テーブルに置かれた白くてまんまるい綺麗な卵。
孵化器に入れられた月の光を反射する表面を眺めながら、マシュは初めての子育てに心躍らせます。
ぶっちゃけ、フォウは藤丸立夏との共同作業件初めての子育てと言っても過言ではないのでは?
むしろ、二人の想いの結晶が第一章ラストの奇跡を呼び寄せたと言っても過言ではないのでは?
フォウフォウフォオオオオオオオオオオオオオオオウ!!※二人はわいが育てた。
それはさておき、マシュは今日も一日頑張りました。
盾の勇者なのに盾で敵を叩き潰し、盾が薙ぎ払った衝撃波で敵を一網打尽にしたりと、まさに盾の勇者らしい活躍ぶりです。※Q=盾って何だろう? A=でかい鈍器
今日も一日村や町を足で走り回りながらモンスターを倒していたせいか小さな欠伸をしてしまいます。かわいいですね。
マシュは鎧を解除し、体を拭いパジャマに着替えます。擬似サーヴァントのマシュは戦闘服の早着替え早脱ぎが超得意。でもピッタリと体に張り付いた鎧の胸プレートを脱ぐ際、外した瞬間こもった熱と蒸れがモアっと広がり、汗でピッタリ張り付いたインナーと谷間と首筋を伝う汗とかもう辛抱溜まらん※妄想です。でもマシュの鎧って部分部分で外せるのかな?
魔性のマシュ最高です※今作に関係ないです。
さて、マインからプレゼントされた茄子色ラグジュアリーに身を包み。マシュは静かに眠りにつきました。お休みマシュ。今日も寝顔が可愛いよマシュ!!
\チュンチュンチューン/
朝目が覚めると、朝日に照らされた卵が虹色に輝いていることに驚き飛び起きます。
孵化器タイマーは今日の午後なのにもう生まれそうです。
どうやら暖かな太陽の光とマシュの早く生まれて欲しい強い願いが卵の成長を促進させてしまったようです。
虹の輝きは強さを増していきます。虹ということは星四以上確定!!マシュも興奮する!!虹でエリザベートが来たことがある作者は金回転も虹回転もそう変わらい期待値で十連をタップしてます※でも虹回転はテンション上がるよね!!後今年の夏イベ水着サバ全部揃えました。アルトリアは宝具2。石200個とさらば諭吉!!で一人捧げてこの結果は中々上々では?(煽る
卵の光は更に増していき部屋を明るく照らしすぎて目も開けられません。
そして全てが白く染まったその瞬間――――――ピキピキアッカリーン!!
「う、生まれた!?」
凄まじいエネルギーが殻ごと孵化器を破壊する。
エネルギーの風が荒れ狂い。マシュは暴風が落ち着くのを待ちます。
卵から感じる気配は神霊級。流石虹回転。単発召喚で当たりを引き当てた!!
例えどんな存在だろうと、どう成長するかはお母さんであるマシュにかかっています。
生まれてすぐこの暴れよう。子育てのしがいがあると上唇をぺろりと舐める。舐めたい。
エネルギーと光が静謐となり。マシュはゆっくりと瞼を開きこの世界に生まれてきてくれた自分の赤ちゃんを目視で確認する。
そこには――――――
「オォンギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオオギャンアアアアアアアアアアアアアアアッ!!……うわまっぶし。ねぇねぇママ、太陽ダァ~~イキライだからカーテン閉めてぇー』
べんぼうが生まれた。
それも濃い顔をそのままに二頭身で。
『でも外れ引いたね~。可愛い可愛いフィロリアルだと思ったぁ?カッコいい羽ばたける竜だと思ったぁ?ざ~~ん~~ね~~ん~~だーね~~ッ悪魔でしたァ!!ギャハハハハハハハハハハハハッハ!!マジウケ!!?期待した!?虹回転で期待した!?ほんとーに残念だねー。外れも外れ、ほ・し・ゼ・ロォ!!期間限定ピックアップガチャで限定に召喚されるお邪魔虫。十連したら+一枚ぜ~んぶべんぼうでした!!』
ナ~ニコレェ?
「——————です」
『え?キコエマセーン。もうちょっと声はってもらわないとなーに言ってんのかさっぱりですわ。耳
かっぽじってクレーム受け付けますね~。あ、耳ほじほじするほど腕長くなかった。実際顔はそのままで体は赤ちゃんってビジュアル的にどうよ?僕なら出会って直ぐにゴミ箱ポーイするね!!』
さすがの後輩系ヒロインでも絶句。
黒くて濃くてブサイクなドス黒いオーラ的なものまで発しているやべー赤ん坊?を見て。開いた目も口も塞がらないマシュ。
脳が正常に機能しだしたのか右手で口元を覆い、その目には涙が零れる。
『ありゃ泣くほど?この僕でもその反応は傷ついちゃうなー(笑)生ませておいて育児放棄ですかーwwwwwまあでも無理は――――――』
「——————かわいいです」
え?
『は?』
「こんなに捻くれて……私がどうにかしないと。ブーディカさんや源頼光さん、エミヤさんのような立派なお母さんになってみせます!!(おめめぐるぐる)」
『やべぇーこの子もこの子でおかしいですわ』
こうして始まったマシュの育児生活。目を覚ますんだマシュ。起きるんだマシュ。そいつは赤ちゃんの皮を被った悪魔だ!!
Fate/育成計画~マシュ初めてのママになる~摩訶不思議な特異点
どれだけ口が悪かろうと相手は赤ちゃん。生まれてばかりの姿を隠すためにオムツを履かせます。
「よしよし寒いですか?いま可愛いお洋服着せますからね~」
『いや~ノリとはいえ赤ちゃんプレイきついです』
「そんなこと言わずお洋服はちゃんと着ましょうね」
『ア、ハイ』
抵抗虚しく服を着せられるべんぼうちゃん。
真っ黒いお肌に合うように、白をコンセプトした可愛らしい洋服。
褐色
肌を強調させる真逆の色合いは、その人物を引き立たせる。白は清楚に時に背徳的に。
全体的取り付けられたフリフリが真っ黒お肌を――――――
『ッッッて、女の子!!?ママこれ女の子!!??服選び壊滅的に間違ってる!!!!』
「私の目に狂いはありませんでした。すっごく可愛いです!!」
『腐ってる!!狂う時点に腐り果ててるよその目!?目ごと移植してもらっちゃえよ。いい逆十字紹介するよ!?』
「?いえ、見ての通りバイタル正常健康体なのでその必要性はないかと」
『ソウナンデスカー。なーんかもう好きにしちゃってください』
「そうですか!ならもっと赤ちゃんぽくしてみてください!」
『OGYAAAAAAAAAAAAAAA!!』
「はーいよしよしいい子ですねー」
『おっぱい当たるし暫くこのままでいいや』
「なにか言いましたかー?」
『いえね、お腹すいたと』
「それはいけません。赤ちゃんの時だからこそしっかり食べないと大きくなれません。食べたいものはありませんか?」
『母乳で』
「それ以外でお願いしますね(ニッコリ)」
『ハヒンッ!!』
普段怒らない人が怒ると怖い。身をもって体感した。((((;✝Д✝))))ガクガクブルブル
あ、手作りスープおいしかったです。
そのまま身支度をするマシュは、現代社会のような便利な赤ちゃん用おんぶ道具などないので、大きめの頑丈な布を使い背中に固定します。
『ねぇママ~今日はどうするの?ノ?NO!!』
「国からの依頼(ラインハルト)がありますのでそれを受けます。本日は一日中家を空けるのでべんぼうちゃんを一人残すなんてできません。ですので、今日はこのまま過ごします!!」
『……うん。うっす~らそうじゃないかなって思ってたけど確信したよ。ママってヴァカだよね。真面目で純粋な眼鏡後輩キャラ。頭は悪くないのにみょーな天然キャラも追加されて一周してアホ。特に今はおめめぐるぐるしてるから余計にだよ!!』
「なら仲間に預けたほうが安全性もバッチリ?」
『僕まだ召喚されてこの世界の事とかよくわかんないけど、仲間って?』
「私と同じ異世界から召喚された勇者です。私を含め四人いるのですが、丁度三人とも近くにいるので預けることが可能です。早速クリスさんに会いに行きましょう!!」
『嫌な予感しかしない』
~エリア移動中~
兵士訓練場に辿り着いたマシュは遠目からクリスを指さした。
「あの先頭で指揮を執って一番兵士を薙ぎ倒しているのがクリストファー・ヴァルゼライド。剣の勇者クリスさんです。朝から忙しそうですね。訓練を邪魔するも駄目ですしこのままラインハルトさんのところに向かいましょう」
『さらっと流してるけどもしも僕、あいつに預けられたら殺されるよ』
「クリスさんはべんぼうちゃんに手は出しません!!」
『それこそ嘘だね。むしろ僕を見てよくそれだけ断言できるね。君のイメージがどんだけ凄い英雄様でもアイツは人殺しだ。それも大量殺人鬼。ここからでも血の匂いがプンプンするよ!!僕あいつ大っ嫌い。大義名分、振りかざす正義の御旗。それがどんな結果を引き起こし自分がどれだけ罪深いと自覚しながら進むめんどくせー顔してる。それでいて折れない。悪魔がダァ~イキライなタイプ筆頭!!』
次の目的地に向かい途中『嫌だ嫌だ死ぬ!?』と喚き出したべんぼうちゃん。赤ちゃんであるべんぼうちゃんはマシュに敵う筈もなく城に辿り着く。
『やべー気配ビンビン感じるよー死ぬよー殺す気?これ虐待で訴えれない?カァーヤダヤダ。今頃地獄で極楽してる親友が羨ましいぜ』
「身構えなくてもラインハルトさんは人格者ですよ。この異世界でまだ一度しか槍を振るっていませんし」
『本当にぃ?』
「はい。なんでも悪い貴族を拘束しようとしたところ抵抗されたらしく巨大モンスターの封印を解除されたそうです。それも天にまで延びる竜を思わせる3つの頭部。それを支える長くしなやかな3本の首、2本の長い尾、全身を覆う黄金色の鱗、腕の代わりに巨大な1対の翼を持つ化け物。それを何もさせず一振りで消滅させたのですから流石です!」
『ヘースゴーイ。…………マジもんの化け物じゃん。本当に大丈夫?』
「はい!ラインハルトさんは誰であろうと無下にはしません」
『んまそれなら暇つぶしの話し相手にはなるかな』
マシュはラインハルトがいる執務室に到着する。ノックをし、許可を得て扉を開ける。
「おはようございますラインハル——————ッ!?」
――――――ガキン!!
マシュと年齢がそう変わらない少女が不意打ちに斬りかかり、反射的に盾を展開したマシュは斬撃を防いだ。
「な、なにを!?ラフタリアさん!!」
「——————臭い。鼻が曲がりそう。糞や臓物を煮詰めたゲロ以下のコバエが神聖なる槍の勇者様にどうのようなご用向きで?黄金を汚すその暴挙。例え盾の勇者様だろうと容赦しません。ゴミにも劣るカスのシミを今すぐ処分しろ。グチャグチャに切り刻み磨り潰し燃やして聖水で浄化しろ。それが出来ないのでしたら……盾の勇者様にも同じ目に合ってもらいます」
『イイ感じにガンギマリ極まってるね。僕こういう子だ~いすき♡墜ちたらそれは愉快に踊ってくれるよ!!』
「煽らないでくださいべんぼうちゃん。——————ラフタリアさん。違うんです。この子は確かに、汚水を長年放置した形容しがたいアレですが」
『けっこーママも口悪いね』
「ンンッ……それでも私が初めて召喚した赤ん坊なんです!!どれだけ汚く醜くても可愛いんです!!だからこそッ!!」
膨れ上がる魔力の渦。二人が繰り出す全力全開。
始まってすらいない――――――否。始まろうとしている殺意と魔力の奔流が、執務室でお仕事をしていた王様の胃をダイレクトアタックで攻撃する。
――――――もうやだ……帰る。
※残念ながらこの願いは却下されました。
覚悟完了。戦闘態勢完了。その盾は一切の敵をこれより先へ行かせない決意の証。
「
殺意完了。獲物捕捉完了。その爪牙こそ黄金に敵対する一切を斬殺する忠義の剣なれば。
「
戦いは開戦される。
互いに一歩を踏み出し、紡ぎ出すラストエンゲージを――――――
「待て。双方それまでだ」
滅茶苦茶になった書類を顔面に張り付けながら黄金は槍を水平に掲げる。
獣殿ならまだしも、人間性たっぷりの『飽いている獣様』はこの事態を祝福する筈もなく。
「おすわりだ」
「——————ふぎゅッ!?」
頭部に大きなたんこぶを作り気絶したラフタリアをよそにラインハルトはマシュに用件を聞く。
「——————なるほど。その赤子を預かって欲しいと」
黄金の瞳がべんぼうちゃんを観察する。
見詰められたべんぼうちゃんは珍しく煽ることもせず沈黙し、不快感を察知される。
「似た者同士か。私はもかつてある者に悪魔だと揶揄されたものだ依頼を頼んだのは私だ。どれ、私が面倒を見よう」
『絶対に嫌だ。命がいくつあっても足りやしない。所詮理性の皮を被った獣。快楽と愉悦でどれだけの人間殺してきたの?僕の性質上分かっちゃうんだよねー。君は今も飢えている。飢えに苛まれ、全力を出すことを自ら拒絶してる。いや、自粛しているのかな?理由まではさっぱりだけど、ハッキリ言って人生舐めまくりだよね!!羨ましいねぇイケメンで強くて有能でカリスマ性もある。カァー完璧超人!!空気も読める仕事できる逆に何が出来ないの?生まれてきて出来ないことなかったでしょ?強いて言えば、全力で遊んだことないことくらい?暇つぶしに下についてる立派なロンギヌスで遊んでみたら?ギャハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』
この赤子、キレッキレである。
「す、すみませんラインハルトさん!!べんぼうちゃんに悪気はないんです。後でしっかり叱っておきますので許してもらえませんか?」
このマシュマロ、だだ甘である。
ベロベロママである。
「問題ない。赤子の言うことも最もな疑問だ。だが、それを私の口から語ることはない。私は確かに心から――――――満足したのだ。全身全霊、既知を未知に。それで十分であろう」
"世界は未知に溢れている"
どこか満足そうにこの世界を生きているラインハルトにとって、日々が祝福なのだろう。
「その赤子なら随伴しても問題ない。依頼を頼むマシュ」
「はい。マシュ・キリエライト必ずや依頼を達成してきます!」
「うむ。起きろラフタリア」
「——————はひん!も、もうしわけありまししぇんらいんはるとさまぁ~」
「まずは片付けからだ。やれるな?」
「はい!!」
「ははは……」
苦笑いを浮かべマシュは退出する。
依頼を達成するために二人は頑張るのだ!!
『勇者人間できてるっていうか~妙に達観してる奴ば~かじゃん。弄りがいがなさすぎる』
「立派な人たちで、私もそうあれたらなと……駄目です。ナイーブが過ぎました」
『ところでさもう一人の勇者には会いに行かないのかい?』
「はい。よくよく考えるとあの人に預けるのは心配で……」
『ふーん。名前は?』
「甘粕正彦さんです」
『ア、フーン……でしょうね』
「知り合いなんですか?」
『いやなーんもないさ。依頼ちゃちゃと終わらせて美味しいご飯食べようぜ!!』
「そうですね。急ぎましょう」
こうしてマシュ子育て計画は加速していく。
負けるなマシュ!!
他人がどういおうとママだけは味方だ!!
同じく卵から生まれた生物を前に甘粕は笑みを深める。
「ほう……中々の当たりを引いたな」
夜天を照らす凶星のような紅玉の六つの眼で甘粕正彦を観察する三頭龍。幼くも威厳を感じさせる白くしなやかな肉体。
“
「愉しくなりそうだ」
「シャーッ」
朝食のハムを食べさせながら、どう成長するかウッキウキな甘粕。
この子龍の未来は甘粕にかかっている。
がんばれ甘粕!!
負けるな甘粕!!
真っ直ぐ育つかは君にかかってるぞ!!
END?
おかしいな。当初の予定ではマシュは突っ込み役だったのに・・・・・・
序盤の文章はぬきたし2の影響だから俺は悪くない。
マシュと甘粕が召喚した存在……一体何者なんだ?
投稿遅くなり申し訳ありません。人生初の夜勤が予想以上に自分から書く気を奪いました。オバロの本編頑張って投稿して此方を二日ほどで完成したので適当っぷりが見えます(笑)
でも盾勇の方が人気なんですよね(困惑
誤字報告ありがとうございます。感想のほどお待ちしてます。
あとラフタリア可愛い(ガンマギリ
卵に関するご案内※ある御方の感想を読み閃きました。IFか本編から改めて決めます
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原作通りフィロリアル
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空亡とプライミッツマーダー
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作者の思うがままにふざけた存在が孵る
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まだ常識のある生物のカテゴリー