蒼空の魔弾 対魔の剣 四つの訪問者(無期限停止) 作:夜刀ノ神
アルテミスがオステローデに客将として招かれ一週間が経過していた
「戦姫様、ご報告いたしますアルテミス様は無事に盗賊の掃討を終え無事に帰還いたしました」
アルテミス本人からの報告ではなく率いていた一人を報告に寄こしたことにバレンティナは瞠目する
「・・・一応聞きますが本来報告するはずはずのテミスは何処に?」
アルテミスとバレンティナは呼び合うには長いからと愛称で呼ぶことにしていた
「それなのですが、行軍中に新しい戦術を思いついたとおっしゃり自分はこれを書きとめるために書庫にこもるから、報告をよろしくと・・・」
「はぁ・・・彼女はとても優秀なのですが自由すぎますね、私の夢を考えればとても、いい拾い物ではあるのですが」
「ティナの夢ですか、少々興味がありますね」
執務室のドアを開け、旗を肩に担いだドレスのアルテミスが入ってくる
「テミス一応聞きますが今までどこに行っていたのですか?」
「あら、こちらの隊長さんからお聞き気になっていないのですか?」
「報告は受けましたが、貴方は書庫に行っているのではありませんでしかか?」
「聞いているじゃないですか、ことのほか早くまとまったのでとりあえず来てみました」
「では、報告書の作成をしてくださいこれ立派な仕事のうちですよ」
「報告書ですか・・・ライ」紙の上に手をかざし一言唱えると掌に魔法陣が現れ、見る見るうちに、報告書が出来上がる
「・・・いつ見ても頭おかしいですね、書類仕事をこの速さで片付けるのは」
「見かけほど、簡単じゃありませんよ?文章の整理と書きこみ見直しを同時に行っているのですから」
「それが、同時にできる時点で頭おかしいと言っているのですが・・・」
「ティナお腹がすきました」
「食堂で何か貰ってきなさい、この時間ならパンの一つでももらえるでしょう」
「ええ、ではこれで失礼します思いのほか魔法を使うとお腹が減るので」
アルテミスは入ってきたときと同じように執務室から出ていく
「えっと・・・さっきのは・・・」
「気にしたら負けです、深く考えてはいけませんああいうものだと思いなさい」
「そうします・・・・」
「ええ、下がっていいですよ」
「これは、夢に近づいたと喜ぶべきなのでしょうか、それとも・・・いえ喜んでおきましょう
そう言えば、近いうちにエレオノーラのライトメッリッツとブリューヌの戦争があるのでしたね争いの原因はよく覚えていませんが、テミスに様子を見に行かせるというのは一つの手ですね」
「おばあちゃま、お腹がすきました」
「またかい?あんたそんなに細いのによく食べるねぇ、ほら今日も来ると思ってサンドイッチにしといたよ」
「ありがとうございます、おばあちゃまのお料理はとてもおいしいので感謝が絶えません」
「気になさるな、好きでやってることだ、ごゆっくり」
魔法を使い、お腹がすいてしまったアルテミスは食堂で食事を取っていた
「はい(しかし・・・魔法を使うとお腹が減るのは地味に厄介ですねお腹さえ満たせれば、魔法は打ち放題なのでしょうが・・・これ、食べてるもの何処に行ってるんでしょうね、いくら食べてもお腹が膨らんだ様子は見えませんし・・・まあ、おいしい料理をたくさん食べられると思えば、悪くないですね)」
しばらく無言で食べる
「(・・・・もう少しでディナントの戦いですか・・・)」
アルテミスは情報を集め自分がここへやってきたのは、ディナントの戦いの暫く前だということは分かっていた
「(ティナもライトメリッツが戦争をすると言っていたので間違いはないでしょうティグルブルムド=ヴォルンに恩を売るのは後々の役に立ちそうですね・・・早いうちにティナの夢をかなえる方法を見つけませんと・・・)」
アルテミスはせっかくお世話になっているバレンティナに恩を返したいと思っている、それと同時にバレンティナが玉座を狙っていることも、知っている
「(これほど、面白い体験はないでしょう読んでいた本の中に入っているのです、推しキャラの手助けをしたいと考えますよね別に、ティナを娶ろうとかそんな壮大な野望を考えているわけではありませんが、何より面白そうです、折を見てティナにディナントに行くことを話しましょうか・・・その後はアルサスですかね伯爵は捕虜になってライトメリッツへ行くはずです、ふふふ)」
この時のアルテミスはかなり悪い頬笑み顔になってなっていたのだが、近くに誰もいなかったため見られることはなかった