なおそれによって起こる被害はとんでもないレベルになる模様(遠い目
今回奴の鉄血版の呼び名も出てきます。
某所 とある廃墟街 廃墟内 深夜
「えっと、ここの配線を調整してから接続してと・・・・・・動作確認(手をグーパーグーパーしながら)よしこれで左腕の修理完了だな、綺麗に切られてたからある程度簡単に済んでよかったな・・・これがズタズタのほうだったらその辺のものからパッチワークしてごまかすしか無いからな・・・・・・早く格納システムの復旧をすすめないとな・・・」
『万能者』はそこで修理したばかりの骨格むき出しの左腕を見ながらこれからのことを考えていた。
「ZZZZZZ・・・・・・」
「アイツがまた来るかもしれんから格納システム内の武装を使えるようにしないといけないし、さらに言うと現状未だにほとんど現地調達のものを改造したものぐらいしか使えんしな・・・・・・本当になんでこうも調子が悪くなるんだ?このシステム?」
「ZZZZZZ・・・・・・」
「・・・・・・うん、そろそろ目の前のことから現実逃避しちゃいけないね・・・・・・本当にいつまで寝てるんだこの子」
『万能者』の視線の先にはだぼだぼのコートとブーツにぼさぼさの手入れされていない長い髪の少女が銃を抱き枕にして寝ていた
※おまわりさんまたこいつです
「いい廃墟があるなと思って、ここに入ったはいいが、先客が絶賛爆睡中って大丈夫?危機感ないの?この子将来大丈夫?」
「ZZZZZZ・・・・・・」
「・・・・・・気持ちよさそうに寝てるからいいか、そのまま寝かせておこう・・・腕に装甲貼り直さないと」
1時間後・・・・・・
「ふぁああぁ〜〜・・・・・・」
「うお⁉︎起きた⁉︎そのまま永遠に寝てるものかと思ったよ」
少女はキョロキョロ周りを見回した後に『万能者』に一言言い放った
「・・・おじさん誰?」
その時は彼は今までで最大級の攻撃を食らったと言っても過言ではないほどの衝撃を喰らった
「おっ、おじさん・・・・・・そう見えちゃうのね・・・・・・」(すごく落ち込みながら
「・・・うんとりあえず聞こうか、なんでこんな所で寝てたの?多分君戦術人形?なんだろうけど・・・流石にこんな所でな・・・」
「?」
「・・・寝るのが生きがいな子なのね・・・・・・仲間はどうしたの?多分君を心配していると思うんだけど」
「・・・あっ」(汗だらだら
「えっ・・・・・・もしかして合流する予定だけど疲れたからここで休憩してたら寝過ごしたパターン?・・・・・・」
「・・・・急いで向かわないと416と45にメチャクチャ叱られる・・・・・・でもまたこの時間だと・・・どうしよう・・・・・・」
「ついでにオカンもいると・・・大丈夫?すぐにその合流地点まで行けるか?」
「ううん、とてもじゃないけど無理だよ・・・・・・鉄血の巡回が強化されてるし、何よりこの地域の大規模拠点にはハイエンドモデルがついているって聞いたし・・・」
「・・・・連絡は?」
「電波妨害がひどくて無理」
「じゃあなんで寝たんだ本当に、確かに休息は必要だろうけどさ・・・」
少女の話に『万能者』は呆れ、少女は項垂れるしかなかった・・・
「・・・俺が手伝ってやろうか?起こさなかった自分にも少し責任があるみたいだしな・・・・・・」
「・・・・・・えっ?」
それは少女にとっては思いもよらぬ救いの手であると同時に正体がわかっていない存在に契約するに等しいことでもあった・・・
少女は少し考えた末に
「・・・・・・ん、お願い」
「よしわかった」
協力してもらうことにした。
某所 鉄血大規模基地 深夜
「404の一人はまだ見つからないの?」
「すみません侵入者様‼︎全力で捜索しているのですが・・・・・・この近辺にいることは確かなのですが・・・」
「・・・・・・わかったわ、なら速やかに増員して探して来なさい」
「は、はい‼︎」
即座に動く部下を見ながらハイエンドモデル『侵入者』はため息を吐いた
「ネズミ一匹取り押さえられないなんて、私も少し焼きが回ったかしらね・・・・・・でもアレの準備も進んでいるし、もう少しすれば面白いことができるからね・・・楽しみね」
侵入者はこれからのことを思い笑みを浮かべていた。その時
ドガァーーーン‼︎‼︎
「‼︎⁉︎何事⁉︎」
「侵入者様!敵です!正体不明の敵が攻めて来ました!」
「すぐに迎撃準備を整えなさい、私もすぐに出るわ」
「分かりました‼︎」
「・・・どこの馬鹿なのかしらね。ここは大規模な拠点だというのに攻め込むのは」
攻め込んだ馬鹿↓
「お礼参りじゃ!コンチクショウ!」
虐殺絵図の中に『万能者』が暴れている光景がそこにあった
「・・・・・・馬鹿は馬鹿でも『厄災』だったわね」(遠い目
「ええそうですね」(遠い目
攻めて来た敵の正体を見て侵入者とその部下は遠い目にならざる得なかった
「ならアレを使うのがいいわね、すぐにアレの用意をしなさい」
「・・・とっ、ここまでやれば奴らもパニックになって周りを巡回してるやつも基地防衛に向かってくるだろうよ、後はもう少し時間を稼いで・・・(ドガァーーン‼︎)ってうお⁉︎あぶねー・・・そりゃこれだけやれば反撃も来るだろうな・・・」
「そこまでよ、『厄災』これ以上あなたの好きにはさせないわ・・・・・・と言うかなんでこの基地に襲撃して来るのよ。あなたに何かやった?」
「あんたがここの指揮官ってことか、あんたの部下が出会って1秒後に銃撃をお見舞いしてくれたから、その連帯責任で礼参りに来ただけだ・・・・・・なにか言うんだったらあんたの部下に言うんだな」(※一応本当だが故意にやってます)
「・・・・・・後で叱っておきましょう、ですが、これ以上荒らされても困りますので、ここで叩き潰させていただきます。さあ来なさい『対厄災ガルム』」
「・・・ん?ナチュラルに対応してしまったけど『厄災』って俺そう呼ばれてるの?・・・そんなにやばいことやったけって、なんだありゃ?」
『万能者』の視線の先には鉄血との戦いでよく見かける小動物型のロボットを巨大化させたような存在が四体ほどそこにいた
「行きなさい『ガルム』」
その言葉が発せられると同時に『ガルム』達は目の前の『
「うお⁉︎さっきの砲撃はこいつらの仕業か、ならさっさと破壊しないとな、すまんなワンちゃん?なのかわからんやつ」
『万能者』もその言葉と同時に両手に持っているレーザーアサルトライフルで反撃を開始するが・・・
「あれ?なんかアレものすんごく硬いんだが?もしかしてレーザー対策されてるのか?」
そこには装甲が少し焼けながらも健在の『ガルム』がいた
「ふふ、ご名答よ、この子達はあなたに対抗するために元から頑丈だった『ガルム』をさらに強化したものよ。あなたの持っている武器を全て今までの戦闘で解析して対策したのよ」
「うわ・・・・・・そう言う想定はしてたけど思ってたより早く対策されてたか・・・まずいな・・・」
「『ガルム』一切斉射よ、これ以上鉄血に厄災をもたらすものを野放しにしないで」
その命令に『ガルム』達は目のような部分にエネルギーを集中させたと思うと一斉に太い光線と砲撃を一緒に放った。
「高出力レーザー兵器⁉︎まz」
『万能者』は話し合える間も無く砲撃の雨と太い光線の中に巻き込まれていった。
『ガルム』達が攻撃を終えた後の場所には煙が舞っており『
「これで厄災の終わり、と言いたいけど念には念を入れて『ガルム』もう一度攻撃の用意をして」
侵入者は慢心はせず、いい笑顔で命令を発した、その命令を受け『ガルム』は再び目のような部分にエネルギーを集中させ・・・・・・
「装甲が焼けちまったじゃねーかコンニャロウ」
ることができなかった。『万能者』が突然煙の中から出てきてかなりの速度で『ガルム』の一体の真正面に立ち
「さっきので弱点はわかった、お前の目ん玉じゃー‼︎」
「‼︎‼︎⁇」
目のような部分を貫手で刺したのだ。その光景に侵入者は慌てた。
「あなたなにをやってるの⁉︎エネルギーを集中させている途中で、エネルギーの出口をなくしたらどうn」
「ああ、わかっているよ、そりゃ即席の爆弾が出来上がるんだからな」(ブチギレ声で
「ま、まさか」
「そのまさかさ・・・即座にお返しします。全力投球でだがな‼︎」
その言葉どおり『ガルム』の目を手で貫いている状態のまま片手で持ち上げ、別の『ガルム』にぶん投げたのだ。
『ガルム』同士がぶつかった瞬間、目が貫かれた方の『ガルム』が大爆発を起こし、あたりがまた煙に包まれて見えなくなった。
「無茶苦茶だわ!さっきので確実に二機は使えなくなった・・・残る二機と私でなんとかなるかしら・・・」
すぐに煙は晴れていき、視界が戻り始めた。
「『ガルム』用意しなさい、『厄災』はどう来るかわからな・・・い・・・わ・・・」
侵入者は目の前の光景に驚くしかなかった。
そこには『万能者』が二機の内一機の『ガルム』の背中に乗って弄っている光景があったからだ。
「えっと多分ここがアレだからここを引っぺがして、そのコードを無理やり俺のコードにくっつけて・・・うう、ビリビリ来た!この感じあんま喰らいたくないな・・・だがこれでOKだ」
「な、な、なにやってるの⁉︎あなた⁉︎」
「ん?そこにいたのか?なにって、コイツを無理やり俺と接続させてコントロールを乗っ取っているんだよ」
「はあ⁉︎ありえないわ、『ガルム』には私が施した様々な電子対策があるはず・・・それをどうやって」
「いや、物理的にAI制御や、コンピュータ端末のやつを引っぺがして、俺のシステムで機体を無理やりコントロールしてるけど?」
「・・・・・・・・・え?」
「とりあえず物は試しだ。」
『万能者』はそう言うと操っている『ガルム』をもう一体の方の『ガルム』に向けて武装を展開し始めた。
「・・・⁉︎『ガルム』逃げt」
侵入者は正気に戻り命令を出そうとするもすでに遅く・・・・・・
「全門斉射じゃーー!」
『ガルム』が全門斉射で破壊されるところを見るしかなかった。
「あ、あっ・・・」
「ちょっと甘い部分があるがいい感じだな、そしてこれでお前らの虎の子は全部なくなったわけだが・・・・・・最後に駄目押しさせてもらうか」
「これ以上なにをする気なの⁉︎」
「決まってるだろ、装甲焼いてくれたお返しだよ」
その後、早朝に鉄血の別の基地から救援部隊が来たものの、そこには完全に破壊された基地にその真ん中でブツブツと何かを呟き虚ろな目になってる侵入者とそれを正気に戻そうと慌てている部下たちが確認された。なおその近くに『
合流予定地点から6km離れた場所 明け方
「ここまでくれば合流地点は後少し・・・確かこの辺だったよね・・・」
「おお同時だったか」
「あっおじさん」
少女の視線の先には『
「なんとか偵察機の端末を使えたようだな」
「うん、これでなんとか敵の位置がわかって掻い潜れたよ」
「トラブルはなかったようだな・・・これで俺の手伝いは終了だな、偵察機の端末は返してもらうよ」
「分かったよ・・・でもおじさんなんでここまでしてくれたの?あたしはおじさんのことを全く知らないし、おじさんの方もあたしのことを全く知らないし・・・・・・それに鉄血に何をしたの?端末からでもわかる慌てようだったけど」
少女にはわからなかった、なぜ自分を助けてくれたのかを。
「うーん・・・責任感じたのもあるが・・・ぶっちゃけると成り行きと自分勝手だな・・・・・・後者はノーコメントで」
「え?」
「それにお嬢ちゃんには帰る場所が存在するって聞いたしな、ならば帰してやらんと思ったしな」
「ふーん・・・・・・」
「おっ?どうやらお嬢ちゃんの言う合流地点にヘリが向かっているようだぞ?急がないと間に合わなくなるよ?」
「・・・・・・わかったよ、ありがとうおじさん」
「どういたしまして、それじゃさよならだ」
「怪しいけどあんなことをやってくれる人もいるんだね・・・・・・ふぁああぁぁ・・・早く帰って寝よう・・・」
「俺にも帰る場所はあったな・・・・・・今は遠すぎて帰れないがな・・・こうゆう世界にもそうゆうものはあるって改めて感じたな・・・・・・無理やり基地を襲って混乱させたかいがあったものだ、さてと次はどこに行くか・・・手に入ったものも使えるようにしないとな」
2時間後 上空 ヘリ内
「まったく・・・・これ以上遅れたらあんたを置いていくところだったのよ、G11」
「ZZZZZ・・・・・・」
「寝るな‼︎」
「でも間に合ってよかったじゃん!ねえ45姉」
「そうね、あの大型ダイナゲートから逃げるために散開したけど、一番の不安材料だったG11が合流できたから結果オーライね。あっクルーガーから連絡が来たわね」
『任務ご苦労、鉄血の動向は分かったかね』
「ええ、鉄血は近いうちに大規模な攻勢に出ることがわかったわ、それもここの地域の鉄血の大規模拠点に大量の戦力を溜め込んでね」
『そうか・・・・ならそれの攻勢は起こらないな』
「「「え?」」」
『さっき情報が入ったのだが、その大規模拠点が壊滅した』
「「「!!?」」」
『原因は不明だが、『万能者』がこの地域が入る目撃情報があったことが今さっき分かった、その事を考えるとおそらく・・・・・・なぜ攻撃したかは不明だが』(胃がキリキリ痛む
「「「えぇ・・・」」」
「ZZZZZ・・・・・・」
「・・・・・・アンタはいい加減起きなさい‼︎」(ゲンコツ
「ふぎゅ‼︎⁉︎」
なおその後ペルシカが404小隊のメンテナンスをした際にG11の記憶から「万能者」の情報が出てくるのだが、ペルシカの判断で隠されることになったのだが別のお話
おまけ①
対厄災ガルム
元々かなり凶悪な性能だったガルムをさらに強化したもので稼働時間は3分の2までに減ってしまったものの装甲、レーザー対策、火力増強などが行われ、鉄血兵器としてはトップクラスの性能を持つことに成功した。姿はあまり変わってないが、重量はかなり増えている。
本来あの基地に置かれていたのは大規模攻勢の際に使うためであった
なおその後そのデータはかろうじて取れ、今後の『厄災』対策に使われることになる
おまけ②
ペルシカがなんで隠したのか
「なんで隠したかって?そりゃあまり分かってない存在の貴重な情報それも彼の感情のようなのが分かる情報、大規模拠点の破壊目的、情報の出どころが極秘部隊とあっちゃね・・・もちろんクルーガーやUMP45などに伝えているわよ、なんだか全員お腹や頭を痛めていたようだったけど・・・・・・それじゃ私はこれで、さっさと彼の現時点で分かった情報解析しないとね」(メチャクチャいい笑顔で
なおG11は帰るためにたまたまあった方法と考えているため、『万能者』のことをしらないこともあり、あまり重大なこととは思っていない模様
ちなみにG11だけ『万能者』のことを知らないかというとその情報を入る際に大抵寝てたからという・・・・・・しかも初見あった時はなんか特殊なスーツを着た人としか思っていない。これからも彼のことをおじさんというのは確定である。