私とタバコとあの先輩   作:ましろん

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一色いろはは、図星を突かれる。

「えっ。。。」

 

 

私は理恵せんぱいが行った事が理解できなかった。

お別れ?あんなにせんぱいの事が大好きなのに?

どうして?なんで?

 

 

「どう言う。。事ですか。。?」

 

声が震えていた、その問いは私の戸惑いからでた、私の無意識に発していた言葉だった。

理恵せんぱいの方を見ると何かを悔やんでいる、そんな顔をしていた。

 

 

「私ね‥余命宣告されたの。」

 

「余命宣告。。?」

 

私の言葉はただのおうむ返しになっていた。

でもそれは仕方がないことだ。そんなテレビや漫画みたいな場面に自分が遭遇したら誰だって驚きを隠せないだろう。

 

「いつまで。。なんですか?」

 

「‥お医者さまが言うには、長くても一年半だって‥」

 

「う、嘘ですよね!?私を騙しにかかってるだけなんですよね!?」

 

「嘘じゃないよ?診断書もちゃんとあるし、こんな嘘わざわざつかないよ。私ね、小さい頃から体が人よりも弱くてね、すぐに風邪とか引いちゃうんだよ。それは歳を重ねても変わらなかった、ううん、むしろ悪化していったくらい。だからよく短期入院とかしてるんだ。八幡くんには心配掛けたくないからよくただの風邪だって嘘ついてるけど。」

 

理恵せんぱいは真っ直ぐ私の目を見て言ってきた。それは嘘じゃない事を証明するには充分な瞳だった。

 

「‥だからせんぱいが心配してたんですね。。」

 

「うん、いろはちゃんも私のこと探してくれてたんだっけ?八幡くんから聞いたよ?ありがとね。でも、もう探す必要もないよ、いるのは病院だしね。」

 

 

「せんぱいには。。せんぱいには伝えないんですか?その事。」

 

「うん、伝える気は無い。」

 

「なんでっ!なんでですか!?」

 

「じゃー聞くけど、伝えたとしてどうなるの?」

 

「どーなるもこーなるもないですよ!言えばせんぱいならもっと一緒に要られるんですよ!?入院してたって、その分会いにいけば今より長い時間居られるじゃないですか!」

 

「じゃーそこまでいういろはちゃんはもし自分が私の立場になった時、それをそのまま伝えられる?点滴が繋がっていて、やつれてる姿を、大好きな人に見てもらいたいの?それで心配をかけたいの?」

 

「ツっ‥見せられます。私ならせんぱいと少しでも長くいられる事を選びます。それに、せんぱいは病気を隠されてた事を知ったらどう思いますか!?」

 

 

「大丈夫だよ。それはちゃんと考えてある。私の寿命が尽きる前に、八幡くんに、別れを告げるから。」

 

「!!それは!それは1番やっちゃダメです!!」

 

そんな事をしてしまったら、せんぱいは昔に戻ってしまう。ううん、もっと酷いことになってしまうかもしれない。もしかしたら人間不審になってしまうかもしれない。

自分がやっとの思いで見つけた本物に裏切られる。それはせんぱいにはとてもじゃないが考えられないダメージになってしまうはずだ。

 

「勿論、私は八幡くんの過去を知っているからその対策もちゃんと考えてある。」

 

「対策ってなんなんですか?」

 

「それはね、いろはちゃん、あなただよ。」

 

「私。。?」

 

「うん、八幡くんはもう、私が出会う前の八幡くんじゃない。昔の八幡くんは一人で抱え込んで、悩んで、苦しんで、その結果一人で行動するようになった。でも今は頼れる人がいる。いろはちゃん、それが貴方だよ。その時にいろはちゃんが私の代わりに八幡くんを支えてあげれば、八幡くんはいろはちゃんが考えた最悪の事にはならない。」

 

「そんなの。。そんなの理恵せんぱいの願望ですよ!」

 

「うん、少し願望も入ってる。でもねいろはちゃん、これが最善なんだよ。仕方ないの。

 

。。それに、いろはちゃんだって私が消えた方が都合がいいでしょ?」

 

パンッ!!

 

気付いたら私は理恵せんぱいの頬を叩いていた。理恵せんぱいの左頬は赤くなっていた。

 

「ッ、いったいなぁ〜もう。」

 

いきなり何するの〜と理恵せんぱいは言っているがそれを遮って私は言った。

 

「バカにしないでください!!そんな、そんな最低な事は私は考えません!!」

 

 

「んっ、、」

 

それを言った直後、寝ていたせんぱいがモゾモゾと動き出した。どうやら起こしてしまったらしい。

 

「ふぁ〜、今何時だ〜?」

 

「せ、せんぱい、起こしてしまってすみません。今の聞いてましたか。。?」

 

「んっ?聞いてたって何がだ?」

 

「あははっ、ちょっと乙女同士で熱く語り合ってただけだよ!

あっ!八幡くんごめん!これから私、少し用事があるからもう行くね!いろはちゃん後はよろしくね!!」

 

「あっ!」

 

私は呼び止めようとしたが理恵せんぱいはすぐに玄関から出て行ってしまった。

 

「一色、理恵と何かあったのか?」

 

「。。いいえ、特に何も無かったですよ!楽しいガールズトークでした!」

 

「そうか、それはよかったわ」

 

「はいっ!それよりもほらっ!せんぱいはまだ寝ててください!風邪ちゃんと治さないと小町ちゃんにも怒られちゃいますよ?」

 

「それは困るな。いやまじ困るわ。小町に怒ると口聞いてくれなくなるからな。。実質の死刑宣告だよ。。」

 

「さすが千葉で一番のシスコンですね。。」

 

「ふっ、そんなに褒めるなよ。」

 

「いえ、まったく褒めてないんですけど、、

はぁ〜まぁいいです、とりあえずせんぱいの晩御飯作ったら私も帰りますから。ちゃんと食べてゆっくり休んでくださいね。」

 

「おう、本当に悪いな一色、今度なにかで礼させてもらうわ。」

 

「じゃ〜貸し1つという事で。」

 

「おう、わかったわかった」

 

その後は宣言通りに私はお昼とは違う味のお粥を作り、せんぱいの家を後にした。

 

せっかく来た時よりテンションが上がっていた私の足取りはとても重くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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