これは、千冬さんととある青年のお話

気に入ったら、ちーちゃん可愛いやったー、と叫んでください

千冬姉、流行らないかなぁ

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現実が辛すぎて、気づいたら書いていました。
もう疲れたよ、パトラッシュ...

ps.イチャラブのリハビリ用でした。

<事前情報>
オリ主と千冬さんは夫婦。
千冬さんはすでに教師だが、原作前である。
国家代表時代から引き続き、忙しすぎて余り会えない。

そのせいで、いろいろ積極的←重要


それでは本編をどうぞ


ブリュンヒルデと結婚した青年の1日

 無機質な電子音が鳴り響く。

 反射的に、手を叩きつけようとして、妙に腕が重いことに気づく。

 

 薄っすらと目を開ければ、自身の腕を枕に横になっている女と目が合う。その目は、彼女の方も軽く瞼を持ち上げるのみで、とろんと蕩けているように見えた。

 

「おはよう、千冬」

 

「ああ、おはよう、相馬」

 

 寝返りを打とうとすれば、それに合わせて彼女も動く。反対側に彼女を持っていったというのに、ほとんど重さを感じさせないあたり、なんと言うべきか。もう慣れてしまったので、特に気にすることでもないが。

 

 右腕は痺れ殆ど感覚ががない。朝、先に起きた彼女が、勝手に枕にしたんだろうと当たりをつける。多分、そう的外れではないだろう。

 瞼を持ち上げていることも辛い。それは彼女も似たようなものらしく、瞬きを繰り返している。その間は、随分と長い。

 

 その姿をぼんやりと眺めていると、目を閉じたまま彼女の顔が持ち上げる。その甘えきった姿に尊みが爆発しそうになりながら、彼女の額に唇を寄せる。

 すると今度は、もっともっと、とせがむように身体ごと顔が寄せられる。それに応えて、今度は鼻先に口づけをする。

 

 それがやや不満であったようで、彼女の眉根が寄る。目もゆっくりと開かれ、半ばほどで止まるのだが、視線は鋭い。多分、もう意識は覚醒しきっているのだろう。自分で自分を上手いこと騙して、出来るだけ自然に甘えようとしているのだ、彼女は。

 

 ──不器用というか、逆に器用というか。

 

 その求めに応えて、今度はきちんと然るべきところに口づけをする。起き抜けだからカサカサの自身の唇と、起き抜けなのにプルプルの彼女の唇が重なる。

 触れ合うだけのキス。ちろ、と唇を割って現れた舌が、自身の唇を舐める。されるがまま、というのも申し訳ないので、彼女の舌や下唇を甘噛みし軽く吸えば、上下に重なるような体勢に移り変わる。

 

 無論、彼女が上で、俺が下である。

 

 ──歯を磨いてないのに、流石にこれはちょっと

 

 起床直後特有の、口内の乾いた感じや独特の苦味、えぐみのようなものを感じながら、毎度彼女に対し申し訳なく思ってしまう。なにせ、向こうが味わう立場であるが故に。

 そんな口腔の中が、彼女から延々と注がれる唾液に染め上げられるのも、いつものことである。そこまで深いものではないから、随分口の周りが濡れていくわけだが、そのせいで鼻腔の奥まで彼女一色である。

 

 視線が絡む。もうここまで来ると、自分の意識も覚醒するし、彼女はそれを隠そうともしなくなる。険のある目つきはしかし、普段と比べると柔らかくなっている。

 微妙に収まりが悪いのか、顔は固定されたまま身体だけが前後や時に上下に動かされると、薄い生地越しに柔らかな胸がその形を変え続けているのが分かる。彼女の膝は、自身の腰の横あたりに置かれ、ちょうど跨ぐような形になっている。

 

 

 爛々と輝く視線に貫かれながら、結局彼女がやめるまで付き合うこととなる。それにも慣れたものだ。要するに、いつものことである。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 コトリ、と目の前に湯気をなびかせるコーヒーが置かれる。それを置いた相手を見遣れば、椅子の上で器用に片膝を立てながらコーヒーを飲んでいた。

 どういうわけかYシャツ一枚である。僕と彼女はだいたい頭一つ分ほど違うため、微妙に萌え袖になっている点も非常に愛らしいのだが。

 

 それ以上に、惜しげも無く晒された真っ白な脚、その付け根の辺りから目が離せなくなってしまった。大問題である。なにせやや角度がついており、そのせいで下着が見えないのだ。時折、立て膝の角度が変わるたびシャツの布地がずれ、それだというのに見えないのである。

 

 誘惑を断ち切り上半身に目を向ければ、今度は大胆に開け放たれたお餅様が目に映る。下から持ち上げるそれはよほど大きいのか、上部の開かれた部分から、やや潰れた様子がよく分かり、それが柔らかさともっちりとした張りを立体的に表していた。

 

「助平め」

 

「いや仕方ないだろう……」

 

 絶対に狙ってやってるぞ。さすが最強、格が違う。

 

「ふふん、当然だろう? もっと褒めろ」

 

 胸が反らされれば、自然強調されるのは胸部に付いたお餅様であるのだが。この嫁さん、マジでシャツ一枚である。下は知らないが上は確定的に明らか。白って、透けるんですよ……。

 

「お前は確か、裸Yシャツは上なし下あり派だからな。ふふっ、下も見たいか?」

 

 そう言いながら、チラチラとシャツを捲る。その下には確かに、もう一枚の布地があった。真っ黒なだけのシンプルなそれが、だからこそ余計に扇情的でさえある。

 

 ──これ以上はいけない。

 

 目を背ける。朝っぱらから盛るわけにもいかないのだ。例え彼女が、仕事の関係でろくに家に帰れないからといって、ご無沙汰であることを免罪符に欲望を叩きつけるだけなど、失礼ではないか、と。

 

 そうしていると、するりと目の前に彼女の後頭部が現れる。

 

 ──マジか

 

「マジだ。だから構え。たまの休みくらい、イチャイチャさせろ」

 

 彼女の背中がぴったりと張り付き、弾力のある臀部が下腹をグニグニと押しつぶす。ふわりと髪から漂う香りに、自然と顔が引き寄せられ、そうして掻き分けた先には、真っ赤に染まった耳があった。

 

「今どんな顔してる?」

 

「……とても拗ねた顔だ」

 

「なるほど」

 

 少し体勢を崩し、身体全体で彼女を抱えるようにする。手持ち無沙汰になったので、両膝を抱え込むことで、より一層つぶれているだろう胸に手を伸ばし、滑るように腰から太ももまでを撫で上げる。

 同時に、ほっそりとした頸に吸い付き、耳を甘噛みして軽く舐める。小さくあがる布を裂くような声に、いやが応にも劣情を刺激されながら、耳元で囁く。

 

「こんな感じか?」

 

「っあ……もう、少し、スキンシップ、軽めでたのむ」

 

「んー、了解」

 

 抱き抱え、ソファまで連れていくと、同じように股の間に彼女を座らせる。肩口にあごを乗せ、一息つく。

 

「んっ、なんだ、もう終わりか?」

 

「意外と楽しんでたなぁ」

 

「その気になれば、感度の一つくらい弄れるからな。セルフで」

 

「さいでっか」

 

「ああ。ところで、これからなにを?」

 

「デートもいいと思ったんだけどさ。疲れてるだろうと思ってね。間を取ってお家デートです。Shuluで映画でも見よう」

 

「ああ……。そいつは素敵だな」

 

「だろう?」

 

「うむ」

 

 すり、と寄せられる頰のしっとりとした柔らかさに、自然とこちらからもやり返しながら、共にいられる喜びをそっと噛み締めるのであった。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

「ふぅ──……」

 

「随分気持ち良さそうだな」

 

「風呂は命の洗濯らしいからな」

 

「ああ……分かる気がするよ」

 

 あの後。昼食を食べ、リビングでごろごろとイチャつきながら昼寝を終えて、今は風呂に入っている。夕飯くらいは出前でいいだろう、という判断ゆえのことだった。

 

「しかしまあ……狭くないか?」

 

「全身でお前を感じられるからな、大した問題じゃあない」

 

「ああ、そうかい」

 

「ふふふ、照れるな照れるな」

 

「うっせ」

 

 湯船の上では指を絡ませ、さらに上では舌だけを絡ませる。首を回しこちらを向く彼女に合わせた形だ。

 バスルーム内というのは、音がよく響く。おまけに鏡も、シャワーのあたりに置いてある。だから少し身体をずらし、どうしても見えない彼女の顔の反対側まで視界に収める。

 

 まるで身体全体が絡んだようだった。絡ませあった指は解き、代わりに彼女の身体を撫で回す。それを追いかけ、外すように彼女の腕も動いているが、どう見ても本気ではなかった。

 ならばと、その腕の、指の動きはより活発になっていく。両手が沈むほどに柔らかい胸を揉みしだき、内ももを焦らすように擦る。薄っすらと脂肪が付き、しかしその真下にはタイヤを思わせる筋肉がうねる腹を撫で、二の腕から手の甲を伝い、再び指を絡ませ合う。

 

 その間、幾度か息継ぎをし、逆上せないように調節をする。鏡を見れば、お互いに顔真っ赤であった。

 

「さすがに熱いな。……張り切りすぎだ、馬鹿者」

 

「余りにも反応が可愛いものでつい」

 

「反省の色なし、と」

 

「教師っぽい言い回しだな」

 

「忘れたか? 私は現在進行形で女教師だ。この前もそういうプレイで楽しんだばかりだろうが」

 

「いや、明け透け過ぎるだろ……」

 

「夫婦の間に遠慮はいらん」

 

 得意げに笑う彼女。俺の嫁がイケメンすぎて立つ瀬がない。

 

「とはいえだ。これ以上を求めるなら……分かるな?」

 

「あいあい」

 

「──仮に違えたら、もぐぞ?」

 

「あっ、そういう。てか重すぎない?」

 

 その問いには答えず、彼女は腰を前後左右に揺らす。柔らかな尻たぶが、形を変えこちらを責め立てる。声が漏れそうになるのを、唇を噛み必至に堪えるが、さすがにキツい。

 

「んん? なんだこれは? 随分と、ふふ。元気なようで何よりだ」

 

「おま、これはさすがに」

 

「ん〜? 聞こえんなぁ?」

 

 

 結局、あれやこれやと翻弄され、風呂から上がったあと妙に気疲れしている気がしたが、それもまた良し、と言ったところである。さもありなん。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 間接照明によって、優しく照らされた寝室。

 

 シックな雰囲気によく調和する、シーツや枕元のライトなどなど。

 

 それらをぶち壊す『YES』と刻まれた枕。

 

 そんなベッドの上で、すでに俺は押し倒されていた。

 

 腰の上にまたがり、腕組みをし、挑発するように笑みを浮かべている。

 

 黒のブラにショーツは微妙に透けていて、所々にレースがあしらわれており、昼間に見せてきたものと比べ、気合の入り方からして違かった。

 

「覚悟はできたか? 私はできてる」

 

「おい」

 

「水差しの補充は? 避妊具の準備は? 互いを満足させるためのアイテムの準備はオーケー?」

 

「待てって」

 

「──うるさい! ヤろう!」

 

「名言汚すのやめてくんないかなあ!?」

 

 最後に至ってはド直球すぎて、口の端が痙攣するレベル。なに? Dの血筋なの? 麦わら帽子がトレンドマークなの? って感じである。たしかに、戦闘力はそれらに並び得るものなんだろうけど、そういう問題ではない。

 

「むう」

 

「膨れるな」

 

「膨れてない」

 

 むくれる、というより膨れると言った方が適切なほど、彼女の頬っぺたはプクプクしている。どこからどう見ても、ご立腹モードであった。

 

「ノリが悪いぞ」

 

「ムードって知ってるか?」

 

「……もうそういう流れだったし、いいかな、と」

 

「いやまあ気持ちは分かるけどさ」

 

 気落ちしている彼女の頭に手を伸ばす。驚いたように肩を震わせたあと、ゆっくりと胸元に落ちてくる頭を抱き抱えるようにする。

 恋人時代も含めれば、数年ほどの付き合いになるというのに、一緒に過ごした時間はいっそ有り得ないほど短い。そんなことだから、たまにこんな事故が起きる。

 

「休み、いつまでだっけ?」

 

「明日までだ」

 

「そか」

 

 とはいえ、明日は一夏くんのところに向かわなければならないから、今日のようにイチャつくことはほぼ不可能だ。恋人時代、たまに会うたび会話もそこそこに交わり合い、愛を囁くことでしか想いを確かめ合ったことがなく、そのせいか彼女はスキンシップをなにより好んでいる。

 

 要するに、彼女は愛情表現までぶきっちょさんなのである。

 

「んじゃ、今日は思う存分イチャつくか」

 

「……ムードとやらは一体どこに、っぁ」

 

 それ以上の言葉は塞がせてもらった。驚いたように目を見開いたあと、ごく自然に俺の求めに応じて体勢を入れ替えてくる。

 くるりと上になれば、今朝とは逆に、思う存分彼女の口腔を蹂躙し染め上げる。適当に切り上げると、首元に吸い付きながら、片手でブラ越しに胸を揉む。耳元で時折響く悩ましげな吐息、そこに微かに混じるねだるような声に、いやが応にも気分が盛り上がっていく。

 

 上体を抱き起こし、互いに向き合い抱き合う体勢に移る。くすぐったそうに体を反らす彼女を追いかけ、触れ合うように、時折唇を舐め、甘噛みながらバックホックを外す。下から胸を持ち上げるようにしつつ下着を取り払うと、密着するように身体が寄せられた。

 

 耳元で響く荒い呼吸

 

 首に緩く巻かれた腕

 

 脇腹に当たる膝にほど近い、やや硬めの太もも

 

 ぐにゃりと歪み潰れる胸

 

 

 それらを感じながら、呼吸を整える。第1Rはこちらが優位に立てた。しかしそれは奇襲あってのもの。次からはこうもいかないだろう、ということくらいは経験で分かる。

 少し身体が離れる。腰の位置は変わらず、腕を緩め手を首裏に回し引っ掻ける感触とともに、彼女の顔が現れる。

 

 上気した頰、少し荒い息、口の端から垂れる唾液、こぼれ落ちる一筋の汗

 

 そして挑発的な、それでいてどこか期待するような眼差しが、絡む。

 

「愛してるぞ、相馬」

 

「俺もだよ、千冬」

 

「ちゃんと言葉にしてくれなきゃ、いやだ」

 

「──俺も、愛してる」

 

「ん、ふふ」

 

 彼女は安堵したように笑うと顔を下げ、そしてすぐに目をつむり顔をこちらに向ける。その求めに応じてやると、今度はゆっくりと身体が倒れていく。

 腕が解かれ顔の横に落ちれば、隠すもののない双丘がやや楕円に歪み、柔らかそうに震える。その視線を感じてか、彼女の腕が双丘を覆い隠そうとして、しかし彼女は、むしろ強調するように両腕で胸を持ち上げる。その結果、どうしようもなく甘そうな果実が目の前に差し出される形となり────

 

 パチリ、と火花が散るような音を最後に、意識がトんだ。

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

「ようやく来たか、早く行くぞ」

 

「なんでそんなに元気なんだ……」

 

「いつも言っているだろう? 私だからだ」

 

「納得っすわ……」

 

「ああ、それにしても昨夜はすごかったな」

 

「しみじみと思い返すの、やめてくれ……」

 

「結局ゴムなんて不要と言わんばかりに」

 

「外で話すことじゃねえ……! てかあれは、お前が今日はきちんと()()()()()って言うから」

 

「ああ、あれな。嘘だぞ」

 

「はっ……?」

 

「排卵くらいセルフで弄れるからな。ふふっ、ヒヤヒヤしたんじゃないか?」

 

「マジで勘弁してくれ……。てか古いぞ、そのネタ……」

 

「言うなれば『あたり100%』と言ったところか」

 

「うわ、ひっでえ……」

 

「欲しくなったら適当に()()()から、そのつもりでな」

 

「これからは、チキチキ! 夜のロシアンルーレット〜イカサマされるよ〜ってか? やかましいわ……ちゃんと、相談はしてくれよ」

 

「ああ分かっているさ。ところで、ママとお母さん、どっちがいいかな?」

 

「気が早すぎんだよなぁ」

 

 

 その後程なくして、世界初のISの男性操縦者が発見され、弟/義弟に恨み言を言うことになるのは、別の話

 

 

 

 

 

 

 

ブリュンヒルデと結婚した青年の『幸福な』1日 fin

 




キャラ設定

相馬
オリ主。千冬さんとは同級生。現在は半同棲中。プラトニックラブに憧れている。そういう年頃。基本的に振り回されるし、こちらから押せている時も、だいたい千冬さんが自前で隙を晒している疑惑が発生中

千冬
ヒロイン。一夏くんと主人公の家が離れているせいで、地味に不便なのが悩み。身体操作の要領で、感度から生理まである程度自由に操れる。そのため、「攻めも受けも千冬さん次第」なところがある。いい具合にカバーできているが、余裕な態度はだいたい後付け。


個人的なイチャラブの理想
「お酒は夫婦になってから」

現実
「未熟なふたりでございますが」の劣化版


難しいもんだなぁ。

千冬さん、可愛く描けてましたかね?

ちーちゃん可愛いやったー!と叫んで知らせてください。


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