第(Tan45°)=1節 交差するサーヴァント
ダヴィンチ「おはよう立花くん」
立花「はいおはようございます」
ここは高度約5000m地点に置かれた人理存続機関フェニス・カルデア、ここで僕は人理…人類が歩んできた歴史を守る為、特異点修正の仕事をしている。同僚はいない。
ダヴィンチ「呼ばれたってことは分かるよね?新たな特異点…亜種特異点だ。」
立花「四つだけでは無かったんじゃ!?」
ダヴィンチ「えーと…そのー…なんというか…突発的な出現。」
立花「何ですかそれ!?」
イベント時空みたいなのですか!?
ダヴィンチ「そのー、本当に有り得ないんだ。命名すると『特異点希少種』とでも…」
立花「モンハンじゃないんですよ!」
諸葛孔明「モンハンと」
インフェルノ「聞いて」
管制室に目付きの悪い長身の男…諸葛孔明もといロードエルメロイ二世と白い髪をポニーテールでまとめた女性…インフェルノ(暫定)がプレステVitaを持って滑り込んできた。
立花「あ、孔明先生、インフェルノさんおはようございます。また夜通しゲームですか?」
諸葛孔明「夜通しでは無い。30分寝た。」
立花「もう少し寝ましょうよ…。」
ダヴィンチ「…こほん、とりあえず謎の特異点だ。早急に対応してくれたまえ。」
?「待ってください!」
?「ヴ!」
立花「アルトリアとフランちゃん!?」
背後に金髪の青いドレスを着ている女性…アルトリア・ペンドラゴンと純白の花嫁衣裳に身を包んでいる女の子…フランケンシュタインがやって来ていた。
アルトリア「ダヴィンチさん、お願いがあります。」
ダヴィンチ「うん別にいいよ?二人ぐらいついてくると思ってたから。」
アルトリアのお願いを見透かしたかのように二つ返事でダヴィンチは承諾をする。
フラン「ウ!」
ダヴィンチ「そうならば善は急げ、さっさとコフィンに入った入った!」
アルトリア「はい!」
フラン「ヴ!」
マシュ《…レイシフト成功です、先輩!》
ダヴィンチ《とりあえずここがいつの時代かみたいなのすらわからないんだ。》
立花「よくレイシフトしようとしましたね!?」
ダヴィンチ《その時代…というよりその土地自体が謎なんだ。あのキャメロットの時のエジプト領…とは違うけど本当に謎なんだ。辺りを見渡してくれ。》
そう言われると周りを見渡す。すると一つ、すぐに分かることがある。コンクリートで出来たビル群、鉄でできた塔、車や足音などの騒音。
立花「…日本!?」
ダヴィンチ《そうだ。まさに現代日本なんだが…世界が違う…なんというか、複数の世界が融合してるという方がわかりやすいかな?違うところがあるはずなんだ。》
フラン「ウ」
フランが服の裾を引っ張って遠くの空と地面の境界線を指さす。ーーー否、境界線では無い。壁だ。黒い壁だ。
ダヴィンチ《それだよ。本来ならあんな壁無かっただろう?多分あれが問題の特異点による影響かも知れない…と、敵性反応だ。》
すると前から青と黄色の身体を持ってるいかにも力の強そうな怪物が現れる。
アルトリア「マスター、指示を!」
立花「アルトリアはあれの相手、フランは隙ができたら叩いて!」
アルトリア「分かりました!」
フラン「ウヴ…」
怪物「■■■■■■!!!」
怪物はアルトリアに拳を振るうがそれをいとも容易くかわされる。
アルトリア(…回避しやすいですね、力任せに殴ってるのでしょうか…?)「はぁ!」ギィン!
アルトリアは避けながら自身の剣…エクスカリバーを怪物の腰あたりに当てる…が弾かれる。
アルトリア「何!?」
弾かれて体制を立て直す前に腹に怪物の腕が当たり吹き飛ばされる。
フラン「ウヴー!」
フランは後ろから怪物の頭目掛けてメイスを当てるがまるで聞いていない。
フラン「ヴ!?」
フランが何度も叩いても痛がる様子がなく、フランの方を向くとメイスを片手で止め、殴る。
フラン「ヴヴー!」
立花「何あれ…!?まるで効いてない!」
マシュ《先輩!撤退しましょう!とりあえず動きは遅そうですしあれが何なのか調べてからもう一度…》
立花「いや!まだ何かあるはず…」
ガシャン!
フラン「…ヴヴヴ!!」
マシュ《…先輩!フランさんが宝具を…》
プロフェッサーM《今すぐ止めたまえ!》
立花「止めろフラン!」
フラン「ヴヴヴゥ!!」
フランのメイスに雷が溜まり…
『…ちょっと待って』
その声と一緒に周りの時間が止まったような現象が起きる。
フラン「…!?」
『良かった、聞こえたんだね。』
フラン「ウ!?」
後ろから声をかけられ、振り返る。するとコートを着た、寝癖らしいものがある男が立っていた。
『僕の名前は桐生戦兎、天才物理学者だ。』
フラン「…」
戦兎『ああ、怪しまないで。今は君にしか見えてないから。』
フラン「…」
戦兎『とりあえず今君が出来る最大の技を出してもあれは倒せないどころかほぼ効かない。』
フラン「ヴ!!」
戦兎『ああ、いや、君の力を否定している訳では無いんだ。けどあのスマッシュはこのフルボトルの力がないといけないんだ。』かしゃかしゃ
戦兎はコートの中から取り出した赤と青の小さい容器を取り出す。
戦兎『本来なら僕がアレをかっこよく倒すんだけど理由は分からないけど手を出せないんだ。だから君にこの力を貸す。僕の代わりにこの謎を解いてくれ。』
フランは暫く悩む。
フラン「…ヴ!」
戦兎『ありがとう、じゃあこのビルドドライバーと僕の持ってるフルボトルをあげる。』
男は手渡しでビルドドライバーと色々なフルボトルと呼ばれもの、そして『ベストマッチ一覧表』なるものを渡してくれた。
戦兎『…じゃああとは頼んだ!』
男は後ろを向いて立ち去る。
フラン「ヴ!」
戦兎『…ん?どうしたの?』
フラン「…あ…あり…が…とう…。」
戦兎『…どういたしまして』
男はくしゃっとした笑顔を見せるといつの間にかどこかに消え去っていた。
マシュ《…先輩!魔力の収縮の確認!》
立花「フラン!」
フラン「ウ…」
プロフェッサーM《良かった!娘よ!》
フランは自身の武器のメイスを地面に立てるとビルドドライバーを取り出す。
立花「フラン!?」
腰にビルドドライバーを付けると右手に赤のボトル、左手に青のボトルを持つとそれを振る。
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ……
左右から白い文字で書かれている数式がスマッシュがいるの方向に向かって出てくる。
プロフェッサーM「何なんだネあれは…いや数式というのはわかるが何故なんだネ」
しばらくすると振るのをやめてフルボトルのキャップを合わせる。その後、ビルドドライバーの差し込み口にボトルを差す。
Rabbit!
Tank!
Best Match!
フランはビルドドライバーのレバーを持ち、回し始めると下から彼女を囲うように枠が出てきた。
Are you ready?
フラン「ウ!!」
すると枠がフランを挟み込む。
鋼のムーンサルト!
ラビットタンク!
イェーイ!
彼女の服装は言わばバニースーツに近い形になっていた。
プロフェッサーM《うちの娘が…うちの娘が…》
マシュ《プロフェッサーMさん!バベッジさんにすら飽き足らずフランさんになにかしたんですか!?》
プロフェッサーM《何もやってないヨ本当だヨ!》
フランは二人が言い合っている間にメイスを持ち直し、跳んだーーー
と思ったらいつの間にかスマッシュを殴り込む。今度はよろける。
スマッシュ「ーーー!?」
立花「効いた!?」
マシュ《対象にダメージ確認!このままダメージを与えれば…!》
フラン「ヴゥー!ヴヴゥー!」
スマッシュの攻撃をメイスで弾きながら攻撃を加えていく。
フラン「ヴッ!!」Baster Critical!
勢いよくメイスをスマッシュの胸に当て、大きく吹き飛ばす。擬音は気にするな!
フランは右手でドライバーのレバーを回す。しばらくすると回すのを止め、左足で地面を軽くつつくとフランは地面に穴を開けて地中奥深くに潜っていく。それと同時に何かのグラフが出現してスマッシュを挟み込む。そして地面に空いた穴からフランが出て来てグラフに沿ってスマッシュに蹴りを放つ。
Ready Go!
Voltage finish!
Yeah!
スマッシュは跡形もなく爆発してそこにはフランがいた。
フラン「ウー…」ガシャ
ベルトからフルボトルをだるそうに外すといつもの花嫁衣装になっていた。
マシュ《対象の消滅を確認…戦闘終了です…。フランさんに異常はありません。》
立花「何なんだあれ!?」
謎の怪物Xとかフランが赤と青のバニースーツになってたり、いつの間にか謎のおじさんA(アーチャー、アラフィフ)が紛れてたり!えっ?何?ぐだぐだ?いや違う!似た顔のセイバーはいるけど、あっちにバーサーカー…いたわ…けど日本出身はいないよ!?
フラン「ヴーッ!」
マシュ《フランさん!?何ですか!?》
フラン「ヴーヴーヴーヴッヴヴーヴッヴヴーヴーヴーヴーヴッヴヴーヴッヴヴー!」
立花「…ダースベイダーのテーマ?」
マシュ《ふむふむ…元々あのスマッシュと言う怪物を倒す人がいるけど手が出せないから代わりに力を貰った…?》
フラン「ヴー!」
立花「…とどのつまり…?」
ダヴィンチ《この特異点は複数の世界が融合した時の衝撃で、本来守る人が怪物に手出しが出来ない世界…って事かな?》
プロフェッサーM「…って事だネ、しかし娘が可愛い!」
ダヴィンチ《攻撃が効かない理由も何となくわかったし、それの対抗手段もある。けど複数の世界が融合してるから他のあれとは違う怪物がいるかもしれないから気をつけてくれたまえ。》