おじさん、今年で36歳になるんだけれども   作:ジャーマンポテトin納豆

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最近は銀髪幼女にロリコン扱いされ金髪美少女が男装するのが流行っているらしい。 もういい加減にしろ!おじさんの胃には穴が開きそうなんだよぉ!

 

 

 

 

「一夏ぁ……俺ぁもうダメかも知れねぇ……ガクッ……」

 

「おにいちゃぁぁぁぁん!!!」

 

「もうやだこのクラス……」

 

「あらー」

 

「まぁ実際その通りだから言い返しようがないな。洋介兄さんはそろそろ気付いてくれていいと思う」

 

「佐々木さん、愛されてるねー」

 

「まぁ佐々木さんの過保護っぷりはすっごいしね」

 

 

俺は口撃で撃沈する。だって見た目銀髪幼女にあんなこと言われたら一部のド変態を除いて誰だってダメージを負うよ。

 

そんな俺を抱き抱えて泣き崩れる一夏。やっぱしお前はいい子だよ。それがジョ〇ョの一部シーンみたいな顔じゃなけりゃ様になってたんだけど。流石我が妹よ。おふざけの才能に磨きが掛かってきているな。

 

俺達に絶望して顔を手で覆って天を仰いで嘆く千冬。天井しか無いんだけどそれでいいのか。取り敢えずいいからこの混乱を治めて頂戴。

 

呑気に頬に手を当てて微笑と共にあらあらまぁまぁなセシリア。頭いいし美人だし、料理はあれだけど完璧に程近いセシリア。でもやっぱしこの子結構マイペースなんじゃね?

 

箒は援護どころか敵に回る始末。お前はお兄ちゃんが好きじゃないのか。というか最後の何?俺は何時でも愛してるぜのに?

 

クラスメイト諸君、それは無いんじゃないかな?過保護じゃないよ、普通だよ。

 

 

 

 

はてさて、一体全体どうして、何故我がクラスがこんなカオスな状況になっているのか。

出来ればおじさんの心がこれ以上持ちそうにないから説明したく無いんだけどまぁしょうがない。

 

 

 

発端はちょくちょく出てきた銀髪幼女ことラウラ・ボーデヴィッヒちゃん。

見た目は完全に手を出したらアウトですね。身長も鈴と同じかそれ以下。銀髪で何故だか右目に眼帯をしている。ス〇ークでもリスペクトしてるのか?十人中十人が美少女だね、とでも言いそうな感じだが。だがしかぁし!

我がクラスがこんな事になった元凶は何を隠そう彼女なのだ。

 

ラウラちゃん、恐ろしい子ッ!

 

 

 

しかも一番最初に放った言葉が、

 

「この……シスコンがッ!!!」

 

なもんだからおじさんの心は一瞬にして引き裂かれて消し飛んで椅子から崩れ落ちた。だって誰だって初対面のお嬢ちゃんにそんなこと言われるぐらい周知の事実だなんて、おじさん恥ずかしい! 

 

穴があったら入りたい、とはまさにこの事よ。

 

さっき言ったけど教室は阿鼻叫喚。俺は死んだふりをしてそんな俺を抱きかかえてウソ泣きする一夏。そんなことが毎回起きる担当クラスに絶望した千冬はアハハハ!!と笑い、箒は事実だと肯定して、セシリアはあらあらまぁまぁ。クラスメイトは別の意味でもそうじゃなくてもお騒ぎ。

 

駄目だ……このクラス、狂ってやがる……

 

 

と言わんばかり。

既に収拾なんて無理だよね。おじさんにはこれを収めることは出来ねぇ。

そしてこの混乱を招いた本人は、なぜこうなったのか全く分かっておらず。

 

「む?む?」

 

とキョロキョロと周りを見ている。

もう諦め気味の千冬と、千冬が収められないのなら無理ですよねと言わんばかりの山田先生。

 

「はぁ……後で落ち着いたらまた連絡事項を言いに来る……一応ここに予定表を張っておくから見たい奴は見てくれ……」

 

そう言って疲れた顔でフラフラと職員室に戻ってしまった。

これはまた夜になったら泣きついてくる未来が手に取るように見えますね。

 

まぁそんな妹も大歓迎なんですけどね。可愛いから許しちゃう。

 

 

そんな当の本人の目の前にジャジャーン!とケロッと回復、おじさんが登場。

 

「お嬢ちゃん」

 

「む……私はお嬢ちゃんでは無いぞ!ラウラ・ボーデヴィッヒだ!」

 

「あぁそう……じゃなんて呼べばいい?」

 

「少佐だ!」

 

フンス!と無い胸をババーンと張って言った。

おいまじか少佐ってガチモンの軍人さんじゃないっすか。ていうかこの年齢の子供を軍で働かせてるとかアウトじゃね?まぁそんな事なんてそこら辺にゴロゴロ転がってんだろうけどさ。俺も巻き込まれそうになったし。あ、現在進行形か。

 

でも少佐っつってもよ、俺は軍人じゃねぇし部下でも無いんだけどなぁ。

 

「俺は軍人でも君の部下でもないんだけどねぇ」

 

「む、そうだったな……しかし少佐としか呼ばれたことが無いぞ」

 

おう、マジでか。まぁそりゃそうか。自分の上司を気軽にラウラちゃーん!なんて呼べる訳もねぇか。

 

「んじゃ好きに呼ばせてもらっても良い?」

 

「いいだろう」

 

「そんじゃボーデヴィッヒとラウラどっちが良い?」

 

「……ラウラでいい」

 

少し考えて名前呼びを許してくれた。

 

「そんじゃラウラで。そんでちょっと聞きたいんだけどさ」

 

「なんだ?」

 

「なんで俺の事シスコンだなんて言ったのさ?俺君に会った事なんて一度も無いし話したことも無いぜ?」

 

そう、俺はこの嬢ちゃん、ラウラにマジで会ったことが無いのだ。

 

もしかして会った事がある?いやでも全く分かんねぇしな……

あれぇ……?俺ってばそんなに記憶力悪かったっけな?でもこんな綺麗な銀髪見たら絶対に忘れないと思うんだけどな……日本人なんて黒とか焦げ茶が殆ど……いや、そんな事ねぇわ。束とかいるし。まぁ気にした事ねぇんだけど。綺麗だしやたらと良い匂いしてるしまぁそんなもんよね程度にしか思っとらんかった。何時も抱き着いてきておっぱいが凄くて忘れがちだけど。

 

あ、生徒会長さんも水色っぽい髪だし。まぁあんまし繋がりは無いからあれだけどさ。

内のクラスにもいるよな。本音嬢ちゃんとか。

 

……あれ?思ったよりも黒髪少ない……?

 

いや今はそれどころじゃないな。

まぁ確かに日本人の黒髪離れは個人的にもっと問題になってもいいような気がするけどそうじゃない。今は目の前のラウラに会った事がないのに俺の事を一方的に知っている事だった。

 

 

うーーーーん…………

 

うん、会った事ねぇわ(適当)

 

今一度聞いてみる。

 

「なんで俺のこと知ってんのよ?マジで会った事無いぜ?」

 

「それはそうだろう。私は軍の基地の外を見た事が無いからな」

 

「おぅ……」

 

図らずもなんだか重いことを聞いてしまったよ……

反応に困る事をサラッと言ってくれっちゃって。でも本人はそれが当たり前だと思ってるもんだから疑問に思っていないのだ。何つーか、話は別だけどよ、同い年の妹を持ってる身としちゃ何だかな……

 

 

 

 

 

「それで、なんで俺を知ってるのさ?」

 

「ん?知らないのか?テレビやニュースで良く映っているぞ?」

 

「あぁそりゃね……勿論知ってるよ。ま、自分の顔が映ってるもんなんて見たかねぇけど。そんで?俺はどんな風に言われてる?」

 

世間で俺はなんて言われてんのか。まぁ一応有名人だし?気になっちゃうよねー!

 

「人によるな。ある奴は女尊男卑を無くす希望だと言っていたし、ある奴は研究所で飼い殺しにしろ、とも言っていた。政府で保護するべきだ、国連で共同管理するべきだ、色々だな」

 

残酷だ……!しかも研究所で飼い殺しとか、国連で共同管理とかもう完全に人間扱いされてねぇじゃねぇか畜生。

 

「はっ、相変わらずこっちの都合なんかを一切考えない物言いだな。ホテルで軟禁されてた時、俺がIS使えるって分かる前から変わりゃしねぇ。俺は俺のもんだ。誰の物でもねぇってのによ」

 

「そんな事を言っても立場が許さないだろう。まぁそういう事を言った奴は度合いも様々だが軒並み酷い目に合っている」

 

それに関しちゃ何となく誰がやったのか想像が付く。

俺の妹達を舐めるなよ?マジで。舐めてかかると痛い目見るぞ。俺は実際そうだったぜぇ。(経験者は語る……)

 

「そんなこったろうと思ったぜ。束辺りがやったんだろうよ」

 

「そんなに驚かないんだな?妹のような存在だ、と聞いていたが」

 

「妹の様な、じゃない。妹なんだよ。あいつも。どうせ違法な事はしちゃいねぇよ。大方悪さの証拠を搔き集めてそれを暴露したとかそんなとこだろ」

 

アイツは何があっても、誰が何と言おうと俺の大事な妹なんだ。

まぁ向こうはどう思ってるか知らねぇけどさ。昔はお兄ちゃん呼びが今じゃおじさん呼びだ。

俺が言うとラウラは驚いたように言った。

 

「おぉ、大当たりだ。女権団から科学者、政治家、軍人連中なんて叩けば幾らでもそう言うのは出て来るからな」

 

「だろうな」

 

「……今更だが私は貴様を何と呼べばいいのだ?」

 

「あ?本当に今更だな……あー、好きに呼んでくれ」

 

「ふむ……ならば織斑教官に習ってお兄ちゃんと……」

 

「はいストップ。それ以上言うのは止めましょうねー。主に俺の身に危険が迫るから」

 

「む。ならばササキでいいか」

 

「それでいいよ。……ん?ラウラって千冬の知り合いなの?」

 

「そうだ。一時期教官がドイツに居た頃にお世話になった」

 

「あー、あんときの……」

 

確かに千冬は1年ぐらいドイツに行ってたな。一夏が誘拐された時に千冬に情報を

提供したとかなんとか。

でも護衛を担当してたのドイツ軍だし護衛出来ずに一夏誘拐されてんのよ?なのにあれっておかしいだろ明らかに。

 

「初めてササキの存在を知ったのはその時だがな」

 

「え?なんで?」

 

「教官がよく写真を見ていた。何枚か持っていたようでな。あの鉄面皮だなんだと言われていた教官がその時だけは全く別の顔をするんだ。電話をしている時も相手によってだが物凄く嬉しそうな顔をしていたぞ。兄さん、と言いながらな」

 

「初めて聞いたぞ妹のドイツでの生活」

 

「なんだ、聞いたことなかったのか」

 

「あんま話さねぇのよ。あの時は電話でただ世間話しただけだしな」

 

「そうなのか。なら私が教えてやろうか?」

 

「ん?あー、良いよ別に。知りたいっちゃ知りたいけど」

 

「そうか。聞きたくなったら何時でも来ると良い」

 

そう言うとラウラは自分の席に戻って行った。

あ、そう言えば金髪の子の事忘れてた。

 

……うん、完全に取り囲まれて揉みくちゃになってますね。うちのクラスメイトは団結力が強いんだ。

 

あ、こっち見た。助けて欲しいと訴える様な目をしているが残念だったな!俺にはそんな猛獣の檻に飛び込んでいく勇気は無いッ!

 

だからすまんが自分で何とかしてくれ。後でお詫びするから。

 

って感じの事を目で伝えたら絶望したような顔をした。

うん、俺は何も見てない。

 

 

 

 

 

ホームルームが終わり、さぁ授業となった訳だが?

まぁ別に特筆するような事も無いので飛ばしましょう。だっておっさんの授業風景とか見たい?

 

あ、でも今日は久々にISの実習があるんだったわ。

まぁ俺は専用機持って無いからどうってことは無いんだけど。

後を付いていくだけだし。でもその内無理矢理渡されそうなんだよなぁ……データ収集がどうこうとか色々理由を付けて。

はぁ……嫌になっちゃうぜ。

 

 

 

 

 

 

 

「これで授業を終わりにする。次は実習だ。遅れるんじゃないぞ」

 

「起立、礼」

 

「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」

 

待ちに待った実習の時間。別に楽しみじゃないんだけど。結構疲れるんだよ。

 

「あ、あの……」

 

「んぉ?おぉ、誰かと思えば転校生くんじゃないっすか。どうした?」

 

俺に遠慮がちに声を掛けてきたのは今朝女子達に揉みくちゃにされてたシャルル・デュノア君。

いやしっかしこれで男?………………いや、女だろこれ。骨格とか諸々が男の物とは全くの別物だし。ま、なんか色々とヤバそうな匂いするからあんまし突っ込まないでおこ。藪蛇はおっかないぜ。

 

「朝、挨拶出来なかったので……」

 

「あー、色々あったからな。ま、気にすんな」

 

「ありがとうございます。シャルル・デュノアです。宜しくお願いします」

 

「おじさんは佐々木洋介ってんだ。そんなに固くならなくていいぜ?」

 

「あ、えっとその、分かりました」

 

「おう。そんじゃ行くか!」

 

「え?どこに行くんですか?」

 

「そうか、説明されてねぇのか。これから実習だろ?女子連中はこの教室で着替える。だけど男子は今のところ俺らだけ。だから教室は使えない。んでもって男子更衣室は何処にも無い。でもアリーナには更衣室がある」

 

「まさか……」

 

「今からアリーナに行って着替えるんだよ。暫定的にアリーナの一部の更衣室が男子用になってっからな。でも距離があるから走るぞー」

 

って事で俺達は着替える為にアリーナに向かう。つーか更衣室ぐらい作って欲しいもんだが二人しか使う人間がいないから勿体無いって事なんだろうけど。でもそれ考えたら俺に専用機押し付ける方がよっぽど勿体ない気がするんだけど通じねぇんだよな。都合良いこって。

 

「はぁはぁ……佐々木さん、速い……」

 

「ぬははは!おじさんもう慣れた!」

 

(いや、佐々木さんの体力が凄いだけなんじゃ……)

 

「おら、とっとと着替えんぞ。遅れたら千冬にドヤされるからな。俺は勘弁だ」

 

話ながらもぱっぱと着替える。

俺、制服の下にパイロットスーツ着たくないんだよな。あちぃしなんか落ち着かんから。

 

「んじゃ、俺は先に行ってるぜー。早くしろよー」

 

「あ、はい」

 

ま、俺が居たら着替えらんねぇだろ。

男の格好してるとは言え中身は丸っきり女の子なんだ。だって俺が着替える時めっちゃ顔赤くしてたもん。スパイにしろ何にしろおざなりすぎやしませんかね?歩き方も話し方も女のまんまだし。

あ、因みにおじさんには着替えを無理矢理見せたりして興奮するような性癖はありません。だからロッカーのドアで出来るだけ隠したつもりです。

俺だって女子高生に自分のブツを見られたくねぇよ。そんな話が出回ったらマジで死ぬ。本気で死ぬ。

 

 

 

 

 

 

 

「よし、それでは授業を始める。山田先生お願いします」

 

「はい!それでは皆さん、授業を始めますねー」

 

相変わらず実習の時はイモジャーな千冬と何故か毎回ISを操縦するわけでも無いのにパイロットスーツに着替える山田先生。ホントに何の意味が?

 

千冬は座学に関しては教えるのが上手いんだが実技になると途端に下手糞になる。なんで擬音が出て来るんだ。おかしいだろ。だから本人はどっちかって言うと監視の意味合いが強い。千冬の目の前で危険な事をする奴は居ねぇもんな。俺も無理。

 

これから行う授業は専用機持ちの下にそれぞれ班ごとに集まって訓練機を一機ずつで操縦訓練を行う。

あ、因みに俺は一夏の班な。

 

「それでは班ごとに分かれてISをそれぞれ持って来ましょうねー!あ、機体はラファールと打鉄が二機ずつなので早い者勝ちですよー」

 

指示に従って機体を取りに行く。

どっちでもいいって事だから残った奴でいいや。

闘争は俺に似合わないんだぜ……

 

 

 

って事でおじさんの班は打鉄になりました。

 

「佐々木さん、ありがとうございまーす」

 

「あいよー」

 

まぁ俺は別に乗らなくても良いんだけどね。だってトーナメントの時も散々乗ったし挙句の果てに俺は何故か訓練機を優先して貸し出されることになってるから別に今乗らなくても良いんだよな。って事で他の皆に譲りました。

今回も特に問題無く授業は終わりました。

 

 

 







ぶっちゃけ原作通りのキャラだと無理があると思って全体的にもう面倒だからマイルドにしちまおうってなったらこうなった。

シャルル?知らない子ですね(すっとぼけ)




ちょっと今回は短いけど許して。
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