その日は私の大学の合格発表の日だった。
「ママ!私の番号あった!??0168!!ちゃんとあった!?」
「そんなに急かさないでよ!ていうかあなた自分で見ればいいでしょ!?」
「だって怖いんだもん!無かったら私この場で泣いちゃうよ!??」
私は今、ママと一緒に大学の合格発表を見に来てる。
本当だったらこーゆうのは友人と一緒に来て、結果を見るものなのだろう。
でも私が選んだ大学には高校の同級生は1人もいない。
まぁあの先輩がいる大学だからね〜、そりゃ総武高から来る人なんているわけないか〜。
そのせいで1人で確認に来るハメになった訳だけどやっぱ怖いからママに付いてきてもらう事にした。
「ねぇママ!!早く結果見て教えて!!私のこのドキドキを止めて!!」
「だから慌てないでよっ!!も〜、貴方性格変わってるわよ??それにドキドキを止めてって、止めたら死んじゃうわよ? えっ〜と。。。 !!あったわ!あったわよいろは!!!」
「えっ!?本当に!??嘘じゃない!??」
そう言いながら私は張り出されている掲示板に目を向けた。
「あった!あったよ!ママ!!良かったぁ〜!!!」
私はその場でママに抱きつき、結局そのまま泣いてしまった。
「おめでとういろは!!今夜はご馳走ね!!」
ママも泣きながら喜んでくれた。やっぱり付いて来てもらって良かった。1人だったら泣くに泣けないからね!
でも本当に良かった。。これでまた先輩と一緒にいられる。。
そんな未来を想像すると私は涙ながらに笑顔が溢れてしまった。
ママもそんな私を見て泣きながら笑っていた。
そんなやりとりの後、これから四年間お世話になる大学の敷地内を見て回ることにした私は、ママに先に帰ってもらう事にした。
もしかしたら先輩に会えるかもしれないしね!その時ママがいたら先輩に甘えられないし!先輩も緊張しちゃうだろうからね!
先輩感謝してくださいよ??
「あんまり遅くなっちゃだめだからね〜!」
「は〜い♪」
るんるんな私は敷地内を回りつつ先輩がいそうな場所を手当たり次第あたってみた。
そんな私は気づいたらもう1時間以上も大学内をうろうろしていた。
「やっぱ広いな〜、こんなに広かったら流石に今日だけじゃ見つからないか‥もうこんな時間だし帰ろうかな。」
そう言いつつ大学を出ようとした私の目線の先に複数人の生徒がパラパラと歩いているのが見えた。そしてその中に見覚えのある顔があった。
「あれ?あれって!」
見間違えとかじゃない!あれは絶対先輩だ!
あの人混みの中に先輩がいた!
そう考えた私は気づいたら走って人混みをかき分け、先輩に近づいていった。
せ〜んぱい!
そう声をかけようと思ったのに、私は声が出ていなかった。
なんで?
最初は何故かわからなかったが原因はすぐに判明した。
何故なら先輩は楽しそうに、私には見せたことが無い幸せそうな顔で、私の知らない女性と2人で会話をしながら歩いていたからだ。