元より、ここ数年は半分幻覚を見ているような生活を送っていた自覚はある。
 しかしいくら何でもこれは幻覚と言わざるを得ないんじゃないか?

 一体誰が何の目的で――――なんてのは分からんが一つ確かに言えるのは、俺がこの事案に関して「アンドロイドと人間」だの「アイデンティティとクオリア」だのイカニモな話題をおどろおどろしく哲学するなんて芸当は到底出来ないってことだ。

 だって俺はただのねずみなんだぜ?それがこんな・・・

 全く、話せと言われても一体何から話せばいいのやら・・・まぁ十中八九あの日のことからかなぁ。

 仕方ない。
 ここまで来たらとことん付き合ってもらうのじゃ!

 あれはほっとけば秒で熱中症になりそうなほどの夏日だった。
 突然俺の元にある荷物が届いて————



(のら×のじゃに侵された者の末路です。

 バーチャルのじゃロリ狐娘元youtuberおじさんこと「ねこます」さんと
 バーチャル美少女ユーチューバーこと「のらきゃっと」さん
 の二次創作であります。

 もし現実のねこますさんの元に「のらきゃっと」が届いたら・・・という設定で書いております。)


  第一話()
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