細かな展開を少し変えると実際二次創作を書きやすい。古事記にも書いてある
依頼人が殺害され、イッセーが負傷した翌日、イッセーは学校を休んで公園に来ていた。
「クッソ脚が痛い」
イッセーはベンチに座って呟いた。彼には足りないものが多すぎる。筋力は「筋骨隆々のものすごい男」と言われているためさておき、魔力や近接戦闘に関する能力が足りなすぎる。瑕が癒えた後にトレーニングをやり直さなければ。腰を上げて、家に帰ろうとした時だった。
「イッセーさん?」
「アーシア?今夜暇かい?」
「クソして寝てくださぁい」
「あ、どうも。最近のシスター、きついや。ところで俺は昼飯にしようとしてたんだが」
「仔牛の煮込みが死ぬほど食べたいんですけど」
「この辺でそれを食えるところって聞いたことないぜ」
「じゃあペパロニのピッツァで」
「それもいいが手軽に食えるものがあるんだな」
「名前だけは聞いたことありましたが実在したんですねぇ……」
イッセーとアーシアはハンバーガーショップ「マクダニエルズ」、「マクダ」にやってきた。システムを知らないことも問題だが、日本語の問題もあるため、イッセーはアーシアの注文を援助することにした。
「中身はなんですかねこれ」
「知らない方がいいわ」
ハンバーガーの食べ方を知らないアーシアのために、イッセーは少しずつ手本として食べていく。アーシアもそれに習って食べ進めていく。
(アーシアに何があったかは分からなかったが、何かに怯えているようにも見えた。)
「アーシア、Let’s party.」
「ここでうまく曲がってストレートで……」
イッセーはヘアピンに合わせてロスの少ないブレーキから立ち上がりでトラクションをかけてスピードを上げていく
「速い、一気に後ろを突き放していきます!」
『FINISH!ポディウムの頂点にあなたが立ちます!』
イッセーは後ろにいたはずのアーシアがいないことに気づいたが、近くのクレーンゲームコーナーにアーシアがいた。
「どうしたんだ?」
みると、アーシアは筐体の中の人気キャラクター『ラッチューくん』のぬいぐるみを見つめていた。ラッチューくんといえば日本から発信された世界的に有名なキャラクターの一つである。教会や修道院で暮らしてきたアーシアですら知っているといるという事実を鑑みればどれだけ有名かが分かるだろう。ちなみに隣の筐体にはアメリカンコミックスのキャラクター、ターボマンのフィギュアが入っていた。
「アーシア、ラッチューくん欲しいのか?」
「え!いいえ、その……」
「OK任せろ。お土産ってことになるだろうから取ってみるぜ」
「お、お願いします」
5回くらい使ってようやく手にいれた。
「よし!手にいれたぜ!日本のお土産だよ」
「ほ、本当にいいんですか?」
「ああ、遊びつくそうぜ」
「遊び過ぎた感が半端ない」
「こんなに遊んだのは生まれて初めてです……」
イッセーたちは夜になると売人、ポン引き、淫売どもの巣窟になる糞溜めみてえな児童公園にやってきた。たまに子供が落っこちてるヤクやピンクチラシを拾ってきて大変なことになるらしい。
「まだいろいろと痛むな」
「大丈夫ですか?」
「歩けないくらいのことではないが正直なところバイク持ってくりゃよかった」
「それでは、ズボンのすそを上げてもらっていいですか?」
昨日セルゼンに撃たれたふくらはぎをアーシアに見せる。アーシアは手をかざして、治癒の力を使う。するとみるみるうちに銃創が消えていった。
「おお、すごいな。ありがとう、アーシア。助かった」
それからアーシアは過去を話してくれた。治癒の力によって教会に祭り上げられたこと。ある日教会の前に倒れている人を治癒したら悪魔だったこと。信じていた人間に裏切られたこと。教会を追放されたこと。つらかった過去だっただろうが、アーシアはしっかり語ってくれた。
(全知全能の存在が何をやっとるんだ。まあ、教会の人間のさじ加減なんだろうが)
「アーシア、私と一緒に新しい世界を作ろう。きっと毎日が楽しいぞー」
「それは無理ね」
横から聞き覚えのある吐き気がするような声が聞こえてきた。イッセーはとっさにUZI9mmサブマシンガンを召喚した。
「あらあらイッセー君生きてたのねえ。しかも悪魔って。クズじゃん」
「いきなりしゃしゃり出てきて何の用だ、男にだらしのないバカ堕天使」
侮蔑的な態度でレイナーレは返す。
「アーシア、逃げても無駄よ。その子は私たちの所有物なの。返さなかったらある朝起きたら布団脇の茶碗の中に大事なタマタマが浮かぶことになるわよ」
「俺は聖人君子だ。タマタマなんぞ必要としねぇ」
「じゃあ目玉を抉り出してあげましょうか?」
「俺に脅しは効かないぜ、男にだらしのないバカ女」
レイナーレが光の槍を手に呼び出した。
「……いやです。あの教会になんて戻りたくありません。あたし帰るよ、殺人サイコパスのお遊びには付き合いきれないです」
「そういわなくていいじゃない、アーシア。あなたの
とはいえ状況が不利なのに変わりはない。UZI9mmをレイナーレに向けて構える。レイナーレは光の槍を少し短くしてナイフのようにした。どうしたものかとイッセーは考える。
(ごめん、アーシア!)
「こいつに手を出すと撃つぞ!」
卑劣!アーシアを人質のように扱ってレイナーレから護ろうとしている。
「無駄よ。フリード!」
後ろからフリードに鈍器で殴られ、イッセーは気絶した。
気づくとアーシアはいなくなっていた。
(万能エンディング)
峠よりも首都高よりもGTマシンが好きです。でもF1はもっと好きです。