逆転裁判 ~東方法闘録〜   作:タイホくん

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探偵 前半 その6

 

 

 

 

 

 

 

  

 

【同日 午後1時25分 人里・商業地区】

 活気あふれる人里はほとんどの建物が木造の平屋のような作りをしており、洋風の建物はパッと見た限りでは、二、三ほどしかたっていない。

 また、多くの人々が着物を着ており、洋服を着ている人はかなり少なく、建物と着物が相まって人里は江戸時代後期から明治の初め辺りの街並みを彷彿とさせた。

 

 スーツを着ていたので、着物を着ている人が大半の人里に入ることに少し躊躇いも感じたが、ちらほらと洋服を着ている人もいたので何とか人里に入ることは出来た。

 

 ぼくがやって来たのは、どうやら商業地区のようだ。

 花屋に、蕎麦屋。団子屋に、豆腐屋などが立ち並ぶ商業エリアは多くの人々でにぎわっていた。商業エリアを少し進んだ先には学問を学ぶための寺子屋があり、子どもたちの笑い声が中から聞こえてきた。

 

 ここのどこかに真宵ちゃんがいる。遠くに行っていないといいのだけれど……。

 観光したい気持ちを抑え込み、辺りの観察を始める。

 

 霊夢さんの話によると、数時間前に人里で紫色の着物を着た女の子が倒れていたと騒ぎになっていたそうだ。数時間前というのがどのくらい前かにもよるが、一時間程度ならまだどこかで休憩しているだろう。

 休憩できる場所といえば、この辺りで思いつくのは団子屋だ。

 

 ぼくは、商業地区のほぼ中央にある団子屋に向かった。

 団子屋は思っていたよりも大きく、まだお昼時だというのに多くの人たちが詰めかけ、店に入ることすら困難な状況にあった。

 

 話を聞くだけならば店員さんに直接聞けばいいが、忙しそうにしている店員さんの邪魔をするのも悪いし、冷やかしと思われるかもしれない。

 丁度お昼ごはんも食べ損ねていたし、食事を取るついでに聞き込みをしようと行列に並ぶことにした。

 

 ざっと見た感じ、列に並んでいる人の数は十五人程度だろうか。

 外の世界の行列でよく見かける、“何分待ち”といった看板はどこにもなく、どのくらいかかるかまでは予想が立たなかった。

 

 並んでいる途中で、なぜこんな時間帯でも行列が出来ているのか気になり行列に並んでいる人に聞いてみたところ、なんでもこの団子屋には福の神がついているらしく、ここの団子を食べた人たちが何人も幸せになっているのだそう。

 

 正直、そう言ったオカルト関係の話は信じない主義のぼくだが、幻想郷には神様もいると霊夢さんが話していたし、本当に福の神が住みついているのかもしれないと、少しだけ期待しながら行列に並んだ。

 

   

 


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