Bullet 1
「あの女の髪の色と同じだ」
血塗れの手を観ながら、俺は呟いた。
アカい―― ソ連国旗のように鮮やかなアカ髪。
俺は兵藤・ダッチ・一誠。近しい名前の奴は「イッセー」だとか呼びやがる。
今は高校二年生だが、そのうち6年は小学校にいた。
知らない人間にも「あいつは…… イッセー!」とか言われたとか言われてねえとか。
人気者みたいだねえ、ボディーランゲージで愛情を示してる。
人気者だあ?寝言言ってんじゃねえよ。
俺はなぜか5変人3変態に含まれてる。おかしな話だ。こないだちょっとグラウンドに空挺降下して塹壕を掘ってただけなんだがなあ?
どうでもいい話だが俺にも恋人ってやつができた。天野夕麻だとかいう男にだらしのないバカ女が俺に告白してきた。
でだ、その女とデートをしてたんだがよ、帰りがけの糞溜めみてえな公園で殺されかけた。
「おめでとう、イッセー君。君は消去された」
「ちょっと待って、ここで殺したらダメですよ、待って、とまれ!
うわああああああああああ!」
という経緯で冒頭の文章に至るわけだ。
畜生、来週はあいつらとサンタバーバラの北の小島でにぎやかにドンパチやる約束だったんだがなあ……
「頼む、助けてくれ……」
「助けを求めたのはあんたかい?」
アカ髪…… そこで俺の意識のバッテリーが切れた。
「見たこともない
この女の手に持ってるのはあと2手で詰みそうなチェスの駒。
「どうせ死ぬなら私のために生きなさい」
…… カッコつけてるとこ悪いけどねえ、その駒作動してないよ。
「えっ駒間違えたかな。んなこたない、コイツには
「これで
「最近、夜になると妙に血が騒ぎやがる。逆に朝に対してひどく弱ってる。」
学校には行かなきゃならんから行くしかないからなあ。
駒王学園。創立から36年たってるがそのうち26年は女子校だった。男子はしばし後れを取りましたが、今は巻き返しの時です。
しけた顔をした俺につるんでるやつの一人、松田が声をかけてくる。
「エロ本のニューモデルです。激ヤバだでぇ」
「(ちらっ)…… 資本主義者め」
「おーい、怒るこたあねえだろ~?」
「俺は今寝不足なんだ、もう一週間もまともな睡眠取ってねえやってられっか!」
ともう一人、元浜ってやつが話しかけてくる。
「何やらかしたらそうなるんだ?それはそうと、放課後にパーティーやろうぜ」
「パーティーは好きだ」
「パーティーがお好き?結構、ではますます好きになりますよ。今日はビデオのニューモデルを仕入れてきたんだ。こいつがほしかった。ようやく手にいれた」
「というわけで、また放課後につるもうぜ、イッセー」
「まずいな、時間が遅くなってしまった。」
すっかり夜になってしまって、俺は急いで戻るべく、走って帰ってる。ここ最近の飛躍的に上がった夜の運動能力でハイスピードで戻ってくる。
突然、スーツ姿の変なオッサンが現れる。
「とんでもねえ、待ってたんだ」
オッサンは右手に光る槍を呼び出して、俺に向かって投げてくる。
「ぐあっ…… なんだこれは!この俺をこんな安物の槍で刺しやがって!」
(痛え…… しかも傷口のうちが分から毒が回ってるようにも感じられるのが厄介だ……)
「痛いかクソッタレ、当然だぜ、悪魔が光に勝てるもんか」
「おい、今なんといった?」
「主もいない、堕天使の我に刃向かう。『はぐれ』なら嬲り殺しにできる」
「ごきげんよう、落ちた者。こいつにちょっかいを出すなら、ある朝あなたが目覚めた時、ベッド脇のコップに大事なタマタマが浮かぶことになるわ。」
突然、誰かが現れる。俺はこの人に見覚えがある。
リアス・シンディ・グレモリー。ソ連国旗のようにアカいロングヘア―のソソる女だ。
「我は聖人君子た。タマタマなんざ必要としない。」
「では目玉を穿り出されるのはどうかしら?」
「我に脅しは効かぬぞ、アカ髪の悪魔のお嬢さん。眷族悪魔を殺されたくなければ、ソ連式で監視しろ。OK?」
リアスは手に黒い塊を作り出す。完成した黒い塊を堕天使の男に撃ちこむ。
「OK!(ズドン!)」
堕天使の男は跡形もなく消え去ってしまった。
「さて、これで問題解決ね。兵頭一誠君、あなたは無事かしら?」
しかし一誠は何も返さない。それどころか呼吸すらしていない。リアスは治療をするべく、一誠を彼の家に連れていってしまった。
なんと、見にくい文章なんだ……