んで、ゼウスって雷神なんですよね。
MARVELのソーの息子だったら面白いなーって思って作った短編です。
誰か書いてくれたら嬉しいです。
他のMARVEL作品をベースでも面白そうだし、誰か本当に書いてほしい。
2019/8/11に短編日韓ランキング13位に入りました
アポロン・ファミリアとの遊撃戦争が決まり、リリをヘスティアファミリアに改宗した直後、ベルは急遽当日までオラリオから離れると言い出した。
仲間たちは戸惑うが、ヘスティアはそれを了解した。
そしてその日、ベル・クラネルは地上から姿を消した。
アポロン・ファミリアとの戦争遊撃当日、ベルはまだ姿を現していなかった。
「どうしたんだい、ヘスティア?君の大事な眷属である彼は姿を現さないじゃないか。もしかして、臆病風に吹かれて逃げたのかい?」
「アポロン、君は分かっていないようだね。ベル君はそんな腰抜けなんかじゃない。」
そう言うとヘスティアは空を見上げた。
その直後、空から光の柱が現れた。
突然のことに『神の鏡』を使って見ていた面々は驚くが、そこからさらに驚くべき光景があった。
光が無くなり、地面に独特のマークが焼き付けられた中心には鎧を身に着け、ヘスティアナイフとは別に身の丈ほど大きな大剣を担いでいるベルの姿があった。
「どうしたんだよ、ベル!その格好は!」
誰よりも早く動いたのはヴェルフであった。
「これ?ちょっと父さんのところまで行って僕の鎧を貰って来たんだ。」
「じゃあその剣は?」
「僕のために作ってもらった武器。ヴェルフ、君にならわかるだろ?この剣がどんなものか。」
ヴェルフはベルの言葉に黙って頷いた。
冷や汗が出るほどの代物であった。
ベルが武器を扱おうとすると並の素材では耐えきれず、一振りしただけで壊れてしまう物ばかりであった。
それこそアマゾネスが扱う武器の素材でなければならないほどにだ。
「それに・・・・・・僕もちょっと怒ってるんだ。悪いんだけど思いっきり暴れるから離れててくれる?」
普段温厚なベルがここまで言ったことは今までなかった。だからこそ一同頷いた。
そして戦争遊撃開始の合図が出された直後、ベルは立った人蹴りで城門上空まで到達する。
「死にたくなかったら逃げろ!」
ベルが剣を点にかざした直後、突如雷雲が発生し雷が大剣へと集まる。
「喰らえ!」
神の雷。そう言っても過言ではないほどの一撃が落とされる。
アポロン・ファミリアの面々は腰を抜かし、逃げだす者もいた。
ベルが地上に降り直後、後ろから槍を持った団員がベルに槍先を指す。
動けなくする程度に痛めつけるつもりの団員であったが、その槍先は神のように曲がってしまう。
「何かしたかな?」
ベルは余裕の表情で振り向くとゆっくり近づき、頭を掴む。
「ひっ!?」
「戦士のクセに奇襲か・・・・・・。まぁ、一騎討じゃないんだ。大目に見てやる。だが・・・・・・・・・誇り高き戦士なら!正面から挑んでこい!城に隠れて、高みの見物などするな!」
ベルはそう言うと団員を団長がいるところまで投げる。
「聞け!我が名はベル・クラネル!ヘスティア・ファミリアの団長であり!アスガルドの王、ソーの息子だ!アスガルドの名に恥じぬ戦いをする!このバスターブレイカーでな!」
すべての雷の力を開放し、ベルは進撃する。