――同日、他のメンバーの様子。
八千代「どうしましょう……困ったわ……」
相馬 「どうしたの? 轟さん?」
やち 「ああ、相馬くん!? それがね……」
そうま「ああ、なんとなく応募した懸賞の家族旅行チケットが当たっちゃったこと?」
やち 「なんで、知ってるの!? 相馬くん!?」
そうま「そりゃあ、そういうキャラだからさ!」
やち 「よく、自覚してらっしゃるわ!?」
山田 「なんですか? 相馬さんと八千代さん、楽しそうになに話してるんですか? 山田も混ぜてください!」
そうま「山田さん……よくもまあ、いつも働かないで堂々としてられるね……まあ、今日は暇だからいいけど」
やまだ「そうです! 今日は暇なのです! だから、いつもの疲れを癒すため、今日は体を休めることに力を入れてるんです!」
そうま「いや、山田さんは、いつも働いてないでしょ、怒られるよ~小鳥遊くんとかに」
やまだ「大丈夫ですよ、相馬さん。今は、小鳥遊さんは種島さんのことで頭がいっぱいなんです! 山田なんて見えてません!」
そうま「ああ、たしかに……今の、小鳥遊くん、色々大変みたいだからね~、もう、種島さんと付き合っちゃえばいいのに面白いから」
やち 「そうねぇ……小鳥遊君、最近、いつも考え込んでるみたいで……ぽぷらちゃんもそうだし……色々、大変そうよねぇ……」
やまだ「それで、お二人は何を話されてたんですか?」
そうま「ああ、忘れてた。轟さんが、家族旅行のチケット当たっちゃったんだよね? それで困ってるみたいで……」
やまだ「旅行ですか!? 山田行きたいです! りょこう! チケットいっぱいあるなら、店の皆さんで行けばいいんじゃないですか?」
そうま「その手もあるけど……ていうか、返金とかって出来ないの? そういうの」
やち 「私も考えたんだけど、他のこの懸賞に応募した人は家族で旅行楽しみにしていた子なんかもいたかもしれないじゃない? なのに、お金に変えちゃうだなんて、その人達に悪いかな? って、思っちゃって」
そうま「……う~ん、まあ、轟さんの物だから好きにすればいいんじゃない? じゃあ、さっき山田さんが言った通り、みんなで行く? チケットありすぎて無駄にするのがいやなんでしょ?」
やち 「そうなのよ……わたしと、杏子さんだけで行っても、7枚あるから、5枚も余っちゃうし……みんなで行けたら、いいなって思ったんだけど……」
やまだ「思ったんだけど……なんですか!?」
やち 「わたしと、杏子さんと、佐藤くんと、相馬くん、葵ちゃん、まひるちゃん、小鳥遊くん、ぽぷらちゃんで、一枚、足りないのよ……!」
やまだ「これは困りましたね!」
そうま「………………」
やち 「もう、この際だから、わたしが抜ければ!」
そうま「いやぁ、それは色々ダメでしょ、チケットくれた本人差し置いて楽しめないでしょ!」
やち 「じゃあ、どうすればいいと思う? 相馬くん」
そうま「う~ん、そうだなぁ……ああ、とりあえず、佐藤くんの所に行ってみようか」
――そうして、みんなでキッチンに向った。
佐藤 「どうしたんだ? こんな、大勢で? 山田、仕事しろ」
やまだ「なんで、山田だけなんですか!? 相馬さんや八千代さんにも言ってください!!」
そうま「そういう、佐藤くんだって、暇そうじゃない?」
さとう「まあ、今日は客がいないからな……それで? 何か用なのか?」
そうま「うん、実はね……轟さんがっ! 轟さんがっ! 佐藤くんと旅行に行きたいって!!」
さとう「なんだと?」
やち 「そんな、違うわ! 佐藤くん! わたし、佐藤くんを誘ってなんかいないわ! ……あ、いや、佐藤くんも、誘ったけど、ね? 他のみんなもどうかって話で!!」
さとう「おい! 相馬! お前、いい加減なこと言ってんじゃねー!!」
そうま「痛い! マジで痛い! 佐藤くん、やめて! 冗談だって!」
やまだ「佐藤さん、山田のお兄ちゃんの相馬さんが、死んじゃいます、やめてくださいっ」
やち 「さ、さとうくん!? 落ち着いて!」
さとう「まったく……それで? 本当のところは?」
やち 「実はね、佐藤くん、わたし、懸賞で家族旅行のチケット7枚も当たっちゃったから、お店のみんなで行こうと思ったんだけど一枚足りないの……だからどうしようかと思って」
さとう「……と、伊波と…………たしかに、一枚、足りないな。それで?」
やち 「うん、どうしようかと思って……」
さとう「…………そうか。まず、みんなのスケジュールチェックして行けるかどうかだな、都合会わないやつ居るんだったら、どっちにしてもいけねぇし……」
やち 「ああ、そうね! えと、わたしと杏子さんは大丈夫、あと……相馬くんと葵ちゃんは大丈夫、佐藤くんは?」
さとう「俺は大丈夫だ、それじゃあ、後は小鳥遊と種島と伊波だな……」
やち 「そうね、まひるちゃんとぽぷらちゃんはわたしから聞いておくわ、小鳥遊くんには……」
さとう「もう少しで、来るだろうし……俺から聞いておくよ……しかし、全員行けるとして、一人分のチケットをどうするかだな……」
そうま「それは、やっぱ、全員でなにか勝負して決めるしかないでしょ!」
やまだ「わぁ、チケット争奪ゲームとかですか? 面白そうです! 山田、燃えてきました!!」
そうま「そうだねぇ? 二人ペアになって、野球拳対決なんてどうかな? 当然、負けたら一枚ずつ、脱いでくんだよ! よし、佐藤くんは轟さんとペアにしよう!」
さとう「ふっ……ぐはぁ!」
やち 「大丈夫? 佐藤くん? タバコ体に合ってないんじゃない? ていうか、ここでタバコ吸っていいの?」
さとう「大丈夫だ、換気扇回ってるから」
やち 「そういうもんだい!?」
さとう「つーか、相馬、コラァ!」
そうま「痛い!? 二度目だよ! 佐藤くん!? やめて!」
やまだ「佐藤さん、もっとやっちゃってください、相馬さんは乙女心が分かってません!」
そうま「山田さんにも見放された!?」
伊波 「あの~…………」
やち 「あっ……まひるちゃん、どうしたの?」
いなみ「えっ? なんか、皆さんここで集まってるから何なのかなぁ……って」
やち 「ああ、まひるちゃん、この日なんだけど何か予定ある?」
いなみ「……いえ、特にないですけど……?」
やち 「実はね、かくかくしかじかなのよ……」
いなみ「かくか……? え? なんですか?」
そうま「伊波さん! そこは、ご都合主義で理解してあげて!!」
(※ かくかくしかじかが、通じなかった伊波さんには普通に説明しました)
いなみ「はぁ~、そうなんですか、一枚足りない……え、でも、一人分の旅行費いくらか分からないですけど、そのお金を、8人で割って出せば、いいんじゃないですか? そうすれば、そんなにかからない……」
やち 「…………それよ! まひるちゃん!!」
やまだ「伊波さん、ナイスアイディアです!」
さとう「伊波……案外、役に立つんだな……」
そうま「……えっ? 佐藤くん、気付いてなかったの?」
さとう「……お前、知ってて……どうやら、もう一度、殴られたいようだな……相馬」
そうま「えっ!? やめて! もう、ケツ赤くなってるから! やめて!」
さとう「しょうがない……この問題に答えることが、出来たら許してやろう……」
そうま「なに……?」
さとう「パンはパンでも、食べられないパンはな~んだ?」
そうま「フライパン!! フライパン! フライパンフライパン、フライパン持ってこっちこないで! 佐藤くん!!」
さとう「ハズレだ。……正解は、前に山田がちょっと目を話した隙に、俺が買っておいたパンに勝手にアレンジしやがって俺のパンが無駄になった、納豆パンだ!!」
そうま「それ、個人的な好みな上にあてつけじゃん!? ああ、ダメダメ! フライパン振りかぶらないで!!」
――フライ・パーーン!