絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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 テスト終わったぜ。ヒャッハー!

 今回はみんな大好きアヒルさんチームの話になっております。
 
 ようやく原作キャラと絡ませられる。
長かったよね、最初の方なんかサーヴァントと絡ませるだけでいっぱいいっぱいだったしね。アハハ


戦車探すって普通に考えたら謎だよな

 「ナニコレ」

 

 「ボロボロぉ」

 

 「ありえなーい」

 

 初めての戦車道の授業で初っ端からこんなボロボロの戦車を見る事になるとは彼女たちも思っていなかったのだろうか、やはり反応が悪い。

 

 にしても、マジでボロボロだなぁ、アニメではそんな気にならなかったが実際に見るとヤバい。

軽く引いてるし、なんかアレだなもはや戦車というよりただの模型に見える。

 

 そんな戦車にみほは近づいて

 

 「装甲も転輪も大丈夫そう。これでいけるかも」

 

 流石みほだ。一瞬のうちに戦車の状態を確認して周りに伝える。

 

 「おおおおお」と声が上がる。

 

 「でも、戦車ってこれだけ?」と声がする。

 

 「この人数だとえっと、五、六両必要です」

 

 「あぁ、桃ちゃん先輩」

 

 「桃ちゃんって呼ぶなッ」

 

 「俺らは歩兵としていくつもりだから五両で良いぞ」

 

 「ふむ、そうか。よし、分かった」

 

 桃ちゃん先輩のアイデンティティーのメガネをクイっと上げる。

 

 「じゃあ、みんなで戦車探そうか」

 

 会長の気だるげな声がこの空間に響く。

 

 みんなはどこにあるかもわからない戦車を探すこととなり不安そうだ。

 

 全員、渋々と戦車を探し始める。

 

 「じゃあ、俺達も六人だし、一人ずつ他のメンバーについて探すか」

 

 「えぇ、沖田さんは十六夜さんと離れたくないですぅ」

 

 「一人だけ旦那様と一緒なのですね」

 

 「ここはジャンケンというやつでいいだろう」

 

 「私も賛成です」

 

 「俺はどうすればいいんだ?」

 

 「十六夜はそこで待ってナ。俺達でジャンケンするから勝った奴が十六夜と一緒のチームだな」

 

 「「「「「じゃんけーん、ポンッ」」」」」

 

 結果をいうと決まった。綺麗に決まった。ビックリするくらいあっさりと決まった。

 

 「沖田ちゃんの勝利だな。では、いくぞ十六夜」

 

 勝者は沖田ちゃんだった。

 

 沖田ちゃんはチョキをだし、それ以外はパーだった。いや、普通ってこういうのはそんな簡単に決まらないと思うんだ。なのに、すぐ決まっちゃったよ。君ってそんな幸運高かった?

 

 「ほら、行くぞ」

 

 でもまぁ、嬉しそうな沖田ちゃんを見ているとどうでもよくなってきた。

 

 「じゃあ、俺達はバレー部のところ手伝うか」

 

 「私は十六夜の行くところならどこでもいいぞ」

 

 俺がバレー部を選んだ理由なのだが、アニメで見た時に一番危なそうだったからだ。

崖にあった戦車を見つける彼女たちは見ていてひやひやまでは行かないが心臓に悪かった。

 

 ということもあり、俺はバレー部を選んだのだが、沖田ちゃんが天使すぎてヤバい。

 

 「ありがとな」

 

 優しく微笑み頭を撫でてやる。

 

 「む、う、うむ」

 

 やっべ、マジ天使すぎる。褐色の肌が若干朱に染まってるよ。

なにこの萌えキャラ、なにこの激かわ生物、なにこの天使。最高だぜ。

 

 とまぁ、十六夜なら絶対に思ってなさそう・・・いや、思ってるかもしれないがもはやキャラ崩壊レベルのことを考えているとバレー部を見つけた。

 

 「よう、磯辺」

 

 「コーチ、どうしたんだ?」

 

 「いや、手伝いに来た。俺達は歩兵だからな、戦車を見つけるのを手伝うことにした」

 

 「助かりますコーチ」

 

 「そしてそのまま正式にコーチとなってくれれば」

 

 河西からの近藤へのトスが中々にダメージとなる。

河西は真面目系で結構サバサバしている(話していて感じた)から若干小悪魔気味な近藤のスパイクが俺を襲う。

 

 毎回毎回、俺に弱い上目遣いを使ってくるせいで心臓に悪い。

というか、俺が上目遣いに弱いって知ってんじゃねぇか。

 

 「だめだ。十六夜は私のものだ」

 

 そこで我らが天使沖田ちゃんの登場だ。

 

 「あっ、沖田ちゃん先輩ずるいです。先輩を独り占めだなんて」

 

 「十六夜は私のモノだ。異論は認めん。それに貴様らには同級生の男子生徒がいるだろ」

 

 「確かにいますけどぉ、なんか根性が足りないというか」

 

 佐々木さんッ、君ってそんなこと言う子だったのか?

 

 原作での彼女はそんなことをいう子には見えなかったのだが。

どっちかっていうとほんわかタイプ?だったはずなのだが、黒かったよ。黒桜並みに黒かったよ・・・

 

 「なぁ、十六夜はどう思うんだ?」

 

 磯辺が珍しくコーチ呼びではなく、俺の名前で呼ぶ。

 

 「何がだ?」

 

 「ほ、ほらッ私たちって根性根性って言ってばかりで女の子ってキャラじゃないし」

 

 以外にも気にしていたみたいだ。

 

 これはあれだな、原作では男子がいなかったので気にしていなかったのだが共学となり男子が入ったことによる軽い性格改変だろ。

 

 「はぁ、 磯辺はバレーが好きか?」

 

 「大好きだッ」

 

 「だったらいいんじゃねぇか。俺は好きな物に一生懸命な奴はすごい魅力的に思うぞ。

特に、磯辺達みたいな根性でなんでも乗り越えていく奴らはゴリ押しで誰でも堕とせそうだぜ。

でも、根性もいいけど、体に気を付けないと故障するかもだから彼氏になる奴が大変そうだなヤハハ」

 

 キャラでもないことをいったと思っているがチラッと磯辺達を見る。

 

 「そ、そ、そそそうか」

 

 「はわわわわ」

 

 「こ、コーチは不意打ちが・・・」

 

 「コーチカッコいいです」

 

 佐々木以外はそれなりに動揺していた。

 

 そして沖田ちゃんを見ると・・・

 

 ムッスゥゥゥゥと頬を膨らませている。

 

 普段はヤンデレばかりに囲まれているせいでこういう反応は新鮮だ。そして可愛い。

 

 「じゃ、じゃあさ、い、十六夜も堕ちるのか?」

 

 いつも根性根性いっていたキャプテンはどこにいったんですかね?

なんか顔赤くしてもじもじしてるし、なんなんだ。急にみんな可愛くなって。いや、元々可愛かったか・・・

 

 「さ、さぁな。難しいかもしれないし、案外コロッと堕ちるかもだぜ」

 

 俺も内心、動揺しまくっていたがなんとか日頃の師匠との訓練の成果であるポーカーフェイスで乗り切る。

 

 「そ、そっかぁ」

 

 ニコニコするキャプテン磯辺、そして更に頬が膨らむ沖田ちゃん。

 

 プシュっと俺が沖田ちゃんの頬を突くと空気が抜ける音がする。

 

 「な、なにをするんだ」

 

 「はいはい、沖田ちゃんが拗ねるなんてめずらし・・・くはなかったけど、つい柔らかそうな頬があったから」

 

 「フンッ、十六夜の女おろし?」

 

 「女たらしな・・・って違うッ、俺は決して女たらしなんかじゃないぞ」

 

 「「「「「えっ・・・違うの?」」」」」

 

 磯辺達と沖田ちゃんの声が重なる。

 

 「違うッ、そして重なるなうざいだろ」

 

 俺は決してたらしなんかじゃない。事実を述べているだけだ。ということでたらしなんかじゃない。

十六夜だって原作はあまり知らんがアニメではセクハラ発言はしてたけどそんなたらしみたいな発言はしてなかったはずだ。

 

 「ほ、ほら早く戦車を探さないと日が暮れちまうぞ」

 

 俺はなんか気まずくなり早足で歩きだす。

 

 

 

 

 ほんとにあったよ。崖の下に・・・なんでさ

 

 びっくりだよ。崖に出てみると下に空洞があるみたいだからどこからだしたかわからんロープを使って降りてみたら戦車がドーンっとあったんだぜ。

 

 そしてたくましいなバレー部は。

みんな楽しそうにロープを降りていくから見てるこっちがひやひやしたぜ。アニメで見た時の何倍もひやひやした。みんなも想像してみろ、目の前で同級生と後輩が楽しそうに崖を降りるんだ。ただの恐怖だよ。

 

 「やりましたね先輩」

 

 近藤がハイタッチを求めてくる。

 

 別に断る理由もないのでハイタッチを返す。

 

 「十六夜、見つけたはいいがこれをどうやって運ぶのだ?」

 

 「自動車部の連中に連絡したら取りに来てくれるはずだが・・・この崖でどうやって運ぶんだ?」

 

 そういえば自動車部はこの崖からどうやって戦車を回収したのだろうか。

 

 「穴でもあればそこから戦車を引っ張れそうだな」

 

 「それだッナイス河西」

 

 今のは俺だからな。決して歴女チームの誰かじゃないぞ。

 

 「穴を空けるってどうするんですか?」

 

 佐々木が頭に?マークを浮かべる。

 

 「任せろって、でもここじゃ危ないな、全員一端上るか」

 

 そして、一度上に上った俺達は崖の下を眺める。

 

 「やっぱり穴を空けるなんて無理ですよ」

 

 「根性だッ」

 

 あっ、いつものキャプテンが戻ってきた。

 

 「沖田ちゃん、刀持ってないか?」

 

 「持ってない。流石にこんなところで帯刀はできない」

 

 「それもそうだよな。じゃあ、俺がやるか」

 

 全員を二十メートルほど後ろへ下がらせて地面を踏みしめる。

 

 「気を付けろよ。これから崖を崩すから・・・フッ」

 

 足元に軽く力を入れると崖はピキピキと音を立てて亀裂が生まれて広がる。

 

 「ちょ、い、十六夜?何してんだよ」

 

 「いいからいいから、そこから絶対動くなよ」

 

 もう一度、足に力を入れると崖は完全に崩れて地面に落ちる。

事前に俺の視力を使い、下には何もないか確認したのでけが人も出ていない。

 

 その代わり下の森には少し可哀想な事をしたが。

 

 「ほら、いっちょ上がり」

 

 「おお、流石十六夜だ。綺麗になったな」

 

 「「「「・・・・・・」」」」

 

 「あれ、どうしたんだ?」

 

 「十六夜、お前どんな力してんだ?」

 

 「先輩ってムキムキじゃないですよね?とうかムキムキな人でもこんなことはできませんよね」

 

 「先輩すごいッ」

 

 「まさかこんな方法で・・・」

 

 バレー部のみんなは信じられないという顔をする。

 

 「それはだな・・・」

 

 コクリコクリと頷いて話を聞く磯辺達。

 

 「俺が昔、仮面ライダーに憧れてひたすら鍛えたからだ」

 

 しょうがないじゃん、だって正体不明(コード・アンノウン)とか英霊に鍛えられてましたなんていえないだろ。この世界には仮面ライダーがあったのでそれを使わせてもらう。すまない、仮面ライダーさんたち。

 

 「「「「な、なんだってぇー」」」」

 

 結構ノリがいいなこいつら。

 

 「というのは冗談で俺だからだ」

 

 「「「「あっ、なるほど」」」」

 

 「おいッ、すんなり納得するなよ」

 

 「仕方ない十六夜だからな」

 

 沖田ちゃんの裏切りが発生する。俺に味方はいないのか。

 

 

 

 





 誤字脱字報告ほんとありがとうございます。

 感想マッテルカラネ。

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 次回、特に決まってません。

 ではまた次回お会いしようぜ

 パンツァーフォー!

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