危険指定存在徘徊中   作:試作強化型アサルト

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今回は前回の話の後日談的話となっています


尚話がかなり短い模様・・・・・・・色々と忙しかったのですみません


事後処理は大抵面倒ごとオンパレードの場合が多い(遠い目

鉄血 重要大規模基地 司令室

 

「すみませんでした!!!」

「・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・』

 

そこでは各部に機械の部分が多く見られる部分が存在する少女のような存在が鉄血ハイエンドモデル『ハンター』とホログラムで映し出されている『代理人』の目の前で土下座をしていた

それはそれは、綺麗な土下座であった・・・・・・

 

『・・・・・・顔をあげなさい「救済者」』

「・・・・・・はい」

 

顔をあげた「救済者」と呼ばれた少女の顔には大量の涙が筋を作る程に流れていた・・・・・・

 

『・・・・・・とりあえず、そこにあるティッシュで鼻をかみなさい』

「・・・・・・チーン」

 

鼻をかむ音がその部屋に虚しく響いた・・・・・・

 

『・・・・・・「救済者」、あなたには稼働試験も兼ねてあの地域の確保を命じましたが、それをあなたは地域の破棄をして撤退してきました・・・・・・それも「厄災」を見た瞬間真っ先に・・・・・・・・・・・・これはどういうことですか?あなたは自身の役割を忘れましたか?』

「・・・・・・い、いいえ・・・・・・・・確かに私の役割は厄災を打ち倒すこと・・・・・・今すぐに倒すのは無理でも厄災と戦い経験を積み重ねていつの日か本気で挑むことだと理解しています」

『ではなぜ』

 

「・・・・・・・・・・・・実は・・・・・・その前に正規軍と白い方々と戦った際に弾薬やエネルギーがかなり減っていて・・・・・・更に言えば部隊のこれ以上の消耗及び厄災のこれまでの行動パターンを考えたら・・・・その・・・・・・・経験を積むことは愚か、これ以上の戦闘は困難と判断しまして・・・・・・」

 

 

その答えに代理人は少しの時間思考した後・・・・・・・・

 

『・・・・・どうやら状況とあなたの言葉によると正しい判断だったようですね・・・・・・・・任務お疲れ様でした救済者』

 

その結論に至った

 

(代理人・・・・・・・この子の為というお前の気持ちも分かるが厳しくしすぎてこの子の心を壊してしまったらどうするんだ?)

 

ハンターがそう思っているのを尻目に・・・・・

 

 

その後・・・・・・・・

 

「・・・・代理人お姉ちゃんが許してくれてよかった・・・・・・・・」

 

顔についた涙を手で拭きながら救済者はハンターと共に通路を歩きながら話合っていた

 

「・・・・救済者・・・・・お前ももう少ししっかりとできないのか?」

「未熟な私にはまだまだそういうのは無理なんですよ・・・・・・・・ハンターお姉ちゃん」

 

注意に返された言葉にハンターはため息を吐くしかなかった・・・・

 

 

 

どうやら鉄血の『希望』は一癖ある存在であるようでその名の通りの救済者になるにはまだまだ課題と不安が残っているようであった・・・・・・・

 

 

 

 

正規軍本拠地 会議室

 

そこは重苦しい雰囲気に包まれていた・・・・・・・

 

「・・・・あの地区の確保に失敗するとな・・・・・・・」

「今その詳細を聞いたが・・・・・鉄血がまた新しい新型のハイエンドモデルを投入してきたらしいな」

「ああ、それもあの白い勢力と我々をまとめて追い払える性能を持っているヤツだ・・・・・・・」

「ああ、それは痛いな・・・・・・・最近あの地区に新たな遺跡が隠れている可能性がでてきたっていうのに・・・・・・・」

「マジか・・・・・・・でもアレ?確か報告にはそのあと鉄血もその地区から撤退したって聞いたんだが?」

「・・・・・・・そういえばそうだな・・・・・なんでだ?」

「多分万能者じゃないか?」

「「「「・・・・・・・ああ、説得力のある言葉すぎて納得だ」」」」

 

 

そんな会話がされるもその後にその地区の確保は一時的に見送られ、鉄血と白い勢力の動きに注意を払うことが決定された

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・なんか変な説得の材料にされたような気がする」

 

※大体お前の日頃の行いのせいだ

 

「しかし、なんでこんな場所で三つ巴の戦闘があったか少し気になるからこの辺の調査を一度やってみるか」

 

 




おまけ

A.D.W.S試作ハイエンドモデル「救済者」コアユニット

前回説明した初期型重武装重装甲形態の中身である新型鉄血ハイエンドモデル
この姿では戦闘能力がそれなりに高く装甲が貧弱であるかわりに、外部パーツを操る力量と処理速度などが高いためハッキング等の電子戦などにも強く、重力制御浮遊と背中のブースターなどの併用による飛行能力を持っている
大きさに関してはデストロイヤーより少し大きいぐらい

ちなみに初期型重武装重装甲形態の中に入る際は体育座りの体勢で身体のあちこちを変形させて背中のブースターを露出させたまま背中の部分に入ってドッキングする形となっている

性格は優しく性格なのだが真面目でやらなければやらないことをしっかりとやる覚悟(頑固さともいう)と冷静さを持つ、それが仲間を見捨てることだろうと万能者に立ち向かうことだろうと・・・・・・だが色々とまだ未熟で天然な部分が多いためその覚悟が発揮できてない模様
姿はFGOのヒロインXXの再臨第二段階みたいな姿にガンダムのTR-6ウーンドウォードの要素を多めに突っ込んだ感じである。
また一般の鉄血ハイエンドモデルとは違い生体パーツが少し少なめである

・・・・・・作者も「書いておいてなんだが・・・・・多重属性だなオイ」と思ったそう

鉄血の中ではかなり後の方で生まれているのでハイエンドモデル達からは妹のような扱いで慕われており、本人も嬉しく思っており、より一層自分の役割を果たさなければと思っている


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