私とタバコとあの先輩   作:ましろん

8 / 20
こうして一色いろはは、前に進む。

ジリリリリリリリ!!

 

「ううんっ」

 

私は目覚まし時計を少し乱暴に叩き、目を覚ました。

 

「ふぁぁっ」

 

小さなあくびをし、洗面台に顔を洗いに行く。ぬる目のお湯で顔を洗いそのまま寝癖を直す。

時刻は朝の6時30分、講義は8時30分に開始だが、今日は昨日頑張ると決めた為、少し早起きをした。乙女の支度は時間がかかるしね。

 

まずは朝ごはん、しっかり食べないと講義中とかにお腹鳴っちゃうからね。まずはトーストを焼いていく。その焼いてる間に出来た時間で、お昼のお弁当を作るのも忘れない。食パンを三角に切り、そのまま具材を適当に入れながらサンドウィッチを作っていく。そうこうしてるうちに、トーストが焼きあがったのでトーストの上にハムを乗せていく。そしておかず作りを開始していく。と言っても簡単なスクランブルエッグにサラダを作り、最後にトマトスープを作ったら完成。

 

「いただきます。」

 

朝でもしっかり料理を作る私はポイント高いのかな?っとどこかで聞いたことあるような事を頭で浮かべながら朝食を食べる。

 

朝食が終わったら次はお化粧タイム、濃すぎず、ナチュラルな感じで済ますようにする。ただ、いつもよりも、より丁寧に、より時間をかけて化粧を行なっていく。

 

化粧が終われば最後は服選び。沢山ある衣類の中から、今時の攻め過ぎていない服を選び準備が完了する。時刻は7時55分。

 

「準備完了!!気合い入れて行こう!!」

 

そう決めた私は玄関を開け、大学に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局先輩に会えなかった〜。。」

 

講義が終わると私はそのままいつもの喫煙所に向かう。

まさか先輩を一度も見かけないとは思わなかったよ。。いつもなら1、2回は見かけるのに。。

そう思いながら私はタバコに火をつけた。

 

すぅー、はぁー

 

 

「せっかくタバコの匂いが付かないように今日一日我慢してたのに無駄になっちゃったな。」

 

そんな事を、私が呟きながらタバコを吸っていると「ガラッ」と喫煙所に誰か入ってきた。

 

「ふぅーっ、てうぉ!びっくひしたぁ。。ってなんだ一色か‥」

 

なんと入ってきたのは今日一日中探し回っていた先輩だった。

 

「ふぇっ!?せ、せんぱい!?どーしてここに来たんですか!?まさか私が居ると思ってわざわざ喫煙所まで来たんですか!?めちゃくちゃ嬉しいですけど喫煙所で愛の告白とかちょっとロマンに欠けるので時と場所を考えてくださいごめんなさい!」

 

完全に油断していた私は慌て過ぎて自分でも何言ってるかわからない位になってしまった。

 

「おっ、おう、久々に聞いたなそれ、よく噛まずに言えるな、てか俺は何回お前に振られれば良いんだよ。」

 

先輩は疲れた顔でそう言いながら自分のタバコに火を付けた。タバコを見ると私と同じ銘柄だった。

 

「ていうかせんぱいタバコ吸ってたんですね。すごい意外です!」

 

「すぅー、はー、

まぁ理恵の前では吸わないようにしてるしな、だから吸うのは本当にたまになんだよ。」

 

先輩とお揃いのタバコを吸っているという事にテンションが上がっていた私は彼女さんの名前を聞いた途端ブルーになりかけてしまった。いけないいけない、また同じ失敗をしてしまうところだった。

 

「ていうか、一色もタバコ吸ってたのな、そっちの方が意外だわ。」

 

「あはは、ちょっと平塚先生に影響されちゃいまして」

 

「まじかよおい、お前もか。」

 

「えっ?まさかせんぱいもですか?」

 

「まぁな、男は一度は必ずタバコという嗜好品に憧れるものだしな、しかも身近な人があんなカッコよく吸っていたら吸いたくなるだろ。」

 

「男どうこうはよくわからないですが先生がカッコよく吸ってるのは全面的に同意します。ほんとなんで結婚できないんでしょうね?」

 

「ほんとだよな〜、早く誰かもらってやれよ、俺もう貰えないし。」

 

そのせんぱいの一言で私は言葉が出なくなってしまった。やっぱり辛いな。。

 

ってやばいやばい、早く何か喋らないと。

 

「そ、そーいえばせんぱい今日一日見かけなかったけどなにしてたんですか?」

 

「あぁ、俺今日休みだからな」

 

「えっ、じゃーなんで今日居るんですか?」

 

「あー、、まぁ聞いてもらった方がいいか、

実は昨日から理恵と連絡取れなくてな、学校にいるか見に来たんだ。」

 

「えっ!?それ大丈夫なんですか??」

 

「何回かこうゆう事はあるんだが、大体遅くても二日後の朝には連絡が取れるんだよ。まぁ大方風邪ひいて実家に帰ってるかだな、あいつ体弱いから結構な頻度で風邪引くんだよ。」

 

「そうなんですか。。あのっ!せんぱい!もし彼女さん見かけたら連絡するんで。。あのっ。。」

 

いつからわたしはこんなに臆病になったのだろう、言え!言うんだ!勇気を出して!

 

「れ、連絡先っ!っていうかラインっ!教えてもらって良いですか?」

 

「あぁ、それは素直に有難い、助かる。」

 

そう言った先輩は私にスマホを渡してきた、

 

「えっと?」

 

「俺は登録とかする必要がなかったからな、やり方がわからん、だから頼むわ。」

 

「。。まぁいいですけど、よく迷いなく人にスマホ渡せますね。」

 

そう言いながら私はお互いのスマホにお互いの連絡先を入れ、せんぱいに返した。

 

「サンキュな、じゃーなにかあったら連絡してくれ、お疲れ。」

 

そう言いながらせんぱいは喫煙所から出て行った、私は最後にもう一本だけと思い、タバコに火をつけた。

 

「〜♪」

 

今日は前に進めた。しかもかなり、私は久々に上機嫌になりながら交換したラインを見つめ、タバコに口をつけた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。