なおそう上手くいかないようで・・・・・・
大都市 検問所前
「これでなんとか食料、機材は揃ったな・・・・・・他には・・・」
タナカは買い物リストを確認して、何か買い忘れていないかを調べていた。
「・・・よし何も忘れてはいないようだな、なら後は出るだけだな」
そしてタナカは検問所に向かっていた。
「いたぞ・・・・・・アルファチーム配置についたか?目標は検問所に向かってる。準備をしておけ」
『了解』
(ありゃ・・・・・・こりゃつけられているな・・・この間のテロ未遂者の皆さんあたりかな?)
それを見ているものに気付きながら・・・・・・
40分後・・・・・・
「なんとか問題なく都市から出ることができたが・・・・」
『うん、それはいい・・・どうしたんだ?急に連絡してくるって・・・・・・』
タナカが今いる場所・・・・・・それは
「うん、すまん追い込み漁やられて帰るの遅くなりそう」
『・・・・・・オメェ何やってんの・・・』
大都会真横にあるのスラム街だった・・・・・・
「おい、そこのお前止まれ、お前は包囲されている。今なら手荒な真似をしないでやる」
「oh・・・・・・こりゃ結構な練度なことで・・・多分結構なところが首出してきたな」
「・・・・・・お前に解答権はない、お前にある選択肢は俺たちに捕まって俺らの雇い主に会いにいくことだけだ」
そしてタナカの周りには黒ずくめの重武装の特殊部隊と思われる兵士達が取り囲んでいた・・・・・・
「八方騙しも光学迷彩も今の所ちょっと起動しない駄目だし・・・・すまんな、ちょっと手荒に行ってくる」
『・・・・・・仕方ないか・・・死人は出すなよ・・・ヤバイことになる予感がするからな』
それを言うと万能者は通信を切った・・・・・・
「こりゃ手厳しい要求を・・・まあやってみますか」
「おい、誰と話していた?まあいいさっきも言ったがお前に選択肢は一つしかない」
「ああ、そうだな・・・・・・俺にできる選択肢は一つしかないな」
そう言うとタナカは両腕を広げ、手指を黒ずくめの兵士達に向けた。
「何をしている?今お前の置かれている状態を分かっていないのか?」
「ああ、分かっているよ。それにさっきも言ったように選択肢をきめているのでね・・・・・・逃げると言う選択肢をな」
それをその言葉言った瞬間、タナカの指が光り出し・・・・・・タナカのいる場所とその周りに雷が落ちたように光に包まれた。
そしてその後その場所には・・・
「おい⁉︎どうしたアルファチーム⁉︎さっきの光と轟音はなんだ⁉︎おい⁉︎聞こえてるなら返事をしろ‼︎‼︎」
確認の声を言う通信機と・・・・・・
タナカがいた場所の周りには白目を剥いて気絶している黒ずくめの兵士達がいた・・・・・・
「くそ、アルファチームとの通信が途絶した‼︎総員戦闘配置‼︎奴は黒と断定し迎撃せよ‼︎多少のけがをさせても構わん、捕らえろ‼︎」
そしてその一言によりヤバイ追いかけっこの始まりが始まることになった・・・・・・
「くそ・・・・・・やっぱ別のやつよこしてきやがったか・・・敵どんだけ本気なんだよ・・・」
ババババッ‼︎‼︎パーーン‼︎‼︎
「うお⁉︎撃ってきやがった⁉︎」
タナカは放たれた銃弾を避けながらスラム街の建物群の屋上を疾走していた。
「おい、アイツ屋上を疾走しながら銃弾を避けてるぞ・・・・・・」
「映画かよ・・・・・そんなのフィクションだけであってほしかったな・・・・・・」
「くそ、これじゃ包囲網を形成した意味がない、デルタチーム、奴の進行ルートを先回りして待ち伏せしろ‼︎アレを導入しても構わん‼︎こっちはなんとか奴を誘導する」
『了解』
「あっちこっちから撃ってきやがって・・・・・・しかしこりゃ・・・確実に誘導されてるな・・・多分この先には・・・・・・」
「止まれ‼︎」
タナカの目の前には黒ずくめの兵士達が銃を構えていた。
「やっぱいたか!邪魔だァァアア‼︎‼︎」
タナカはその黒ずくめの兵士達にさっきと同じように手指を向けると指が光り出し・・・・・・そこから電撃が放たれた
「「「「「え"?」」」」」
その瞬間。黒ずくめの兵士達は電撃に飲まれることになった。
「「「「「あばばばばばば⁉︎」」」」」
ドサドサドサドサ
「なっ、なんだありゃ⁉︎アイツ電撃を放ちやがったぞ⁉︎」
「ハハ、映画の次はファンタジーか?勘弁してくれよ・・・」
「くそ、デルタチーム全滅!アレの準備は⁉︎」
その後も同じようなことが起きながらも逃走劇は続き・・・・・・
「(よし、八方騙しと光学迷彩のもうすぐ起動準備ができる!もう少し持てば)」
そうタナカが思いながら建物と建物の間を飛び越えようとしたその時
ガシ
「え⁉︎なんか捕まっヌグォ⁉︎」
その間から手が伸びてタナカの足を掴み、そのままタナカをその間に引きずり込み地面にタナカを叩きつけたのだ。
「イッテェ・・・・・・くそ油断した・・・一体何が俺を地面に叩きつけたんだ・・・」
タナカのまた先には・・・巨大な人型機動兵器P.A.C.Sが存在し、その周りには黒ずくめの兵士達がいた。
「やっと足止めができたぞこんにゃろう・・・・・」
「P.A.C.S.でやっとって・・・・・・帰れたら訓練見直すかな」
黒ずくめの兵士達は愚痴を言いながらも銃をタナカに向けていた。
「(くそ・・・起動まであと少し・・・ここは時間稼ぎだか・・・)ひとつ聞きたいんだが、なんで俺を捕らえようとしているんだ?」
「あれほど抵抗して、理由聞くか・・・・・仕方ない一応言っておくか・・・時にお前、都市内でグリフィンの指揮官と相席していなかったか?」
「うん?してはいたが・・・それとこれと何か関係があったのか?」
「ああ、関係大有りだ。その際忘れ物としてアタッシュケースを触っただろう。あれには『プレゼント』いわば高性能爆薬を使った爆弾を入れてたのさ・・・これを言えばわかるだろ?爆破テロ見せかけたグリフィン指揮官殺害の予定だったのさ・・・・・・だがその『プレゼント』は起動しなかった・・・なぜならその基盤に黴のようなものが付着していたからだ」
「・・・・・触りはしたがあれは忘れ物を届けるだけで・・・何もしてないぞ」
「とぼけても無駄だ、黴のようなもの、おそらくナノマシンとさっき使った電撃を放つ指、これらから見てお前は相当な技術力を持っている存在として見ている。そして今度はこちらから質問だ・・・・・・お前は何者だ」
その言葉にタナカは・・・
「何もちょっと特殊な観光者なだけだが?」
「「「「嘘だ‼︎‼︎」」」」
「くそ、どうやら拷問しないと聞き出せそうになさそうだな・・・拘束しろ」
黒ずくめの兵士達の一部がタナカに注意しながら向かおうとしたその時。
「残念だが、ついて行くつもりはない」
その言葉を発した瞬間、タナカが目の前から消えた
「「「「え"?」」」」
「きっ、消えた⁉︎」
黒ずくめの兵士達は目の前で起こったことに戸惑いを隠せなかった。
「落ち着け!多分光学迷彩の類だ!P.A.C.Sに対策カメラが仕込んでる、パイロット周辺を探せ!」
し〜〜〜ん
「・・・・・・オイ、パイロット?応答しろ」
黒ずくめの兵士達がP.A.C.Sの方を振り向いたその先には・・・・・・
「「「「⁉︎」」」」
胴体に
その後テロリスト達はタナカの必死の捜索は続けられたものの見つけることはなく、打ち切られることになった。
大都会からかなり離れた場所 合流地点
そこには二つの存在がいた。一つは人間と思わしき存在ともう一つは人間から見ればかなり大きさの人型のロボットのような存在であった。
「すまん、遅くなった」
「まあ仕方ないとは言え・・・・・・ちょっと迂闊だったな」
「ああ、爆破テロに巻き込まれかけたのが完全に想定外だったからな・・・なんとか阻止できたと思ったが・・・・・・甘かったな・・・ところで盗んだデータには他に何があったんだ?」
「ああ、鉄血の行動とか機密作戦、なんちゃウィルスとかだった。これから先、いやでも関わる可能性があるからな・・・・・・ありがたいデータだったが・・・問題はなんでこれを軍が持ってるかだが・・・・・・もうちょっとしらべんと分からんなこりゃ」
「・・・・・・よく分からんが進展はあったってことか。なら俺はここで任務完了だな」
「おう、これからはどうする」
「そうだな・・・・・・疲れたしお前に戻るとするか。それじゃお疲れさん」
「分かった、お疲れさん」
その言葉を聞いた瞬間、万能者はタナカの頭部を鷲掴みすると、タナカの皮膚が溶けて出し始め・・・・・・そこには金属でできた骸骨のような存在が残った。
「人格統合・並列化完了・・・・・・さてと・・・」
残ったそれを万能者は背中のバックパックのようなものの一部が開き、その中に突っ込むように入れた。
「今までわかったことを踏まえると・・・・・・かなりきな臭いことに巻き込まれた感じがするな・・・・・・まあどうこう言ってても変わりはしないし、やっちまったことは仕方ないしな・・・進むしかないか」
ちなみにテロリストの正体はP.A.C.Sを出した時点だ分かるとは思いますが、ぶっちゃけると人類人権団体過激派の特殊部隊です。
結構練度が高いですが、相手が悪すぎた・・・・・・
なお◼︎◼︎◼︎の方の部隊ではありません。