キエフの外語学校D×D   作:咲護

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今のところ72時間ペースで投稿していますが、感想や評価・推薦がつくと投稿ペースが上がるかもしれないです。モチベーションが上がるので。

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Bullet 3

「悪魔社会は階級がすべてよ。守れない者は、罰を受ける」

といった具合に、リアスが悪魔の社会について説明している。悪魔社会は基本的には階級社会だが、チャンスを生かし功績を挙げることで成り上がることができるということを学んだ。

「転生悪魔でも爵位を与えられて眷族をもつことが許されたりするのよ」

「つまりあれか、ハーレムを持ちたいって言う願望や自分だけのコマンドー部隊を編成したいという願望もかなう可能性はゼロじゃないってことだな?」

「ああそうだ」

とは言うものの、新兵のイッセーにはそもそも下積みが全くない状態からのスタートだ。修業を積まなければならないのは言うまでもない。

 

イッセーの成長スピードは実際に速かった。魔方陣からジャンプするという通常の悪魔が使う方法ができなかったがために私物のモーターバイク(ハーレーダ○ッドソン)を駆って依頼人のもとに行く。このやり方が受けたのか、一定の固定客がついたようだ。

 

そんなある日、今日は部活がない放課後だったために、イッセーはバイト先であるアラモ銃砲店に行く途中のことである。

「はわう!」

「ん、何だ?」

イッセーは背中に感じた衝撃に反応して振り返る。そこには、シスター服を着た金髪の娘が転んでいた。近くには旅行鞄があった。

「大丈夫か。特にまずい転び方をしたわけではないからどうにか大丈夫だとは思うが」

「大丈夫だと思います。私、アーシアをお助けいただいてありがとうございます」

「この場合俺も名乗るべきだろうな。俺はイッセー。兵藤一誠だ」

このシスター、アーシア・アルジェントの話によれば、彼女はこの町の教会に赴任してきたという。公園でケガをしていた少年を神器(セイクリッドギア)の力で治療を行った。あとは目的地の教会についたとき、体中にいやな汗がながれ、悪寒が走った。

「そ、そうだアーシア、俺はバイトに行かねばならないんだ。オダチ・チービア・ダスビダーニャ」

「すいません、ロシア語はさっぱりなんです」

「がんばれよ、また会おう」

といった感じにバイトに向かっていったその翌日

 

「二度と教会に近づいたらダメよ」

「道案内でもかい?」

「そうね、次は命がないわよ」

「ヒュー、おっそろしい話だ」

「あとはそうだ、教会の関係者にも近づくと命がないわよ。特に『悪魔祓い(エクソシスト)』は我ら悪魔の仇ね。神の祝福を受けたあいつらの力は我々を滅ぼすこともできるってのは恐ろしい話だよなあ?命が惜しければ、教会に近づかないことよ。OK?」

「マム、イェス、マム!」

「おい、リアス!」

「なんだよ!?」

いつの間にやら朱乃がイッセーの背後に立っていた。

「大公からテレックスに討伐依頼のメッセージが来ています」

 

――はぐれ悪魔。

そういう存在がいるという。爵位もちの悪魔の下僕になったものが、主を180度裏切ったり主を殺したりして脱獄した悪魔のことだという。そいつらはほかのところで暴徒化したりして大変なことになるというらしい。つまり、悪魔としても天使や堕天使としても危険な存在であると考えられたがために討伐が行われているというらしい。

(だから俺があのくそったれのカラス野郎に殺されかけたってのか)

「ここよ」

リアスが廃倉庫の前で立ち止まる。

「…… 血の匂い、間違いないです、ここにいます」

「誰か体が残ってる人間はいるか?死体でもいい」

「瀕死ですが一人」

小猫が匂いではぐれ悪魔の気配を感じ取ると、イッセーはばれたらまずいのか、人間の存在を問うた。

 

廃倉庫の扉を少し開ける

「全員、目をつぶって耳をふさぐように。まずはスタグレを投げ込みます。」

 

ピカッ!キイイイイイイイイイイン

 

音が収まるとともに祐斗を先頭に小猫、一誠が電撃的に倉庫に侵入する。朱乃、リアスと続いた。一誠は犠牲となった人間を倉庫の外に運び出す。

一誠は犠牲になった人間の名前を知っていた。須古泰助(すこたいすけ)。一誠のクラスでは副委員長を務めていて、元浜のせいで風評被害を受けている不憫な存在であった。

 

倉庫内では、祐斗が生成した安物の剣で件のはぐれ悪魔バイザーに5回斬りかかっていた。

「畜生!この私を安物の剣で斬りやがって!」

それを気にせず、次に小猫が垂直跳びをした後にバイザーのみぞおちにゾウの肛門並みの穴が開くような一発をぶち込んだ。たちまちバイザーは気を失いかける。

「そういえば悪魔の駒(イーヴィルピース)についての説明をしていなかったわね。イッセーが爆弾みたいなのを投げ込んでたから抜け落ちちゃったわね」

木場祐斗はスピードにバフがつく騎士(ナイト)の駒、塔城小猫はパワーと防御にバフがつく戦車(ルーク)の駒であると説明した。

「刺激がほしいですか?そしたらあげましょう、ビリビリするような刺激ですわ!」

と、朱乃が掌を上にかざすとバイザーに雷が落ちた。

「うおおうおおおおおおおおう!」

「朱乃は女王(クイーン)の駒よ。先述の騎士(ナイト)戦車(ルーク)、それとあと兵士(ポーン)僧侶(ビショップ)のすべての性質を兼ね備えているわ。私の眷族だと2番目に強いわ」

「とどめお願いしますわ、リアス」

「そうね、はぐれ悪魔バイザー、最後に言い残すことはあるかしら?」

冷たい目をしたリアスにバイザーは答える。

「くっ、殺せ……」

「そう、なら消し飛びなさい。」

そういって、リアスは彼女の魔法でバイザーを消し飛ばした。

 

「討伐完了。イッセー、さっきの人はどこにいるのかしら?」

「ああ、それならすぐ治療ができるように出口の脇の方に寝かせてある。」

「そう……なるだけ人間のまま命を助けられたらよいのだけど」

リアスはそう言うが、イッセーが須古泰助の脈を見ても動いていないことが分かる。

「動かないけどどうしますか、将軍」

「救急車をよ……いや、むしろ……」

「どうしたんです、部長?」

リアスが救急車を呼ぶのに詰まったのをみて祐斗が問いかける。

「この少年、いけるわね。駒の適正は……足りないか」

「その駒を貸してもらえるか?1つあればいけるか」

「え、ええ、どうぞ」

リアスが兵士(ポーン)の駒をイッセーに渡すと、イッセーは駒をグッと縦に握りしめた。するとどうだろう、その駒で須古泰助の転生を成功させた。

 

「いっつつ……いったい何があったんだ?」

「よう副委員長、ようやくお目覚めか」

「俺は……何があったんです?」

「あなたが襲撃されたのを助けたのよ。ここまで運び出したのはイッセーよ」

「そうか……兵藤、恩に着る」

「もう少し詳しい話をしたいのだけれど、今日は時間も時間だし、明日説明するわ。みんな、今日は解散。」

 




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