危険指定存在徘徊中   作:試作強化型アサルト

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少し遅くなってしまいました。

ドルフロの他の小説をみて、やっぱり他の作者って偉大だなと思わざる得ない今日この頃、とりあえずいけるとこまで書く予定です。不定期的にですがこれからもよろしくお願いします。

なお「万能者」相変わらず今回もやらかす模様(遠い目





食べ物の恨みは恐ろしいというが、実際にやられると本当に怖いよね(作者談

戦争は残酷だ。

そう思わざる得ないことは戦場でいくつもあった。仲間が重傷を負って苦しむ姿を見ることしかできない時、目の前で即死してしまった戦友を見てしまった時、目の前で迎えにきたヘリが落とされた時、もはや数え切れないほどあった。だが・・・

 

「こんちくしょう・・・飯を食おうとした時に、一体誰が俺の飯を吹っ飛ばしやがった…お陰でまた建物崩落に巻き込まれかけるわ、取ってきた飯が撒き散らされるわで、気分がブルーになったよ・・・」

 

そこには最近各地で確認されるようになった謎の存在『万能者』がいた。その存在の目の前には、

 

「な・・・ガァ・・・な、何でこんなところにいるんだ、オマエが・・・‼︎」

あまりにも予想外で驚いているのだろうか、万人が見て全員が美しいといえるような美貌が殴られたために歪んで変形している顔でも驚いてるとわかる表情をした鉄血のハイエンドモデル『ハンター』がいた。

 

「なあそこらの皆さん、こいつが犯人ぽいので思わずぶん殴ってしまったが、こいつが主犯格で間違いないかな?」

脅しに近い威圧を出していただろうか、私達は思わず『万能者』に向かって頷くしかなかった。

 

本当にどうしてこうなったんだろう。

 

 

 

50分前

某所 人類生活可能区 都市から200km離れた場所

 

人類生活可能区、それはコーラップス汚染と核兵器による放射能汚染から逃れた土地の名称で、人類が生活できる数少ない大地のことである。

現在その場所は鉄血の軍勢が侵攻しており、その場所を守備部隊が防衛線をはって対処をしているが押されているようだ。

 

「みんな急いで‼︎防衛ラインが破られかけてるわ‼︎」

「はい‼︎指揮官‼︎」

そこの前線に向かっている車両部隊がいた。その部隊はG&K社所属ヘレン・クローザーが率いる部隊で練度もかなりあった。彼女達が前線に到着すれば、戦況も変えられるほどに。

(なお本来指揮官が前線に出ることはないものの鉄血の通信妨害工作がひどく通信機すら使えない状態のため、止むを得ず出てきている。)

 

(何で鉄血の大軍勢がここに侵攻してきたのかしら?確かにここは重要な場所ではあるけれど守備部隊も相応の戦力がいて、かなりの被害を出してまで取りに来るとすれば、あまり効果的ではないと思うけど・・・)

ヘレンは向かっている途中で疑問に思っていた。鉄血がここに侵攻する理由を。その疑問はすぐにわかった、悪い形で。

 

ドガァーーン‼︎ドガァーーン‼︎

前方と後方の車両が突然、それも同時に爆発した。

 

「敵⁉︎すでに防衛線を突破されたの⁉︎」

戦術人形スコーピオンは思ったことをそのまま言葉に出した。

「これは・・・別働隊による待ち伏せ⁉︎しまった、誘い出させられてたか・・・」

ヘレンは敵の目的が分かった。だが、時すでに遅く大勢に囲まれている状態であった。

 

「獲物を巣から誘い出す時にはこの手に限るな・・・なあ、グリフィンの指揮官?」

そこにはハイエンドモデル『ハンター』が笑みを浮かべて見ていた。

「・・・しばらく前線に出ていなかったせいか、勘が鈍ってたか・・・しかしそこまでして私を倒すのに利益があるの?」

「あるとも、お前はここ最近この周辺の鉄血の基地と戦力を的確に破壊しているじゃないか。あの中には今後に必要な物資も含まれていたものでな、何度も同じようなことを繰り返されても困ると判断したからな。悪いがあの街と一緒に破壊することにしたわけだ」

「あちゃー・・・知らないうちに鉄血にマークされてたってわけね・・・というか必要な物資も入ってたことは知らなかったな・・・」

(まずいな・・・さっきの爆破で戦える味方が少ない上にさらに全方位に囲まれている・・・これは死んだかもね・・・)

 

彼女は会話の中でも打開する方法を考えていた。だが、通信機が使えない、戦力が少ないなどの条件が打開する方法を見つけることを妨げていた。

 

「話が長くなってしまったな。それでは狩りの続きを始めるとしようか」

「‼︎来るよ皆‼︎」

その言葉と同時にヘレンと戦術人形達にとって勝ち目の無い最後の抵抗が始まるはずだった。

『おい!グリフィンの指揮官聞こえるか⁉︎こちら防衛線守備隊‼︎』

「「「!!!?」」」

ヘレンが持っている通信機が起動し、遮断されているはずの通信が繋がったのだ。そのことでその場の全員が固まった。

「なに⁉︎通信が回復しているだと⁉︎電磁シールドはどうした⁉︎」

「わ、分かりません⁉︎」

鉄血はそのことで慌てていた。だが、それが命取りだった。

「すぐに本隊と連絡を・・・‼︎⁉︎」

「おいどうした、早く連絡をすr・・・⁉︎」

部下の様子を確認するためにハンターは振り返った、振り返ってしまったのだ。そして、認識してしまった。

ハンターの後ろに何かが立っていたのだ。それもかなり大きい存在が。

 

「こんにちは、つまらないものですがどうぞ受け取れ」(ドゴォ‼︎

「グガァ‼︎⁉︎」

その言葉と同時にその存在はハンターの顔を思い切り殴り吹っ飛ばしたのだ。

その光景にその場にいる全員はまた固まるしか無かった。

 

そして冒頭に戻る

 

その光景を見ながらヘレンは通信を取った。まるで現実逃避するかのように。

「こちらグリフィン戦術指揮官ヘレン・クローザーだ、どうした?」

『連絡遅いぞ!こっちはよくわからんがなんかビームみたいなのに薙ぎ払われたら鉄血が壊滅状態になってな、方角的にお前らの方にいたからお前らの新兵器かなんかだと思って連絡したんだ。何をやったんだ⁉︎』

 

それを聞いた瞬間敵味方問わずその場にいるものは全て悟った。全てこいつがやったことだと。

「またお前か‼︎いつもいつも我らの行動を邪魔をして!お前は疫病神か何かか⁉︎」

ハンターは自暴自棄に近い形でその存在『万能者』に叫んだ。それを言い返すように『万能者』は言い始めた。

 

 

「大体はあっちから仕掛けてきたようなものなんだが・・・そもそも最初は友好的に話し合おうとしたのに、話を聞いてくれなかったことが原因なんだがな・・・そして今回もやってくれたからな・・・」

※それを過剰なレベルで返り討ちにしてます。

「な、何をやったんだ!お前に何を⁉︎」

「そりゃ…さっきも言ったようにこの近くで食事をしようとしてたんだよ。だが自走砲かなんかの砲弾が着弾してな、それで吹っ飛んだんだよ飯が、ほら言うだろ?食べ物の恨みは怖いって、それで自走砲らしきものをビームでなぎ払った。」

((((確かに言うが、やり過ぎだ‼︎))))

(それのついでみたいな感じで助けられるのって・・・複雑だな・・・)

※毎度本当にすみません

 

「さて、どうする?今なら見逃してやらんこともないのだが・・・ついでに言っとくとまたここで戦闘おっ始めるとお前ら全員共犯とみなして半殺しするよ?」(ビームの原因らしき大砲みたいにでかいライフルを取り出しながら

「「「理不尽‼︎⁉︎」」」(その場の全員

※毎度毎度すみません

 

結局この後鉄血とG&Kは同時に撤退し、結果的には被害は甚大なれど街は守られ、グリフィンの指揮官は生存すると言う形になった。

なおこれが初めて人類が『万能者』と接触した件であることも付け加えておく。

 

「あれ?これって現地の人類と初めての会話だよね・・・・ヤラカシタ」

 

その後

某所 人類生活可能区 G&K社基地

 

「結果的に何もやれてないのにめちゃくちゃ疲れた・・・」

「そうだよね・・・」

ヘレンとスコーピオンは机に突っ伏してしていた。無理もない、鉄血に囲まれてピンチになったと思ったら、それ以上の理不尽存在が飯の恨みというしょうもないことで最終的に街がすくわれたのだから。

余談だが、ここの指揮官の副官はスコーピオンである。

 

「ヤバイやつに飯の恨みで街が救われるって・・・これ書類に書かなきゃいけないんだよね?どうしようこれ信じてもらえないやつだよね?」

「だよねー」

「そもそもアイツってあまり接触しちゃいけないやつだよね?大丈夫かな・・・」(不安になりながら

「わからないねー」(遠い目

「というかこれは人類と初めての接触だよね?未知との、外から見たら英雄みたいな登場だけど、中身見たら凄まじくしょうもないってどうゆうこと?これ本当に大丈夫?」(顔が青くなってる

「わからないねー」(白い目

「モウイヤダ。ジゴクノミンナボスケテ」(メンタルブレイク

「アハハ、指揮官がメンタル崩壊してる」(理性崩壊

 

その後G&K本社に事を詳しく書かれた書類が送られるが上層部が面白おかしくなり、社長が胃薬を服用する光景が見られたのは言うまでもない。

 

※本当に馬鹿が(ry




おまけ①
今回使った武器
動力直結式高出力ビームキャノン
原型はマンティコアの主砲なのだが、万能者がもしもの場合用として魔改造されてレーザーからビームになっているため、もはや別物といっても過言ではないものである。大きさ的に戦車砲なのにライフルと同じ運用で扱われる。威力に関してはこれ耐えれるやついる?と思えるほど過剰なレベルにあるのだが、長時間ビームを照射し続けていると砲身が溶けるため、あまり長時間は使用できず、使った後は排熱を1分半ほどしなければならない。もちろんとても重い上に両手使わないと反動でブレてしまう。
余談だが、動力直結と書かれているが彼の動力はかなり特殊(永久機関ではないがそれに匹敵する)で凄まじく高出力なものが使われており、一応飯などを補給はできるものあまり必要ではないが、本人曰く精神安定と予備動力貯めるため食っているとのこと


おまけ②オリキャラ紹介
ヘレン・クローザー
21歳女性

G&K社所属戦術指揮官の女性で黒髪と顔に大きな傷が特徴。グリフィンに入る前はとあるPMCの少女傭兵として戦っており、あることがきっかけでPMCは彼女を残して壊滅、途方にくれている時にG&K社の募集を見て入ることを決意し、見事入社することができた。なお前PMCとの関係はかなり良好で彼女自身は家族と思えるほどだった
指揮、戦闘は臨機応変にでき、緊急時でも冷静さを失わない肝をもっており、後方管理職の適性も高めである。だが、割としょうもないことでメンタルブレイクしてしまうことも。(ゴキブリ発見や、合コン失敗など)
戦術人形達と関係はかなり良好である。スコーピオンとは色々と話せる仲
なお彼女も合コンを積極的に受けているが敗北続きなので、ヘリアントスとは仲が良く、戦友として合コンで一緒に戦っている。
(夜な夜な反省会の名目で二人で飲んでいる姿が見られている)

おまけ③社内報

今回の件の前 最近破棄されたG&K社基地 司令部

「とりあえず屋根がついたところで休憩できるからいいが、なんか色々転がってるな・・・ちょっと調べてみるか」
少し後・・・
「ん?なんだこの封筒?(中身を出す)G&K社内報?ちょっと前のものだけど・・・ちょっと見てみるか・・・」
読み始めて数分後
「元軍隊の指揮官やら、特殊な人形がいたりやら、幼い少女が指揮官やってるとか色々書かれているが、人形が人類と結婚するって・・・この世界進んでいないのに進んでいるな・・・・・・俺の開発陣営の皆様を思い出すな」(遠い目
(いや〜〜それほどでも〜)
※褒めてません



うん駄文だな(2度目
後勝手に社内報つかってごめんなさい。ちょっと簡単クロスやりたかったんです。(真顔

次は少し人類側に迷惑をかけます。(すでにかかってますが

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