2026年5月に、デジタルな機器に囲まれた人間が、行ってしまったら…

1 / 1
(SAOに換算して、GGOの「死銃事件」から5か月経っています。)


SAOにデジタルな人間が行ってしまったら?

「えっ…あれ?」

 

私は、さっきまで、秋葉原のねこのあなでライトノベル小説を買おうとしてたはずだ。現に自分はねこのあなに居る…はずである。しかし、妙に置いてある小説やマンガが違う。また、先ほどまで、店内で流れていたが曲が全く違うものに変わっていた。

 

「でも、とりあえず、会計しとこ…」

 

兎に角、私は手に持っていたライトノベルを会計を行っている18歳ぐらいの店員に渡した。すると、店員が本を何か板が置いてある上に置いた。すると、店員は突然困惑した顔になった。

 

「えっ?レジが認識してくれない?どうして?」

 

店員はそう言った。私は、店員の言葉と行動に呆れてしまった、なぜならば、店員はバーコードを読み込む作業を一切していなかったからである。

私は内心、なんだこの馬鹿な店員は…と思ったが、口に出さず、様子を見てた。すると、私の持ってきた商品の会計をしてた店員が、すぐ近くにいる店員に話しかけて、相談し始めた。

話しけられた店員も一緒になって、レジテーブルの上にある板の上から離したり置いたりしていた。

 

私は本気でこいつら何考えているのかと思い、ふと、言葉が出てしまった。

 

「バーコード読み込めばいいじゃない」

 

それを聞いた店員は、お前は何を言っているだ?と顔をして、私を見てきた。

いや、その言葉そのお前に返してやる、と思った直後。すると、店員が、話しかけてきた。

 

「お客様、申し訳ないですが、この商品は、うちのものじゃあないと思います。」

 

神妙な顔つきで、店員が話しかけて、今度は私が困惑した。

 

「え?だって、そこの棚から持ってきたものですよ?」

 

それを聞いた店員は、今度こそ、訝しげに話した。

 

「そこの棚には、この会社のライトノベルは置いてないです。新刊のマンガが置いてあるところです。」

 

はぁ??と私は思い、棚をよく見ると、確かに"新刊 マンガ"というpopが天井から吊り下げられていた。

おかしいなぁーと思い、ふと、言葉が出た。

 

「あのー、これどうしたらいいですかね…本当に置いてあったですけど」

 

「これはお客様のものではないのですか?落とし物かもしれないので、こちらで頂きますね。」

 

店員は、落とし物ととして、私が持ってきた商品を扱うことにした。

私も、別に買ったものではないしと思い、

 

「そうですかー、迷惑かけてごめんなさいねー」

 

ラノベを置いて、そそくさと、店を離れた。

 

--------

 

外は、確かに秋葉原であった。秋葉原であるが、

店内に入る前にビルの壁に掲げられたアニメ広告が別の絵になっていた。

 

「はぁぁぁああ?ど、どうなっているの?」

 

今度こそ、私は本気で困惑した。アニメ広告なんて、そうそう直ぐに変えられるものではない。私が店内に入ってから、10分も経過していない。それのに、変わっている。

よく見ると、街をゆく人々の姿も少し変わっており、皆、耳から目に掛けて、棒らしきものを付けていた。

また、電気屋は、PS5なんかではなく、アミュスフィアと呼ばれる小さなVR(バーチャルリアリティー)機器のようなものを売っていた。

 

「そうだ!こういう時はスマートフォンを見れば…」

 

とてもビックリしたが、冷静になって、スマートフォンを出して、インターネットで検索しようとした。

 

「えっ?gooogleが見れない?」

 

しかし、インターネットに接続することができなかった。

よくスマートフォンを見ると、そもそも、電波が届いていないようだった。

 

だが、ここは秋葉原の中心地である。そんなところで、電波が立たないことが自体が異常である。

なのに、周りの人間は、全く動揺した動きも見られない。

 

デジタルがダメなら、物理だっ!と思い、私は思い切って、ちょうど、目の前を歩いた、髪が黒く、服装も黒い男の子に話しかけた。

 

「あの、すみません。ちょっと聞きたいことがあるのですけど」

 

男の子は、振り返り私を見た。

 

「あの、インターネットが通じなくて困っているですけど、"アニメ同志"という本屋は知りませんか??」

 

私は、流石に"インターネットがなくて困るから、機械を見てくれ"と言えず、ちょっと話を逸らして話しかけた。

 

「ああ、アニメ同志なら、あっちだぜ」

 

「ありがとうございます。」

 

素直に私は感謝を述べた。

すると、男の子は、私が手に持っているスマートフォンを見て、不思議な顔でこう言った

 

「それにしても、オーグマーを付けてないなんて、珍しいね。手に持っている端末も随分と古いもののを持っているし、それ本当にインターネットつながるのか?」

 

また、分からないワードが出た。"聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥"とも言うし、思い切って、聞いた。

 

「あの、すみません。おーぐまー?とはなんですか?」

 

男の子は、随分とびっくりした顔で、述べた。

 

「え?オーグマー知らないのか?」

 

「すみません、勉強不足なのもので」

 

男の子は、続けてこう言った。

 

「その端末って、2013年あたりの機器だろ?俺が3歳ぐらいに出てた機器だよなー、懐かしいーというのもなんかおかしいけど、すげぇな」

 

男の子の発言は、今後は私がびっくりしてしまった。なぜならば、これを買った年代は2018年であり、6年も前の代物ではない。

 

「え?これ、つい1年前に新品で買ったものだけど」

 

男の子はなにか勘違いをしたようで、私にこう言った。

 

「え!それをまだ売っている店あるのか?教えてくれよ!」

 

「違うって、これはちゃんと普通の電気屋で買ったものだよ!」

 

完全に勘違いをされたため、私は、必死に弁解する。

 

「そ、そうなのか。とりあえず、俺、知り合いと待ち合わせしているから、お前も来るか?」

 

男の子は、私の勢いに押されて、ひるんだが、用事があると言い、私も来ないか誘ってくれた。

 

「いいの?ありがとうー、行く行くー!」

 

これは状況を知る好機だと思い、一緒に行くことにした。

 

--------

 

男の子と何気ない話しながら歩いて、10分ほど経った当たりで、ダイシー・カフェというお店に着いた。

 

「エギル、来たぞー」

 

男の子が、常連のような趣で入っていった。

私は流石に、畏まって挨拶をした。

 

「こんにちはー」

 

「お、キリト来たな!あと・・・めずらしいなキリトが、ゲーム仲間以外の人を連れてくるなんてな。というか、今日は、キリトだけじゃあなかったのか?」

 

店主と思われ、エギルと呼ばれた男性が、私とキリトと呼ばれた私をお店に連れてきた男の子を見ながら、珍しいものを見たと、言い放ってきた。

男の子、いやキリトは、エギルに対して、こう言った。

 

「いや、こいつは、さっき秋葉原歩いてたら、色々聞いてきて、面白そうだから連れてきた」

 

「佐藤美咲です。よろしくお願いします。」

 

流石に名前を名乗った方がいいと思い、私は、名乗った。

 

「おう、よろしくミサキ。とりあえず座れよ。」

 

席に座れと進めてきたので、座った。

すると、エギルが、ワクワクした顔でキリトと私を見てきた。

 

「それで、キリト。この子が面白いって何が面白かっただ?」

 

エギルが私のことについて聞いてきた。

 

「ああ、こいつの持っている端末がすげぇ古いだよ、ミサキ、ちょっとエギルに見せてあげてくれ」

 

古いと言われたのが癪にさわったが、黙って、スマートフォンをテーブルの上に置いた。

 

「はい、どうぞ」

 

エギルは、一通り操作したりして、こう言い放った。

 

「こいつ、12年ぐらい前の端末だよな。しかも、4G時代の代物だよなー、しかも、デジタル機器だ。俺に取っちゃあ、これを古いと言われるのはちょっとアレなんだが…キリトにとっては確かに古いか」

 

エギルが言った"12年前"という言葉にビックリしてしまった。

 

「え?これ最新式だよ?それに今は4Gじゃあないの?"しかも、デジタル機器だ"って何?今はデジタル機器じゃあないの?」

 

エギルとキリトが、とても不思議な顔になった。

 

「いや、今は7Gだし。今の機器は、電子ではなく量子コンピュータだから、アナログだぞ。」

 

キリトが、途轍もない爆弾発言をしてきた。

 

今…いや、そもそも、私が居た世界に類似した異世界だと仮定して、7Gということは、私が居た時代に話題になっていた次世代無線通信の5Gより、2世代先のものつまり、10年以上ほど先の技術だと言っても構わないということである。

そもそも、7Gにも至っているということは、スマートフォンで、インターネットが通じなかったことにも理由が付く。7Gや量子コンピュータが実用化される頃には、ICNやCCNと呼ばれる次世代情報指向ネットワークが実用化されても可笑しくないからだ。次世代情報指向ネットワークとは、現代のように、サーバに集中的にアクセスする状態や、性善説に基づいて設計されたインターネットを解決しようするために考えられた次世代のインターネットであり、これを実用化するためには、ルータなどの細かいハード面の改修までも必要とされていた。そして、この次世代情報指向ネットワークが実装されてしまうと、従来のインターネットが使えなくなることは十分に考えられる。

また、量子コンピュータという発言が気になった。このような小さな端末ですら、量子コンピュータが普及しているという、この異世界。私が居た時代では、まだ研究段階の代物であって、まだまだ実用には程遠かった。

量子コンピュータによって、人間に近い人工知能が作れるや、現代の暗号化技術が意味を成さなくなるだとか、言われたいた。が、この世界はそれを乗り越えたのか…と、ふと思った。

 

私が、あーだーこーだ考えているうちに、キリトが端末を使って、誰かと話しているようだった。

私が不思議そうにキリトを見ていると、それに気づいたのか、キリトが教えてくれた。

 

「ああ、こいつは、ユイって言って人工知能だ」

 

「こんにちは!ユイっていいます!」

 

画面の中の可愛らしい女の子が、まるで人間のように私に話しかけて来た。私の中の何かが壊れた音がした。

私は、メインは違えど、サブとして人工知能について学んできた。統計学を学び、ある程度の知識があると自負している。しかし、私が居た時代の状況では、汎用性のある人工知能を作ることは不可能だと考えられていた。私は、それこそ、量子コンピュータのようなハード面の発展と、画期的なアルゴリズムの開発が不可欠であると考えていた。

だが、目の前のユイと呼ばれる人工知能は、人工無能のような会話とも言えない会話ではなく、キリトは人間に接するように普通に会話をしている。ということは、量子コンピュータというハード面のシンギュラリティ(技術的特異点)だけでなく、人間のような行動ができるアルゴリズムの開発という、大きなシンギュラリティを乗り越えたという十分な立証になる。

そもそも、この世界には、アミュスフィアという人間の脳細胞の信号を操作や読み取る機器が存在している。ということは、脳細胞の機能や、ニューロンの構築まで、把握出来てしまっているということになる。この技術を使えば、人間らしい強いAI、汎用型人工知能を作ることなど、造作もないはずである。また、人の記憶や思想を付けたり、削除したりできるという意味でもある。

それこそ、赤ん坊の未発達なニューロン(アルゴリズム)を読み取り、コンピュータ内の仮想空間で体を与えて育てて、新たな人間?人格を形成させることも可能であるはず。赤ん坊のニューロン(アルゴリズム)であるため、4本の手足でなくとも、下手すると動かせるようになるのではと思う。というか、ここまで出来るとなると、それこそ、人間が苦手とする暗記や情報処理にも強いためハッキングなんてお茶の子さいさいで、人間なんかより、ずーと優秀な知的な存在なのではと思ってしまう。

ただ、欠点があるとしたら、人間と同じで、感情があり、妬みもするし、決して、性善説が通用する相手ではないというところだろうか。

 

「ああ…私はなんという世界に来てしまったんだ…」


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。