危険指定存在徘徊中   作:試作強化型アサルト

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今回はあまり話が進みませんが、前回の不法侵入者の名前が出てきます。




アニメやゲームでの面倒事は本当にここぞという絶妙なタイミングでやってくる

大都市内 とある喫茶店

 

その席には男性一人と女性二人の3人組の客がいた

「へえ・・・・・・この都市に来たのは初めてなのね・・・たしか・・・・タナカさんでしたか?」

一人の女性の名ヘレン・クローザー、グリフィン戦術指揮官の一人でかなりの戦果を残している反面合コンの負け犬の一人としても有名である。

※言うのやめたげてよ‼︎‼︎

 

「はい、ちょうどよく休暇だったので行くなら行っちゃえの気持ちで何の目的なしの観光で来ましたが・・・・・・あまりにも大きすぎてどこにいけばいいのか分かんなくなって、現実逃避気味になりました・・・・・・」

タナカと呼ばれた男性は、自分の大都市に来た理由を話しながら遠い目になっていた。

 

「アー・・・・・・なんか気持ちすごくわかるよおじさん」

もう一人の女性「スコーピオン」は若干同情しながら、目の前の飯を口の中に入れていた。

 

「お、おじさん・・・・・・」

((あっ、これ地雷踏んだ))

「うん、仕方ないよね・・・・・・この容姿だとおじさんに見えて仕方ないよね、ウン・・・・・・アハハハ・・・・・・」

(oh・・・・気持ちはすごく分かるわ・・・・・・)

(・・・なんか指揮官の落ち込む姿にそっくりだな・・・・・・)

 

 

こんな会話と食事をしつつ、時間は経ち・・・・・・

 

「うん?」

タナカは何かに気づくように席から立ち上がった

 

「タナカさんどうしましたか?」

「いや今そこの席から会計に向かった客が荷物を忘れたみたいだからそれを届けようかと思いまして、だからちょっと席を外しますね」

そういうとタナカはその席に隠れるように持ち主に忘れられたトランクケースを持ち、その忘れ物の持ち主のいる会計へ向かっていった。

 

「へえ・・・・・・このご時世でまだあんな優しい人がいるもんなんだね・・・」

「そんな指揮官もその類だと思うけどね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喫茶店から離れた場所 トラック荷台内

一見するとそのトラックただの宅配会社の車両にしか見えないが、荷台の中は様々な機器が置かれており、偽装指揮トラックとも呼べるものがそこには存在した。

ただその中は偽装としてはかなり騒がしかった。

「くそ!一般市民がプレゼントの持ち出しやがった!早くプレゼントの起動をしやがれ‼︎」

「し、しかしまだ店の中に仲間が・・・」

「それは必要な犠牲ってヤツだ、つべこべ言わずに早く起動しろ‼︎」

「は、はい‼︎‼︎」

※どう見てもテロリストです本当にありがとうございました

 

怒鳴られた部下と思われる人物はすぐさま何かのスイッチを押した。だが、その画面(監視カメラからハッキングしたもの)には特に変わった様子はなく喫茶店の客の男女する姿とその『プレゼント』を持ち主に持って行ってるタナカしか映らなかった・・・・・・

 

「プ、プレゼント反応がありません⁉︎」

「な、なにぃ⁉︎」

「プレゼントを持った一般市民が仲間の近くに到着しました!」

 

その画面にはこれあなたのものと『プレゼント』を見せながら尋ねるタナカの姿とそれに戸惑う彼らの仲間と思われる人の姿が映し出されていた。

 

「・・・・・・喫茶店の奴に電話を繋げ・・・今すぐ」

「は、はい‼︎」

すぐに電話は繋がった(画面には慌てて電話に出た仲間の姿が映っている)

「オイ、すぐにそのプレゼントを回収して戻ってこい、作戦は中止だ」

 

その一言だけで上司と思われる人は電話を切った

その後その仲間はタナカからその『プレゼント』を受け取ると礼を言って慌てて喫茶店を出て行く様子が映っていた

 

「・・・・・・はぁ・・・あいつが戻ってきたらここから撤収してプレゼントを解体する準備をしておけ、原因を探るぞ」

「り、了解‼︎」

 

その言葉に彼らは撤収する準備を始めた。

 

「・・・・・・くそ、なんであそこで起動しないんだよ‼︎もう少しで依頼料でがっぽり稼げるはずだったのによ‼︎‼︎くそったれ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喫茶店

「お、戻ってきた」

「持ち主かなり慌ててたわね・・・もしかしたら急ぎの用で出て行こうとしたから荷物を忘れたのかな?」

「そう見たいです。どうもかなり急ぎの用で行かないといけなかったみたいで・・・・・・おちょこちょいな人だったな・・・」

 

 

 

その後時間は過ぎていき・・・・・・

「指揮官そろそろいい時間だからここから出ようか」

「そうね・・・それではタナカさん、相席ありがとうございました」

「いえいえこちらこそ有意義な時間をありがとうございました」

 

彼らは別れて行った。

 

 

「なんか変わった人だったね」

「でも相席を許可してくれる優しい人でよかったわ(顔は平凡だったけどあの心遣い・・・・次もしあった時は付き合ってくれるどうか確認する人リストに入れておこう)」

「(・・・・・・また指揮官変なこと考えてる・・・あの人ドンマイだな・・・)」(遠い目

 

 

 

「?なんかロックオンされたような電波が来たような・・・・・・気のせいだな、しかし・・・アレ爆弾だったなありゃ・・・持ち上げた時に分かったのは運が良かったな・・・・・・彼女絡みの問題だったかどうかは分からんが、なんとか小細工して切り抜けられたな・・・ほんと面倒ごとが絶妙に間が悪い時に来るもんだな・・・」

その事を思いながら彼は遠い目をしていた。

 

 

「まあとりあえず情報収集しながら今晩の宿も探すとするか、多分今夜はアレをやるから結構忙しくなりそうしな」

 

彼は何を考えているのか、それが何を引き起こすのか、それはまだ誰にも分からない

 




おまけ
タナカ
前回初登場の人物、見た目30代で他人からもTHE平凡と思われるほど平凡な顔の持ち主。
大都市には観光が目的で来ているようだが・・・・・・前回の行動の通り大都市に不法侵入しており、現在のところ目的は不明だが、あっちこっちで本屋などを利用して情報収集をしている模様。

・・・・・・多分視聴者には正体バレてると思いますが言わない方向でお願いします

次回、チートシステム現る

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