久々に投稿。リハビリみたいなもんなので低クオリティには目をつぶって欲しいです⋯。
てか工業高校の3年生って精神的に疲れるわホント。
あぁ〜はよ内定もらってこの重圧から開放されたいんじゃ〜。

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久々に書いたので投稿。リハビリみたいなもんなので低クオリティ。色々言いたいことはあるかもしれませんが目をつぶってくださいお願いします何でもしますから!
今作は織斑一夏アンチのコメントを見てふと思った事について色んな自己解釈をぶっ込んだものになっています。苦手な人はブラウザバックを推奨します。
それでも構わない方のみどうぞ。
出来れば感想、評価等よろしくお願いします。


織斑一夏の狂気

織斑一夏という少年は異常である。

ある工作員のレポートより

 

 

それが、某国の工作員である彼女の感想だった。

別に彼自身はごく普通の────シリアルキラーだとか異常性愛者だとか転生者だとかではない────どこにでもいる16歳の健全な男子高校生という評価だ。ISという本来女性にしか使えないパワードスーツを使いこなしたり、異様に異性からの好意に鈍かったり、姉が事実上吉田沙○里の同類(人類最強)だったり、不自然に親類縁者の情報が欠けていたり異常性を抱えて入るものの、本人は至って平凡な少年である。

────ただし()()()()ではその限りではなかった。

ここで彼がやって来た(やらかしたとも言う)事をいくつかあげてみようと思う。

 

その1:入学直後にイギリス代表候補生と一悶着。クラス代表を決闘で選出する事に。日本前代表である織斑千冬の乗機である暮桜の後継機らしい白式を駆る。

そして相手が油断してたとは言え、素人目にも欠陥機と分かるお粗末ぶりである白式で善戦。後日確認した所、初期設定も終わっておらず武器も刀一振、オマケに試合の数分前に届いたばかりの機体でイギリス代表候補生を後一歩の所まで追い詰める。負けた原因も零落白夜のデメリットを知らなかったからのようであり、この事から織斑一夏という少年が高いポテンシャルを有している事を認識した。

 

その2:ISをワンパン出来る無人機型IS相手に搭乗歴一月ちょいで(中国の代表候補生と一緒とは言え)大立ち回り。味方の攻撃(衝撃砲)を吸収した瞬時加速を行い突撃⋯⋯というか特攻。イギリス代表候補生の助けもあり辛くも撃破⋯⋯と思いきや無人機が再起動。無人機が放つビームに突貫するという奇行を持って無人機を撃破。本人は全身打撲程度という信じられない程の軽傷。

(死にかけた回数1)

 

その3:織斑千冬を模したValkyrie・Trace・Systemを起動させた(起動してしまった?)現役軍人のドイツ代表候補生相手に腕部のみISを起動させ、VTシステムによる模倣とはいえ織斑千冬を斬り捨て、ドイツ代表候補生を救出する。

(死にかけた回数2)

 

その4:我が母こ────ゲフンゲフン。米国とイスラエルが共同開発していた新型機〖銀の福音〗が暴走。

何故かIS学園の生徒に福音の撃破を依頼するというトチ狂った作戦に参加する。

この作戦において、篠ノ之束博士が直々に制作したという第4世代機(眉唾物と言いきれないのが篠ノ之クオリティ)を駆る篠ノ之箒と共に福音撃破の為に出撃する。

しかし戦闘中の海域に突如現れた密漁船を守ろうとして福音撃破は失敗。本人は篠ノ之箒を庇い致命傷1歩手前の傷を負う────と思ったら暫くした後何事も無かったかのように復活。無断出撃した代表候補生達を追い、第二形態となった白式を持って福音を撃破搭乗者の救助にも成功する。この事から織斑一夏は何らかの身体改造を施されているものと推測される。あまり探ろうとすると天災と戦乙女に消されそうなので推測しか出来ないが。

(因みに3回目である)

 

この上記↑の内容は精々3ヶ月程度の間の出来事、つまり彼は月イチで死にかけている計算になる。最早異常どうこう以前に作為的な何かを感じずにはいられないレベルだ。

そしてここでこのレポートのタイトルである織斑一夏少年の異常性について述べておこうと思う。

 

まず第一に他者、特に異性からの好意に極端に鈍い事だ。調査によれば異性からの交際の申し込みを『買い物に付き合って欲しい』に変換したり、中国代表候補生のプロポーズとも取れる告白をあっさり流したり(これは本人に問題があるのかもしれないが)と既に病気レベルである。とは言え、これについてはある程度察しがつく。

幼い頃からブリュンヒルデや天災と言った規格外の女性と接して来たのだ。多少人格というか精神性がねじ曲がってもおかしくは無いと考えられた。彼自身の自己評価が極端に低いのもこの性なのだろう。

この時点で既にヤバイ気がするが気にせず続けていこうと思う。

 

第2に、異様とも取れる温厚な性質である。彼に思いを寄せる少女達の中には、照れ隠しなのか彼に暴力を振るう者も少なくない。内容も木刀、真剣、ナイフ、ライフル、しまいにはISとシャレにならない。が、彼はその暴力を甘んじて受け入れている。ある程度の抵抗はするが、反撃は愚か文句を言う事自体が殆どない。『何故怒っているんだ?』という疑問を浮かべるばかりで彼女達に悪感情を抱く素振りすら見せない。最近はその傾向が顕著である。入学当初の頃のように言い返す事すら少ない。そのくせ性格等は以前と変わらず、傍から見れば至って普通というのが異常性を際立たせる。

既に吐き気を覚えている。改めて見つめるととてつもなく気持ち悪い。だがもう少しだけお付き合い願いたい。

 

第3、これが1番の異常性とも言えるだろう。織斑一夏は誰か────特に自身と親しい者────を()()事に異常な執着を見せる。過去、3度死にかけた際も、自らを省みることなく危険へと突っ込み、必ずと言っていい程その場の()()を救っている。

上記には記していないが、数日前発生した無人機の2度目の襲撃の際も誰かを救う為に戦い、重症を負ったと聞いている(本人は回復済みである)。人間とは本能的に痛みを避ける生き物だ。だと言うのに織斑一夏は自ら進んで死地へと飛び込んで行く。

⋯⋯⋯私は織斑一夏という存在がとても恐ろしい。ヒトとは思えない⋯⋯いや思いたくない。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。これがおぞましくないと言うのなら『エクソシスト』や『十三日の金曜日』は女児向けの映画だと言い張る様なものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────これにて織斑一夏についてのレポート作成を終了する。尚、この後自分は織斑一夏本人に口頭質問を行い、織斑一夏という存在を見極めるものとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『────貴方は何故そこまでするの?』

 

織斑一夏は困惑した。純粋に質問の意味が分からなかったからだ。本日の授業を終え、部屋で休もうと思った矢先に目の前の彼女から話しかけられた。曰く、時間を作って欲しいとの事だ。特に予定も何も無かった一夏は快く承諾し────今、自室においてこの様な事になっている。

その整った顔に困った様な苦笑を浮かべながら目の前の少女に問い返す。

 

「えっと⋯⋯⋯確か鈴の同室のハミルトンさんだっけ?質問の意味がよく分からないんだけど⋯⋯」

 

「貴方は、何故そこまでして誰かを守ろうとするの?」

 

軽い感じの一夏に対し、あくまでも淡々と返す少女────ティナ・ハミルトン。

肝心の一夏はキョトンとした顔だ。その表情に苛立ちを覚えるティナ。そこまでボケているのだろうか。

一夏はやがて首を傾げながらこう答えた。

 

 

────誰かを守るのに理由がいるのか?、と。

 

 

その答えを聞いた瞬間、一瞬でティナの頭は沸騰した。思わず彼の胸倉を掴み、彼が腰かけていたベッドに押し倒す。一夏は何が起こっているのか分からないのかキョトンとしたままだ。

やがてティナが口を開く。その声音は震えていた。

 

「⋯⋯貴方は誰かを守れるのなら自分の事などどうでもいいと?」

 

「いや⋯⋯別にどうでもいいってことは「なら!!」っ!?」

 

一夏の言葉を遮る怒声。当然だが声の主はティナだ。その表情は憤怒に染まり切っている。

 

「どうして貴方は傷つくと分かって戦うの!?

命が危ないと分かっていて誰かを庇うの!?

どうして────笑っていられるの!!?」

 

ティナが言い放ったのは織斑一夏の根本的な異常性。

織斑一夏という存在が抱える()()()()()()()()()()()()。彼はどれだけ傷付こうが変わらない。

痛み、怒り、憎しみ、狂気、妄執。強い感情を叩き付けられ、自分自身がソレに呑まれたとしても日常においてその欠片すら見せることは無い。

織斑一夏は普通の少年だ。しかし彼を取り巻く異常な環境は彼を傷付け続けた。それにより織斑一夏という異常性は衆目に晒された。彼はあまりにも()()()()()のだ。

専用機持ち達は知らないが学園の生徒や教師達は既に薄々勘づいている。恐怖を抱く者も少なくは無いのだ。

 

「だって────()()()()()()()

 

⋯⋯ティナはその言葉を理解する事を拒否した。喉奥から酸っぱいモノが込み上げてくる。気持ち悪い。目の前の少年はまるで当然と言わんばかりに狂った事を口にする。

 

「そりゃあ俺だって痛いのは嫌だよ。死にたくなんてないし、傷付くなんて御免だって思ってる」

 

────けど、さ。

 

「俺の代わりに誰かが傷付く位なら、俺が怪我した方がマシだろ?」

 

違う!と叫びたくても声が出ない。既に彼女は自身が狂いそうになるのを抑えるのに必死だった。

別に専用機持ちを初めとする〝誰か〟が傷付来そうになったのは織斑一夏が原因ではない。むしろ彼女らの自業自得な面が大きい。それでも尚、織斑一夏は自身が悪と言い張る。

大切な者が傷付いたのを自身のせいだと断定し、その為に心身を捧げる生来の狂人(たぶれびと)

狂っている────否、これが織斑一夏の()()なのだ。どれほど他人にとって悍ましいものだとしてもこれが彼自身のあたりまえなのだ。

 

「完全無欠のヒーローみたいに10全てを完全に救うなんて事は出来やしない。誰からも必要とされる英雄になんてのにはなれやしないしなりたくもない。

でも誰かが傷付く位なら俺はヒーローだろうとなんだろうとなってやるさ。

誰が言ったのか、正義の味方は9を救う為に1を殺す人種らしい。

だからこそ俺は────9(誰か)を守って1(自分)を殺す。俺が全て背負っちまえば、誰かが助かるなら俺はそうする」

 

────一体何が原因だったのだろう。織斑一夏が出した答えは、およそ正義の味方と呼ばれる者達が辿り着く終焉の1つ。9(多数)を生かすために1(少数)を殺すか、9(全て)を生かすために1()を殺すか。

彼自身が正義の味方を目指した訳では無い。ただ既に修復不可能な程ねじ曲がってしまった少年の心は誰かが傷付く事を良しとしなかった。

血肉を撒き散らし、臓物を溢れさせ、四肢を失い、五感を捨て、己の後ろに()()を背負う。

彼は他人にとって都合のいい人を演じているのだろう。明るく人当たりも良い、見目もよく腕もそれなりに立つ。異性同性問わず人を惹きつける魅力がある。ただし、誰かと深い関係になる事は決して無い。

それが重りになると理解しているから。本能が()を知る事を拒んでいるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織斑一夏の異常性とは、

つまるところ究極の【自己否定】であるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、ティナ・ハミルトンはIS学園を自主退学。母国に戻り織斑一夏の異常性を全て報告した後に姿を消した。某国による捜索が行われるも死体すら見つからず、その後彼女を見たものはいない。

そして、彼女の最後の言葉がこれだ────。

 

 

 

 

 

 

『────アレはヒトでは無い』

 

このシンプルな一言に彼女が感じた全てが込められている。某国の上層部は少年に対する調査を続けるもティナ・ハミルトンが報告した以上の情報は得られなかったらしい。今現在も少年に対する調査は続いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シンプルに織斑一夏って狂人だと思うんだ。


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