では、続きをどうぞ!
「ん?一色じゃねーか、久しぶりだな、確かもう一年ぶりくらいになるよな?お前もこの大学選んだんだな。」
久しぶりに出会った私の想い人に声をかけられた。普段の私なら、あざとさ全開のいつも以上の舞い上がった返事をしていただろう。
でも、今はそんなテンションにはなれなかった。
「お久しぶりです、先輩。。」
その言葉だけを返すのが精一杯、聞きたいことはもっと他にあるのに。隣にいる人から目が離せない。
「一色、紹介するわ、こいつは俺と同じ学科の生徒で俺の、かっ、、彼女‥だ。」
先輩は私が聞きたいことがわかったのかそんな説明をしてくる。勿論その時の照れた表情も、私が見たことない表情だった。
「こんにちは。八幡くんの彼女の堀江理恵です!それにしても八幡くんいつも私のこと彼女っていう時言葉詰まるよね〜
まぁそんな所も可愛くて好きなんだけどね♪」
「うっせ、こればっかりは慣れないんだよ、小、中、高とエリートにしてスペシャルだったボッチ舐めんな。」
「はいはい、でも今は私がいるからもうボッチじゃないよね!今も、これから先も♪」
堀江理恵さんは黒髪ショートで、まるで雪ノ下先輩と結衣先輩を足して二で割った人みたいな感じだ。正直可愛すぎる。。
「はじめまして。一色いろはといいます。
せ、、比企谷先輩と同じ高校の後輩です。」
「一色さん、うん!しっかり覚えた!これからよろしくね♪」
「はい!是非お願いします!」
私は今、どんな表情をしているのだろうか?
私がずっと追い求めていた好きな人の、その隣に私以外の人がいる。そんな状況で私が上手く笑えてるはずがない。
なんとか取り繕うとしたその時、先輩が言葉を発した。
「まぁせっかく一緒の大学になったんだ。なんか困ったことがあったら俺に言ってこいよ。話だけでも聞いてやるからよ。」
高校までの先輩じゃ考えられないセリフだ。
いや、高校の時の先輩もこんな風に優しかった。でも私が知る限り、こんなに真っ直ぐ伝えてくる事は一度も無かった。
一体誰が先輩を変えたのか、そんなの決まっている。先輩の隣にいる堀江理恵さんだ。
そう思った瞬間私は涙目になってしまった。
「おい、一色。。??大丈夫か?」
やばい。。止まらなくなる。。
「すみません先輩!実は昨日から今日の発表の事が気になって寝れなかったんですよ!だから今とても眠たいんです!なのでまた後日ゆっくりお話ししましょう!」
そう言って私は先輩の返事を聞かず走り出してしまった。大学から走って家まで帰る途中、色々な人に注目されてしまった。そりゃそうだ、だっていまの私の顔は、涙でぐちゃぐちゃになってしまっているから。
結局私は家の近くの公園で一人、涙が収まるのを待っていた。