絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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ドッヂボール大会 前編

 時間の流れは速いもんだ。

 

 俺は小学六年生となり卒業シーズンまで経過した。

 

 女神様にもらった英霊召喚なのだが結局あれから使っていない。

理由としては溶岩水泳部(あいがおもい)のせいだ。

なんか、これ以上サーヴァントを増やすのは反対ですと力強く反対された。

他のサーヴァントはどちらでもいいということで結局増やすことはしなかった。

というか、怖いです。可愛いけど怖いです。

 

 今のクラスは六年三組できよひーとみほちゃんと同じクラスである。

 

 担任はみゃー先生で小四から今までずっと担任をしてもらった。

 

 ちらっと耳にしたことなのだが、みゃー先生が担任だと問題を起こすことが少ないからという理由だった。

これはたまたまだろう。そもそも俺が問題を起こしたのは主にいじめられてた奴やカツアゲされてた奴を助けただけで、そこまで悪いことはしていない。

 

 それに、今までで一番やらかしたなと思ったのは去年のクラスで俺と沖田さんとネロが同じクラスだった時に

沖田さんのスカートをめくった奴がいたから思わず自分の机を踵落としで壊したことだ。

 

 すごい音がなったせいで人が集まってきたのをよく覚えている。

しかも、そのときは掃除中だったせいで余計目立った。

 

 スカートをめくったアホは殺気を向けると漏らした。

 

 「てめぇ、何勝手に俺の家族のパンツ見てんだよ。アアァん!目玉くり抜くぞワレェッ」

 

 前世での口調が思わず出てしまった。

 

 俺は机の弁償で済み、お漏らし君は社会的に殺しておいた。

 

 それから俺の家族に手を出そうとする奴はいなくなり、俺も問題を起こすことはなくなった。

 

 まぁ、頭の固い先生より分かりやすいからいいが。

 

 みゃー先生のことは好きだとおもう。優しいし、美人だし、なんか困らせたくなるけどいきなり上目使い使ってくるから寝ることもできないが・・・

 

 「それでは皆さん、来週行われるドッヂボール大会の説明をします」

 

 現在は給食が終わり五校時だ。

 

 内容はクラス学活で来週行われる卒業前の全クラス対抗ドッヂボール大会だ。

 

 そして、今回のクラス分けでは俺ときよひーとみほちゃんは同じクラスなのはご存じだろう。

 

 マシュと沖田さんは二組で沖田ちゃんとネロが四組なのだ。

 

 この学年は五クラスあるのだがトーナメント戦らしく六、七、八チーム目として保護者チームがいる。

 

 保護者チームは各家庭から家族が出られるのだが人数は決まっていない。

理由は親よりも子供の方が強いだろうと思われているからだ。

 

 しかしだ、うちの家族はどうだ?

 

 保護者ということはエミヤと母さんがいる。やべえよ、未来の守護者と源氏の英雄だぜ。

 

 「ということで、先に外野手と内野手を決めておきますね」

 

 この学校のルールとしては外野手は三人で内野手が三人やられたら全員一緒に内野に復活するというものだ。

外野手は相手の内野手を当てれば中に入れるが外野手が三人以下にならないようにしないといけない。

つまり、外野手が三人の状態で一人が復活できるようになったとすればそいつは仲間の誰かが当たるまで待たなくてはならない。

 

 「優勝したチームには素敵なプレゼントがあります。みんな頑張りましょうね」

 

 こうして今日の授業はすべて終わり放課後になった。

 

 今日は借りていた本を返さないといけない日だったため図書室に寄ってから帰ることにしたのだが、教室に忘れ物をしたので取りに戻った。

 

 「・・・えぇ、わかりました」

 

 「ほんとうですか・・・ハハハ、あなたは聡明だと思っていましたが、只の馬鹿でしたか」

 

 「その代わり、私のクラスが勝ったら十六夜君のことを落ちこぼれだというのは止めてください」

 

 「いいでしょう。しかし、わかっていますか。あなたのクラスが負ければあなたは私と結婚すると」

 

 「えぇ、いいです。正直、あなたみたいなブ男は嫌ですが、十六夜君のことを馬鹿にすることは許せません。

いえ、十六夜君だけではなく私の教え子全員を馬鹿にすることは許せません」

 

 なんやら不穏な会話が聞こえた。

 

 話声で分かったが、みゃー先生と話しているのは一組の担任をしている木崎先生だ。

爬虫類のような目をしており容姿は世辞にもいいとはいえない。東大出身らしく、それを鼻にかけている。

 

 「はぁ、こりゃ負けらんねぇな」

 

 俺だけが聞いてしまった秘密を俺は誰にもいうことができなかった。

みんな楽しみにしているドッヂボール大会を俺のせいでくだらないものにしたくなかったからだ。

 

 そして、ドッヂボール大会 当日がやってきた。

 

 「それでは保護者チームにとうじょうしてもらいましょう」

 

 「Aチームの皆さんです」

 

 顔はみたことがある人ばかりだが特に敵ではない。

 

 「続いてBチーム」

 

 Bチームにはみほちゃんのお母さんとまほちゃんがいた。というか、しほさん仕事は?

それより保護者って姉も数えるの・・・いやな予感が

 

 「最後にCチームの皆さんです」

 

 「うっそだろ・・・なぁ、きよひー」

 

 「なんですかだぁーりん」

 

 「俺達勝てるかな・・・」

 

 「無理です」

 

 「だよな」

 

 Cチームのメンバーはエミヤ、母さん、師匠、アストルフォ、ジャンヌ姉妹、静謐ちゃん、BBちゃん。

 

 「勝てる訳ねぇだろ。ふざけんなッ」

 

 「今日こそは私を倒してみろ」

 

 師匠が俺を睨む。

 

 周囲を見渡すと全員、俺の家族の美貌に見惚れている。

男子は顔を赤くさせ、女子はキャーと騒いでいる。

 

 「では、はじめてください」

 

 一クラス二十五人ほどで+担任が入っている。

しかし、相手が相手だ。幸い、Cチームと当たるのは決勝だ。準決勝で木崎率いる一組と当たることになっている。そして、一回戦の相手なんだが五組だった。

 

 知り合いは特にいない。結果は余裕で勝った。

 

 一回戦 二組対Bチーム 勝者二組

 

     三組対五組   勝者三組

 

     一組対Aチーム 勝者一組

 

     二組対Cチーム 勝者Cチーム←当たり前

          

     

 

 俺は特になにもしていない。クラスのみんながほとんど戦っていた。

 

 「どうしたの十六夜君?体調悪いの?」

 

 そんな俺のことが気になったのかみゃー先生が話しかけてきた。

 

 「なんでもねぇよ。次の試合は頑張るさ。絶対勝ってやるから安心しろよ。

あの蛇にみゃー先生はもったいないしな」

 

 「なっ、十六夜君なんで」

 

 「ありがと先生。嬉しかったぜ」

 

 先生を安心させるためにニッコリと笑う。

 

 「おーい、最初の外野に俺がいってもいいか?」

 

 クラス委員をやっている佐藤に話しかける。

 

 「うん、いいよ」

 

 「おっけ、ちょいと本気出すわ」

 

 「・・・ほどほどにね」

 

 「あぁ、死なない程度にな・・・二ヤリ」

 

 「はぁ、胃が痛い」

 

 

 

 「ハハハ、楽しみですねぇ」

 

 蛇先生がみゃー先生の体を舐めまわすように見ている。

 

 「みゃー先生、なんでここに蛇がいるの?」

 

 「「「「「ブフッ」」」」」

 

 「こ、こら十六夜君、なんてことを」

 

 「あっ、悪い。俺ってば素直な子だから嘘が付けないんだ」

 

 「貴様ッ、大人をなんだと思っている」

 

 蛇先生は顔を真っ赤にさせて怒る。こんな簡単な挑発に乗るなんて草

しかも、おたくのクラスの生徒だって笑ってるし

 

 「大人って・・・少なくともあんたみたいに分かりやすい挑発に乗るガキのことは大人と認識できないな」

 

 「ッ・・・貴様ァ」

 

 「じゃあ、みゃー先生、俺は外野にいってくるぜ」

 

 

 

 

 

 

 





 感想待ってるぜ。

 次回、十六夜無双 必ず見てくれよな

 見ないと目玉をほじくるぞぉぉぉぉ

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