危険指定存在徘徊中   作:試作強化型アサルト

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今回も前回の続きの話となります


そして懲りずにまたコラボを二つ同時に受けると言うね・・・・・・・・・・
自分って馬鹿だね(白目

※こんな馬鹿作者ではありますが今後ともよろしくお願いします(焼き土下座


「こんな事もあろうかと」はある意味ロマンがあるけど現実的には実用性がある場合が多い・・・・・・ただしそれを全て実現する形でやり過ぎると大体とんでもないものが出来上がる

「・・・・・・・・さてと、さっさと君の味方の他の存在達も捕まえてあげないとね」

 

 

その矛先が万能者を味方していた異形達にも向けられた

 

その時だった

 

 

 

 

「この・・・・・・野郎ゥ!!」

 

ドガァッ!! バギャ!! ゴギャ!!

 

「!?」

 

女性は驚愕せざる得なかった

万能者に殴られたことよりも、何故あの念入りに力を入れた拘束から動けたのかを・・・・・・

 

 

それは万能者の身体を一目で見れば分かった・・・・・・

 

 

(まさか・・・・・・あの拘束状態で力だけで無理矢理動いているの!?)

 

 

女性がその出来事の真相に驚いたのも無理はなかった

 

万能者の身体には今も尚タコの触手の絵の様なものが蠢いており、それでもなお現在進行形で拘束状態で無理矢理動いている・・・・・・

 

言わば普通の人間でいう体重以上の重り(下手をすればtクラス)をつけた拘束状態を力だけで動いているという常識外にも程があることをしでかしていたのだ

 

 

更に万能者は行動する

 

「(やっぱこのレベルの拘束じゃあリミッターを3段階外しても怯ませるぐらいのパワーしかできんか・・・・・・本当なら無力化できるほどのパワーが欲しかったが環境と身体が悪いし仕方ない・・・・・・だが、少しでも時間が稼げたから十分だ)装甲パージ!!」

 

バゴォン!!

 

なんと肩部や腹部の一部の装甲を吹き飛ばすかのように外したのだ

 

「「「「!!!?」」」」

「眷属様!?何を!?」

「ッ!!」

 

バズッ!!

 

これには敵どころか味方ですら驚かざる得なかった

味方の異形達の一部が万能者を心配して近づこうとし、女性は怯んでいる状態から苦し紛れで魔術を放って攻撃するが・・・・・・

 

「来るなぁ!!今近づいたら危ないぞ!!」

 

万能者の警告に味方の異形達が足を止めると同時に

 

女性の放った魔術は万能者の装甲がなくなった部分に向かって飛んでいき・・・・・・吸い込まれて行った

 

 

「・・・・・・え?」

 

女性は驚きの余り間抜けた声を出した・・・・・・だが、驚くべきことはそれだけではなかった

 

(・・・・・・ッ!?、装甲の無くなって露出したフィルターのような部分から私が空気中に広げているマナと全身を拘束していた魔術拘束を吸収している!?あの存在の存在が言っていたことから推測すると魔力系の動力炉ではないはず・・・・・・まさか・・・・・・あの存在の動力源は・・・・・・)

 

 

その考えは答えに至る前に途絶えることになった・・・・・・・・

 

ドガァ!!

 

「グガァッ!!?」

 

 

いつの間にかすぐ近くにいた万能者の右腕のボディブローによって壁に吹き飛ばすことによってことで・・・・・・・・

 

 

「「「「!!?」」」」

 

その場にいる全員がその突然の出来事に驚愕した・・・・・・・・

先程までの拘束状態での動きとは比べ物にならないほどの動き・・・・・・・・それどころか最初より素早く動きになっていることに

 

「・・・・・・・・・・やっぱこの身体じゃ『第二の心臓』の発電量と負荷、電圧などにあんまり耐えられてないなこりゃ・・・・・・・取り返しのつかないことになる前にさっさと終わらせないとな」

 

万能者はそう言いながら壁に叩きつけられた状態から立ち上がった女性の方を振り向き

 

 

いつの間にか女性の目の前に立っていた・・・・・・まるで瞬間移動をしたかのように

 

 

女性はその動きに対応できずに万能者に頭をアイアンクローで掴まれ、

 

 

「・・・・・・さっさと元の世界に帰れぇぇ!!!」

 

ブウゥゥゥーーーーンンッ!!

 

そのままワームホール装置によって生み出されたワームホールの穴にぶん投げられ、この世界から姿を消すことになった

 

 

「さてと・・・・・・最後の一仕事にさっさと入らないとな・・・・・・オマエらワームホール装置の制御は再確認しておいてくれよ?」

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

・・・・・・・・・・ハッ!? り、了解です!!オマエらさっさと次の行動に移らんか!」

 

 

味方であるはずの異形達の一部は開いた口が塞がらないという言葉通りに体現して、先に立ち直ったリーダー格の叱咤されるまで少しの放心状態になったのは言うまでもなかった

 

 

 

 

ワームホールの向こう側の世界・・・・・・・・

 

 

その世界はすでに文明が終わりを迎えて長い年月が経っていた・・・・・・・文明の遺産である高層ビル群は風化と雨風により辛うじて数少ない生き残りを残して崩壊しており、人の営みなどはなくなり『生きているもの』は全て死んだ世界であった・・・・・・・・

 

 

「・・・・・・・ああ、油断してしまったね」

 

女性は投げられた勢いのまま辛うじて立っていた建物に激突して崩れて瓦礫に埋まっていた状態から立ち上がり、己の状態や戦力などを把握してい

「・・・・・・・第一・第二右腕、第三左腕、肋骨などの骨折、それによる内部外部へのダメージも深刻・・・・・向こう側の戦力は恐らく全滅・・・・・・仮に今すぐ戦力は整えようにもワームホールは閉じられる可能性が高い・・・・完全に敗北ね・・・・・・・・でも収穫はあったわね・・・・・・」

 

そう言うと女性は懐から一つの釘のようなものを取り出した

 

「ワームホール装置のデータと設計図のコピー・・・・・あの存在達が入ってくる瞬間とコピーが完了する時がドンピシャに手に入るとはね・・・・・・

 

女性はそれをウットリとするかのように見ていた

 

「・・・・・・ああ、もしあの存在を捕らえられるチャンスが巡るならなら解体と解剖をしてあの身体の隅々まで調べたいわね・・・・・・そうとなればこれの解析を始めないとね」

 

この後の行動を決め、行動に移そうとしたその時

 

 

ワームホールから『何か』が現れ

 

 

まるで全てを飲み込むように光の如く凄まじい勢いで広がっていき女性、文明のかけら、遺産、『動くもの達』・・・・・・・・・・・・そして、その『星』を飲み込み全てを無へと返した

 

 

それは僅か1秒にも満たない速さで起こった・・・・・・・・・・

 

 

 

 

地下遺跡 ワームホール装置前にて

 

万能者は『D.B.R』とは別物の、砲とも呼ぶべきほど巨大なライフルのようなものを担いでワームホールを閉じられた発生装置本体を見ながら

 

「よし、後始末完了だ・・・・・お嬢さん方、最後の願いを叶えておいたぞ」

 

 

そう言った

 

 

それにより地下遺跡の騒乱は終止符が打たれることになった

 

 

 

 

 

 




ハイ、これにて地下遺跡騒乱編の終幕でございます・・・・・残りは後日談となりますが・・・・・・・・・・

ここまでくるのに長かったなぁ・・・・・・・(遠い目

※投稿速度が遅いのと二つ同時コラボなどをするのが悪い(真顔

後、また後日書きますが、今回万能者の使った『第二の心臓』と巨大なライフルのようなものに関しては・・・・・・・・・ヤバいものとだけ言っておきます

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