怪文注意。
――あなたも「わたし」になりましょう?(嘘)
これはSAN値直葬ラスボス系個性持ちの少女がみんなを守るヒーローを目指すハートフルストーリー。
わたしが生まれた時、わたしはたった一人だけのわたしだった。
お父さんとお母さんの間に生まれた一人っ子、皆賀自。
好きなものは甘いものとお友達で嫌いなものは一人になること。
それがわたし。
けれど個性が発動した時、わたしはわたしだけじゃなくなった。
観葉植物のわたし、ペットのわたし、鳥さんのわたし、蛇さんのわたし。
みんなわたしだったから、わたしはわたしが分からなくなった。
わたしは、本当にわたしなんだろうか?
もちろんわかってる。
人格を自己保証する記憶の連続性はわたしがお父さんとお母さんの子供として生まれたたった一人のだれでもないわたしなんだってことは。
けど、でも、わたしがいっぱいいるのに、わたしだけがわたしとして生きていていいんだろうか。
観葉植物のわたしは観葉植物だし、ペットのわたしはわたし、鳥さんのわたしは鳥さんだし、蛇さんのわたしは蛇さんだ。
他のわたしは楽しいっていってるけど、他のわたしもわたしなのにわたしだけがわたしみたいで、ちょっと狡く感じちゃう。
ザリガニのわたしの個性でそれは解決したんだけど。
観葉植物のわたしも、死んじゃったペットのふりをしているわたしも、鷹さんに食べられて鷹になっちゃったわたしも、おっきな蛇さんのわたしもわたしの中に入ってきた。
わたしは観葉植物だし、わたしはペットのシロだし、わたしは鳥さんで鷹さんだし、わたしはおっきな蛇さんだった。
みんなみんなわたしだし、わたしはみんなをわたしにできる。
でも、わたしはそれが怖い。
わたしが悪い人になっちゃって、わたしがみんなをわたしにしちゃうってのは、簡単にできると思う。
もう山いっこわたしだし、コンクリートのわたしや水のわたしなら簡単にわたしだけの世界にできちゃう筈。
だけど、そうしたらわたしはわたしじゃなくなっちゃう。
わたしは寂しがりやだから、きっとみんながいないとわやしは生きていけない。
わたしはみんなが好きだから。
けど、わたしが悪い人にならない為にはどうすればいいんだろう。
そうだ、ひーろーになろう。
大好きなみんなを守る、ひーろーに。
みんながいないと、わたしは生きていけないから。
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「そんな感じで、わたしはヒーローになりたいの。」
「お、Oh。ありがとう皆賀少女、理由がどうあれ、君のその決断と皆を守りたいという意志には感服するよ。うん、―君はヒーローになれる。」
「まあっ!ありがとうオールマイト!わたし、受験勉強がんばるわ!」
「ああ、頑張ってくれよ皆賀少女。ではさらばだ!」
皆賀 自(みなが おのず)
寂しいと死んじゃうウサギ系少女。お友達や家族、そして「みんな」が大好き。もしかしたら人間を越えた別種の生物体かもしれない。
個性『個性付与』
個性を人格ごと相手に付与する個性。対象は生物のみ。ただし生物として死んだ状態でも細胞が生きていれば付与可能。人であろうとも人格を上書きし「わたし」にしてしまう。対象は個性を付与されると身体構造が変化し「わたし」としての意識を持つようになるが、その際に個性が対象の遺伝子と混ざり合い個性付与以外の個性に目覚めることもある。条件はオールマイトと同じ。
性格
おしとやかかつ無邪気。FGOのマリーみたいな感じ。寂しがりや。
個性『融合』
ザリガニが個性付与によって身体機能を拡張され目覚めた個性。生物全般と融合し個性も両立することができるが、融合中は相手の意識も混ざり合うので自分ではなくなる危険がある。
個性『生命』
生物でない存在を生物へと変化させる事ができる個性。原理はなぞ。
裏設定
人格は人間の年頃の少女そのものなのでガチで世界を滅ぼすヴィランになって滅ぼした場合、自己認識の限界を越えて自我崩壊を起こします。