危険指定存在徘徊中   作:試作強化型アサルト

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今回は前回の話の続きになります

尚万能者が最後の最後に爆弾を渡す模様(遠い目





善意は時に他人を傷つけたり、被害を与えたりする凶器になることがある・・・・・・・割とマジで(遠い目

AR小隊回収地点から 15km地点にて

 

「えっと・・・・・その・・・・・・・・本当にすまない・・・・・・・・」

 

そこは気まずい雰囲気でとても静かだった・・・・・・

その中でM16の発した言葉はよく周りに響く様に聞こえた

 

そして、その対象は・・・・・・・・

 

「・・・・・うん気持ち悪くなったのは仕方ないよね・・・・・・そりゃあんだけ揺れてりゃ気持ち悪くなるよな・・・・・でもね・・・・・・・・大地へ還すならねもうちょっと位置を変えてから還して欲しかったな・・・・・あの状態で俺の顔とか重要なところなんかにあたりでもしたら大変な事になるの確定だからね」

 

そう言いながらその対象、万能者は自身の右脚のスネに当たる部分をその辺に落ちていたタオルで磨いていた・・・・・・それもかなり念入りに・・・・・・・・

 

「・・・・・・・本当にすいませんでした」

 

M16の土下座姿に仲間であるはずのAR小隊の方からも哀れみの視線が突き刺さってくるのは言うまでもなかった・・・・・・

 

 

 

しばらくして・・・・・・・

 

 

「・・・・・・っとここから5〜6km先がそっちの回収地点だっけか?」

「ええ、そうですね」

「もうすぐ到着ですね」

「長い様で短かったねーー!楽しいことたくさんだったな」

「私は散々だったわよ・・・・・特にあのELIDのゴキブリの大群・・・・・・二度と姿すら考えたく無いわ・・・・・・・ああ、まだ寒気がする・・・・・・」

 

「・・・・・・そう言っているとまた遭遇する様な気がするんだがな・・・・・・・・まぁそういう俺は二度目だから二度あることは三度ある感じでまた遭遇するかもしれんな・・・・・・・・・ウォゥ・・・俺も寒気がしたよ・・・・・・」

 

「「それを言うのをやめて」」(真顔

 

 

そんな会話しつつも彼女達、AR小隊は近づくにつれ、彼との別れも近いと感じていた・・・・・・

 

その存在をなんだかんだで色々とありつつも頼りになる上に命を助けられたこともあり一定の信頼し得る存在と思える様になっていたのだ

 

 

そして・・・・・・

 

「よし、この辺でアンタらとおさらばせにゃなら時がきたな」

 

その時が来た

 

「・・・・・・そうか・・・・・・・・・・アンタとは短い間だったが色々あったからいざ別れるとなると少し寂しくなるな・・・・・・」

「M16姉さん・・・・・・」

「まぁ確かに頼りにはなったわね・・・・・・」

「そうですね・・・・・」

「・・・・・・おじさんともお別れなのか」

 

「・・・・・・そんな時もあるもんだ・・・・・・・・・・まぁもし次会う時はゲロをぶつけんでくれよ・・・・・おじさんって呼んだりしないでもらえると嬉しいがな

 

「・・・・・悪かったって」

「えーーー?なんでなの?」

 

主にメンタルでの面で・・・・・とにかくお願いだから頼む・・・・・・・・・・ああ、それとM4A1さんだっけか?コレ渡しておくよ」

 

その言葉と同時に万能者はM4に何かを投げ渡してきた

 

「えっちょ・・・・・ウワァ!? ・・・・・これなんですか?」

 

それは何か通信機の様なものであったが、M4の記憶の限りではこれと同じタイプの通信機を見たことはなかった

 

「それは条件付きではあるが俺への直通で繋がるようにした通信機だ・・・・・まぁアンタらのことを少し気に入ったのが理由って感じだ」

 

 

「「「「・・・・・・・・・・え???」」」」

 

「え?つまり言うとおじさんとまた会うことができるかもしれないってこと!?やったぁーー!!」

だからおじさん呼びはやめて・・・・・

 

「え、えっとこんな物をもらってもいいのですか・・・・・?」

「アンタらのことを気に入ったからいいって、まぁ要するになんかヤバいことがあったときは俺になんか頼ってもいいってことだ・・・・・無論無理な時は無理とは言うがな・・・・・簡単に言うと傭兵みたいな感じの立ち位置で考えてもらっていい」

 

それはとんでもないことであると言うことがM4SOPMODⅡを除くAR小隊全員が分かった・・・・・

 

だが、その言葉にM4は・・・・・

 

「・・・・・わかりました・・・・・・・コレはありがたく使わせていただきます・・・・・ここまでの護衛本当にありがとうございました!!」

 

その善意に笑顔でお礼をいい受け取った

 

「まぁとりあえず今後会う時は敵が味方かは分からんが・・・・・とりあえずは味方よりでは会えるかもしれんな・・・・・・・・・それじゃ俺はこれでサヨナラだな・・・・・元気にな!!」

 

 

「「「えっ・・・・・ちょっと待って(待て)!!!!???」」」

(放心状態から立ち直った

 

「おじさんまたねーー!!」

 

だからおじさん言うなって!!

 

 

その後結局、その通信機はAR小隊の手に渡ることになりIOP、グリフィンなどにとっては喜ぶべきことでもあり、同時に頭を痛めることになったのは余談である

 

 




ハイ、AR小隊に万能者との条件付きながらも直通の通信機手段が手に入りました・・・・・(遠い目

尚すごく今更ですがこの小説は原作を複雑骨折させたような感じで進めて行きますので何卒よろしくお願いします(土下座





前回のなにかの運行決定から数週間後

紛争地域 前線から離れた場所・・・・・森林地帯にて

『どっこいしょっと・・・・・・・今日も働いた働いた・・・・・・・』
『・・・・・・・おめぇそれ前線のヤツらに言ったらぶっ飛ばされるぞ』

そこにはP.A.C.S二体が周りを偵察していた

『分かってるって、その辺の配慮ぐらいは自分でもできるって・・・・・・・それにコレも重要な任務だろ?』
『そりゃまぁ・・・・そうだが・・・・・・・』
『だろ?今や例のアレが俺らや前線の奴らの生命線となりゃ・・・・・・こんな任務だって重要という大義名分みたいなもんがつくだろうしな』
『・・・・・・・そんなもんなのか?』
『ああ、そんなもんさ・・・・・なんたって言えばアレは俺ら人類人権団体過激派の救世主だからな!それについていってる俺らはその一団として崇め立てられる様なもんさ!!』
『・・・・・まぁそれはいいとして偵察の仕事ぐらいはやっておかないとな
・・・・・その一団の怠け者って名が付いたら目もあてられんぞ』
『分かってるって』

偵察をしながらそんな会話がそれなりの時間続いていた・・・・・・


『っと・・・・・・そろそろ帰還時間だなルートや敵に注意しながら例の地点に戻ろうか』
『了解だ』

彼らはそう言いながらその地点を離れていった

『そういや最近あっちこっちでなんか化け物騒ぎが起きているって噂だったな』
『そういえば確かにな・・・・・・なんか新しい変異体のELIDかなんかか分からんがとりあえず注意しとくことには変わりないな』
『ああ、そうだな』

何かの不穏な先行き(フラグ)を残しながら


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