自称クールな姪っ子にセクハラをするだけの話。 作:橘田 露草
ハーメルンの更新を忘れていました、ごめんなさいー。
といっても別に進んでないのですが 笑
投稿します。
「え、旅行?」
5月へ突入したある日の昼下がり。
ゴールデンウィーク中とのことで、ブッ○オフでラノベまとめ買いをしてきた僕に沙春ちゃんが声をかける。
「はい、これがポストに入っていたんです」
ちなみに沙春ちゃんの部屋着はピンクのTシャツに青のスカートとシンプルながらも非常に可愛らしい。
パンツはローテーションを考えるに黄色のハート柄だろうか。
うん、気持ち悪いな僕。
え、僕の部屋着?
グレーのパーカーにジャージと超普通だよ。
「とーは、どうしたです?」
「あ、ごめん。ちょっと意識が沙春ちゃんの黄色パンツに行ってた」
「意味がわかりませんです!?あとどうして知っているんです!?」
まさかの正解だったらしい。
スゲーな、僕。
セクハラはとりあえず置いといて、彼女が渡してきた封筒をみる。
「なになに‥‥」
封筒の中には温泉宿泊ペアチケットが一枚入っているだけだった。
温泉の場所は車で2時間弱の温泉地。
一応旅館の名前をオッケーグ○グルしてみるが、ちゃんと実在するところらしい。
「よし、詐欺だな」
断定である。
どうせこの旅館に行ったら羽毛布団やらペ○パーくんやら買わされるのだろう。
寿司屋でしか見かけないぞ、ペッ○ーくん。
ペッ○ーくんの存在意義を考えつつ、ゴミ箱へチケットを捨てようとした瞬間。
「‥‥マジで?」
僕の視線の先には、着信音を鳴らすスマホ。
その音楽はあ・の・人・専用に設定ゴ○ラさんのテーマソング。
てててーてててーてってってってー、ってアレだ。
ちなみに僕はゴ○ラさんの映画は一切観ていない。
この曲を知ったきっかけは日本一有名な下ネタ5歳児の映画だ。
温泉が舞台の話で、前に言ったオ○ナ帝国に負けず劣らず名作なので是非観て欲しい。
流石に伏せ字だらけになってきたのと、いつまでもこの恐怖を煽る音楽をリビングに流したくなかったのでスマホを手に取る。
「ヘーイ、コニチワー!」
先手必勝とエセ外国人風で挨拶をかます僕。
電話先の相手は、面を食らったのか無言で‥‥。
『‥‥捻じ切るわ』
「ごめんなさい許してください申し訳ありませんお姉様」
はい、土下座である。
どこがかましたんだよ、完全敗北じゃねーか。
具体的にどこを捻じ切るか言われてないのに、男性のシンボル的な部分が縮こまる。
「えっと、久し振りだねお姉ちゃん」
電話先の相手は我が姉上ことお姉ちゃん。
沙春ちゃんの母親にして、現在バツイチ(笑)の大人気女優である。
『ええ、たった1人の弟が撮影中一度も会いに来るどころか電話1つ寄越さなかったからね』
「大学あるのに京都なんて行けないって。ていうか、ナチュラルにもう1人の妹のことを忘れないの」
まあ、僕とお姉ちゃんと違って血の繋がりはないけどさ。
妹のことは関係ないのでさておき。
いきなりの電話の要件は察しがついている。
『温泉のチケット送ったから沙春と行きなさいね』
「やっぱりお姉ちゃんだったんだ」
スピーカーにしていたから沙春ちゃんにも聞こえたようで、僕の方に近付いてくる。
「お母さん、こんにちは」
『あら、沙春は相変わらずちゃんと挨拶できる子ね。これも天才足る女優の私が教育した賜物ね』
「‥‥お母さんは相変わらずだね」
自画自賛の極みだが、沙春ちゃんが礼儀正しいいい子なのは流石お姉ちゃんだと思う。
お姉ちゃんに似て腰のラインも小学生にしては非常にいやらしくて最高。
後は、おっぱいが桜井先輩並に育ってくれるのを祈るばかりである。
「『とーは(冬葉)、また変なこと考えてるです(でしょ)』」
目の前と電話先で一緒に指摘するのやめい。
考えてたけど……考えてたけどっ!!
『とにかく折角の休みなんだからたまには旅行でも行って楽しんできなさい』
「そうだねぇ‥‥」
チラリと沙春ちゃんの方を向くと、一瞬目が合いすぐにそらされた。
まあ、その一瞬で彼女の気持ちはわかった訳だけど。
「了解、折角だし使わせてもらうよ」
『そう。楽しんできなさい』
それじゃあね、と電話が切れる。
切れる直前、お姉ちゃんを呼ぶ焦った声と撮影みたいな言葉が聞こえたことからドラマ撮影中の忙しい時に連絡してくれたようだ。
主役がこんなんでいいのかと思わなくもないが、昔からお姉ちゃんはこんなだったかとすぐにどうでもよくなる。
お姉ちゃんに振り回されるスタッフさんと彼らの働き方改革がよくなることを祈りつつ。
「とりあえず準備しよっか」
明日の準備と予定を組み、この日は終わるのだった。
明日も投稿します。