいぞぉッ!! アァアアクセェェエエエエルッ!!!!】

 

コックピットを潰し、機体の上半身を完全に切り裂いたが、ツヴァイザーゲイン変異態は異常な速度で修復し、その巨大な右腕でソウルゲインを鷲づかみにする。

 

「うっぐうッ!?」

 

【何故拒む! これこそが永遠の「お前の理想を俺達に押し付けるなッ!!」がァ!? ヘリォォオオオスッ!!!】

 

巡航形態からPT形態へ変形したゲシュペンスト・XNユニットが発射したメガバスターキャノンがツヴァイザーゲイン変異態の頭部を吹き飛ばし、再生するまでの僅かな時間でツヴァイザーゲイン変異態に掴まれていたソウルゲインが離脱する。

 

『不用意に突っ込むな、アクセル。俺達3人しかいない中でお前まで離脱したらあの化物を倒す術が無くなる』

 

「言われなくとも分っている!」

 

『助けてもらったんだからお礼くらい言いなさいよアクセル。それでヘリオス、それともギリアムかしら? あの化物を倒す術はあるのかしら?』

 

胸を潰されても、頭を破壊されても動きを止めるのは僅か数秒、しかも修復した箇所は前よりも強靭で巨大化する。元々のツヴァイザーゲインは約42mだが、今は50m近くにまで巨大化している。

 

「アインストに寄生されているのだからコアを破壊すれ良いに決まっているだろう、レモン」

 

『いや、すごーく……嫌な予感がするのよ。それでどうかしら? ギリアム』

 

『恐らくコアを破壊しても駄目だろう。コアを破壊してもインベーダーの細胞がある限りコアとて修復される可能性が高い』

 

ギリアムの返事にアクセルは苛立った様子で舌打ちをする。

 

『落ち着きなさいよ、アクセル。対処法はあるんでしょ?』

 

レモンの問いかけにゲシュペンスト・XNユニットは腰部を展開し、1つのカートリッジをヴァイスセイヴァーへと投げ渡した。

 

『ゲッターD2から取り出した高密度のゲッター線とゲッター合金製の特殊カートリッジだ。それをあいつの中に打ち込んでインベーダー細胞を飽和状態にさせ、コアを砕く。問題は……』

 

【消え失せろぉッ!!】

 

「クソ、散れッ!!」

 

降り注ぐ邪龍鱗の弾雨を見てアクセルが散れと叫び、レモンとギリアムもまた各々の機体を操り邪龍鱗の攻撃範囲から逃れる。

 

『ツヴァイザーゲインの攻撃を潜り抜け、装甲を破壊し、動力部近くにこのカートリッジのビームを打ち込む難易度の高さだ』

 

元々ツヴァイザーゲインはアインストとインベーダーとの戦い、そしてベーオウルフとの戦いでの切札の1つとして建造された特殊特機だ。その攻撃力の高さと攻撃範囲の広さは郡を抜いており、機動力に秀でているゲシュペンスト・XNユニットとヴァイスセイヴァーでも少しでも速度を緩めれば捕捉され撃墜されるのは必須だった。

 

『それは普通不可能って言うわね、というわけだからアクセル、頼めるわよね?』

 

「元からそのつもりだ。タイミングはお前たちに任せる、しくじるなよ」

 

ソウルゲインで無ければツヴァイザーゲイン変異態の足止めは出来ず、そしてソウルゲインを失えばギリアムとレモンにツヴァイザーゲインを突破する術は無くなる……。

 

【我が理想は成就したりいいいいいいッ!】

 

「……哀れだな、ヴィンデル。お前の夢は潰え、俺達の願いも踏み躙られた……終わらせてやる、この俺の拳でッ!」

 

かつては肩を並べた事もある友、そして恩人へを殺す為の余りにも厳しい3人の戦いが始まるのだった……。

 

 

 

 

ホワイトスターに連れて来られたレモンが真っ先に取り掛かったのはソウルゲインとヴァイスセイヴァーの改良だった。アインストとインベーダーとの戦闘ノウハウに加えて、百鬼獣、そして龍虎皇鬼との模擬戦などで得た数多のデータを全てソウルゲインとヴァイルスセイヴァーにつぎ込んだのだ。

 

「これ強化してなかったら絶対やられてるわね!」

 

ヴァイスセイヴァーへ行なったのはソリッドソードブレイカーを搭載したバックパック……いやフライトユニットの増設だった。可変翼を組み込み、機動力とバッテリーの増設による戦闘時間の延長と武装の増加。元々ヴァイスセイヴァーの元になったアシュセイヴァーは優れた拡張性を持つ機体であり、それが原型となっているヴァイスセイヴァーもまた優れた拡張性と汎用性を持つ機体だからこそ出来た改造である。

 

【消え失せるが良いッ!】

 

「しつこい男は嫌われるわよ! ヴィンデルッ!」

 

アインストとインベーダー細胞によって複製された玄武金剛弾の向かってオーバーオクスタンライフルをBモードで発射する。

 

【無駄だア!?】

 

「あはっ! 化物と戦うのは私もなれてるのよ!」

 

オーバーオクスタンライフルから発射されたのはゲッター合金製の特殊弾頭だった。とはいえ純度が低く、ツヴァイザーゲイン変異態の本体にダメージを与えるのは困難だが、切り離された腕を破壊するくらいの威力は十分にあった。

 

『レモン合わせろ! 突破口を開くッ!』

 

「オーライ!」

 

轟音と共に放たれたゲッター合金製の散弾がツヴァイザーゲイン変異態の全身を貫き、一瞬動きを硬直させる。その一瞬をアクセルは見逃さず、エネルギーを翼のように放出させたソウルゲインが一瞬でツヴァイザーゲイン変異態の懐へ飛び込んだ。

 

【とんで火にいる】

 

『そこまで馬鹿ではない、これがなッ!』

 

ツヴァイザーゲイン変異態が両手から伸ばした大剣がソウルゲインに向かって振るわれる。だがその刃が命中する寸前ソウルゲインの姿は溶けるように消え去った。

 

『でやああッ!!』

 

アルトアイゼン・リーゼに追いつく為の加速力を得る為に増設されたブースターと背部のエネルギーを噴出させる機構によって、ソウルゲインの加速力と機動力はアルトアイゼン・リーゼに匹敵する物となっていた。そしてアクセルの強い要望によってエネルギー刃を展開する機構を両足にも追加し、脛の装甲を強化、更に肘の聳弧角と同様の伸縮自在の実体剣はスレードゲルミルの斬艦刀をゲッター合金で作成した時のノウハウを利用し、ゲッター合金製の物へと換装し対インベーダーとアインスト用の武器として新生した。それらの改造によってソウルゲインは拳と肘による打撃だけではなく、多彩な足技も追加され極めて高い攻撃力と機動力を手にした。ツヴァイザーゲイン変異態の斬撃を急上昇することで回避したソウルゲインが高速の3連続の回し蹴りを放ち、爪先から放たれたエネルギー刃がツヴァイザーゲイン変異態の胸を深く切り裂いた。

 

【がああ!?】

 

『はぁああああッ!』

 

ソウルゲインの肘から伸びた聳弧角の一撃がツヴァイザーゲイン変異態の右腕を切り落とす。

 

『ちいっ! レモン! ヘリオス!』

 

だが一瞬で回復し伸ばされる手を見てアクセルがレモンとギリアムの名を叫び、即座に放たれたビームがツヴァイザーゲイン変異態の右手を粉砕し、その一瞬でソウルゲインは離脱する。

 

「どう? 新しいソウルゲインは」

 

『悪くない、これならベーオウルフにも肉薄出来る』

 

「ん、気に入ってくれたみたいで何より、それでコアは見れた?」

 

『いや、胸部には無かった。となると残るのは……』

 

『頭か』

 

アクセルの言葉を遮りギリアムが沈鬱そうな声でそう呟いた。

 

「未練はある?」

 

『いや、システムXN……いや、XNガイストと決別する為に俺はこのXNユニットを作った。未練などない、システムXNはこの場で完全に破壊するッ』

 

ツヴァイザーゲイン変異体のコアはシステムXNと一体化している、それを破壊しなければ何時また次元の門が開かれるか分からない。半身も、そして元の世界に帰るという未練を捨てる為にXNユニットを作ったギリアムは強い決意が込められた言葉でそう叫んだ。

 

「ん、それなら良いけど……これどうする?」

 

『死ぬ気で避けるしかあるまい! 寄生されるなよ!』

 

「分かってるわよ! あーもうッ! 3人じゃ厳しいにも程があるわよ!」

 

分身と転移を繰り返し放たれる玄武金剛弾と邪龍鱗の雨をレモン達は必死に回避する。3人ということで甘く見ていたヴィンデルだったが、手痛い反撃を受けた事でツヴァイザーゲイン変異態が持ちうるその全ての能力を使い始めた。

 

【最早手加減などせんぞ! 我が理想を拒む愚か者……お、おろおろ……キッシャアアアアアアアッ!!】

 

闘争本能の肥大化によって一瞬でインベーダーに飲み込まれたヴィンデルの口から発せられたのは雄叫びだった。そしてそれと同時に視界を埋め尽す玄武金剛弾と邪龍鱗の雨が一斉にレモン達に向かって降り注いだ。

 

『ちいっ! アクセルッ! レモン! 俺の機体に触れろ!』

 

『何をするつもりだ!?』

 

『良いから早くしろ!』

 

「なんにせよ、信じるわよ。ギリアムッ!」

 

ソウルゲインとヴァイスセイヴァーがゲシュペンスト・XNユニットに触れると同時に3機の姿は虚空へと消え去り、ツヴァイザーゲイン変異態の攻撃を避けて見せた。だがその代償は決して少ない物ではなかった。火花を散らすコックピットの中でギリアムは舌打ちを打った。XNユニットには最悪の状況に備えて、1回限りの転移を行なう為にシステムXNの試作型がギリアムの手によって組み込まれていた。

 

「ここで切らされるとは……次はないぞ! アクセル、レモンッ!」

 

ギリアムの考える最悪とはベーオルフ……平行世界のキョウスケが地球に辿り着く事、それを阻止する為に1度だけの転移を行なえるシステムXNをイングラムの協力の元作り上げた。だがギリアムは「システムXN」を作る事を今は許されていない、不安定なそれはゲシュペンスト・XNユニットに多大なダメージを与えていた。

 

「俺とレモンだけでヴィンデルを倒すのは流石に手札が足りんぞ」

 

「そうよねえ、味方が欲しいところね」

 

「それなら心配ない、もう来る」

 

「来る……それは」

 

来るその言葉の意味をアクセルが問いかけるよりも先に紅い閃光が過ぎった。

 

「そういうことか……最悪だ。これがな」

 

「死ぬよりましじゃない? はぁ~い、お久しぶり。エクセレン」

 

『元気そうね、それで……どうすれば良いの?』

 

アルフィミィによって自分達が閉じ込められていた空間を抜け出したキョウスケとエクセレン、そしてアルフィミィの3人はこの隔離された空間にへと導かれたのだった……。

 

 

 

 

 

キョウスケは状況を把握しているわけでは無かったが、ツヴァイザーゲインの姿を確認すると同時にリビルビングバンカーで突貫したが、転移で回避され舌打ちと共にアルトアイゼン・リーゼを反転させた。

 

「ギリアム少佐。俺達はどうすれば?」

 

『ホーンドマンの頭部にコアがある。コアを破壊し、ゲッタービームカートリッジでインベーダー細胞を焼き尽くす』

 

「了解。エクセレン支援を、アルフィミィはギリアム少佐のカバーを頼む」

 

『あいあーい、お任せ♪』

 

『……了解ですの』

 

素早く指示を出したアルトアイゼン・リーゼの隣にソウルゲインが並ぶ。

 

「なんだ、協力してくれるのか? アクセル」

 

『貴様と協力するなど冗談ではない。だがヴィンデルをあのままにもしておけん、精々俺に貫かれないように気をつけるんだな』

 

「それはこちらの台詞だッ!」

 

はじかれたようにアルトアイゼン・リーゼとソウルゲインが左右に分かれ、その間をツヴァイザーゲイン変異態の放ったエネルギー砲が空気を焼く。

 

「撃ち貫くッ!」

 

『打ち貫くッ!』

 

攻撃を回避すると同時に突撃していたアルトアイゼン・リーゼのリボルビングバンカーとソウルゲインの右拳がツヴァイザーゲイン変異態の左脇腹を穿つ。

 

『ちいっ! どこを狙っている! キョウスケ・ナンブッ!!』

 

「それはこちらの台詞だ!」

 

頭を狙っていたが転移で外され、攻撃が全然違う場所に炸裂したことに文句を言うキョウスケとアクセル。2人の間に連携や、協力しようなんて意志は微塵も感じられないのだが……。

 

「……仲良しですの」

 

「あれを見て仲良しって言えるアルフィミィちゃん凄いわぁ」

 

「そうねえ」

 

互い互いに好き勝手に攻撃しているのだがそれがツヴァイザーゲイン変異態が転移のタイミングを計れなくなり、攻撃を当てることが出来ている。そしてどこか気の抜ける会話をしているエクセレン達だが、その間もアクセルとキョウスケを援護する為の狙撃を続けていた。

 

「だが今のままでは駄目だ、再生力に追いつけていない」

 

しかし攻撃を当てることが出来ているだけで再生能力を超えることは出来ておらず、もっと言えばシステムXNそしてコアを破壊するための頭部も攻撃出来ていない。

 

【キシャアア!!】

 

そして倒しきれない攻撃でツヴァイザーゲイン変異態がより凶暴化するという悪循環の繰り返しだ。

 

【グルガアアアッ!】

 

伸ばされる触手、転移による奇襲、そして転移を応用しての全包囲攻撃に加えてアインストとインベーダー細胞による異常な再生能力。

 

「んーそろそろ切れると思うけどどう?」

 

「賛成。多分痺れを切らすと思うわよ」

 

アクセルとキョウスケとて分かっているのだ。このまま意地を張り合っている場合ではないと時間が無くなると分かっているのだ。

 

「はい、レモン」

 

「ん、悪いけど支えてくださる?」

 

「ちょっっとこれやばそうだから、支えてね、アルフィミィちゃん」

 

「……了解ですの」

 

オーバーオクスタンライフルとハウリングランチャーにゲッタービームカートリッジを装填したヴァイスセイヴァーをゲシュペンスト・XNユニットが支え、ラインヴァイスリッターをペルゼインリヒカイトが支えた直後、ソウルゲインとアルトアイゼンリーゼが弾かれたようにツヴァイザーゲイン変異態へと突撃する。

 

『青龍鱗ッ!!』

 

「クレイモアッ!!」

 

同時に攻撃を仕掛けたが、そこに互いを気遣う様子などない、それ所か当たった所で知ったことかと言わんばかりにエネルギー波の嵐とエアリアルクレイモアの弾雨がツヴァイザーゲイン変異体へと向かう。

 

【キッシャアアアアッ!!】

 

咆哮と共にツヴァイザーゲイン変異体が転移し、青龍鱗とエアリアルクレイモアを回避する。

 

「貰ったバン……『玄武金剛弾ッ!!』ちいっ!!』」

 

転移先が近かったアルトアイゼンリーゼがリボルビングバンカーを放とうした直後背後から高速回転しながらソウルゲインの右拳がアルトアイゼンリーゼごとツヴァイザーゲイン変異態を攻撃しようとしているのに気付き、キョウスケはアルトアイゼンリーゼを急速反転させ玄武金剛弾を回避する。

 

『でやあああッ!!』

 

玄武金剛弾が直撃し仰け反ったツヴァイザーゲイン変異態に向かって突撃したソウルゲインが突進したままの勢いで強烈な膝蹴りをツヴァイザーゲイン変異態の胴体へ叩き込む。

 

『おおおおおッ!!!』

 

「死にたくなければ下がれアクセル!!」

 

追撃を繰り出そうとしたソウルゲインの背後の空間が開き、アインストの鋭い牙と爪が伸びているのを見たキョウスケは広域通信でそう叫ぶと同時に6連装マシンカノンを放ち転移して出現しようとしていたアインストを撃ち貫き、弾雨のいくつかがツヴァイザーゲイン変異体を捉える。

 

『この好機を逃すか馬鹿がッ!』

 

【ガアアアッ!?!?】

 

だがアクセルはキョウスケの警告を無視し、ツヴァイザーゲイン変異態の懐に残り続け、エネルギーを宿した拳と脚でツヴァイザーゲイン変異態へ乱打を叩き込み続ける。

 

「気遣いは無用かッ! なら俺も遠慮なしで行くぞッ!!」

 

ツヴァイザーゲイン変異態とソウルゲインに向かって6連装マシンカノンを乱射しながら間合いを詰め、エアリアルクレイモアの射程距離にツヴァイザーゲイン変異態を捉えた瞬間に警告を口にすること無く、全身のエアリアルクレイモアを発射した。

 

【ギガアアアアアッ!?】

 

『ぐっ!! おおおおおおッ!!』

 

「悪運の強い奴だ!」

 

エアリアルクレイモアのチタンベアリング弾が何発かソウルゲインの背中を貫くが、アクセルはそんな事お構いなしにソウルゲインを操り両手をツヴァイザーゲイン変異態へ押し付ける。

 

『白虎咬ッ!!』

 

【ギィッ!!?】

 

まるで巨大な虎やライオンに噛み疲れたような傷が胴体の上半分と頭部に向かって付けられ、口の部分の装甲が砕け、そこからアインストのコアが露出する。

 

『見つけたぞ、貴様のコアをッ! これでトド……』

 

コアを砕こうとソウルゲインが左拳を突き出すがコアを破壊されるわけには行かないとツヴァイザーゲイン変異態は転移で離脱する。

 

「捉えたぞッ!!!」

 

今まで何度もツヴァイザーゲインの転移を見ていたキョウスケは一か八かに賭けた。攻撃を仕掛ける際は必ず背後を、距離を取る時は誰もいない遠くへとツヴァイザーゲイン変異態は跳ぶ、だがどこに跳ぶかまでは分からず、隙を晒すことになるかもしれないがそれでもキョウスケはアルトアイゼンリーゼを加速させ、特殊カートリッジをリボルビングバンカーへ装填する。

 

「こいつは特別製だ。防げると思うなよッ! っぐうっ!?」

 

全身に増設されたスラスターとテスラドライブが唸りを上げ、T-ドットアレイがリボルビングバンカーの切っ先に展開される。

 

【ギィッ!!?】

 

『「どんな装甲だろうが……」』

 

『「撃ち/打ち貫くのみッ!!」』

 

キョウスケと同じ様に己の勘に従ったアクセルもまた最大加速で進んでいた。そして転移した直後の硬直をしているツヴァイザーゲイン変異態にリボルビングバンカーの切っ先とエネルギーを宿した聳弧角の一撃がツヴァイザーゲイン変異態の胴体を貫き、頭部を両断した。

 

【ギ、ギギャアアアアッ!?】

 

頭部が両断され、コアが露出するがツヴァイザーゲイン変異態は即座に再生を始めコアを再び体内に隠そうとする。

 

「そうはさせん!」

 

『良い加減に眠れ! ヴィンデルッ!!』

 

破壊痕が繋ぎ合わされる前にソウルゲインとアルトアイゼンリーゼが左右からツヴァイザーゲイン変異体の頭部装甲を掴み、再生しないように装甲を引き離す。だがそれはソウルゲインとアルトアイゼンリーゼがインベーダー細胞とアインストコアに狙われることを意味していた。

 

「エクセレン!」

 

『レモン!』

 

「『極めろッ!!』」

 

新たな寄生先としてソウルゲインとアルトアイゼンリーゼに狙いを定めたインベーダー細胞とアインストコアから伸びる触手が迫る中でも、アクセルとキョウスケはツヴァイザーゲイン変異態が再生するのを防ぐのに全力を尽くす。その姿を見たエクセレンとレモンは僅かの躊躇いを見せた後にこれ以上躊躇えば返ってアクセルとキョウスケが危ないと判断し、放たれたゲッタービームの翡翠の輝きがシステムXNそしてツヴァイザーゲイン変異態のコアを打ち貫いた瞬間、キョウスケ達がいる空間は眩い間での翠へと染め上げられるのだった……。

 

 

 

第264話 次元の狭間 その6へ続く

 

 




キョウスケとアクセルの合体攻撃みたいな感じで今回のは考えて見ました、お互いにお互いの事を完全に無視して攻撃ですが何故かそれが連携になっているという謎現象の合体技ですね。ランページゴーストより消費ENが高く、リーチも短い変わりに威力のある攻撃となっております。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
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