※amazarashiさんのヒーローを聴いて見切り発車
※続きません、誰か続き早く…。
続きません考えるのしんどい。
文章下手ですがどうかよろしく。
ある日、この世界は唐突に激変した。現在では【個性】と呼ばれる異能力を持った赤子が誕生し、そこから今に至るまで、数々の【個性】を持った人間がこの世界に現れた。
人は十人十色と言うが、【個性】を持った人間達はソレを自身の私利私欲の為に、他者を守る為に使う者達に別れた。今ではそれぞれ【ヴィラン】、【ヒーロー】と呼ばれ、ヒーロー達は公な職業として認められるまでに至った。
そして、今ではプロのヒーローを育成する学び舎まで誕生し、この世界中にヴィランやそれに対抗するヒーローが存在する。日本にもその学び舎は存在しており、その中でもトップクラスのヒーロー達を数々生み出してきた高校がある。それは【雄英高校】。かの有名な世界最高のヒーローと名高いオールマイトを輩出し、その後も続々と実力あるヒーローを排出している。
「……あー、学校行くの面倒だなぁ……」
そんな高校に1人の青年がいた。名前は【彩冬明雅】。平々凡々な容姿の持ち主だが影が薄く、肌も青白い。クラスメイト達は口には出さないが、なぜ彼が入学できたのかと日々疑問に思っている。飛び抜けて強い【個性】を持っている訳でも、座学が優秀、という訳でもない。
彼の【個性】は【迷彩】。所謂【発動型】の個性であり、自身の姿を自らの視界にいる生物に周りの景色と同化させ見辛くする。勿論自身の死角にいる生物には効果が無く、【個性】自体に攻撃性能はない。
だが彼が日本最高峰のプロヒーロー育成所に入学しているのは、彼の【個性】を扱う能力がずば抜けて高いからだ。死角に回られると弱いなら死角を無くすべく動き、攻撃性能がないならば身体を鍛え、武器を持てば良い。そう言った自身の弱点を補う力が彼には人一倍あった。だからこそ、この世界最高の学び舎に入学できたのだ。
(……おはよーございます)
いつもの様に気怠げに登校し、不機嫌そうにも見える面構えで、自らのクラスの扉を開け、心の中だけで挨拶する。扉が空いたことにより既に登校していた数人の生徒が視線を向けるが、彼だと分かると直ぐに視線を戻す。嫌われている訳では無い、自らの対人関係の稚拙さが生み出した結果だとしても、彼は少し傷ついている。誰からもおはようと声を掛けられないまま、彼は自らが割りあてられた席に着き、そのまま俯せる。ホームルームが始まるまで暫しの睡眠時間だ。
「おはよーございます!」
少しずつ時間が進み、生徒の少なかったクラスに扉を開ける音とともに溌剌とした声が響く。彼女の名前は【麗日お茶子】。彼が所属するAクラスの女性との一人だ。性格は明るく優しい。誰にでも分け隔てなく接する姿はクラスメイト達には好感を抱かせるものなのだろう。彼女の挨拶にクラスメイト達は口々に挨拶を返す。もちろん彼も心の中でだけだがしっかりと挨拶をしていた。
「彩冬君もおはよ!」
だが返事がなかったのが気になったのか、彼女は彼の席まで近づき、そう言った。さすがにこれを無視するのは人としてどうだろうと思った彼は顔を上げ、眠そうな目を彼女に向けた。
「……おはよう、麗日さん」
そんな自分の挨拶にお気に召したのか、彼女は快活に笑い、また話しかけてきた。
「なんか顔色悪いよ!?ちゃんと朝ごはん食べてる?朝ごはんは元気の源だからね!」
そう彼女に言われ自分の現状を思い出す。
「……いや、大丈夫だよ。今日はたまたま食欲がなかったんだ」
嘘だ。
「そっかー、でも朝ごはんはきちんと食べた方がいいよ!少し無理してでも!じゃないと実技の時へろへろにになっちゃう!」
そう、尚も心配そうな視線を向け彼女は言う。彼は少しばかり居た堪れなくなり、少し目線を下げる。
「……気をつけるよ、ありがとう」
その返事に気を良くしたのか、彼女は他の友人達との会話に混ざっていく。その横顔を見つめながら彼は思う。彼女がヒーローを目指したのは、両親を支える為。建設会社を営んでいるらしい両親は不況の波に飲まれ、経営難に陥っていると言う。そんな両親を楽させるべく彼女はこの、雄英高校に入学したという。専らこれは彼女から聞いたのではなく話している現場に遭遇したためだが。彼も実の所余り変わらない、境遇的には彼の方が辛いだろう。彼は中学二年の時に両親と出かけた先でヴィランに遭遇し、その事件に巻き込まれ両親を喪った。その時からだった、彼が笑わなくなったのは。そしてプロヒーローを目指したのは。
だがそんなことは今はどうでも良い。彼は彼女に嘘をついた。些細な嘘だ。彼女に対し言った「食欲が無い」、これはもちろん嘘だ。成長期真っ盛りの彼に食欲がない訳が無い。単純にお金が無く満足に食べられないだけだ。だがそんなことを彼女に言って何になる。彼女自身も貧困にあえぎ、その中でも負けずに戦っているのだ。そんな彼女にお金の話など彼には到底できなかった。何故なら優しい彼女は必ず心配してくれるからだ。
(自分はそんな優しさを向けられて良い人間じゃないしな)
彼はそう独りごちて、また眠りに落ちた。
これは彼が最高のヒーローを目指す物語だ。
誰か続き書いてください…