おじさん、今年で36歳になるんだけれども   作:ジャーマンポテトin納豆

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何の捻りも無いサブタイ。

それと今回は生徒会会長が登場しますが殆ど出番はありません。
好きな人は申し訳ない。


あ、それとしっちゃかめっちゃかかもしれないです。
気を付けて。安定したクオリティの低下。


おじさん、家に帰る。

入学してから早くも一週間が経った。今日と明日は家に帰って服等の生活に必要な物を取りに行く事になっている。

所謂外泊と言うやつだ。個人的にはもっと長期間家に帰れないだろうと思っていたから嬉しいね。

 

 

 

 

 

 

それはそうとして……千冬と一緒に来たこの子誰?

 

 

橋の所で一夏と一緒に待っていると千冬が一人の女子生徒、だと思う。を連れて来たのだ。

見た目としては水色の髪の毛に少し釣り目の、何故か扇子を持っているという正直よく分からなさ過ぎてよく分からん。

俺も何言ってんのか分かんなくなってきた。どうしよう。

うん、本当に分からない。誰マジで?

 

「初めまして、佐々木洋介さん。私は更識楯無です。この度は日本政府からあなたの護衛を命じられました。これからよろしくお願いしますね?」

 

そう言って自己紹介してくるが、うん、困惑していてそれどころじゃねぇ。

そもそも護衛ってなんや?いや、自分の立場とかが分かってない訳じゃないよ?でも小市民なおじさんはいきなり護衛だなんだと言われても実感湧かない訳さ。

 

「兄さん、今日から私の代わりに護衛に着くことになった更識だ。私も学校での仕事なんかも色々あってそう簡単に付いて行く事が出来ないんだ。その代わりにこいつの出番という訳だ」

 

「つってもよ、随分と急だな」

 

「ま、国の方でもそう言った人選で時間が掛かったんだ。下手な人間を付ける訳にも行かないからな」

 

「えー?今日千冬姉一緒に来ないの?お爺ちゃん喜ぶよ?」

 

「すまんな、今度開催されるクラス別代表トーナメントの方が忙しくて手が回らなかったんだ。お爺ちゃんには宜しく言っておいてくれ」

 

「分かった。千冬姉の分もお菓子食べて来るね!」

 

そう言って一夏は既に先生の所に行った時の事を想像してニへニへ笑っている。

こいつは能天気と言うか、楽観的というか……

 

「兄さんも、すまない」

 

「ん。別に気にすることじゃねぇって。仕事は大事だからな」

 

「ありがとう。それでは更識、兄さんと妹を頼んだ」

 

「はい。お任せください」

 

そう言うと千冬は行ってしまった。

まぁ、普通の学校でも仕事量は多いと聞くが、この学園の教師ならそれも数倍なんてレベルじゃないんだろうな。専門的な事に加えて一般教養、実技、その他諸々を加えればテストだけでも嫌になる。俺だって嫌だし。それに各種イベント。地獄のような忙しさだろう。身体だけ気を付けてくれればいいが。

 

「それでは行きましょうか。車も既に来ているようですから」

 

「お願いしまーす!」

 

そう言って車に飛び乗る一夏。

 

「わ!お兄ちゃん凄いよこの車!座席がフカフカ!」

 

「分かったからあんましはしゃぐんじゃないの。少し落ち着けって」

 

「えー?でも乗ったら分かるよ!ほら早く早く!」

 

「分かった分かった」

 

そう言って車に乗って椅子に座る。

 

「おぉ、本当にフカフカだな。なんだこれ」

 

「でしょでしょ?」

 

すっごいフカフカ。思わず驚いて声が出てしまうぐらいにフカフカだ。

なんだこれ、何で出来てんの?羽毛?いや、羽毛だと座った時にべちゃってなっちまうか。

 

「お気に召していただけたようで何よりです。それでは出発しましょう。車を出して頂戴」

 

「畏まりました」

 

そして車は我が家に向かって出発した。

通り過ぎていく景色は段々と見慣れたものになって行く。

我が家は学園から程近い場所にある。時間としてはレゾナンス辺りが混んでいたりしなければ20分もあれば到着できる。

 

この家、俺が購入した訳ではない。

千冬が国家代表となった時の収入と第一回モンド・グロッソの優勝賞金で購入したのだ。しかも購入した時、

 

「この家は、今まで沢山お世話になった兄さんへの恩返しの一つ。だからどうか受け取って欲しい」

 

俺は今までのオンボロアパートに住もうと考えていたのだがそれを千冬は止めて、

 

「何故その考えになったのか分からないが、兄さんへのプレゼントでもあって恩返しでもあるんだ。だから一緒に住もう。兄さんが嫌だと言うなら私と一夏は別に家を探すが……あ、因みに税金関係なんかの心配は要らないぞ。私が払うからな」

 

と言って来たのだ。

まぁ恩返し云々の話を聞いていない時の考えだったから聞いた瞬間に思いっ切り覆った。その後は住み慣れたオンボロアパートを出て今の家に三人で住み始めた。

三人で住むには十分すぎる広さの家で驚いたことに俺の職場からも距離としては近いし、一夏の学校も近かった。しかも広めの庭もあるしでよくもまぁこんなにいい物件を見つけたもんだとその時は思ったね。

 

 

いやぁ、思わずその話を聞いた時は泣いちまったよ。

こう何度も思う事だが立派になったなぁ……と感慨深くて泣いてしまった。

千冬と一夏はそんな俺を見て笑いながら

 

「これからもっと沢山の恩返しをしていくからな。泣くことも多くなるから覚悟しておけよ?」

 

と言った。いやぁ、おじさん心配だよ。

 

とそんなこんなで家に到着。

大体二週間ぶりだろうか?懐かしい感じがするよ。

 

「あぁ……なんか家に帰って来たって感じがすっげぇ強いな」

 

「そっか、お兄ちゃんはずっと帰って来てなかったもんね」

 

「おう。いやぁ……なんかこう、色々と思う所はあるが取り敢えず家に入るか」

 

「うん。あ……」

 

一夏が鍵を開けようと鍵を探してバッグを漁るがやっちまったみたいな顔してこっちを向いた。

 

「お兄ちゃん、鍵持ってる……?」

 

「あるぞ。監禁されてからずっと持ってるからな」

 

「じゃぁお願いしていい?鍵忘れてきちゃった」

 

だろうと思ったよ。

こいつ、料理も出来るし家事も完璧なのにどうしてか意外とズボラと言うか抜けている所があるのだ。本当に偶に、えぇ……?と思うような失敗をすることもある。

うぅん……こいつ将来社会に出て大丈夫だろうか?多分大丈夫なんだろうけど心配だ。

 

「えぇ……お前なぁ、そういうとこだぞ?あぶねぇからしっかりしろよ?」

 

「はーい」

 

 

鍵を開けて家に入る。

すると、見慣れた光景が目に飛び込んできた。

 

「あぁ……ただいま」

 

思わず、返答する人は誰も居ないのに、出てしまうこの言葉。

 

「おかえり、お兄ちゃん」

 

帰って来ないはずの返答は俺の後ろから聞こえる。

振り向くと一夏が笑ってそこに立っていた。

 

「ほら、お兄ちゃん。早く入って入って」

 

「おう……そうだな。とっとと準備してのんびりするか」

 

一夏に言われリビングに入ると、懐かしい、二週間ほどなのだがそう感じてしまう光景だった。部屋に行って持っていくものを纏めねぇと。

衣類と、後はパソコンぐらいか?あぁ、写真も何枚か持っていくか。

 

「そうそう。それにお爺ちゃんの所にも行かなきゃ」

 

「あー、そうか。連絡はしたのか?」

 

「うん?とっくにしてあるよー。すっごい嬉しそうな声だったよ」

 

「それなら早く行ってこい。早めに行ってなるべく長い時間一緒に居たいだろ」

 

「うん。取り敢えずお兄ちゃんの準備が終わったら行こうかなって。明日もここに居れるし」

 

それはそうなんだけど、俺も一緒なの?

別にこの待っている時間も俺なんか気にしないで行ってくればいいのに。

 

「俺の準備なんて待たなくても行ってきていいぞ?」

 

「何言ってるの?お爺ちゃん、ずっと心配してたんだから顔ぐらい出さなきゃ。一緒に行こうよ」

 

当たり前だと言わんばかりにそう言って来る一夏。

確かに心配掛けたから元気な顔を出す、というのは間違いじゃぁないしな。

 

「それもそうか。なら少し待っててくれ。多分一時間もありゃ終わる」

 

「うん。それじゃリビングに居るから」

 

そう言って一夏はリビングに行った。

俺は、とっとと準備をしますかね。先生も一夏の顔を見たいだろうし。

 

 

 

 

 

 

それから一時間と少し。

俺の準備は終わって先生の家兼診療所に向かった。

 

道中はやはり車。

本来ならば歩きの方が楽なんだが生憎と俺は一夏の様に専用機を持っている訳じゃないから襲撃されても何の対処のしようも無い。ましてや狙撃なんかになると余計だ。

まぁ流石にそこはこの更識って嬢ちゃんが対応している。

車なんかだと市街地じゃあまり速度は出せないが戦車とかでも引っ張り出してこない限りはどうとでもなるぐらいの防御力を持っているらしいこの車。

 

……俺はどこぞの国の大統領かよ。

 

なんて思ったり思わなかったり。

子供の頃だったら純粋にすげー、ってなるんだろうが大人になってからだと嫌だと言う方が上回っている。あ、別に車が嫌な訳じゃないぞ?ただ俺の事をそんなにしてまでも狙っている奴がいると思うとなぁ……

 

おじさんモテモテで困っちゃう。

 

ホントに困ってるんだって。なんで本人に、

 

〔是非、生きた状態で解剖させてくれ!〕

 

なんて頼み込んでくる奴にモテなければならないのか。

他にも女権団は、

 

〔神聖なISに男が乗るなんてふざけんな!死ね!〕

 

と態々電話してくる始末。

俺はこんな奴らにモテたくないね。

というか何が神聖だ。元々は一人の女の子の夢を乗せて羽ばたく筈だったんだ。

それを勝手に兵器にした挙句、神聖だなんだと言い始めやがる。

 

ふざけるな、はこっちの台詞だっての。

 

 

 

そんな事を考えていると見えて来たのは、俺の仕事の都合で休日に二人を預けたり、お爺ちゃんに会いたいと言う二人を連れて行ったり体調を崩した一夏と千冬を連れてよく行った、この近所では有名なお爺ちゃん先生が開いている診療所。

 

「わー!久しぶりだね!お兄ちゃん!」

 

どうしてこいつは此処に来るたびにこんなに目をキラッキラさせるんだろうか。

随分とまぁお爺ちゃんっ子に育ったもんで。

 

「ホントに久しぶりだよ。つってもお前はしょっちゅう来てただろ」

 

「お兄ちゃんがIS動かしてからは来てませんー。だから二週間ぶりぐらいなんですー」

 

「そうですかい」

 

あーだこーだと言い合っている内に家の目の前まで到着。

一夏はドアを開けて玄関に飛び出していった。

 

「おーじーいーちゃーん!きーたーよー!」

 

 

無駄に足が速いで……でっかい声で先生の事を呼びながら。

足が速い事速い事。ちょっと待て。

あの速さで毎回毎回俺に突っ込んで来てんのか……本当にその内、腰とか逝っちまうんじゃ……?

 

少しばかり恐怖を感じたりしたものの、奥から出てきた先生。

相変わらず元気そうだ。あの年なのにもかかわらず背筋はしっかり伸びているし結構運動もする。見た目だけでも70台で通用しそうなのにな……あれ?本当に91か?

 

奥で楽しそうに話している二人。

何度も見たことある光景だが、こう、本当にもう見られないかと思っていた光景だから帰って来てから感慨深く感じることが多くておじさんそろそろ泣いちゃうかも。

 

 

 

「おう、元気にしてたか?」

 

「はい。お陰様で。先生の方はどうでしたか?」

 

「ん?そりゃ元気に決まってんだろう」

 

と挨拶を交わす。どうやら元気そうで何よりだ。

 

「それにしても、驚いたぞ。なんでまたあんな事になっちまったんだ?」

 

「それが自分もさっぱり分からないんですよ。気が付いたら、というのが正直なところです」

 

「ま、今日は取り敢えずゆっくりしていけ。一夏の方は冷蔵庫に羊羹があると言ったら飛んで行っちまったからな」

 

あいつ……なんだろう、最近思うのが中身小学生なんじゃないんだろうか?

本当にどうしてあぁなっちまったんだ……

いや、いい子なんだよ?何度も言うけど料理は出来るし家事全般も超が付く程の腕前だし性格も良いと来た。

……ん?これって別に問題なくね?俺の気のせいか……

 

「毎回すみません……」

 

「何、気にすんな。千冬はどうした?」

 

「仕事が忙しいようで、今日は来れないと」

 

「そういや教師だったな」

 

「えぇ。お爺ちゃんに宜しく、と言っていました」

 

「おう。また今度来いって言っとけ。ほれ、茶を出すから座れ。そこの嬢ちゃんもどうだ?」

 

「いえ、やらなければならない事があるのでお構いなく」

 

「そうか。それじゃ行くか」

 

やはり千冬が来ていないと言うと少し残念そうにする。

更識さんを誘うも仕事があるからと断られてしまった。

多分、周辺の安全の目視確認とかなんだろう。

というか先生、今更だが孫馬鹿になりすぎじゃ?いや、本当の孫じゃないんだけどさ。可愛がりすぎじゃない?

 

 

 

奥に行くと一夏が既にお茶と羊羹を出して食っていた。

はえぇなおい。しかも俺と先生の分まで出してあるし。

 

「あ、お爺ちゃんこの羊羹スッゴイ美味しいよ!どこの?」

 

「ん?あぁ、貰いもんだから知らん」

 

「えぇ……これ絶対箒好きだから今度買って行こうと思ったんだけど……」

 

「それならもう二本あるから持っていけ。両方とも持って行っていいぞ」

 

なんて二人で会話している。

羊羹がどうこう、煎餅もあるぞとかなんとか

千冬は今頃仕事をしているのだろうか?ここ最近部屋に戻って来ることが遅い気がするんだが、顔には出さないタイプの人間だ。でも雰囲気とかで俺は分かるんだけど。

ただ、毎晩毎晩俺のベッドに潜り込むのは何故なんだ。普通に自分のベッドで寝た方がいいと思うんだけど。

 

「そういや今何やってんだ?女子高生に囲まれてどうだ?」

 

「何言ってるんですか先生……」

 

「冗談だ冗談。ほら、煎餅も食え」

 

「あ、ありがとうございます」

 

その後は昼飯を一夏が作って三人で食べて晩飯も一緒に食った。

まぁ本人には悟られていないと思っているんだろうけど顔は終始ニコニコ顔だった。

いや、バレバレですからね?言わないけど。

そして一夏は呑気に菓子を食ったり話をしたり。そして晩飯を食い終わって暫くすると家に帰った。

 

「お爺ちゃん元気そうで良かったね」

 

「そうだなぁ」

 

嬉しそうに今日の事を一夏はとても嬉しそうに話す。

ま、楽しかったんなら何より。

 

その後は特に何かあったと言う訳ではなく、久々に自宅の風呂でゆっくりと湯船に浸かって満喫した後は一夏のいつも通りの構ってくれ攻撃が炸裂し、負けた俺は一夏と話していた。

 

その後は俺が寝落ち。いや、二時やぞ?眠くて仕方なかったのに此処まで耐えた事を褒めて欲しい。朝起きたら一夏が布団の中に居たけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝、一夏の布団in事件(慣れた)から朝飯を食って一夏は友人の下へ。

俺はのんびりと家でゴロゴロ。

 

するとどこぞの天災ウサギさんが音も気配も無く我が家へやって来た。

現れたウサギさんは当たり前のように俺に抱き付いてくる。おっきなおっぱいが押し付けられてありがとうございます。

 

「お・じ・さ・ん!こんにちは」

 

「はいこんちわ」

 

「むぅ。最初の頃みたいに驚いてくれないね?」

 

「いや、十分驚いてるって。いっつもどうやって現われてんのさ?」

 

「え~?ひ・み・つ。ちょっと不思議な女の方が魅力的じゃない?」

 

「元々不思議だらけでしょうが。寧ろ分かってることなんて少ない方なんじゃねぇの?」

 

本当にこの娘は不思議だ。

そもそも今何をやっているのかすら分からないし。

世間様から雲隠れする前は何をしているのか普通に知ってたけど。

 

「おじさんになら教えてあげるー」

 

「遠慮しまーす。なんか束以外知らない事ばっかの国家機密みたいなこと教えられても困るわ。それに性格云々なら今までの付き合いで知ってるつもりだしな」

 

「えへへ、おじさん嬉しいこと言ってくれるね!お礼にキスしちゃう!」

 

そう言って顔を近づけてくる。うん。止めようか?束はまぁ美人だ。それもずば抜けて美人だと思う。一夏も千冬も箒も美人だがベクトルが違うのだ。

おじさんとしてはドギマギしなくもないけど妹みたいな存在がこんな事をしてくるなんて色々と心配でしょうがない。

 

「だからそう言うのは止めなさいって」

 

「何度も言ってるけどおじさんだけにしかやらないってば。そもそも親しい男の人なんておじさんとお父さんしかいないし」

 

「だからってそう言うわけには行かんでしょ」

 

何時も通りあーだこーだ会話しながら時間は過ぎていく。

そう言えば束も随分と変わったもんだ。初めてあった頃はものすっごい敵対していますって目で見られた。しかも千冬の兄貴だから、まぁしょうがねぇ、挨拶ぐらいはしてやるかと言った感じだったからもう、心が圧し折れた。それが今じゃ抱き着いてきて逆セクハラみたいな事をしてくるぐらいには好かれている。何があったのか俺にも良く分からん。

 

「そういや俺の護衛の人達は?気づきそうなもんだけど」

 

「そこはご心配なく。おじさんは此処に存在するけど私は存在するけど存在していないことになってるからね」

 

「………………どういう事?」

 

束は存在しないことになっている?おじさんの脳みそじゃ理解できねぇわ。

 

「うーんとね、私って言う存在を書き換えたんだ。私って言う存在が此処ではなく別の場所にあるように改竄した、って事かな?ぶっちゃけて言えばおじさん以外に私の存在を認識できなくしたんだ」

 

「よし、お前が凄いって事を改めて理解したわ」

 

「でしょー?」

 

そう言って笑う束は俺に頬ずりをしてくる。

最初は頭、そこから首筋へと移動していく。

くすぐってぇなぁ!こいつ髪の毛さらっさらだから余計なんだよ!

しかもお肌モチモチスベスベやんけ!

 

「あー……おじさんの匂いがするー……んー……」

 

お前の方がいいにおいするよ!何だこの匂い。シャンプーか?いや、元々の束の匂い?

 

「絶対に臭いだろ。加齢臭とか」

 

「え?全然?寧ろいい匂いだと思うけど」

 

そう言う束は嘘を言っているようには見えない。

……まじか。こんなおっさんの体臭好きって変態なんじゃ……?いや、俺も束の匂いをどうたらこうたら言ってる時点で変態じゃねぇか。

 

「おじさん、私は変態じゃないよ。おじさんが好きだからそれに関わる全てが好きなの」

 

「そうですかい」

 

「あ、信じてないな?」

 

何故思考が読めるん?本当にニュータイプやんけ。

まじで変なこと考えられへんぞ。

 

「まぁな。だってよ、おっさんの体臭が好きとかちょっと信じられませんな」

 

「えー?でもちーちゃんとかも好きだって言うと思うよ?」

 

「んな訳……」

 

いや、言うかもしれん……特に一夏は危ういな。いや千冬もまぁまぁ。

……我が家は変態一家。ははっ。笑えねぇなちくしょう。

 

「ね?」

 

「……俺の妹たちは大丈夫だろうか」

 

「分かんない」

 

無責任な奴だなおい。

 

「んー、でもおじさんも私の匂い嗅いでたからいいでしょ?」

 

「ばれていやがる。なんでだ」

 

「女の子は好きな人の考えることは分かっちゃうんだよ?」

 

「何それ初耳すぎて怖い」

 

 

 

 

 

驚愕の事実にビビったり、妹達の性癖を心配したり、自分はまともな性癖のはずと頭を抱えたり、今日一日で色んな感情を一度に味わえた。

 

 

あの後束と一夏が帰って来るまで延々と会話して、学園に帰らなければいけない時間になった。

 

「お兄ちゃん、今度は千冬姉と一緒に帰ろうね」

 

「おう。先生の所にも千冬は連れて行かねぇとな」

 

そう会話すると一夏がおもむろに顔を寄せて小さな声で話し始めた。

 

「そう言えば今日束さん来たでしょ」

 

「……なんで分かるんですかうちの妹。俺言ってなくない?」

 

「だって束さんの匂いがお兄ちゃんからするんだもん。私は別にいいけど千冬姉拗ねちゃうから部屋に帰ったら速攻でお風呂に入った方がいいよ」

 

「よし、もうこの際お前が匂いを嗅いだって事は気にしない。いや、後でちゃんと聞かせてもらうけど。別に束の匂いが付いてたって問題ないだろ」

 

そう言うと一夏はむっとした顔になって不機嫌そうに言った。

 

「えぇ……?お兄ちゃん本気で言ってる?多分、間違いなく拗ねると思うけど……まぁお兄ちゃんが大丈夫だと思うんだったらいいんじゃない?私はちゃんと忠告したからね」

 

「なんだそれおい。怖いから色々と教えてくれ。一夏さん、何故無視するんですか?あの、こっち向いてくださいって」

 

「ふん……」

 

だめだぁ……窓の外向いちまったぁ……

どうすりゃいいのよこれ。

 

 

 

 

 

結局一夏の機嫌が直る事は無く、学園に戻った後も寮にそのまま向かってしまった。

妹はお兄ちゃんに何を求めてるの……?

 

 

 

「只今帰りましたー」

 

「ん、おかえり。どうだった?久々の家は」

 

「最高だったね。結構感傷に浸っちまうぐらい」

 

「そうか。それは良かった……?」

 

「どうしたよ、急にそんなに見つめて」

 

歩いてベッドに向かう時に千冬とすれ違った瞬間に何故か俺を見つめてくる千冬。

俺どっか変なとこあります?

そんな呑気に考えていた俺をぶっ飛ばしたい。近づいてきた千冬は俺の匂いをクンクン嗅ぎ始めた。

おう、まじかよ。姉妹揃って匂いフェチか。別にダメとは言わんけど何故俺の匂いなんだ。

 

そして顔を上げて俺を見た千冬は、

 

「……兄さん、束と会っていたな……?」

 

「えっ。なんで分かったし」

 

「そうか……兄さんは妹が仕事を頑張っている時にそんな事をしていたのか……」

 

「いや、千冬さん……」

 

「ふんッ!」

 

まじかよ。本当に機嫌が悪くなっちまったぞおい。あ、あのお顔は拗ねてしまっていますね。

流石一夏だな。姉の事をよく分かっていらっしゃる。なんて一夏に感心している場合じゃねぇっての。なんでこういう時俺は余計な事を考えちまうんだ。これをまた千冬に読まれたら余計に大変なことになるぅ!

 

 

拗ねてしまった千冬はベッドの上で膝を抱えてしまった。しかも窓の方を向いてだ。

あ、これは完全にやらかしたわ。

 

 

それからというもの、完全に拗ねてしまった千冬は一切口を利いてくれず、必死になってご機嫌を取ったのは言うまでもない。

取り敢えずその日は一緒に寝ることで手を打ってもらい、後日二人で出かけることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

「あのー、千冬や」

 

「どうした?」

 

「ちょっとくっ付き過ぎじゃないかね?」

 

「うるさい。このぐらい罰としては丁度いいだろう」

 

「そうっすね……もう好きにして……」

 

「最初からそのつもりだとも」

 

「さいですか……」

 

 

 

 




個人的な意見を言わせてもらいたい。

ちーちゃんかわいい(語彙力喪失)
束はえっちぃ(言語力低下)
一夏は天使(安定のおさるさん化)
箒はママン(安定の変態、訳分からん)



気にするな。作者の脳みそは大体こんなことしか考えてないから。
脳みそは多分ジャーマンポテトじゃなくてマッシュポテトが詰まってるんだ。

よく分からねぇこと言いやがって。と適当にあしらってください。






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