元雄英生がヴィランになった 凍結中   作:どろどろ

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一章「悪夢」との対比。


悪夢 弐

「久しぶり、凱善踏破。顔合わせは四年ぶりだな」

「……もうそんなになるか」

 

 互いに知った口ぶりの二人。

 疲労困憊の勇より、踏破の表情の方が余裕が見え透いていた。

 

「エンデヴァーを差し向けたのはアンタか? どうやって動かした?」

「一応、ヒーロー免許を持っていてね。その伝手で他のヒーローとコンタクトを取れるんだよ。君もよく知ってる手段の筈だ」

HN(ヒーローネットワーク)か……」

 

 埋まらなかった隙間にピースがはめ込まれていく。

 そこまで聞いて、ようやく勇は今の状況の全容が把握できた。

 

「成る程。アンタがヒーローやってたとは」

「まさか。ヨーロッパではNo1だったが、本業は殺し屋兼ビジネスマンだよ。ヒーロー免許は持っていると何かと融通が利いてね。公然と個性を使用しても咎められないし、場合によっては殺しも免罪される。私はあの紙切れを殺人許可証としか見てないよ」

「アンタみたいなのでも取得できるとか、世も末だな」

 

 これでは必死に勉学に励んでいた草壁勇斗が完全に道化である。

 勇は誰より努力して誰より報われなかった人間だ。とうの昔に痛感していたことを、凱善踏破に再認識させられた。やはりこの世界で求められるのは超常的な技能のようだ。

 

「ねぇ、コイツ誰なの? さっきから私の知らない奴ばっか出てくるよ」

 

 掴み難い雰囲気の踏破に警戒を持てないのか、蟻塚はどうも気の抜けた声音で問うた。

 

「蟻塚ちゃん、奴と目を合わせちゃ駄目だ」

「え」

「いいから。目ェ下に向けて喋ってくれるかい」

 

 返答の前に添えられた忠言を重く受け止め、蟻塚は言われたとおりに目を伏せた。

 その間を待ってから、勇は対面している男と自分の関係を簡潔に述べる。 

 

「この男は……そうだな。俺の永遠のライバル、かな」

「はは、笑わせる。君が私の何だって? 君の才覚は全て私を由来とするものだろうに。私が君という凡才を育て上げたんだぞ。冗談も休み休み言いたまえ」

 

 踏破は流れるように侮辱を混ぜた反論を組み立てた。

 その様子を見て、蟻塚に一つの感覚が芽生える。

 

「……何か勇くんに似てるね、お前」

 

 喋り方や、綽々然とした立ち振る舞い。そして、根幹的な性格の主に悪い部分で、踏破と勇は酷似している。

 それも当然だろう。草壁勇斗は凱善踏破を見て育ったのだから。

 すなわち、勇の方が踏破の模倣をしているのである。この男の能力と技術を認め、越えようと努力するより並ぼうとする方が賢明であると、無意識に悟ってしまっているのだ。

 

 その事実を最愛の女から突きつけられた勇は顔を歪めた。

 

「蟻塚ちゃん、流石に怒っちゃうぞ」

「え、私、君に何か悪いこと言ったっけ」

「こんな蓑虫と俺を同列視しないでくれよ」

 

 勇の瞳が色を失っていく。

 踏破の才能を否認する訳ではない。もっと単純に、心底嫌っているのだ。この男を自分が真似ているという事実を畏怖している。

 そんな勇の心理を見越してか、踏破は肩を竦めて微笑を浮かべるような素振りを見せた。

 

「何だね、酷い言い草じゃないか」

「酷いだと? だったら、そっちこそ俺の父さんの命を返してくれよ。殺したのアンタだろ」

 

 ちょっとした意趣返しを込めた反駁だった。

 しかし。

 

「……」

 

 一瞬。

 本当に一瞬だけだが、踏破の笑顔が死んだように見えた。  

 それを感じた勇はここぞとばかりに畳みかける。

 

「いや、それだけじゃ足りないな。アンタが今まで陵辱してきたあらゆる命に、今ここで心から謝ってみろ。そうしたら俺も少しは悔い改めるかもしれない」

「心にも無いことを言うな。悔い改めるつもりなんて無いんだろう?」

 

 当然とばかりに勇は嗤った。

 鬼に成り下がった彼の人生は、二度と正道に戻りはしないだろう。同情されたい訳でも優しくされたい訳でもないのだから。

 踏破に謝罪を要求しておきながら、勇は過去の自分の罪に欠片ほどの後悔も無かった。

 

「……君を殺すように勅命を受けたあの日から、私は君だけを見て生きてきた。その過程で、君が爪痕として刻んだ凶行と蛮行を目の当たりにしたが、演技とは思えなかったよ。まさか、こんな人間が成るだなんて。以前までの君は、虫も殺せない善良な市民だったのに」

 

 遠い思い出と自分の動機を想起しながら、世界の果てまで見透かしてそうな踏破の瞳がゆらりと煌めく。

 そんな彼でさえ、朝木勇という男の原点を掴み切るのは難解らしい。

 

「確かなことは一つだけ。君の生き方をなぞる者はいないということだ。これまでもこれからも。そう言わしめるほど君の変化は奇怪だ」

 

 何故ここまでの変化を、とは聞かなかった。勇が豹変した理由を追及する素振りはなかった。

 草壁勇斗の喪失を惜しく思っていなかったからだ。

 凱善踏破という男は、変化を悉く受け入れる。朝木勇の生き方ですら容認できる範囲にあった。

 

「――ハ、言っておくが、今の俺はアンタの想像の五倍は悪人してるぜ」

「だとしても些末な問題だよ。君は私の標的で変わりない」

「その割り切りの良さだけは他の奴にも見習って欲しいモンだ。俺を知ってる連中ときたら、どいつもこいつも過去(むかし)現在(いま)の俺とを比較して、勝手に絶望しやがる」

「ソレは私が最も嫌いな手合いの一つだ。尤も、そういう人間関係を築いたのは君の過ちだがね」

 

 殺伐とした空気を醸し出す割には、両者の間で会話は成立していた。

 二人の関係性がとうとう理解出来なくなってきた蟻塚は、直接的な問いを切り出した。

 

「てか、結局お前は勇くんの味方なの? あの炎男ぶっ倒して、私たちのこと助けてくれたもんね?」

「哀しい誤解をしている子がいるようだ。会話の流れから読み解きたまえよ。――――私は朝木勇の父親を殺しているんだぜ。どう曲解したら味方に見えるのかね?」

「……む。確かに」

 

 蟻塚は勇の家族構成に関して無知だ。勇の実質的な今の家族は蟻塚だけで間違いないだろうし、特別興味を駆り立てられることもなかった。

 しかし、ここに来て初めて知った新事実。

 

「勇くんには父親っていたんだね」

 

 ――彼女には、いないのだ。

 だから少し新鮮な感覚だった。

 

「……自分を父だと名乗るだけのジジイが、俺の人生に癒着していただけの話だ」

「それを父親と言うのだよ。蓮葉(れんぱ)さんの事を悪く言うだなんて、本当に変わってしまったんだな。あの人は偉大だったのに」

 

 その偉大な人物を殺害した踏破には、もはや一抹の容赦すら懐かない。

 勇は彼に牙を剥いた。

 

「アンタは昔から俺に主体性を説いた。……理由は分かってる。自分にそれが無かったからだろ。俺の父さんを殺せと命じられた時も、二つ返事で了承したに違いない。こうして父さんを殺したのも“命令”の為で、俺のことを付け狙ってるのも“命令”の為だろう。恐らくこの世で最も厳しい苦痛を味わっただろうアンタは、組織に刃向かう気概を持てないんだ」

「ではその苦痛とやら、君も味わってみるかね? この個性なら、君由来の“夢”を引き出すだけじゃなく、私由来の“夢”を視せることもできる。その為に経験し、備蓄した苦痛の数々とも言えるが」

 

 踏破の個性――『悪夢』は、相手の記憶に根付く恐怖を想起させると同時に、自分の記憶を基礎とする経験を相手に追体験させることも可能としている。

 すなわち、やろうとさえすれば、踏破の経験したありとあらゆる“全世界の拷問の数々”を強制的に対象者にも体験させることが出来るのだ。

 肉体的には何の損害もないだろう。しかし、精神の方はどうか。数時間、或いは数日、もしく数年に及ぶ拷問を数分に濃縮した悪夢を視せられて、精神はどこまで汚染されるのか。

 

 彼の個性の真髄を知っている勇は、告げられた提案を断固として拒否した。

 

「……ハッ、冗談でも勘弁してくれ。アレで壊れない人間なんていないだろ。アンタは誰とも分かち合うことの出来ない悪夢を、孤独に抱えながら死んでいけ」

 

 見栄も虚勢も捨て、冷静に分析すれば明白だ。

 踏破の個性は、勇を殺し得るだろう。それどころか、誰一人として踏破由来の悪夢を撥ね除けられる人類はいないかもしれない。

 そう直感せざるを得ない程に、脅威的な異能なのだ。

 

「君との会話にもう少し華を咲かせたいと思っていたが、穏やかな空気にはなれないらしい。名残惜しいが、仕事に取りかかるとしようか。――君を終わらせる」

「上等ォ。やってみろよ」

 

 空気が張り詰めたものに変わる。

 踏破は優秀な暗殺者だ。これまでに彼が殺しそこねた標的は勇のみである。そんな男が、面と向かって殺害を宣言した。

 戦慄の色を顔に滲ませても良いものだろう。

 だが、勇の顔色には何処か自信があった。玉砕覚悟で特攻する準備があるのか、それとも本当に勝機を見出していると言うのか――。

 

「ふむ、余裕めいた面持ちだな。私と相対しても尚、まだ有効な手段を残しているのか」

 

 疑問形で紡がれた声ではなかった。

 勇は隠すつもりもなく、不敵に告げる。

 

「常に俺の先を行ってるなんて先入観は捨てるんだな。今の状況、完全にアンタの思惑通りって訳でもないんだぜ」

「ほう、と言うと?」

 

 胸中に切り札を忍ばせているというのなら、勇がそれをひけらかす訳がない。彼は嘘で周囲を塗り固めることで自分を守る人間だ。

 その前提で、踏破は勇の応えに耳を傾ける。

 

「凱善踏破、アンタは慎重な男だ。必ず直接俺を殺しに来ると分かっていた。それなら、エンデヴァーを相手取るよりこっちの方が楽だと踏んだまでさ。何たって俺は、アンタの個性の攻略法を知ってる数少ない人間なんだからな」

「……つまり、正面戦闘で私を倒すつもりだったと。それはまた、つまらないことを考えたね」

 

 勇は自分の手札と力量を理解し、分析し、勝てると判断したのだろう。

 そして踏破は自分の能力と技術を客観視し、敗因足り得る穴は一つとして無いと判断する。

 

「私はライフルの弾も肉眼で見切る。直感も悪くない方だ。基礎的な格闘技術も君に比肩する。どう考えたら、私が負けるんだろうか。……いや、実際問題、君にはそれしか選択肢は無かったんだろうが……命乞いの一つでも考えていた方が賢明だったと思うよ」

「ほざけ。無個性なり(・・・・・)に、俺だって戦い方の研究はしてんだよ」

 

 言うと、勇の声が蟻塚へと向いた。

 

「少しと言ったけど……かなり頼ることになりそうだ。蟻塚ちゃん、頑張ろう。俺たちなら出来る」

「正念場ってヤツだね!」

 

 蟻塚は勇の判断に全幅の信頼を置き、自分の力を一縷の疑いもなく過信している。

 すなわち、この場で敗走を意識している者はいない。決死の戦闘の空気が出来つつあった。 

 

「この男――凱善踏破の個性は、視線を合わせて指を鳴らすことで対象者を昏倒させるものだ。喰らえば一発アウトだが、ネタが分かれば何てことはない。肉弾戦じゃ、きっと君より弱い筈。二人で一気にやるぞ!!」

「うん! 殺ろう! 一緒に並べて楽しいね!」

 

 二人は踏破の『悪夢』の攻略法を共有する。これで肉弾戦に持ち込む腹だろう。

 

 ――だが、それがどうしたと言うのか。個性の対処法を洗い出した程度で、凱善踏破の攻略を確信したと言うのか。

 そう言わんばかりに、踏破は二人の意気込みを嘲った。

 

「……無知蒙昧の子供たちよ。此方も、草壁の言葉調に述べよう。

  ――今の私は、君らの想像の五倍は強いぜ?」

 

 もしくは、それ以上の力量差があると豪語する。

 それでも勇は逃げないだろう。

 それでも踏破は加減しないだろう。

 

「此処を先途とかかってきたまえ」

 

 あくまで格上として発言する踏破に、勇は舌を出して挑発した。

 

 

「二年ぶりのPlus Ultra(プルスウルトラ)とは言わない。

 挑戦者はテメェだよ。クズが。その面ブチ砕いてやる」

 

 

 ✕✕✕

 

 

 先に仕掛けたのは勇だった。

 左腕が欠損しているにも関わらず、踏破に肉薄して攻勢に転じる。

 

「馬鹿者」

 

 無謀な特攻に苦言を呈しつつ、踏破は姿勢を屈めた。 

 

 朝木勇の格闘手段は既存の武術の重ね合わせである。

 もちろん独特の捻りや癖が介在するものの、あらゆる動きの基礎は技術として定められたものの中に収まる。そのため、現存するあらゆる格闘術を修めている踏破にとって、勇の攻撃は型に嵌まった単一的なものにしか見えなかった。

 流れるように繋がる勇の連撃をいなすことは容易である。

 

截拳道(ジークンドー)からのムエタイか。もう少し我流に転じるよう助言した筈だが?」

「うるッ、せェ!!」

 

 勇の跳び蹴りを躱しつつ、踏破は後方に回り込んでくる少女に意識を向けた。

 

「死ねッ!」

「……おや」

 

 脇腹を刺すように突き出された蟻塚の右手を掴むと、正面で肉薄している勇に向けて彼女の身体を投げ飛ばす。

 勇は少女の身体を抱きかかえるように受け止め、勢いを殺さないように後退した。その様子を見た踏破は即座に二人の関係性を疑問視する。

 

「その少女、今は蟻塚と言ったかね? 随分大事そうに抱えるじゃないか。鬼に堕ちても尊ぶ女の子……今の君の根幹に関わってそうだ」

「うっせェ馬鹿。くたばれ」

 

 端的な罵倒を受けて、踏破は確信した。

 

「味気ないレスポンス。そうか、当たりか」

「……はぁ?」

 

 勇はどんな状況でも、戦闘時でさえも弁が立つ人間だ。そんな彼が子供じみた罵声だけの反応を示すというのは、確かに不自然だったかもしれない。

 朝木勇は常に余裕であり饒舌であるべき。

 そんな基礎的な信念を、一瞬とは言え忘れてしまっていた。

 一つ苦笑めいたものを溢すと、勇は平時の饒舌っぷりを発揮する。自覚のない本心を相手に気取られない為にも。

 

「――フン、見なよ蟻塚ちゃん。アレこそ愛を知らない哀れな人間の成れの果てだよ。一人の女を愛するって現象が、どうも異常に見えるらしい。至って健全に生きてる俺たちに難癖付けてきやがった。愛を勘ぐらずに居られないとはな……この世で最もつまらない生き方じゃないか?」

 

 そう言って、凱善踏破の人生の価値を否定する。

 相手を面罵する為の言葉だったが、蟻塚には別の意味に聞こえたようで、

 

「……えへへ。勇くんは私を愛してるもんね。私もだよ」

「ありがとう。それじゃ、ラブ&ピースの力で凱善踏破はグチャミソだ」 

 

 横抱きにした蟻塚を下ろす。

 そして、勇は戦闘に意識を戻そうと瞳の色を変えた。

 引き続き視線の位置には注意しなければいけない。決して目を合わせぬよう、極力相手の下腹部より下だけを視界に収める。

 

「……“愛を知らない”、か。言ってくれる」

 

 すると、ふらりと踏破の足下が揺れた。

 何か仕掛けてくる――と身構えると同時に、突風が勇の真横を過ぎ去った。

 

「ぅぎゃッ――――!?」

「…………は?」

 

 潰れるような少女の呻き声に少し遅れて、勇は何が起こったのかを理解した。

 踏破が蟻塚を巻き込んで直線に進み、後方の瓦礫の山に衝突したのだ。

 

(クソ、マジかよ……)

 

 理解は出来た。

 しかし、反応できなかった。

 

(野郎、オールマイト並の速さじゃねぇか……。目では追えたが身体が動かなかった。此処に来て体力の限界が顕著に……)

 

 勇の視線の先――少女の首を締め上げながら、彼女の体躯を地面に打ち付ける踏破の姿があった。

 

 

 

「――私相手に断固として目を開けないか。草壁の助言を遵守しているのなら良い判断だ」

 

 蟻塚は全力で瞳を閉じていた。踏破の個性は、勇が言った通り『喰らえば一発アウト』である。彼女はよく理解できていた。

 己の首を絞め付ける踏破の手を振り払うより、相手と視線を交わさないよう努める方が、優先度は高い。

 最善の判断。

 しかしその最善のせいで、蟻塚の呼吸器系が一時機能不全に陥る。

 

「あぁ、ぁあぎ、ぃぁあ……ッ」

 

 声が出ない。空気も吸えない。気道が完全に閉ざされ、鼻呼吸すら封じられた。

 

「苦しいだろうが決して離してあげないよ。このまま絞首の刑だ」

「ぐゥ、ゾ……!!」

 

 通常、彼女の怪力は踏破の筋力を凌ぐ。

 それでも逃れられなかった理由は単純である。

 踏破は蟻塚の力が身体に伝達されないように、特殊な負荷をかけているのだ。彼が用いているのは個性でなく技能。少女にはその仕組みを理解できず、ひたすら酸素を浪費する一方だった。

 

「『膂力増強』」

 

 そこに横槍を入れたのは。

 

「『加速』」

 

 言わずもがな、朝木勇だった。

 

 切り札として隠し続けた個性を平行して乱発し、確実に無個性の域を出た速度で踏破へと迫る。

 相手の既知の範囲では勝ち目は薄い。だからこそ個性を出し惜しみしていたが、今、それを惜しげも無く使用した。

 当然、勇のことを無個性と認識している踏破にとっては青天の霹靂だ。

 

「その子を、返せ――――!」

 

 全霊を込めた拳を突き出す。

 相手の肉体を消し飛ばすつもりで放った一撃である。踏破の致命傷にも成りかねない。

 

「甘く見積もられたものだ」

 

 しかし。

 体勢を変えないまま、踏破の片足が振り上げられ、勇の顔面を射貫く。

 

「ッッ!?」

「砕けたまえ」

 

 そして、振り切った(・・・・・)

 

 

「~、~! ッ【ギッッ】~~ッ(。)!?」

 

 

 ――何かが確かに壊れる感触があり、直後、視界が熱を帯びて消し飛んだ。

 仰向けに落下した勇は全身の痛覚が死滅していくのを感じとる。

 ついに限界が来た。重要神経の一部が壊れたらしい。生気が抜け落ちていく感覚があった。

 

「踏、破、テメェ……!!」

「ハハ、今のが君の奥の手か。肉体改造……いや、皮下にギプスでも入れてるのかな。どういうメカニズムだったのか――後ほどゆっくり調べさせてもらうとしよう」 

 

 弾む踏破の声が癪だ、許せない。

 思考が混濁するも、その怒りと蟻塚を案じる心だけは健在だった。

 

「殺、して、やる……!!」

「無理だよ。自分の状態が理解出来ないかね? 今ので取り返しのつかない部分を失ったよ」

「何だと……!?」

 

「君の両目、はじけ飛んだぞ」

 

 勇の眼球が在った場所に、球形の固形物は無くなっていた。

 周囲の骨も砕け、眼窩は倍以上の窪みと変貌している。

 

 ――気付かなかった。痛覚が完全に途切れた訳ではなく、それを処理するための思考に遅延が生まれているようだ。

 これでは、全て終わっても五体満足とはいかない。

 

「っ」

 

 ガクン。

 突如として勇の下肢から力が抜け落ちる。

 必死に立ち上がろうとする彼を見て、踏破はその状態を推察する。

 

「脊髄損傷による下半身付随と言ったところか。そして双眸と左腕の喪失。盲目にして、隻腕。このままだと感染症やその他合併症も誘発されるだろう」

 

 言葉に羅列されると、本当に異常な負傷だと痛感できるものだ。

 勇は既に限界を何度も張り切っている。

 

「本当なら、私と対峙した時点で余剰の体力なんて無かっただろうに。その気力だけは人智を超えていると認めよう。君が万全なら、更に捻りのある戦闘に興じられていたかもね」

「……る、せぇ。黙、れ」

 

 踏破は勇と同類である。言葉巧みに相手を拐かし、心に触れて腐食させる。

 まともに勇の舌が回らなくなってきた今、踏破と蟻塚を対話させるのは危険である。

 それを悟ってせめてもの対抗めいた暴論を吐き捨てるが、踏破は涼しい顔で蟻塚へと視線を落とした。

 

「分かるかい、蟻塚? 君のせいで美丈夫だった草壁は見る影も無い」

 

 蟻塚に喋る余地を与えるため、絞首の力を緩める。

 

「――ッ! ゴホッ、ゴホッ! おま、ぇ……あの人に何したッッ!?」

「眼球を蹴り潰しただけさ」

「ッッ!! 殺す! 殺してやる!! 殺す! 死ね! 死ね死ね殺す!! 殺す絶対!」

「おやおや、二人揃って語彙力が尽きたようだ」

 

 自身の絶対的優位を確信した踏破の声音は軽い。

 そして、実際にそうだった。勇はかろうじて喋れるものの、不調を起こした身体を動かせないでいた。脊髄だけでなく自律神経にも異常が起きているらしく、五感に違和感がある。力も上手く入らない。

 

 そんな状態で、囁くように彼は言った。

 

「俺に……構うな。全力で、やれ」

 

 切り札の個性も物理的に容易く完封され、戦略の概念は一蹴された。

 もはやこの先は単なる泥試合。

 真正面から蟻塚が踏破を殺す以外に活路はない。情けない話だが、勇主体の手段は残っていないのだ。

 

「分かった」

 

 蟻塚から剣呑な覇気が霧散していく。

 その反対に、鋭利な殺意を視線に帯びた。

 

「もう、全部許さない」

 

 朝木勇への配慮は捨てろ。他ならぬ彼がそう言ったのだから。

 周囲の生物を須く殺し尽くせ。

 コレは、殺すための毒だ。

 

「お前なんか! 目を開けなくても! 殺せるんだ!!」 

 

 彼女の毛細血管の一部が千切れる。

 溢れだした血液は、全身の毛穴から加湿器のように噴霧された。

 

「……へぇ、血の蒸気。そうか」

 

 踏破は少女の拘束を解き、まるでその蒸気から逃げるように後方に跳んだ。

 そして、今度は物理的にではなく、言語の効力で蟻塚を縛る。

  

 

「――良いのかい、菊絵? 私は君の正体を知ってるぞ」

 

 

 蟻塚の個性は瞬く間に沈静化した。

 記憶の最奥に潜む記憶を刺激され、少女の頭は今の踏破の一言に支配される。

 

「…………今、私を何て呼んだ」

 

 確か、その名前は。

 忘れてはいけなかった、大事な何かだったような。

 

「何度でも言おう、草壁菊絵。私は君に答えをやれる」

 

 踏破は一瞬たりとも余裕を崩さず、だからこそ無視できない温度の声で更に続ける。

 

「ずっと苦悩してきたんだろう? 小さき事と唾棄するなんてできない筈だ。君くらいの年頃だと特にね」

「……何を知ってる」

「何もかもだよ。君は朝木勇に依存して、彼の人生を壊した。積み上げてきたものを全て捨てさせて、自分だけを選ばせた。草壁勇斗が死んだのは世の中のせいじゃなく、紛れもなく君のせいだ。生まれてくる場所を間違えた君は、度し難い邪魔者なんだよ」

 

 指摘されたそれは蟻塚が唯一後ろめたく思っている事柄だった。

 

「君のせいで、あの少年は死んだ。もう二度と戻ってこない。

 朝木勇の涙を見たことはあるかね? 彼の急所を知ってるかね? いいや、どちらも未経験の筈だ。だって君は、彼に寄生し犯すだけの毒虫なんだから」

 

 したり顔でそう言った踏破には確信があったのだろう。蟻塚にもまだ、愛人にして恩人である男を憂う良心があるのだと。

 証明するように、少女の相貌は色を失っていく。

 その様子をすぐに察した勇斗は、

 

「……そん、な、事――」

「真実だろう? 今更取り繕うなよ、草壁」

 

 蟻塚に代わり反論しようとするも、抑揚のはっきりした活力ある踏破の声に遮られる。

 胸中では幾つもの論駁の言葉が浮かび上がってきていたが、声にする力はなかった。

 結果、踏破の指摘は蟻塚の素直な部分に刺さる。

 

「うるせェ。私だって、勇くんのこと、助けてるもん……!」

「本気でそう主張出来るなら構わないが、そうではないよな」

 

 もちろん、少女は気付いていた。自分は足枷でしかなかったと。

 踏破は仰向けに倒れている勇に目を向ける。

 

「実を言うとさ、私は菊絵の存命を知った瞬間には既に悟っていたんだ。草壁勇斗は自分に暗示を掛けたんだろう? アレは私が伝授した技術だったからね」

「暗示……? 訳、分かんないこと言うなよ。どういう意味だよ……!」

「菊絵は救いようがない程に穢れていた。だからせめて一緒に穢れてやらなければ。一緒に堕ちて、傷付いて、孤独からだけは救い出してやらなければ。――そんなことを思ったんじゃないかなぁ」

 

 全て真実だ。誰一人としてたどり着けなかった真相を、踏破は斯くも雄弁に述べた。

 勇は歯軋りした。

 我が物顔で自分を語る怨敵が憎いというのもあるが、それ以上に悔しかったのだ。

 

 初めての“理解者”が、こんな奴だなんて。

 勇の中で、そう嘆く誰かがいたのだ。

 

「君たちは頑張ったが、そろそろ真実と向き合う頃合いじゃないかね」

 

 踏破は少女へと近づいて行く。

 

「菊絵は真実を知るべきだ」

 

 そして、蟻塚は問うた。

 

「お前は私の何だ」

「もちろん教えるが、順序が違う。まず朝木勇が君の何なのか知ると良い。

 ――彼は君の叔父。君を身売りした肉親の一人だ。草壁が菊絵を不幸にし、蟻塚が朝木を不幸にするとは皮肉なものだがね」

「…………売った?」

 

 蟻塚が愚直に鵜呑みしてしまうのは、生来の彼女の迂闊さもあるが、踏破の弁の力がそれだけ強いことを示している。

 痛くない音波を耳に流し込み、込められた含蓄を無意識に悟らせる。

 勇の記憶が確かなら、その技能には名前があった。

 

「暗示、術か」

 

 彼のそれより随分と精度の低いものだったが、踏破は洗脳紛いの言葉を吐いていた。

 

「蟻塚ちゃん、耳を……貸すな」

「……何で」

「ソイツ、嫌なヤツだから、すぐ嘘を吐く」

 

 吐血しながら喋り続ける。

 

「俺は君を愛し、君は俺を求める。それで、俺たちは完結してる。“草壁菊絵”、なんて、全部……どうでも良いことだ」

 

 そう、強調するべきなのは現在だ。

 蟻塚と朝木勇の世界には二人しかいない。その他は名前もない雑草と同じである。世界の見方を少し変えるだけで、絶対に傷付かない自分を得られる。

 朝木勇はそうしてきた。

 しかし、彼女にそこまでの精神力は無いらしく、

 

「どうでも……良くない!! 勇くんは分かってくれないの!? 自分が何処からやってきたのか分からないって……すっごく、怖いんだ!」

「今を、見ろ。大、丈夫。俺がいるよ」

 

 いつもなら、ここで勇は少女を抱きしめて愛を囁くだろう。簡単な愛情表現を受けるだけで蟻塚は心の平穏を保っていられる。

 が、今は決定的な邪魔者が一人。

 

「自分の頭で考えたまえ。朝木勇――改め、草壁勇斗は君の敵だ」

「ッッ」

 

 凱善踏破からそう言われることで、逃げ場が潰れた。

 勇の事を信じれば、自分が彼を追い詰めた罪悪感に圧迫されるだろう。

 しかし彼の事を呪えば、そんな良心に苛まれることはない。

 どちらにせよ、稚拙な蟻塚の思考が、朝木勇を懐疑するように誘導されている。

 

「菊絵、瞳を見せたまえ。鋼玉(ルビー)のように美しい紅を」

 

 踏破を信頼していた訳でも、勇を見限った訳でもない。

 しかし、ほんの少し、蟻塚の心の施錠が解かれてしまった。

 何を信じれば良いのか、絶対的な指針を見失ってしまった。

 

「……貴方は、何なの?」

 

 蟻塚は閉ざしていた瞳を開く。

 縋るような視線を踏破に向ける。

 自分を満たしてくれる答えを得られるような気がしていたのだろう。望んでいるものを、踏破がくれると感じたのだろう。

 だが、それは勘違いだ。 

 

「私はね――君を嫌う負け犬さ。

 水泉を犯した豚野郎と同じ瞳(・・・・・・・)をした君をな」

 

 踏破の声にはどうしようもない憤怒が混じっていた。

 一度蓋を開けたら引き返せなくなりそうな、底抜けの怒りが滲んでいる。

 直感的に命の危機を覚えるような殺意を、肌で感じ取れる。

 

 終始超然としていた踏破がその瞬間だけ、間違いなく、蟻塚を私怨で殺したがっていた。

 

「この世の地獄は須く夢現だ。その類いなら今、私の手中にある」

 

 そして、まるで赤子をあやす娼婦のように。

 

「寝なさい、小娘。優しい夢では無いがね」

 

 ぱちん。

 無慈悲に、だが静かに、彼は指を鳴らす。

 

「………………ぁ」

 

 蟻塚は死ぬようにその場に伏した。

 

 

 

 

「あぁ、クソが……。こん、な……呆気ない……」

 

 己の人生を賭した少女が倒れた。

 この状況で戦意を持てるほどの匹夫はここにいない。勇は起きてしまった事実をそのまま受け止め、吐血しながら歯噛みした。

 

「あの子を、殺したのか。姉さんの、子だぞ……!」

「安心したまえ。殺した訳じゃない。今はまだ、眠っているだけだ」

 

 勇の記憶の中では、踏破の個性を受けて生き長らえた者はいない。心を病み、狂い、やがて腐るように死んでいく。蟻塚も同様の末路に達するだろう。彼はもう、蟻塚の死を確信せずにいられなかった。

 そんな勇の心境を察していながらも、踏破はいけしゃあしゃあと言った。

 

「このまま少女を衰弱死させたくなければ、私が私の意志で個性を解除する必要がある。それでも無事では済まないかもしれないが、彼女の死はまだ確実なものではないよ」

 

 踏破にその気があるのかはともかく、言っていることに偽りはなかった。

 

「もし億が一可能だとしても、これで君は私を殺せなくなった訳だ。言った筈だよ、詰みだと」

「…………あぁ、そうかい」

 

 既に終局の盤面。それでも踏破の言葉数が減らないのは、勇への当てつけだろうか。それとも、まだ対話を必要とする理由があるのか。

 踏破の行動には理由がある。勇は後者だと感じた。

 

「言いたいことが、あるなら、さっさと、しろや」

「話が早くて助かるよ」

 

 勇が拒絶できない状況を作り出すことに成功した踏破は、早々に本題を切り出す。

 

「救済措置を用意してあるんだ。君と少女が死なずに済む方法を。

 ――生きて、私の部下になりたまえ。君にしか出来ない仕事が見つかった」

 

 ……。

 何かと思えば。

 到底承諾しかねない提案だった。

 勇は醜く変形した口を綻ばせ、小馬鹿にするよう吐き捨てる。

 

「ハ、……寝言を」

「状況を鑑みたまえ。断れる立場かね?」

 

 交渉として踏破には勝機があった。蟻塚の存命を掛けて勇が自分を曲げる、というのは的を射ている。

 それに。 

 

「便利屋が連合に加入したと聞き、私は霧雨碧を連合に潜伏させた。君の居所を探り当てるためにね。事はそう容易じゃないと感じていたが、確信を得なければ私自身が動くことは出来なかった。しかし、殊の外簡単に碧は蟻塚の居所を嗅ぎ分けたよ。何故だと思う?」

「さぁ……」

「ある人物が彼女に接触してきたんだ。碧は『朝木勇を破滅させろ』と言われ、その人物からUSBを譲り受けた。そこには連合構成員ほぼ全員の個人情報が揃っていたよ。君の情報は皆無だったが」

 

 そして、踏破は勇が八方塞がりであることを改めて言葉にした。

 

「連合には君を裏切った不届き者がいる」

「だろう、な」

「ほほう、気付いてはいたのか」

 

 殆ど妄想にも近い推測の範疇ではあったが、踏破から告げられた真相を既に勇は知り得ていた。そして今、ソレは覆しようのない真実へ変わった。

 やはり連合の誰かが勇と蟻塚を嵌めていたらしい。“誰か”と言っても、死柄木にそんな知恵は無いだろうし、黒霧には勇に敵視されるような英断は出来ないだろう。

 

「あの、ジジイめ……」

 

 依然として目的は不明だが、『先生』が勇を裏切った第三者ということで間違いなさそうだ。

 

「なぁ、草壁。君を切るような愚かな組織に身を置いて、何の利益がある? 金銭で雇われているなら私だって手厚く保証してやる。連合は君の居場所にしては狭すぎないかね」

「知るか、ゴミ。さっさと……殺せ」

「諦めるのが早すぎないかね。交渉の余地はあるだろうに。君は意地より結果を重視する人間だった筈だろう?」

 

 踏破は勇から承諾の意を引き出すため、更に言葉を重ねた。

 

「格上の相手を出し抜く手段、それは相手に華を持たせて油断を誘うことだ。わざと(・・・)ヒーローに捕まってみる、とかね。

 ――さて、私にも華をくれたまえよ。その場凌ぎの嘘でもいいから、私の望む返答をしてくれ。たった一言、『アンタの言うとおりにする』と約束してくれるだけでいい」

 

 一字一句が勇の胸に染み入った。

 目的のためにプライドを捨てることこそ勇のプライドだ。無個性で何も持っていなかった彼には、取り得る手段を取りこぼさない性根が残り続けている。

 

 それでも、踏破の提案にだけは乗りたくない理由があった。

 

「……俺が、どうして、犯罪者、に、なった。のか。分かった、なら……聞くな」

 

 形骸化してしまった意地があった。

 

「悪役は――強情なんだ」

 

 そしてまた、嘘を吐く。

 自分が勝ち馬に乗るためなら、一時的に敗者になることも、他人に媚びへつらうことも、どんな屈辱を強いられることも苦ではない。

 しかし、単純に嫌なのだ。

 

 彼は蟻塚を愛しているが、それと全く同程度に凱善踏破を忌み嫌っている。

 

「………その見栄は美徳かもね。残念だ」

 

 言うと、踏破は勇の左目に指を滑り込ませる。

 潰れた眼球を素手で刺激された勇からは呻き声が上がった。

 

「ッッ! 何、しやがる……!」

「網膜さえ生きていれば、私の個性は作用するんだよ」

 

 強引に目が開かされ、剥き出しになった無数の痛点が外気に触れる。

 その最奥にある網膜に向けて踏破の視線が伸びた。

 

「最後に一つ」

「あぁ……!?」

 

「水泉を――私の妻を殺した黒幕を、君は何処まで知ってる?」

 

 先刻とは異なった声色の、切実な問い。

 勇は生涯最後の意趣返しの機会になると踏んで、精一杯の嘲笑を交えて言った。

 

「教えねぇよ、バァカ」

 

 その時。

 色彩を帯びた光景として何も認識は出来ないはずなのに、勇には相手の表情が分かった気がした。

 少し憂いているような、情けない笑顔。

 

 

「おやすみ、勇斗くん。惨めな我が義弟(おとうと)よ」

 

 

 耳元に、踏破の右手が近づいてくる。

 

「君はまた、届かない」

 

 指が鳴った。

 意識が途絶える。

 

 

【 イタダキマス 】

 

 

 落ちた夢の先で、響く声があった。  




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