「気づいたら2日に1箱のペースで吸ってるんだからびっくりしちゃうよ‥」
私はそう呟きながらタバコを灰皿の中に入れた。もう一本吸っておこうと考えた私は、もうすっかり馴染んだ手つきで二本目に火をつけた。
すぅー、ふー
あの日から私は先輩と会話をあんまりしていない。。
遠くから見ているだけ。本当は話たいこといっぱいあるんだけど先輩いつもあの彼女さんと二人で行動してるから近寄れないんだよね。
何回か向こうから話しかけて来てくれる時もあったけど、やっぱりだめ、上手く笑えてる自信が無くて逃げちゃう。先輩は私が避けてると勘違いをしてしまったのかわからないが話しかけてくることがなくなった。
もうそんな進展もないまま2年。。平塚先生にあんなこと言ったのにほんとだめだなぁ。。
平塚先生に次会って報告するときは朗報が良いと私は思っている。だから連絡はしないし、勿論向こうからも来る事はない。
「そろそろ行こうかな。」
そう言いながら二本目のタバコを灰皿に入れ、喫煙所を後にした。
「ただいま〜」
私は今大学の近くのアパートを借りてこの春から一人暮らしをしている。
ママとパパにダメ元で一人暮らししたいと頼んでみたらパパは反対してたけどママは許可してくれた。パパはママに勝てないのでその時点で私の一人暮らしは決定事項になった。
パパのヒエラルキーが下で良かったよ。
「さて、夜ご飯何にしよう。」
そう呟きながら冷蔵庫を開けると卵とケチャップがあったので今日はオムライスを作る事にする。毎日料理作るのは正直めんどくさいけど、もし先輩と付き合ったら。。とか考えると少しでも上手く作れるように料理は毎日するようにしている。
思いの外早くオムライスは完成した。見た目は完璧。
「いただきます。」
私は手を合わせ黙々とオムライスを口に運ぶ。
「うん、味も申し分ないね。おいしい。」
でもこの料理を先輩に振る舞うことってあるのかなぁ?このままだと絶対食べてもらえないよね?まぁ料理は好きだし楽しいからいいんだけど。。無駄に嫁度だけ上がってくとなると、なんだかなぁって思うなぁ。
そう思いながらオムライスを食べ終わった私は食器を片付けベランダに出てタバコに火を付けた。
すぅー、ふぅー
「食後に一服ってなんかおじさん臭いかなぁ?でも美味しいんだよなぁ〜」
そう呟きながら空を眺める。
「このままじゃダメだよなぁ‥」
先輩の事、話せないのに視界に入ってくる。正直死ぬほどつらい。そろそろこの臆病な所も直さないと前に進めない。うん、そうだよ、止まらない、そう言ったのは私だ。
なら進まないと。出来れば彼女さんがいない時を狙って、いや、いてもその中に入っていく位しないとダメだ。
「よしっ!明日こそは絶対話をしよう。ってもうこんな時間じゃん!早くお風呂済ませて寝ちゃおう!」
睡眠不足は乙女の敵だからね。
そう思いながらタバコを携帯灰皿に入れ私はベランダを後にした。