自称クールな姪っ子にセクハラをするだけの話。   作:橘田 露草

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セクばんにゃ!
くーさんこと露草です。

9月も終わりだというのに暑いですね〜。
そんな暑い中熱いお茶を飲んでいる僕はどうかしてるんでしょうか 笑

更新します。


幼馴染というものは

昼下がりのリビング―――。

姪っ子とイチャイチャアハーンな日々を送っているリビングには楽しそうな声が響いていた。

 

「準決勝も感動しました!20センチも大きい相手を倒しちゃうなんて!」

「あれはねぇ、攻めるじゃなくてカウンターで勝とうと思って‥…」

 

みんなー、全自動ミルクティー製造マシンの冬葉くんだよー!

今日も女の子2人の会話に華を添えるべく紅茶を淹れてるよー!

‥‥うん、現実逃避はやめよう。

 

さっきも言ったが、この2人には共通点があった。

それは空手、しかも沙春ちゃんは小学生の準優勝で、智希は高校生の優勝。

ランクこそ違うものの、どっちもかなり強い選手だった。

 

当然会話も空手一色で、経験のない僕は入っていけず。

‥…通信空手やろうかなー。

 

「‥‥フユちゃんってばぁ!」

「ん?」

 

ユ○キャンに登録しようか悩んでいると、智希から呼ばれた。

何回も無視してしまったのか、少し怒った顔をしている。

 

「ミルクティーお代わりお願い〜」

「‥‥はいなー」

 

2人からカップを受け取りキッチンへ。

いやマジで僕、全自動ミルクティー製造マシン化してね?

なんてことを考えてると、誰かの人影が見える。

 

「相変わらず温度とか銘柄とか気にしてるんだねぇ」

「トモ?どうかした?」

 

なぜか智希がキッチンまでやってきた。

沙春ちゃんとの話は終わったのかな。

 

「沙春ちゃんに電話が来たから、今のうちにさっき買ったケーキを出そうと思って」

「ああ、じゃあそこに置いて」

「ここまで来たし手伝うよぉ〜」

 

そう言ってポットのお湯でカップを温めてくれる。

幼馴染だからか、僕のやり方は熟知してるらしい。

 

暫し無言の時間が続く。

と、智希が口を開く。

 

「‥‥ホントはね、フユちゃんが姪っ子ちゃんと生活するって聞いて心配だったんだぁ」

「心配って、僕そんなに信用ないの?」

「生活力は信用してるよぉ。でも性格はねぇ‥‥」

「性格は?」

「だって意地悪で悪戯っ子だし」

 

クスクスと笑う智希。

智希に何か意地悪した記憶はないけどなぁ。

なんか悔しくて僕も言い返す。

 

「まあ、沙春ちゃんには毎晩ベッドで悪戯してますから」

「そーなんだー」

「トモもどう?3人同時プレイも楽しいよ?」

「あはは、経験ないくせにぃ」

 

すんごい軽く流された。

 

沙春ちゃんを始め、女の子にセクハラするのが大好きな僕だが、智希相手にセクハラは中々うまくいかなかったりする。

いや、ちっぱいとかひんにゅーとかセクハラポイントはあるんだけど、何か達成感というか、『うまくいった!』っていうのがないのだ。

 

まあ答えはわかってる。

幼馴染だ、親友だって言ってみても所詮は異性。

フツーに僕は彼女を"カッコをつけたい"女の子と見て意識しているだけだった。

 

「‥‥なぁトモ」

「ん、なあに?」

「僕がもし‥‥トモのことが好きだって言ったらどうする?」

 

これを告白を取るかは自由。

だけど、なんとなく言いたくなったのだ。

 

キョトンとした顔の智希。

指を口に当てる顔には、()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

「多分‥‥すっごく嬉しいと思うけど」

 

 

 

 

 

 

 

ーーなんじゃそりゃ。

というか、少しくらい顔を赤くしなよ。

 

「思うって何よ。そんな人ごとみたいに」

「だって、フユちゃんが告白するの想像できないし」

「あ、言ったな。僕にかかればハニー○ークスもびっくりのの恋愛模様作ってみせるよ」

「フユちゃんって意外とああいう青春っぽいの好きだよねぇ」

 

結局いつものやりとりに戻る訳で。

結局僕は彼女が好きなのかどうなのかはわからないままな訳で。

 

何というか、こういう所が幼馴染の悪いところだと思う。

『家族的な』好きと『恋愛的な』好きがよくわからなくなってくる。

 

「はい。飲み物は持つから、ケーキは持ってよ」

「はーい♪フユちゃんはどれにするぅ?」

「沙春ちゃんとトモが選ばなかったのでいいよ」

 

ーーまあ、暫くは居心地のいい親友以上恋人未満で行こうと思う。

大学卒業までにはまだ長い。

ゆっくりと答えを見つけていけばいいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

そして夕方。

ゲームやおしゃべりで時間はあっという間に過ぎ、智希を帰さなきゃいけない時間になる。

 

「本当に送ってかなくていいの?」

「うん、近くに迎え来てくれてるからぁ」

 

疲れたのか少し眠そうな沙春ちゃんが玄関から出てくる。

 

「大谷選手‥‥じゃなくて智希さん。また来てくださいね」

「冬葉叔父さんが許可してくれればだけどねぇ〜」

「‥‥とーは?」

「いや、勝手に僕の好感度下げるのやめてくれない?というか、今日僕が誘ったよね」

 

僕のこと意地悪とか言う割には智希も結構だと思うが。

後、同い年におじさんと呼ばれるの嫌過ぎるんだけど。

 

「じゃあ、また明日ねぇ〜」

「じゃあなー」

 

フリフリと手を振って大通りの方へ歩いていく。

それを見送って、沙春ちゃんの方へ向く。

昼間の智希のようにキョトンとする沙春ちゃんに思わず笑いがこみ上げる。

 

「え、なんですかとーは?」

「んー、昨日雑誌で見た全裸透視の練習してるだけだから気にしないで」

「気にしないわけないんですけどっ!?」

 

セクハラしつつ、夕飯のメニューを何にしようか考えながら僕らは家に入るのだった。

 

 

 

帰りの車内。

私はさっきの彼の言葉を思い出していた。

 

『僕がもし‥‥トモのことが好きって言ったらどう思う?』

 

幼馴染で、親友で、家族みたいな関係に恋愛感情なんて全くない訳で。

だからーー思ったことをそのまま言ってみた。

 

「嬉しい‥‥。うん、きっと嬉しいだろうなぁ」

 

少し照れたような彼の顔を思い出して。

私はニヤける顔を抑えられなかった。

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