絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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BBQってこんなうまいの?エミヤやべぇな

 速報 やはりエミヤのBBQは一味違かった。

 

 みんなはBBQを食べたことはあるだろうか。

基本キャンプなどで行われる夏の行事でもあるだろう。

 

 ビーチで行った俺たちなのだが、ただ焼いただけの筈なのにエミヤの作ったBBQは圧倒的だった。

みんなも食べたら分かる。この味が・・・

 

 肉はジューシーで野菜はシャキシャキとカリカリの絶妙なハーモニーを醸し出している。

味付けは野菜の方は塩だけあとは焼き肉のタレを好みで付けるのだが、正直塩だけで十分すぎる。

 

 野菜の中で特に美味しかったのはカボチャだ。

外はカリカリで中はホクホク、塩がカボチャ本来の甘さを強調している。

ぶっちゃけ、下手な肉よりうまい。

 

 「どうだマスター」

 

 「うはいうはい(うまいうまい)ほぉんとにへひやのりょうりはうまいな(ほんとにエミヤの料理はうまいな)

 

 「食べるか話すかどちらかにしないか」

 

 「モグモグ」

 

 「いや、当然かのように食べることに集中しないでくれ」

 

 「モグモグ・・・ゴックン。滅茶苦茶うまい」

 

 「そうか、よかった」

 

 みんなもエミヤの焼いたBBQを頬張っている。

可愛いなと思ったのは沖田姉妹がリスの様に口いっぱいに肉を詰め込んでいる姿だ。

 

 みんなも想像してくれ沖田さん(ロリ)と沖田ちゃん(ロリ)がリスの様な頬をしているのだぞ。

キュン死してもおかしくないだろう。というか現在進行形で俺がキュン死する。

 

 「ねぇねぇ弟君」

 

 俺がおかわりを紙皿に入れているとBBちゃんが近づいてきた。

しかも、俺のことを弟君呼びだ。嫌な予感がMaxなんだが。

 

 「どうしたのかな姉君」

 

 「さっきスカサハ姉さんにいってたことは私にも通用するのかな?」

 

 「な、なんのことかな?」

 

 「ほら、師匠の命令ならいつでも聞くって奴ですよ」

 

 BBちゃんの顔を見ると黒い笑顔を浮かべている。

 

 「私だってお姉さんだもんね、弟は姉の命令は聞くのが世の摂理」

 

 「そんな摂理は壊してしまえ」

 

 「えぇ、じゃあ、みんなに言おうかな。きっと、みんなもスカサハ姉さんだけずるいっていうと思うな」

 

 黒い笑顔が更に黒くなったように思える。

いや、正確には黒くなったというより陰が差した。もはや、某小学生になった高校生探偵の犯人の黒い人並みだ。

 

 「わ、わかりました。お姉さま。何をご所望でしようか」

 

 「別になんもないですよぉ」

 

 「確かに、BBちゃんはなんだかんだ俺のことをいつも助けてくれてるからね」

 

 「と、突然どうしたのですか?」

 

 「頼りになるお姉ちゃんだなって心の底から思うよ」

 

 「そうでしょそうでしょ、でも、ほんとにどうかしたんですか?」

 

 「どうもしてないって、じゃあ、俺は向こうのクーラーボックスからジュースを「逃げようとしても駄目だよ」

はい、すみません」

 

 俺の作戦の一つほめほめ作戦が失敗してしまった。(作戦名はみほちゃんを見習いました)

まぁ、作戦内容は名前のまんまで、BBちゃんを褒めていい感じにその場から逃げるといったものだ。

前回実行した時は邪ンヌに使ったのだが見事に成功した。

 

 邪ンヌの顔はトマトの様に真っ赤になり照れていた。

 

 ちなみにだが、何故ほめほめ作戦を使わないといけなくなったかというと俺が間違えて邪ンヌのプリンを食べてしまったからだ。 そのプリンはコンビニなどで売っているプッチンするプリンだったのだが、邪ンヌはめちゃくちゃ怒った。

 

 まぁ、流石に俺も悪いと思ったからほめほめ作戦の成功後、ケーキ屋にいってプッチンするプリンの約三倍ほどの値段を持つカスタードプリンを買って邪ンヌに渡した。

 

 「べ、別にもう怒ってないわよ」といって食べてくれた。

 

 

 

 

 BBQが終わった後はみんなでビーチバレーをした。

 

 これにはエミヤも参加した。

 

 もうね、いわなくても分かると思うけどみんな無双してた。

バシンッてありえない音だすし、いや、俺も出せたけどね。でもずっとバシンバシンッて音出すから認識阻害しているはずなのに周りにいた他の人がガン見してきた。

 

 あと、師匠に聞いたところ認識阻害というものは俺達の容姿を目立たなくさせるだけで普通に見られているとのこと。つまり、容姿が目立たなくとも目立つような行動をしてしまえば結局目立つ。

 

 「受けるがいい炎纏う聖者の泉(トレ・フォンターネ・アーデント)

 

 「なんのッ、我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)

 

 ネロの放った炎の球がジャンヌの放つ宝具により防がれる。

 

 「って、なんで宝具つかってるのさ。バカなの?ねぇ、馬鹿なんでしょ。そうだよね」

 

 「ま、まぁまぁマスターも落ち着いて」

 

 アストルフォに抑えられる。

 

 「ますたあ殿、やっと絵が完成したぜ」

 

 砂浜のあちらこちらにクレーターができ始めた頃に先ほどから存在感のほとんど感じられなかったというか、存在感はあったのだが、絵を描くことに集中しすぎて逆に話しかけることができなかったお栄ちゃんがキャンバスを

持ってやって来た。

 

 お栄ちゃんといえば浮世絵で有名なのだが、何故かキャンバスに描いている。

いや、あれだよね、日本の文化と海外の文化が合わさり新たなカルチャーの誕生だね。

 

 「おぉ、すごい。みんなの水着姿」

 

 「カカッ、描くのに苦労したぜ。特にこのマスターの体のライ「はい、少し黙ろうね」はい」

 

 お栄ちゃんが段々キャラ崩壊してきた気がする。

 

 ビーチバレー組を見るとまだ続いていた。というかそろそろボールが割れるよ。

ビーチバレー用のボールではあるがほんとに割れるよ。

 

 

 

 

 

 水平線に太陽が沈み始めるころに俺達は家に帰ることにした。

というか、今から帰っても着くのは明日の朝だろう。エミヤだけに運転を任せるのはどうかと思ったのだが

残念ながらエミヤ以外は運転できない。

 

 みんなも想像してみろ。うちのサーヴァントで運転できそうなのはライダーのアストルフォと皇帝特権が使えるネロくらいだ。しかし、二人共小学生だ。

 

 それに比べてお姉さま方はジャンヌ姉妹と師匠、静謐ちゃんとBBちゃんだ。

 

 ジャンヌ姉妹が運転・・・駄目だ。いくら命があっても足りない。

 

 邪ンヌが運転というか乗りこなせるのは竜くらいだ。いや、車よりすごいとは思うけどね。

 

 静謐ちゃんは安全運転できそうだけど、免許を持っていない。

 

 師匠?「車より走った方が速い」とかいいそうだ。ってか絶対そういう。

 

 BBちゃんはメカとかに詳しそうだけどはしゃぎすぎて危ない。

 

 ということでエミヤしか運転できない。

 

 「大丈夫だマスター。生前で何日も寝ないで依頼をこなしたりもしていた。この程度ぞうさもない」

 

 「いや、そういうわけじゃなくて。平和な世界なんだからそんな物騒な話しないでくれよ」

 

 「それにだマスター、今の私には強い相棒(メガシャッキ)がいる」

 

 「あっ、そう。無理しないでね」

 

 

 

 

 

 こうして、俺達の神奈川旅行は終わった。

えっ、二泊三日じゃないの?だって。あぁ、二泊三日もしたらどこで問題を起こすか分からない。

でも、楽しかったのは事実だ。

 

 「またこれたらいいな」

 

 来るときと違い助手席に座って後ろの席を見ると師匠以外は寝ていた。

それはもう気持ちよさそうにだ。師匠も疲れているのかぐったりしている。

 

 「師匠は寝ないの?」

 

 「あぁ、せっかくだ。寝ないでこの景色を楽しもうかと思ってな」

 

 「そっか」

 

 「マスターも寝たらどうだ?」

 

 「大丈夫だよ。みんなの寝顔見るの楽しいし」

 

 「マスター・・・絶対にみんなが起きているときにいうなよ」

 

 「いえるわけないだろ。恥ずかしいし」

 

 ちなみにだがこの時、静謐ちゃんは寝ておらず密かに車内の会話を録音していた。

帰ってからしばらくしたときに開催するガールズトークで話題にされるのは俺は一生知ることがない。

 

 





 やっと旅行が終わった。
疲れた。次回から少し時間を飛ばしたいと思います。

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