逆転裁判 ~東方法闘録〜   作:タイホくん

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法廷 前半 その10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大ちゃんの証言の中でムジュンしあっている証言の組み合わせは……これ以外にありえない!

 ぼくは机を叩いた。

 「証人の証言内でムジュンしている話……それは、被害者と被告人の”立ち位置”についてです」

 「ほう。立ち位置……」

 四季検事が反応した。

 

 「先ほど証人は、被告人が被害者のすぐ正面に立っていたと証言しました。ここから推測する限りでは、被害者は正面から刺されたということになります。しかし、証人は同時に、“被告人の服に返り血は付着していなかった“とも証言しています。正面から人を刺す。当然ながら、返り血が刺した人物の元に降りかかるはずです。しかし、被告人の服に血は付いていなかった。これは、大きなムジュンです。このことから、被告人が被害者を殺害したという可能性は極めて薄くなると考えられるのです!」

 

 「異議あり!」

 四季検事が割って入る。

 「確かに弁護人の推理は筋が通っているようです。被告人が被害者を刺した可能性は極めて低い。しかし、それはあくまでも“正面”からの話です」

 「どういう事でしょうか?」

 

 「発想を逆転させるのです。正面から刺せなかったのであれば、後ろに回り込んで刺せばいいと。弁護側が先程説明したように、真正面から人を刃物で刺すと、当然ながら返り血が飛びます。しかし、背後から刺せばその心配は無用です。被害者の体が盾代わりとなり、返り血が服に跳ぶのを遮ってくれるからです」

 

 「異議あり! 検察側の主張は、ある証拠品とムジュンしています!」

 背後に回って被害者を刺した。もっともな意見に聞こえる。しかし、この主張、一つ穴がある!

 

 ―つきつける― 被害者が背後から刺されていないことを示す証拠をつきつけろ!

 

【法廷記録】

 

──────────────────

・弁護士バッジ【つきつける】

これがないと、

誰もぼくを弁護士として

みとめてくれない。

──────────────────

 

──────────────────

・八ッ時茶太郎の解剖記録【つきつける】

 ・被害者 八ッ時茶太郎 

 ・死因 心臓をナイフで一突きにされたことによる失血死。

 ・追記 ナイフの刺さりが甘かったことが再解剖で判明。よって、被害者は刺されてから数十秒の間生きていた可能性を認める。

──────────────────

 

──────────────────

・現場上面図【つきつける】

現場の上面を記した図。

──────────────────

 

──────────────────

・凶器のナイフの情報【つきつける】

1科学調査の結果

 ・柄の部分に被告人の順手の指紋を検出。それ以外の指紋は検出されず。

 ・刃先の部分に、被害者の血液を検出。それ以外の血液は検出されず。

2その他の情報

 凶器のナイフは、柄の部分と刃の部分が取り外せる仕様となっている。

 また、柄の部分はプラスチック製、刃の部分は鉄製であることが判明済み。

──────────────────

 

──────────────────

・コルクボード【つきつける】

被害者の自室から発見されたもの。

咲夜の写真ばかりが貼られている。

すべての写真がカメラ目線になっている。

──────────────────

 

《人物ファイル》

──────────────────

・綾里真宵(19)【つきつける】

ぼくの助手。

倉院流霊媒道の使い手。今もなお修行中。

──────────────────

 

──────────────────

・博麗霊夢(16)【つきつける】

博麗神社の巫女。

ぼくに幻想郷のことについて教えてくれた。

──────────────────

 

──────────────────

・八雲紫(??)【つきつける】

ぼくを幻想郷に連れてきた謎の妖怪。

スキマ、というワープホールを使うことができる。

──────────────────

 

──────────────────

・四季映姫(??)【つきつける】

幻想郷の裁判長。紫さんの挑発に乗って検事になった。

色々とフクザツな事情を抱えていそうだ。

──────────────────

 

──────────────────

・小野塚小町(??)【つきつける】

法廷係官。

サボり癖がひどく四季検事にいつも怒られている。

──────────────────

 

──────────────────

・十六夜咲夜(16)【つきつける】

今回の事件の被告人。

紅魔館というお屋敷に務めるメイドで、

時を止めることができる。

──────────────────

 

──────────────────

・八ッ時茶太郎(51)【つきつける】

今回の事件の被害者。

お茶屋『いっぷく堂』の店主。

 

【挿絵表示】

 

──────────────────

 

──────────────────

・河城にとり(??)【つきつける】

刑事兼エンジニアの河童。

機会を見つけては機械をいじくろうとする。

──────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───これより下部へのスクロールを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───これより上部へのスクロールを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「被告人は背後から被害者を刺していない! これがその証拠です!」

 「……違うと思うなーなるほど君」

 「あれ? そうかな」

 「……どうやら。弁護人の投げた投げナイフは、巡り巡って弁護人の背中と主張に大きな穴をあけたようですね」

 「むう……」

 間違えてしまったようだ……。

 

 「こ、今度こそ正しい証拠をお見せしましょう! 検察側の主張は、この証拠品とムジュンしているのです!」

 

【法廷記録】

 

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・弁護士バッジ【つきつける】

これがないと、

誰もぼくを弁護士として

みとめてくれない。

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・八ッ時茶太郎の解剖記録【つきつける】

 ・被害者 八ッ時茶太郎 

 ・死因 心臓をナイフで一突きにされたことによる失血死。

 ・追記 ナイフの刺さりが甘かったことが再解剖で判明。よって、被害者は刺されてから数十秒の間生きていた可能性を認める。

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・現場上面図【つきつける】

現場の上面を記した図。

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・凶器のナイフの情報【つきつける】

1科学調査の結果

 ・柄の部分に被告人の順手の指紋を検出。それ以外の指紋は検出されず。

 ・刃先の部分に、被害者の血液を検出。それ以外の血液は検出されず。

2その他の情報

 凶器のナイフは、柄の部分と刃の部分が取り外せる仕様となっている。

 また、柄の部分はプラスチック製、刃の部分は鉄製であることが判明済み。

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──────────────────

・コルクボード【つきつける】

被害者の自室から発見されたもの。

咲夜の写真ばかりが貼られている。

すべての写真がカメラ目線になっている。

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《人物ファイル》

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・綾里真宵(19)【つきつける】

ぼくの助手。

倉院流霊媒道の使い手。今もなお修行中。

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・博麗霊夢(16)【つきつける】

博麗神社の巫女。

ぼくに幻想郷のことについて教えてくれた。

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・八雲紫(??)【つきつける】

ぼくを幻想郷に連れてきた謎の妖怪。

スキマ、というワープホールを使うことができる。

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・四季映姫(??)【つきつける】

幻想郷の裁判長。紫さんの挑発に乗って検事になった。

色々とフクザツな事情を抱えていそうだ。

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・小野塚小町(??)【つきつける】

法廷係官。

サボり癖がひどく四季検事にいつも怒られている。

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・十六夜咲夜(16)【つきつける】

今回の事件の被告人。

紅魔館というお屋敷に務めるメイドで、

時を止めることができる。

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・八ッ時茶太郎(51)【つきつける】

今回の事件の被害者。

お茶屋『いっぷく堂』の店主。

 

【挿絵表示】

 

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・河城にとり(??)【つきつける】

刑事兼エンジニアの河童。

機会を見つけては機械をいじくろうとする。

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───これより下部へのスクロールを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───これより上部へのスクロールを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これは、凶器のナイフについての調書です。ここに “ナイフのグリップの部分から、順手で握られた被告人の指紋を検出”と書かれています。検察側の主張では、被告人が背後に回り込んで被害者を殺害した、とされています。背後に回り込んで刃物を突き刺す、そのためには、ナイフを逆手に持たなければなりません。しかし、凶器のナイフに付いた指紋は順手でした。これでは、背後からも被害者を殺害することは不可能なのです!」

 

 「ぐ……私としたことが、見落としてしまった」

 四季検事が机に突っ伏し、悔しそうな声を上げる。その様子から察するに、もう反論してくる気配はない。山場は越えたようだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……どうやら、私たちは大きな壁にぶつかったみたいね」

 しばらくの間、何かを考えていた紫さんだったが、やがて口を開き、そう言った。

 「被告人が犯行を犯した疑いがあるのは、はっきりしているわ。その証拠に、ナイフに指紋が残っている。しかし、弁護人は、被告人が犯人ではないと主張した。被告人の服には返り血が飛んでいないことがそれを証明している。どうやら、私たちがこの事件の真相にたどり着くには、まだ情報が少ないみたい」

 そこまで言うと紫さんは検事席の方を見る。

 

 「映姫。どうやら、今の時点で判決を下すことは難しいようね」

 「ば、バカな……この私の立証が崩れるとは……」

 紫さんにそう言われ、検事席からはより一層悔しそうな声を上がる。

 

 「よし、決めた。審理はいったん中断とするわ。二人にはこれから再調査に出かけてもらいましょう。審理の再開は今晩、午後十時、それで問題ないわね?」

 紫さんが、弁護席と検事席を交互に見る。

 

 「弁護側、異議なしです」

 「……検察側も、異存はありません」

 四季検事は、突っ伏したままの姿勢で力無くそういった。

 「よし、問題ないようね。それでは、今回はここで休廷!」

 紫さんが木槌を打ち鳴らす。何とか耐えきれたようだ。

 

 

 

 紫さんは閉廷を宣言すると、さっさと法廷を後にした。

 ぼくと四季検事は、いまだに緊張が抜けないのか、お互いに席から離れられないでいた。

 「……成歩堂龍一、と言いましたか。一つ聞きたいことがあります」

 不意に、四季検事がぼくに言葉をかける。

 「何でしょうか?」

 

 ぼくがそう答えると、四季検事は、何かを考えるような顔を作った、今から質問を考えているのだろうか。

 「……すみません。何でもありません」

 しばらくの間、彼女はうつむいていたが、顔を上げると申し訳なさそうな表情を作り、首を振った。

 

 「次の審理、覚悟しておくことですね」

 四季検事は、吐き捨てるように言うと、検事席を後にする。

 

 「……こちらこそ、望むところです」

 

   

 


 

 

 

 

 

 




以下、作者後書き










どうも、タイホくんです。
法廷パート前半、これにて終了です。
次回から探偵パート後半に入ります。

話は変わりますが、前回のつきつけるのコーナーあれだけでは証言間にムジュンが生じていませんでしたね……返り血が飛んでいなかったという情報を入れなければならなかったのに……反省です。

ついでに言うと、四季映姫もなんか思っていたよりポンコツキャラになってしまっているような気がしてなりません。皆さんはどの様に感じられたでしょうか。
もしよろしければ、感想をいただければ幸いです。

次回からの探偵パートは、一週間から二週間開けての投稿になる可能性があります。
ご了承のほどを。

では。

追記
凶器のナイフの情報に順手の指紋が付着と何処にも書いていなかったのに、今回何事もなかったようにその情報が出てきてしまっていることに今気づきました。
申し訳ありません。たった今修正してきました。

ごめんなさい。
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