私とタバコとあの先輩   作:ましろん

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やはり一色いろはは、諦められない。

「ただいま。。」

 

「あらおかえりいろは、どうだった?やっぱり高校の校舎とはと全然違うでしょ?」

 

「うん。。ごめんママ、少し疲れたから部屋に戻るね、ご飯出来たら呼んで。」

 

家に帰った私はママに泣き腫らした顔を見せない様に会話をすぐ切り上げ、部屋に戻った。

制服のままベットに倒れ込み、さっきの事を思い出す。

 

「まさかあの先輩に彼女が出来るなんて、しかも彼女さん、可愛いくて綺麗な人だったし。。もう無理なのかな?諦めるしかないのかな。。」

 

やばい、考え出したらまた涙が‥でも、諦めたくない、私にとって先輩はやっぱり特別なんだ。当たり前だ‥私の短くない高校生活は先輩のおかげで変わったんだし。。

 

「諦められる訳がないんだよなぁ。。。」

 

そう呟きながら私は少しの間気持ちを落ち着けるために目を瞑ってなにも考えないようにした。

 

そこから何分か経った後。

 

「あっ、そういえば。」

 

気持ちが少し落ち着いた私は思い出したようにスマホを取り出し平塚先生に受験結果の報告をしようと通話ボタンを押した。

 

通話が繋がろうとしている間に、私は折角だから今日の事も相談してみようと思っている。

 

「はい、平塚です。」

 

数コールで電話が繋がる。卒業してから、そんなに時間は経ってないのに平塚先生の声はいやに懐かしく聞こえる。

 

「平塚先生お疲れ様です。一色いろはです。」

 

「おぉ、一色か、お疲れ様。確か今日は大学の合格発表の日だったな、どうだったかね?」

 

「はい、無事受かることができました。先生のお陰でもあるので本当にありがとうございます。」

 

「それは良かった。おめでとう。辛いこともあると思うが大半以上はは楽しいはずだ、4年間、楽しみたまえ。

それより一色、最初に君の声を聞いた時、声が少し震えていたが、何かあったのか?例えば比企谷関係とか。」

 

「つっ、」

 

平塚先生はやっぱり鋭い。今は涙も収まって感情も落ち着いているのによく気づいたなと驚いている。

 

「あはは、先生には敵わないですね、、まぁその、色々ありまして。」

 

「そうか、、君さえ良かったら聞いてやるぞ?勿論話したくないならそれでいい。」

 

「ありがとうございます‥あの、平塚先生の都合がよかったら、直接話したいんですが良いですか?」

 

「直接か‥わかった、今からでも全然大丈夫だぞ?勿論一色が良ければだけどな。」

 

平塚先生は少し考え、すぐにOKしてくれた。多分察してくれたのだろう。なんせ先輩と同じ大学を受けたのを知っているわけだし。

 

「私も全然大丈夫です。じゃー19時30分頃に、駅前のサイゼでいいですか?」

 

「わかった、遅くなるかもしれないから親御さんにはしっかり言っといてくれ、勿論帰りは送ってやる。」

 

「あはっ、平塚先生かっこよすぎますよ。。

わかりました、伝えておきます。」

 

「ふっ、かっこつけてるからな、ではまた後で。」

 

そこで平塚先生との通話は終わった。

 

「ふぅ〜、それにしても平塚先生すごいなぁ〜」

 

こうして卒業しても、わざわざ時間をあけてまで直接会ってくれるなんて‥

初めて会った時は少し怖いイメージもあったけど実際に接してみると凄く優しくて、多分学校で1番生徒の事を考えてて、わかってくれてると思う。まぁ、結婚の話になると目付きが変わって本当に怖いけど‥

 

今思うと、先輩と出会うきっかけも、平塚先生に生徒会長の事を相談したからだしなぁ〜。そう考えるとやっぱ先生には頭上がらないや。

 

そして私はふと時計に目を向ける。

PM19:05

 

「ってやばいやばい!早く準備しないと!」

 

私は自分で決めたはずの時間に追われながら準備をし、ママに平塚先生の事を伝えてから急いで家を出た。

 

 

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