戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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間違ってはいないはず、、


ブルーティアーズ

五月雨に起こされてしまった俺は

そのままメンテを始め、午後から夜間の

遠征に出撃したメンバーを出迎える

 

「お帰り、睦月、皐月、如月

文月、望月、三日月」

 

「「「「「「ただいま」」」ー」!」なのね」

 

「文月は小破かい?すぐにメンテする

から落ち着いて入渠してな」

 

「じゃあ言葉に甘えて

ちょーっとお茶にしてまーす」

 

さっと文月が入居ドックの方へ行った、、

 

「さて、みんな!艤装置いて!」

 

脱いでだと誤解される為こう伝える

 

だが、予想に反してあっさりと艤装を置いた艦娘たちはそのまま報告と帰宅に行った

 

[誤解してくれた方が面白かったのにね]

 

そこ!頭の中でうるさい!

 

「ぴぎー!」

ん?どうしたんだろうか

こいつが騒ぐなんて珍しい

 

「ぴぎ!」

帽子から飛び出して俺の前でホバリングしながら

俺の髪を咥えて引っ張る白タコヤキ

 

「おいおい、、場所いえよ場所」

 

引っ張られるがままに進むと、、

 

「あれ?ここは、、」

 

艦娘寮?ってかここはヤバイって!

それは軍規違反だから!

ぬおおぉぉぉ!動けえぇえ!ってか

くびしまってるぅぅう、、

 

そのままブラックアウトした

俺を誰が責められるだろうか、、

 

「ん?もしかして技師さん?どうしたの

そんなところで?」

 

ん、?、、どうかしたか?

俺は睦月たちの艤装を、、、っ!

 

ガバッと体を起こし、強烈な頭痛と目眩でまた倒れかける

 

「おっと!危ない危ない、、

んでホントにどうしたの?」

 

「いや、、すまない蒼龍、、実は最近白タコヤキを飼い始めたんだが、それに思いっきり引っ張られてな、気づいたらここにいたよ、、あいつ、空母に反応したのかな?」

 

「白っ、、聞かなかった事にしておくよ

さて、ここの場所は艦娘寮だってことは良い?

それと今は十一時過ぎ、正確には

ヒトヒトマルゴー、時報にはちょっと遅かった

ってところ」

 

「はぁ、、時刻はわかるが艦娘寮、、

はぁ、、軍規、、憲兵、、」

 

果てしなく落ち込み始めた俺を見て

慌てた様子の蒼龍は俺の前で両手をプルプル振りながら言う

 

「大丈夫だから!落ち着きなって!

私が連れてきた事にしてあげるから!」

 

「憲兵さん、、あはは」

 

「ちょっと技師さん!技師さん!起きてー!」

 

このあとしばらく笑っていたらしい

一時間ほどのちに正気を取り戻した俺は

蒼龍による説明を受け、

ようやく記憶を取り戻すに至った、、

 

相変わらず艦娘の間では

技師さん呼びが定着しているようだが

そろそろ俺の名前くらい覚えて欲しい

 

「あ、、そういえば蒼龍っていま

空母艦娘で一人だけなんだよな?」

 

「え?うん、半年くらい前までは

加賀さんがいたんだけどね?もう

出向という名の派遣切りされちゃったし

今残ってるのは私だけかな」

 

「そうか、、不躾な質問だが、、

やっぱり辛いのか?」

 

俺の言葉に一瞬肩を震わせた蒼龍は、呟くように答える

 

「それはもちろん辛いよ、信頼してた加賀さんも

一緒に戦おうって言ってくれた龍驤も居なくなって、何度次は私かなって思ったことかもわからない

結局、私より後に来た子も、私を置いて

みんな行ってしまうの、そして目の前で沈んでいく子達に私は結局何もできない、、そんなのもう嫌よ」

 

「そうか、、俺には分からない感覚だな」

 

「分かるわけないよね、そんなの、、」

涙を抑えるような声でこぼす蒼龍

 

「俺は、昨日メンテの約束をした艦娘が

今日帰ってこない、なんて事しかない」

 

「えっ?それって」

 

「俺には艦娘に対する繋がりなんて無いに等しい、だから誰も教えてなんてくれない、結局いつのまにかいなくなってる

という事実だけを知る羽目になる。だから俺は、毎回必ず、帰還する艦娘たちを出迎えるんだ」

 

軽く、笑う、俺は帰還する艦娘を笑顔で

出迎えるのが仕事だ、メンテはそれから

次の出撃に対する備えとして行う

 

「出来るだけの事をして、それから出撃する

後ろ姿を見送る、俺にはそれしか

できないんだ、援護も補給も、直接戦場に出られない俺では

役に立たないどころかむしろ足手纏いになりかねない」

 

「分かるものが違う、知るものが違う

だから分かり合えないのは当然だ、

なら俺は徹底的に話し合う

お互いの全てを吐き出して、分解して

理解する、そうすれば誤解もすれ違いもない。

違うか?」

 

《自分こそが特別》なんて考えてる時点で二流、仕事に支障が出たら三流以下である

職人(ワーククラフト)]は本人の精神状態を反映するのだから、それで効率が落ちたら大問題だ

そいつは雇ってる価値のない故障品だ

なんせ消耗品がスレたら二度と交換

などできないのだから

 

『飯の役に立たないプライドなんか捨てた方がマシ』

俺の持論でもある

 

「艦娘は単なる兵器じゃない

成長するんだ、、ユニーク品を使い捨てにするなんて非効率的な

なんて言ってみれば笑われるわ蔑まれるわ

お陰で軍学時代は酷い目にあった

でも、お前たちは一人であって、

交換の効くパーツじゃないんだ、

だから、沈んではいけないよ」

 

「うん、、私頑張るから、、沈まないように

頑張るから」

 

ついに、蒼龍の眼から涙が溢れる、

 

「あっ、、な、、、なんで?

わたし、悲しくなんて、、ないのに、」

 

「おいおい、泣くな泣くな!

このままだと誤解される!」

結局そのあと、泣き声を聞きつけた龍田に

『誤解』されてしまい、

必死で誤魔化す羽目になった




あれ?いつのまに感動ものを書いていたんだ?
わたしは九九艦爆を描きたかっただけなのに、、

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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