危険指定存在徘徊中   作:試作強化型アサルト

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今回は白黒モンブランさんのDevils front lineとのコラボ回の話となります


刃物ってよく分からないけど妙に惹かれるような美しさがあるよね(コラボ2回

ドドトドドドドトドドッ!!

 

ギュィィィイイイイイインンンン!!!

 

ブゥン!!ブゥン!!ブゥン!!ブゥン!!

 

ドガァーーーン!! ドガァーーーン!!

 

 

そこでは形式的には一対一ではあるが凄まじく壮絶な戦いが繰り広げられていた

 

その戦いを行なっている二体の内の一体である歪な姿をした巨人「トリスマギア」は敵に向かって攻撃を行なっていた

 

ある時は全てを貫き砕かんとする弾幕の雨と落雷が降り、ある時は全てを切り刻み溶かさんとする熱風と炎が襲い、ある時は鉄塊にも等しき大盾が本体を守るように氷の矢と共に敵に向かって飛んでいった・・・・・

 

どれも当たればただでは済まず、更に言えば落雷や氷の槍などに関しては通常では起こり得るはずのない常識外れな現象が起こっていた・・・・・

 

「カズ ハ オオイ ガ モンダイ ニ ナルホド デハ ナイナ」

 

 

その攻撃を「トリスマギア」の敵である存在「蛮族戦士」はかわし、耐えていた

 

ある時は弾幕の雨と落雷を的確に避ける又は的確に防ぎ、ある時は熱風と炎を己の身で耐え、切り刻もうとする無数の回転する刃を避け、ある時は鉄塊に等しき大盾を己の右腕の漆黒の大剣の如き爪で真っ二つに切り裂きながら氷の槍を左腕で弾いていた

 

その行動はどれも頑丈な身体、武器、それらを巧みに扱える技術などそれらの一つでも欠けていればできないものであり、それ故に蛮族戦士はほとんど無傷でありながらトリスマギアの周りを浮かんでいる大盾は残りわずかとなっていた

 

「ジャマ ナ タテ ハ ナクナッタ  トドメ ヲ ササセテ モラウ」

 

それを勝機と見た蛮族戦士はトリスマギアに向かって走り出した

 

無論トリスマギアは左腕の何重にも束ねたガトリングガンと右腕のチェーンを集合させた多連装突撃剣、そして迎撃をした

 

ドドトドドドドトドドッ!!

 

ギュィィィイイイイイインンンン!!!

 

 

だが

 

「オナジテ ハ ツウジン」

 

その言葉通りにその攻撃は蛮族戦士には通じなかった

 

弾幕は避けられ、右腕の多連装突撃剣による攻撃は逆に利用され蛮族戦士を上空に高く放り上げる足場となった

 

 

「レイ ヲ イオウ  ツワモノ タチ ノ キョジン ヨ  ワレ ハ マタヒトツ ノ タカミ ニ イタル コト ガ デキタ  セメテ モノ レイ トシテ アラタナ チカラ ヲ フルオウ」

 

 

理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能 理解不能

 

トリスマギアはその出来事を理解できなかった

 

それは上空で構えていた蛮族戦士の漆黒の大剣の如き爪が

 

毛細血管を巡るかのように青く光らせながら刀身が大きくなっていたことを

 

そしてそれから魔力が一切感じられなかった

 

悪魔という存在を知るトリスマギアはその出来事を全く理解できなかったのだ、そしてその爪の刀身は蛮族戦士の落下と共に振り下ろされ

 

 

ズバァ!!

 

縦に真っ二つされたことによってトリスマギアは悲鳴を上げることもできずに思考と機能を完全に途絶えることになった

 

 

ガラガラガラガラガラ!!

 

ズドドトォーーーン!!

 

「サラバダ キョジン ヨ  オマエ トノ タタカイ ハ ワレ ノ カテ トナッタ ・・・・・・・・・・  サテ ムカワネバ ナ」

 

蛮族戦士は真っ二つにされたトリスマギアの骸がビルの爆破解体のようにバラバラに崩れゆく光景を見ながら別れの言葉を言った後にすぐに行動を始めた

 

 

その場所はS10地区前線基地・・・・・今現在悪魔という人間ならざるモノたちが集う戦場がそこにはあった

 

 

 

十数分後

 

 

S10地区前線基地近く 戦場にて

 

蛮族戦士は廃墟の屋上からその光景を見ていた

 

それは、つい先ほどに戦ったトリスマギアの別個体が人ならざるモノとその力を持つモノたちに力を削られていき最後は泥の巨人とも呼ぶべき存在の剛腕がトリスマギアへと振り下ろされ、その体を押し潰され残骸となった光景であった

 

それを見て蛮族戦士は震えていた

 

その震えは恐怖?絶望?否・・・・・

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」(オリジナル笑顔

 

歓喜によるものであった

 

「ヒトナラザル モノ ト ソノ チカラ ヲ ツカウ ツワモノ タチ ソシテ カミ ト ヨバレル ガ ゴトキ チカラ ヲ モツ ソンザイ ニ マタ アエル トハ ・・・・・・・・  アア ワレ ハ ナント シアワセ モノ ナノ ダロウカ」

 

そして、蛮族戦士はその巨人を呼び出したと思われる女性に目を向けた

 

 

「ココデ タチドマル ハ グ ノ コッチョウ  アイサツ ニ ムカワネバナ」

 

そして、まもなくして

 

「ハジメマシテ ト イウベキ カナ ?  スコシ ハナシ ヲ シヨウ」

 

 

S10地区G&K前線基地の指揮官であるシーナとその仲間たちの前に蛮族戦士が挨拶に現れたのは言うまでもなかった

 

 

 




ハイ、こっちもトリスマギア討伐でございます

後、しれっと蛮族戦士新技っぽいの出しましたが一言言うならかなり前の万能者の一言から生み出されたモノの派生とだけ言っておきます

つまり言うと万能者が悪い(真顔

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