その為今回の話に万能者本体は出ません・・・・・
尚それでもかなりエグいことはする模様(遠い目
H&R社本社前 G&K社襲撃部隊駐留地点から離れた場所にて
「ありゃりゃ、こりゃ相当な数で・・・・・G&K社のあの上官も張り切ってらっしゃるな」
タナカはH&R社本社の前に駐留しているG&K社の部隊を見ながらそう呟いた
「とっ・・・・・今入っていったのはEA小隊に前に社長が参加してた悪魔討伐の参加してたやつ・・・・・それと攻守が結構強いやつか・・・・・こりゃアサルターもやられるかもしれんな・・・・・・っとまぁこっちも次の押し入りのお客さんが入っていく前にサービスをしておかないとな・・・・・・」
本社に入っていくその存在達を見送った後にタナカはその本隊の方を見直した
「それじゃ始まるとしますか『シュレディンガーの猫』付き特殊煙幕弾撃ち込み始め」
その言葉と同時に何処からともなく迫撃砲と思われる砲弾がG&Kの大隊の周りに着弾し、ほどなくしてその周りが白い煙幕で包まれることになった
20分後
本社 通路にて・・・・・・・・・
そこではEA小隊とBB小隊が歩いていた・・・・・・・
「リバイバー大丈夫か・・・・・アレ確か万能者と互角に戦ってたやつだったよな・・・・・」
「まぁ大丈夫でしょ・・・・・」
「マーダーも大丈夫か?さっき頭を痛めていたみたいだが・・・・・」
「・・・・・・・・ええ、大丈夫よ・・・・・それよりも開けたところに出るみたいわね」
「それよりもなんですが・・・・・さっきから外の部隊との通信が通じてないみたいなんですよ・・・・・ここが坑道だからかもしれませんが・・・・・」
そのペイロードの言葉によって全員の動きを一時止めることになった
しかし・・・・・
「いや・・・・・ここは進もう、H&R社社長リホ・ワイルドマンをなんとかしなければこの戦いが泥沼化する可能性が高い、それなら素早く頭を取ればいい」
M16A4の言葉によって、少し揉めたものの結論が出ることになり再び通路を歩き始めた
一方外では・・・・・・
腕が!腕がぁぁぁ!!
私の足、何処にいったの・・・・・・
こっちこないでぇぇぇ!!!
「あ、あ・・・・あ・・・・・・」
「くそ、どっから襲撃してきた⁉︎煙幕で何処にいるかもわからないし通信がつかえない⁉︎」
「注意してまた犠牲者が増える‼︎」
ギャアアァァァ・・・・・・
「くそ、犠牲者がまた出た・・・・・・」
G&K社の主力たる戦術人形達はその状況に恐怖を隠せなかった
煙幕が発生したと共に通信が使えなくなり、目と耳を奪われた状態で周りからは仲間の絶叫が響き渡るという状況なのだから無理もなかった
「あっどうも」
「「「‼︎⁉︎」」」
そんな中、突然その存在は現れた・・・・・煙幕の中で完全な把握はできていなかったが、その人型の存在は全身覆うように着ている装甲服を着ており、それには血のようなものがビッシリとついていた・・・・・
そして、その両手には・・・・・・・・・・赤黒く染まった斧を一本ずつ持っていた
「ッ‼︎」
その存在が襲撃の犯人だといち早くわかった戦術人形がすぐさま銃を構えて撃とうとした・・・・・
「おっと撃たせんよ」
ズバァ ズバァ
だが目の前の存在に銃弾は発射されなかった・・・・・おかしいと思った戦術人形は持っている銃を見た・・・・・・・・・・
そこには銃どころか己の両腕が存在しなかったのだ・・・・・・・・・・
「う、ウワァァァアアア!!!!???」
「まぁとりあえず死にはしないようにしときますんで、ゆっくり気絶しといてくれ」
その白い煙の中でまた一人また一人と犠牲者が増えていった・・・・・・・
10分後・・・・・・・・・
「一応結構な数のG&Kの戦力とヘリなどを無力化したが・・・・・・・・」
タナカは周りの様子を見回していた・・・・・・・・・
タナカの視界には大量の無力化された戦術人形が存在していた、それも全部が生きていることが確認されており、そのほとんどが両手または両足あるいは両方とも失っており、戦術人形の半身とも呼べる銃に関してもほとんどが破壊されて、もはや戦うどころか動くことすらままならない状態であった・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・まだほんの少しうろついているみたいだが、かなり少数だし、煙幕ももう少ししたら晴れてしまうだろうし・・・・・・・・それなら本社に入っていったのを追いかけるとしますか」
そう言いながら本社の方に向かおうとしたその時
そこには最初からまるでいなかったかのようにタナカの姿はなく、あたりには呻き声や悲鳴などが響いてだけだった・・・・・
H&R社本社 シェルター内
「・・・・・・・・・・ありゃ?いつの間に本社の景色に・・・・・もしかしてテレポートかなんかかな?」
タナカは突然視界が本社の景色に変わったことに戸惑いを隠せなかった
「タナカさん!」
「おっ?G36さん?一体どうしたんだ?こちらはいきなりテレポート現象が起きてちょっと戸惑ってるんだが・・・・・・・・ところでなんでメイド服を持ってるのかな?」
「テレポートに関しては社長がやったことですし、メイド服に関しても社長かの命令でして・・・・・」
その時、そのシェルターの空気が急激に冷え込んだ気がした
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・マジで?」
「・・・・・・・・・・マジです」
「・・・・・・・・・・まぁ一応理由とか目的とかは理解できるんだけどね・・・・・ただちょっと心の準備とかメイド人形に化ける用意をさせてね・・・・・一応俺男性の人格だからな・・・・・」
「・・・・・・・・・・はい」
その日タナカはなんとも言えぬ悲しみを背負うことになった・・・・・
(まぁこれで俺は動けなくなってしまったわけだな・・・・・あとは社長の力量とアレらに賭けるしかなさそうだな・・・・・)
それでもH&R社の長い一日は続く・・・・・・・・・・
最後の方でタナカが途中退場する形にはなりましたが、何かしらの保険は用意していた模様・・・・・・・・・・なんでしょうな?(ストボケ
特殊運用粒子「シュレディンガーの猫」
万能者がBLACK WATCHと戦闘での経験が原因で使用解禁したもので、もともと量子コンピュータの妨害用粒子として開発されて使われていたがとある対策をすれば、周りの空間を粒子コンピュータの媒体にすることができると判明したことにより運用法が変わった兵器
無論コレを利用する際は対策された専用システムでないとどんな通信システムでも使用不可能となる
簡単に言えば敵にとってはガン○ムのミノ○スキー粒子、対策した人にとっては空間が自分の体の一部であるかのように分かるような感じある
ちなみにですが迫撃砲に関しては自律移動ドローンと一体型のやつで砲弾を発射した感じで考えてください
余談ですが偶然にもBLACK WATCHの偵察型動物人形の通信など機能を無力化する形になっている模様・・・・・
ワザトジャナイヨーホントウダヨー