お色気の術を極めたら都市伝説扱いされるって誰が予想出来る?   作:榊 樹

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時間をすっ飛ばしてペイン戦最終局面。

弥彦vsヒナタの所からです。


貧しくても豊かでも争いが起きるモノってなーんだ?

木ノ葉の里を壊滅させたペイン六道。それもナルトの活躍により、今は残す所一人しか居ない。しかし、最後の一人の戦闘力は桁違いであり、ナルト自身も策が無くなってしまう。

 

そうして地面に磔にされてしまい、絶体絶命のナルトの前に一人の女神が舞い降りた。舞い降りた女神・・・ヒナタは戦った。

 

里を守る為に。

想い人を助ける為に。

 

 

「ナルト君にはもう手を出させない!」

 

「なんで出て来たんだってばよ!速く逃げろ!お前じゃソイツには・・・」

 

「うん・・・これは私の一人善がり」

 

「何言ってんだ!?そんなんで・・・こんな危ねぇ所に出て来るんじゃ無ぇ!」

 

「ここに立っているのは私の意思。今度は・・・私がナルト君を助けるの!」

 

「!?」

 

「泣いてばかりで最初から諦めて、何度も間違った所に行こうとして・・・そんな私をナルト君が正しい所に連れて来てくれた。いつもナルト君を追い掛けて、ナルト君に追い付きたくて・・・」

 

 

ヒナタには今、忘れられないナルトとの思い出の日々が過ぎっていた。『日向』から逃げ出し、道を踏み外そうとした自分を、何もかも投げ出そうとした自分を、いつもナルトが助けてくれて踏ん張れた。

 

 

「いつだって、ナルト君と一緒に歩きたくて、いつもナルト君の所へ・・・・・・」

 

 

ネジと戦う時、一人だけ味方をしてくれた。

一人だけ、信じてくれた。

 

 

「ナルト君が私を変えてくれた」

 

 

どんなに辛い事があっても、その輝く様な笑顔が元気をくれた。

 

 

「ナルト君の笑顔が私を救ってくれた」

 

「だから、ナルト君を守る為なら・・・死ぬ事だって怖くない!!」

 

 

そこには嘗ての弱くて泣き虫で殻に閉じ篭っていた護られるだけの少女はもう居ない。愛した人の為に戦う・・・一人の女だった。

 

 

「私は・・・ナルト君が・・・・・・大好きだから」

 

 

 

 

これまで培った日向の技術が何一つとして通用しない。まず体術との相性が最悪だった。ペインどころか、ナルトにすら近付けない。

 

 

(このまま終われない・・・ほんの少しでも可能性があるならッ!)

 

 

「な、ナルト君のお義母様直伝『お色気の術』!」

 

 

ヒナタをボフンッと煙が包み込む。今の内に攻撃をすればいいものの、術の名を聞いて動きを止めたペインと聞き覚えのある術に「ん?」と内心首を傾げるナルト。

 

次第に煙が晴れ、その姿が徐々に露わになって来た。別に何か姿が変わった訳ではなく、強いて言えば着ていたパーカーを肌蹴けさせ、ズボンを僅かに降ろしただけ。

 

しかし、下に着ていた網状のシャツに食い込むたわわに実った果実、はち切れんばかりのソレを恥ずかしそうに腕で抱き込み、ムギュウと押し潰される様はなんとも素晴らしいものだった。

 

女座りでやや突き出されたお尻も僅かにズボンを降ろす事で見えそうで見えない下着に無意識に目がいってしまいそうになる。

 

きっとここに天才の従兄が居れば、剛掌波待った無しの光景であろうその姿にナルトは目が点になり、ペインに至っては微動だにしない。

 

 

「ぇ・・・ぁ・・・・・・ぁぅ・・・」

 

 

唯でさえ恥ずかしいのにそれが滑ったとなれば、内気なヒナタには地獄そのものであった。しかも想い人の目の前で。

 

顔どころか全身に至るまで真っ赤にし、涙目で羞恥に耐えるヒナタを相も変わらずペインは無表情で見下ろす。

 

ナルトは磔にされて物理的に動けず、どういう訳かペインも動かない。誰かこの状況をなんとかして、と内心で懇願するヒナタであったが特に何も起こらず、時間だけが過ぎて行く。

 

 

一方その頃、ペインの本体である長門はと言うと。

 

 

「ぐっ!」

 

「な、長門!?鼻血が・・・それにどうして舌を」

 

「小南、大丈夫だ」

 

「で、でも・・・これ以上は」

 

「大丈夫だ。今いい所なんだ」

 

「え?」

 

 

気絶しないように舌を噛み切って色々と頑張っていた。

 

 

所変わって、任務から帰還中だったガイ班。嫌な予感がして大急ぎで帰っている途中、突然ネジが立ち止まった。どうしたのか、と他の者も足を止めてネジの方を振り返る。

 

因みに覗きに夢中だったリーはテンテンが足場にした木の枝にぶつかって落ちて行ったが誰も気にも止めなかった。

 

 

「ネジ、どうした?」

 

「・・・呼ばれた気がした」

 

「は?」

 

「『白眼』!」

 

 

ここから相当距離があるであろう木ノ葉の里まで見通すネジ。何を見ているのかと疑問を抱くガイ達を他所に唐突にネジは一人納得して構えた。

 

 

「!・・・そうか、そういう事か。分かりました、このネジも加勢致しましょう」

 

「ね、ネジ?急にどうしたのよ?」

 

「はぁぁぁ!!」

 

「そ、それは!?ネジ、お前には今何が見えているんだ!?」

 

 

何を見ているかは分からないがネジの取った構えがあの忌まわしくも羨ましい術だと分かり、どういう類のモノを見ているのかを理解したガイが物凄く羨ましそうに詰め寄るが、それを無視してネジは続ける。

 

目前に広がる桃源郷を完成させる為に。

 

 

「『日向 剛掌波』!!」

 

 

突き出した両手から、チャクラによる蒼い光線のような極太のビームが打ち出され、森の中を突っ切る。暫く、何も変化が起こらなかったので堪らずテンテンが問い掛けた。

 

 

「ネジ、結局なんだったのよ?」

 

「なに、木ノ葉の里で俺が必要だと感じたのでな」

 

「?・・・でも、里までまだまだ距離があるわよ?」

 

「ふっ、俺のエロビームの射程を知らんのか?」

 

「・・・そう言えば、あれどのくらい伸びるのよ」

 

 

 

 

 

 

「十三キロメートルだ」

 

 

瞬間、ネジの見詰める先で女神の服が弾け飛ぶ。

長門の意識も鼻血と共に弾け飛ぶ。

甘いな、と言いつつもチラチラ見ていた九喇嘛の理性も弾け飛ぶ。

ペインが手を差し出していたが故に、ペインにヒナタが辱められたと勘違いしたナルトが怒り狂う。

 

一人と一匹の感情が昂り、呼応して尾獣化したので里が大惨事。

 

 

「ふっ、いい仕事をした」

 

 

そして元凶は安全地帯でドヤ顔。

汚い、流石日向汚い。

 

 

 

 

更地となった木ノ葉の里で一人の男と一匹の化け物は向かい合う。周囲は戦闘の激しさを示すかのように多くのクレーターが出来上がっていた。

 

 

「俺が憎いか?・・・これでも人は本当の意味で理解し合えると言えるか?」

 

 

男・・・ペインの傀儡となった弥彦の死体は問い掛ける。それに対して、化け物・・・ナルトは答えを返さず、内に燃え盛る憎しみの炎をただただ表に圧倒的な力として放出した。

 

 

「それでいい。・・・・・・だがな」

 

 

これまで無表情を貫いていた筈の弥彦の死体が唐突に憤怒に染め上がる。そして、拳を振り上げ、雄叫びのように吼えた。

 

 

「俺の痛みは・・・・・・お前以上だぁぁあ!!!」

 

 

地面を砕き割り、そこから間欠泉のように水が湧き上がる。一瞬にして辺りを水が埋め尽くし、里の中心で一つの湖が出来上がった。ナルトもその濁流に巻き込まれ、静止する。

 

そんな中、水飛沫の上がる水上で弥彦はゆっくりと立ち上がった。

 

 

「巫山戯るな・・・・・・巫山戯るよぉ・・・!」

 

 

顔を俯かせ肩を震わせ、徐々に声音を上げる。そして、バッと顔を上げナルトにぶつけるかのように指を指し、溜まりに溜まった怒りが爆発した。

 

 

「巫山戯んじゃねぇぞテメェ!ちょっとくらい揉ませてくれたっていいだろぉ!?こちとらまだ一度足りとも経験したどころか、触った事すら無ぇんだぞ!?それなのにお前はどうだ?なんッッだよ!あのバインバインの美少女は!?それも話を聞く限り、昔馴染みらしいじゃねぇか!?それにぃ?あの子はぁ?お前にデレデレェ?・・・ッッ〜〜〜!!馬鹿にすんのも大概にしろよぉ!!?」

 

 

 

爆発した。もう色々と爆発した。

 

弥彦は男だった。いや・・・弥彦も男だった。

 

生前、彼は大望を抱いた。男なら誰しも一度は抱くであろうソレを彼は抱き続けた。しかし、ソレは果たされる事無く、弥彦はこの世を去った。

 

死後、彼は長門の傀儡として忍びの世を渡り歩いた。だがこの時、長門自身も気付かない誤算があった。

 

それは弥彦の強過ぎる想い。ソレが死後も思念として身体に残留し続け、今こうして想いが増大して表に現れた。これには離れた地で弥彦を操っていた長門も目が点になった。

 

何が驚いたって・・・それは全く操っていないのに弥彦がキレ散らかしながら暴れ回る意味不明な現実にだ。

 

 

「こちとら確かに美人な幼馴染みが居るがよォ!残念過ぎる程にぺったんこなんだよ!もう幼い頃からなんとなく察していたさ!!それが成長した今はどうだ!?案の定だよぉぉ!!全身紙にするのはいいけど、胸までペラッペラにしろなんて誰が言ったぁぁ!俺も小南も誰も幸せになんねぇよぉぉぉ!!!」

 

 

長門は思った。

 

あぁ、小南に聞かれなくて・・・本当に良かった。

 

弥彦の言葉にうんうん、と無意識に頷きながらも視界の端に写る、小首を傾げる小南を見ながら、切実にそう思った。

 

それから実は小南に隠れるようにして、弥彦の死体を操って神羅天征と万象天引を応用し、長門も触れた事の無いパフパフを再現しようとした事をひっそりと胸の奥で弥彦に謝罪した。

 

 

「あれ程までに虚しい技を身に付けさせられた俺の気持ちをッ・・・考えた事があるかぁぁぁ!!?」

 

 

(本当・・・・・・ごめん・・・)

 

 

深く深く・・・謝罪をした。

 

 

 

 

一方でそんな弥彦にブチ切れた者が居る。

 

 

『黙って聞いてりゃあ・・・好き勝手言ってくれるじゃねぇか・・・』

 

 

九喇嘛である。

 

暴走のような形で出て来たのでナルトに意識は無いが中の九喇嘛にはハッキリと意識があるし、会話(?)もしっかりと聞こえる。

 

結果、逆鱗に触れた。

 

 

『こちとら手が出したくても出せねぇんだぞ!?それを何年も何年もだ!!もう色々と我慢の限界だクソッタレが!!毎度毎度お預けされるこっちの気持ちをテメェに理解出来るか!?はっ!出来る訳無ぇよな!なんせ番に出会えなかったから、そんな滑稽な存在になっちまったんだ!哀れ極まりない望みを抱いて未だ叶えられねぇ!そんなピーチボーイに分かって堪るか!・・・お前に・・・お前なんかにッ・・・・・・このクソガキと生意気な小僧の熱烈な接吻をゼロ距離で見せ付けられた儂の気持ちなんぞ、理解されて堪るか!!』

 

 

九喇嘛、魂の叫びであった。

 

しかし、どれだけ叫んでも暴走状態なので言葉には成らず、咆哮として繰り出されるのみ。それでも弥彦は感じ取った。

 

あ、コイツとは絶対に相容れない、と。

 

 

「お前だけはぁ・・・!」

 

『テメェだけはぁ・・・!』

 

 

「『絶対にぶっ殺す!!!』」

 

 

ブチ切れた理由が互いに仕様も無い大喧嘩が始まった。

 

 

 

 

「え・・・何あれ・・・」

 

 

里の惨事など知らず、任務から帰還していた女狐。すると突然の爆発音や咆哮が聞こえ、只事では無いと察知し、こうして里が見渡せる且つ安全そうな高い所へとやって来た。

 

そこで見たモノはまるで月のような巨大な石の塊とそこから這い出るようにして暴れる巨大な狐のようなナニか。呆然としていると・・・ふと、荒れ狂っていた狐の動きが止まる。

 

距離もあり、割と楽観的だった女狐。しかし、それも次の瞬間には霧散した。

 

 

「ッ!?」

 

 

目が合った。確かにハッキリと目が合った。否定しようも無い。何故なら、今もこうして空からこちらを凝視しているのだから。

 

恐怖で身体が動かないどころでは無かった。理解したから。今まで女狐が感じていた視線の正体を。こんな・・・こんな理不尽の権化のような存在に日々、監視されていたのか、と。

 

想像しただけで身体が完全に恐怖に支配された。目を逸らす事も気絶する事も出来ない。ただ目を合わし、捕食されるのを待つ餌のように女狐はその場を動けない。

 

 

『あ、無理』

 

 

そんな声がした。誰の声か分からない、胸の奥に響く低く重圧な声。それが誰のモノか考える前に空に浮かぶ化け物は巨大な血の華を咲かせ、跡形も無く消え去った。

 

 

「・・・え?・・・・・・助・・・かっ・・・た?」

 

 

よく分からないがこうして生きているのだから、助かったのだろう。我に返った女狐は大量の汗で湿って下が透けて見える自身のあられもない格好に気が付き、何故か羞恥心が湧いた。

 

すぐ様、忍法でどうにかしたかったがソレを許さぬ者が居た。

 

 

「動くな」

 

「ひょお!?」

 

 

静かに首元に添えられたクナイに驚き、間抜けな声で驚く女狐。しかし、それでも構わず、クナイの持ち主は淡々と要件だけを伝える。

 

 

「不穏な素振りをしたら殺す。術を使っても殺す。声を出しても殺す。・・・分かったなら、大人しく着いて来い。長門が呼んでいる」

 

 

クナイの持ち主・・・小南はしっかりと縄で女狐を拘束して潜伏地へと女狐を誘導した。何故か、女狐は顔を真っ赤にしていたが、小南に心当たりは無かったので不審に思うだけで特に気にはしなかった。

 

 

 

 

長門は確信にも近いモノを抱いていた。気配だけではあるが今、小南に捕らえてもらった者は女狐であると。

 

根拠は二つある。

 

まず一つ目は今は居ない『枇杷十蔵』による情報提供により、女狐は九尾を支配下に置いている、またはなんらかの方法で操る事が出来ると知っている。

 

最初は『マダラ』を名乗るあの男の様に写輪眼の持ち主かと思ったが、流石にそのレベルが未だ生き残っているとは考え難いし、これには『マダラ』を名乗る男も賛同を示した。

 

よって、暁のメンバー全員に保険として女狐を捕らえる任が与えられていた。(命令した時に何やら薄ら寒いモノを感じたが・・・あれはなんだったのだろうか・・・)

 

しかし、どういう訳か全く捕まらなかった。情報はすぐに得られたがメンバーを向かわせ、到着した頃には既に全く痕跡が無い。『イタチ』によると姿形を自在に変えられ、それは写輪眼でも見破るのは難しいとのこと。

 

チャクラを見破る事に長けた写輪眼、それを十全に扱い切れるイタチですら困難など、そんな出鱈目な『変化の術』があって堪るか、と思ったがこうした結果が出たからには認めざるを得なかった。

 

戦闘力はまだしも、忍びとしてはあちらの方が完全に格が上だ、と。

 

少し話が逸れてしまったが、一つ目を裏付ける証拠が今目の前で行われた。

 

捕らえ切れなかった九尾が暴れていると、ふとこちらを見て動きが止まった。この場所がバレたか、と思ったがいつの間に居たのか、そこに誰かの気配を感じた。

 

恐らく、その何者かと目を合わせていたのだろう。すると、数秒後に九尾は血を吹き出し、姿を消した。ここまでされて九尾とはなんの関係も無いと結論を出す方が馬鹿だ。

 

操れるかどうかは定かではないが何かしらの九尾に対抗する術を持っているのは確かだ。九尾はペインを六人で相手しても適いそうに無い相手だ。有効な手段なら幾らでも欲しい。

 

そして、二つ目は・・・・・・男の(股)()だ。

 

見なくとも分かる程に凄まじいまでの破壊力。小南の紙を隔てた向こうに感じる、湯水の如く溢れ出すエロス。期待と緊張で心臓の鼓動がおかしくなりそうだ。

 

九尾の事など忘れ、小南の手で掻き分けられ光が差す隙間を凝視する。今か今かと待ち望み、小南の姿が見えた。

 

 

(遂にこの時がッ・・・!)

 

 

そして現れる。小南が持つ縄の先に・・・・・・何故か、上半身を亀甲縛りにされた汗だくの美女が居た。

 

 

「グゥゥブオォォファッッ!!!?!!?」

 

 

長門、ここに散る。

 

 

 

 

夢を見た。今はもう・・・二度と見る事の無いあの日の夜を。

 

 

「長門・・・お前、夢はあるか?」

 

「・・・夢?」

 

「僕はこんな所で終わるつもりは無ぇんだ。・・・世界征服だ!」

 

「・・・世界・・・征服?」

 

 

古き友が語る夢。果たしてそれは何だったろうか。別に忘れた訳では無い。ただ・・・この時は只管に眠くて寝落ちして聞いてなかっただけで。

 

 

「そうだ!世界のテッペンを取ったら、もうこんな思いをしなくて済むんだろ?酒池肉林っていう言葉もあるくらい、なんだって手に入る」

 

「・・・そう・・・・・・かなぁ・・・?」

 

「・・・ってのは・・・うん。建前でな」

 

「ぅん・・・」

 

「そ、その・・・小南には内緒だぞ?絶対だぞ?」

 

「うん・・・」

 

「あ、あれだ・・・僕もお、男だ!だから・・・だな。・・・いつか、ボインでナイスバディなレディとうはうはな日々を過ごしたいんだ。・・・な、長門も男なら、分かってくれるよな?な?」

 

「んー・・・」

 

「そうか!そうだよな!うんうん!流石は長門だ!あ、でも小南は駄目だな。なんかアイツは駄目な気がする。まだ成長過程だけど、なんとなく分かる。あれは駄目だ。もういっそ同情したくなるくらいに駄目だ」

 

「・・・・・・・・・すぅ・・・」

 

「ーー!〜〜!」

 

 

古き友が語った叶えたい夢。爆睡して全く聞いていなかったが今なら、なんとなく分かる。

 

俺も紛れも無く、一人の・・・・・・雄だから。

 

 

 

 

「長門!?・・・おのれ貴様!何をした!」

 

「へ?いや、何も・・・ンヒィィ♡」

 

 

信じられない程の血を吐き出した長門を心配するも先に元凶をどうにかしようと小南は動く。脅し文句で色々と言ったが女狐を殺す訳にはいかない。それくらいの冷静さはあった。

 

そこで小南が取った行動は足も縛り、素早く天井に引っ掛け、宙吊りにする事だった。お手本の様な亀甲縛りの出来上がりである。

 

 

「小南・・・もういい」

 

「長門!?大丈夫なの!?」

 

「あぁ・・・いや、色々と大変な事になってはいるが・・・・・・問題無い。具体的には俺の輪廻眼(タマタマ)が神羅天征したくらいだ。問題無い」

 

「そ、そう・・・?良かった・・・」

 

 

言っている事は理解出来なかったが無事であると知り、小南はホッとしたかのように息を吐く。因みにその横で女狐が相変わらずの亀甲縛り状態で悶えている。

 

 

「少し・・・その女と二人っきりで話がしたい。外してくれ」

 

「え、でも・・・」

 

「大丈夫だ。問題無い」

 

 

血を大量に放出したが何処か生き生きとしている長門を見て、小南は渋々部屋を出て行った。一応、念の為に女狐の背中に起爆札を貼って。

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

沈黙が流れる。少なくとも女狐からは何かを話すつもりは無い。何故なら、未だに状況を何一つとして理解出来ていないのだから。だから、待つしか無い。

 

長門が口を開く、その時を。

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

え、いつまで続くの?と不安を抱き始めた頃、漸く長門が口を開いた。

 

 

「お、お茶でも・・・どうだ?」

 

「・・・・・・は?」

 

「あ、いや・・・うん。今のは忘れてくれ・・・うん」

 

「はぁ・・・そうですか・・・」

 

 

よく分からない事を言われ、女狐は気の抜けた返事をしてしまう。今度は「あー・・・うー・・・」と唸り出した長門であるが、女狐は何故かナルトと接する時のヒナタを連想させ、生暖かい眼差しを送ってしまう。

 

 

「そ、その・・・だな・・・・・・単刀直入に言う!」

 

「は、はい・・・・・・なんでしょう?」

 

「おっぱいを揉ませてくれ!!」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

空気が・・・凍った。

 

 

「え?・・・え、は?・・・あの、今何と?」

 

「そ、その見事な程に・・・た、たゆんたゆんで張りのあるおっぱい!・・・を揉ませてくれ!!頼む!」

 

「あ、はい」

 

「ほ、ほほほ本当か!?」

 

「え・・・あ、いや・・・・・・えっと・・・」

 

 

勢いに押され、つい返事をしてしまった女狐だが別に嫌という訳では無い。そもそもこんな姿だが女狐は男なので胸を揉まれる程度で羞恥心も嫌悪も湧かないし、なんかこの姿を褒められてるみたいでちょっと嬉しい。

 

そして何よりもこの身体の凄さを知って欲しい。全身余す事無く、現状可能な最高傑作の女体。中でも長門が要求して来たおっぱいは一番力を注いだ所であり、自信作である。

 

寧ろ、揉んで貰ってどのような感じか感想を聞きたいまである。

 

 

「で、では・・・どうぞ・・・・・・ん♡」

 

 

そう言って、軽く胸を張る女狐。すると服が張り付いて殆ど透けて見えるおっぱいがゆさッと軽く揺れ、先端には僅かな突起物がある。

 

 

「あ・・・すまない。お、俺は足が・・・不自由でな。で、出来れば、こ、こここちらに・・・来て・・・欲しい」

 

「え?」

 

「あ、いや!ほんの少しの間だけでいいから!そんなずっと隣に居てとか言わない!ただ揉ませてくれる間だけ、こっちに来て欲しくて・・・そのぉ・・・」

 

「あの・・・・・・縛られて動けないんですけど」

 

「え・・・・・・あ、ブハッアァ!!」

 

「ひぇ!?」

 

 

突然、鼻血を吹き出す長門に女狐は怯える。

 

さて、ここで疑問に答えよう。何故、今の今まで長門は平静(?)を保っていられたのか。それは単純に見ていなかったからだ。

 

実は女狐と話す時、ずぅーーッと目を瞑っていた。ほんの少しでも見てしまったらヤバいと直感で分かったから。

 

そうして今まで耐えていたが、そんな極上の美女が縛られていると聞いて、欲に負けてしまったのだ。

 

 

「やはり何かしたな!二度目は無い!死ねぇ!!」

 

 

全く状況に付いて行けない女狐を他所に、ずっと聞き耳を立てていた小南がやって来て、即座に起爆札を起動させる。

 

勿論、それは女狐に直撃し、全身を包む程の爆発に巻き込まれた。

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・・・・なっ!?居ない!?」

 

 

しかし、爆煙が晴れた頃には女狐の姿は跡形も無く消え去っていた。出て行った痕跡も無く、ただ爆風に巻き込まれてボロボロになった縄だけがそこにはあった。

 

 

「分身・・・では無かった。ならば幻術?しかし、一体いつから・・・・・・はっ!?長門!」

 

 

考察するよりも先にやる事がある、と思い出し、長門の方へと駆け寄る小南。

 

その後、長門はなんとか一命を取り留め、後にやって来たナルトを出迎えるが匂いで女狐に気付いた九喇嘛がまーたキレた。

 

しかし、今度はナルトの感情が昂らなかったので目に顕れる程度で済んだ。これが後の対十尾人柱力の仙人モードと九尾チャクラモードを合わせた切り札になる事をナルトはまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「所で小南・・・どうして、あんな縛り方を?」

 

「?・・・自来也様に教えて貰ったわ。何かおかしかったかしら?」

 

「いや、何もおかしな所は無い(建前)」

 

 

自来也先生、ナイッスゥー!(本音)




ほい、人物紹介


『女狐』
・今回、最初から最後まで登場したのは分身の方
・本体はどっかの木の根元の穴にひっそりと潜んでいる
・そしたら目の前の木に弥彦が来て超ビビッた(弥彦、痛恨のスルー)

『日向ヒナタ』
・シレッと女狐に弟子入りをしている
・実は本来は嫁入り修行の為に話し合い(眼力)をして日向家では学ばせてもらえない家事などを習っていたが魔が差した女狐に悪い事を教え込まれた
・ナルトをメロメロに出来る、と騙されていたのでお色気の術かと勘違いし、つまりは男であるペインの隙を作れるのではと考えて使用した。
・ナルトが暴走後、羞恥心で気絶した
・因みに覗き見してたサクラの隣に居たヒナタファンの日向家の者は流れ弾を食らって鼻血シャワー

『うずまきナルト』
・女狐の所で頻繁に寝泊まりしたのと従来の鈍感さが合わさった結果、ヒナタ程度のお色気の術は全く通用しなくなった
・最後は静かに怒っていたが、中の九喇嘛が五月蝿過ぎて大喧嘩しそうになった

『長門』
・陰キャ童貞感を丸出ししてしまった人
・超ムッツリスケベ
・六道に巨乳が居ないのは死体とは言え、緊張してしまうから
・死の間際で緊縛プレイに目覚めた

『弥彦』
・死後、性欲が大暴走しちゃった人
・目の前でイチャイチャされてブチ切れた
・女性の胸の将来が分かる能力を習得している
・因みに自来也の弟子になった時、綱手姫じゃないのかと落胆したがすぐに自来也と意気投合した
・実はヒナタに手を伸ばしたのは弥彦の意思

『湖南』
・ピュアッピュアな湖南ちゃん
・無自覚ドS
・意味も分からず、自来也に色んな事を仕込まれている(主にS寄り)
・因みに処女
・亀甲縛りについては忍びから情報を引き出す時に使用するとすぐに吐くので割と気に入っている(羞恥心に耐えられないだけ)
・原作は巨乳だけど、作者の都合で貧乳にされちゃった子(new)


『九喇嘛』
・獣耳尻尾独占依存排除型ヤンデレ系ワイルドイケメン
・ただし、エロに弱い


おまけ

『大急ぎで帰っていたヤマト隊長』

ヤマト「九!?そんな・・・どうしてこんな事に・・・・・・・・・ん?え、十?・・・・・・あ、封印された・・・・・・・・・・・・何があったんだ???」

『長門と女狐』

長門「(。>﹏<。)」

女狐(なんで目を瞑ってんだこの人)

『苦労するお父さん』

ミナト「一応言っておくと・・・いいかい、ナルト?僕は浮気なんてしてないよ。君のお母さんは髪が紅くて凶暴でおっかないクシナだ。確かに髪の色は似ているけど決して、あんなお淑やかで美しくてエロい狐っ娘ではない。もう一度言う。僕は浮気なんてしていないし、クシナ一筋だ。クシナ一筋なんだ」

九喇嘛(・・・いい復讐の手段を思い付いた)


良ければこっちもどうぞー。
あんまり面白くないので今回出て来た女狐云々に関しては活動報告の方に乗せました。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=236341&uid=224369

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=236342&uid=224369


最後に投稿方法についてのアンケートを取りたいと思います。今回、一気にペイン戦までいきましたが、今後はもしかしたら前の時系列の出来事をやるかもしれません。と言うか、多分やります。シズネさん出したい。

その場合の投稿方法はどのような形を取った方がいいのか、と思ったのでこの様にアンケートを取る事にしました。


-追記-

作者の確認不足と読者様からのご感想にて、実は湖南は巨乳だった事が判明しましたが、この世界線の湖南は貧乳です。

次話を投稿する際の挿入場所

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総合評価:1256/評価:7.56/連載:2話/更新日時:2026年02月03日(火) 03:10 小説情報

シロコに姉認定されるシロコ(転生者)(作者:フドル)(原作:ブルーアーカイブ)

 シロコに憑依転生しちゃったオリ主が原作知識で悲劇を回避しようとするけど失敗してしまい、捻れて歪んだ世界線でシロコ*テラーとしてなんやかんやあってからあまねく奇跡の始発点の世界線へ合流。▼ 体験したからわかる捻れて歪んだ世界線での苦しみを他の世界線のシロコに味わって欲しくない……。そうだ、向こうのシロコを強くしよう‼︎▼ そんな思いつきでオリ主はシロコのもと…


総合評価:9520/評価:8.84/短編:2話/更新日時:2026年02月09日(月) 18:09 小説情報

オラリオに至る病(作者:ヤン・デ・レェ)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

現人神エルフはオラリオの神々()がお嫌い。


総合評価:1718/評価:7.75/完結:11話/更新日時:2026年03月18日(水) 00:15 小説情報

憑依転生者伏黒くんは最強になりたい(作者:つーふー)(原作:呪術廻戦)

十種影法術。俺は呪術廻戦を読んでて思ったんだ。この術式を上手く使えば、五条悟や両面宿儺に勝てるんじゃないかって。宿儺の言うように、伏黒恵は宝の持ち腐れなんじゃないかって。▼だから伏黒恵になった俺は目指そうと思うんだ。最強ってやつを。▼タイトル通り憑依転生者伏黒くんが最強を目指す話です。▼主人公は性格悪い予定なので注意が必要です。


総合評価:3249/評価:7.17/連載:7話/更新日時:2026年02月22日(日) 02:52 小説情報

台座ごと聖剣で戦う偽勇者を、神々が実況するスレ(作者:匿名)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

村人A「よし、手になじむ。これで魔王軍をぶっ叩いてくる!」▼神々『──いやそれ剣の柄! 先端についてるの重さ5トンの神聖石(台座)だから!!』▼人間『おお……! なんという御力……! 真の勇者様が現れた!!』▼神々『──勇者じゃないんよ! ただの怪力なんよ!!www』▼聖剣が抜けないなら、刺さっている台座ごと床から引き抜けばいい。▼これは、圧倒的な質量(物理…


総合評価:1674/評価:8.11/連載:11話/更新日時:2026年03月20日(金) 17:07 小説情報


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