おじさん、今年で36歳になるんだけれども   作:ジャーマンポテトin納豆

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決勝戦でござる。戦闘描写は苦手でござる。


ア〇ロ(おじさん)VSシァ〇(鈴ちゃん)   だからガン〇ムじゃねぇって言ってるだろぉ!?

 

 

 

 

天気晴朗ナレドモ波高シ。

 

 

 

まさに今のおじさんの現状にピッタリな言葉である。いや、電文か。

一回戦を勝ちで終えたのはいい。だけどその後が問題だった。

 

オジサン的には派手にやったつもりは微塵も無かったんだけど周りはそうじゃないらしく質問の嵐と役人共と研究者共に集られる始末。

 

質問攻めはいいが役人と研究者、オメーらはダメだ。

 

千冬と一夏は助けるどころかむしろもっと質問してやれと言わんばかりの態度。一夏なんて踏ん反り返ってんムフー、と自慢してたし。ムフーなんて初めて聞いたぞ。

箒と鈴、セシリアあたりも助けてくれるだろうなと思っていたのに寧ろ質問攻めする側に寝返りやがったもんだから尚更手が付けられない。

 

こんなことになると知っていれば全速力で逃げていたのに呑気に、態々自分から肉食獣の前にノコノコと出て行ってしまうとは……!某、一生の不覚でござる!

 

とかなんとかそんなことを考えている間にも質問の嵐は止むことはない。寧ろどんどん苛烈になって行くばかり。

 

 

「もう無理!」

 

「あ!逃げた!」

 

「者共であえー!」

 

「フハハハハ!!おじさんを摑まえるなんざ百億万年ぐらい早い!」

 

質問に耐えきれなくなったので逃げることにしました。逃げるが勝ちってよく言うよね。

 

 

つーかなんで決勝戦前にこんなに追いかけられて体力消耗せにゃならんのだ。まさか鈴の作戦か?……いや、ありえねぇわ。あいつはそこまで頭良くないし。

 

 

 

 

 

 

 

結局この後逃げ切ったはいいが盛大に迷子になった挙句、何故か死を覚悟した俺は試合時間がとうに過ぎているのに一向に帰って来ない俺に連絡を寄こした千冬の指示によって無事保護されましたとさ。

でもしょうがないと思うんだ。だってこの学園広すぎなんだもの。

 

 

皆さま誠に御迷惑をお掛けしました。

 

 

 

 

 

 

 

「兄さん、何やってたんだ……」

 

「本当に申し訳ない……ガチで迷子になってたんだよ。この学園広すぎ……」

 

「はぁ……取り敢えず決勝戦の準備をしてくれ。凰はもう準備が出来て待機中だ」

 

「本当に悪かった……」

 

千冬に軽く怒られた後に準備をする。

と言っても機体のチェックは終了しているし弾薬も一発も使ってないから積み込む必要はない。後は俺の準備なんだけどそれも特に無いから五分程で試合を開始できる状況になった。

 

 

 

 

〔それではぁぁぁ!!!試合を開始したいと思いまぁぁす!!〕

 

「「「「「「「わぁぁぁぁ!!!」」」」」」」

 

 

 

アリーナ内に出れば再びの大歓声。

離れたところには鈴が自分の専用機を纏ってそこに佇んでいる。

 

『逃げたかと思ったわよ?』

 

「んな訳ないでしょ。迷子になってただけですー」

 

『それもどうかと思うんだけど……まぁ洋介さんだからしょうがないか』

 

「おい待てそれどういう事だ詳しく聞かせろ」

 

『私に勝ったらね』

 

プライベート・チャネルで軽口を叩きながら試合が始まるその時を待つ。

というか迷子になったのは俺じゃなくて広すぎる学園が悪いと思うんだ。

 

 

 

〔試合開始ぃぃぃぃぃぃ!!!〕

 

 

 

 

実況が試合開始の合図を叫ぶ。それと同時に、いや一文字目を言った瞬間に俺も鈴も動き出す。

 

一回戦で装甲をパージしたままでの出場だ。だって一々付け直すの面倒だし付けてもどうせパージするなら別に最初からなくてよくね?って言う。

一回戦では奇襲とかの意味合いがあったけど今回通用するとは思わない。鈴はさっきの試合の映像を見ているし、警戒してこないはずがない。ならば最初から身軽にしていた方がいいという訳です。

 

 

鈴は青龍刀みたいな厳つい剣を両手に構えて突っ込んでくる。これは流石におじさんも予想外。さっきの試合見てたなら近づかせずに遠距離で叩くのが正解なのに態々突っ込んでくるかよ。

 

「態々おじさんの懐に飛び込んでくるたぁ良い度胸してんじゃないの!」

 

「別に遠距離からでもいいんだけどそれじゃつまらないじゃない!?それに昔よりも強くなったんだからそれを見てもらいたいし!」

 

「随分と言うようになったじゃないの!」

 

なんて口では言っているが実際鈴は物凄く強い。強くなった。

昔、日本に住んでいた頃はもっとへっぽこだったのだが一年そこらで此処まで強くなれたのは鈴自身が才能に恵まれていた事とそれに胡坐をかかずに努力した結果と言える。

青龍刀を振り回しながら蹴りを放ってきたり至近距離で見えない砲弾を撃ってきたりする。

 

斬撃や蹴りなんかは対処できるが見えない砲弾は不味い。如何せん砲弾が見えないから避けることも出来ないし撃つタイミングもよく分からない。しかも二つもあるんだから余計に厄介だ。

 

そうなればやることは決まった。一番最初に砲塔をぶっ壊す。ワザと砲塔に攻撃する様に誘っているかもしれないが警戒さえしておけば何とかなる。攻撃が当たったとしても被害を減らすことは出来るはず。

 

「フッ!!」

 

「させるかっての!!」

 

砲塔を狙って拳を放つが思った通り弾かれる。とでも思ったか!こっちは腕の装甲強化してあるからこれぐらいじゃビクともしない。だから、無理矢理押し切って砲塔をぶっ壊す!

 

「ハァ!?何それ訳わかんない!」

 

なんて驚いている辺りしっかりと奇襲にはなったようだ。その隙にもう一つを破壊する。

今更だけどこの数日で随分とおじさんの思考が脳筋になっていて戦慄を隠せないんですがそれはどうしたらいいでしょうか。

 

 

 

それからは俺の防戦一方に見える状況になった。

攻撃が出来ないのではなく攻撃をしない。ただそれだけ。さっきの砲塔は至近距離での攻撃が危険だったから、という理由があるから攻撃をした。でも今は?

攻撃を仕掛ける意味が無ければ攻撃をしないのだ。

そんな無意味な攻撃を仕掛けたところで消耗するし。こっちの方が断然消耗が少なくて済む。ただ、装甲は少しずつ、少しずつ削られていく。

 

 

 

右から来た斬撃を左へ受け流す。

左から来る斬撃を斜め上に受け流す。

正面からの突きを後ろへ、左右に、上下に受け流す。

 

 

斬撃だけではない。蹴りを。拳を。

 

 

 

只管に受け流して、時には弾いて。

 

 

 

ちょっとした隙が出来れば拳と蹴りをカウンターで叩き込む。

普通の武装で攻撃するよりは遥かに与えるダメージは低いだろう。

だけどこのISにとっては武器で攻撃されるのが普通なのにいきなりステゴロで攻撃してくる奴がいるなんて考えられない。一回戦はまさにその隙と油断を突いての物だったが今回は警戒されている。でも、心理的な影響は少なからずある。

どれだけ小さい物でも、「塵も積もれば山となる」ということわざ通り、必ず大きな影響が出て来るのだ。

 

それを待つ。その時が来るのを待つだけでいい。それまでは今まで通り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だってこの人はこうも人外みたいな動きをするのよ!?

普通じゃない!昔から知っていたけどやっぱり強い!強すぎる!

 

今だって私が攻めているように見えているけどその気になれば攻守なんて簡単に入れ代わるだろう。攻めているのに攻撃は当たらない。全て受け流されて弾かれている。

 

手数で攻めても意味は無く、一撃一撃の重さで勝負しても簡単に受け流されてしまう。

私が使っている青龍刀、双天牙月は連結させることが出来るがそれをする隙なんて無い。その隙を見せたが最後、完全に向こうのペースになってしまって一方的にやられて終わりだ。

 

今は私の方から攻撃を仕掛けているからこんなことを考えていられるけどそれも何時まで持つか分からない。

 

それに私にだって疲労はあるからそれも考えればもっと短くなる。その前に決着をつけたいけど完全な守りの姿勢というか、そう言うのに入った洋介さんを崩すのは私には難しい。いや、正直に言えば無理だ。不可能。少なくとも今の私には出来ない。周到に準備した上で更に奇襲となるような状況でもなければならない。

まぁ千冬さんなら余裕だろうがその千冬さんですら洋介さんに負ける事があるし。そんな相手の最も得意な戦い方、距離でどうしろというのか。

 

私らしくないとは思うがそう思ってしまっても仕方ないと許してほしい。

実際に今までそれを崩す為に幾つか策を出した。

衝撃砲を試したけどあっさり突破された挙句、衝撃砲自体も破壊されてしまった。

お陰で使えるのは双天牙月だけ。

 

 

 

始まる前に啖呵を切ったのはいいけど、これじゃ勝つのは難しい。いや、無理か。

何とか策を練って出してみるけど、その策すら今は考えられないし、そんなことをするぐらいなら正面から切って掛かった方がいいに決まってる。何かしらの策を打たれないように策を私が出す前にそれを潰しに来る。

これを聞いて殆どの人がありえないと言うだろう。でもそれこそが有り得ない事なのだ。

多分本人は無意識だろう。本能と経験だけでそれを潰してくるから更に質が悪い。

 

左から斬りつければその勢いのまま右に受け流されて、右から斬りつければ左に受け流される。

正面から突きを放てば何処かの方向に受け流される。

 

受け流されるだけじゃない。弾かれることもある。

今のところの救いと言えば反撃をしてこない事だが、それはさっきも言った通り完全に守りに入っているから。自分の消耗は少ないけれど、相手に与える消耗は大きい。

 

 

多分、最初の段階で何とか出来なかった私の負けね。それでも。

 

 

最後の最後まで私の戦い方を見せて!足掻いてやるんだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その守りが崩れ解かれる事は決して無い。堅牢で、頑丈。強靭で難攻不落の要塞の様に。攻撃を撥ね退け全てを意味のなさない物にしてしまう。堅く、堅く、ひたすらに硬く強く。しかし時にしなやかに。柔軟に。そして来るべき時まで耐えて相手が崩れた時にのみ、その守りが崩れ解かれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう俺が教えられたのが篠ノ之流無手ノ型。

全てを学んだわけじゃないけど、少なくとも今俺はそれを実践出来ているだろうか。

それが分かるのは多分師範だけ。でも師範に会うことは出来ない。だからこそ学んだことを、学んだ通りに復習し、なぞる。

 

 

 

 

今、鈴は全力で俺に向かって来ている。それが持つのは何時までだろうか?五分?十分?分からない。

だが、体勢が崩れるまで待てばいい。

 

 

 

 

 

そしてその時はやって来た。

疲労なのかそれとも別の物なのか、鈴の剣先が少しだが、ぶれ始めた。本当に少し。それだけ。でもその隙さえあれば、勝てる。

 

 

 

 

さぁ!反撃の開始だ!!

 

 

 

 

攻撃をいなした瞬間にカウンターを叩き込む。

左足を軸に突きを躱してそのまま右足のかかとで回し蹴りをお見舞いする。

右からの斜め切りを躱して拳を叩き込む。

 

 

そうして一気に攻め立てる。

相手に反撃の暇を与えずに。的確に急所を叩く。時に飛んでくる攻撃は今までの様に対処をすればいい。

 

 

 

 

そして、勝利の時はやって来る。

 

 

 

 

『シールドエネルギーエンプティ!!試合終了!!勝者、佐々木洋介!!』

 

 

 

 

 

 

ワァァァァァァ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までよりもずっと大きな歓声が学園中に、学園の周囲に轟いた。

 

 

 

 





今日は前書きも後書きも特に無し!!
何も思いつかなかったからネ!! 


追記

7000字は書いたと思っていたのに実際は5000字行ってないっていう。短くてすんません。
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