絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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 今回はダー様のキャラが崩壊する回となっております。


聖グロとお茶会

  さて、大洗学園が聖グロに負けてしまい大洗はあんこう踊りを踊ることになってしまった。

 

 最悪うちの家族だけでも認識阻害を師匠に使ってもらおうかと思ったのだが

 

 「たまにはこういうのもよかろう」と一蹴されてしまった。

 

 本格的にこの場にいる男共の目を潰してやろうかと思ってのだがダージリンからの迎えが来て出来なくなってしまった。

 

 迎えに来てくれた生徒なのだがなんとローズヒップだった。

 

 君って確かここに来てなかったよね。アニメで出てきてないよね。

 

 ローズヒップ、クルセイダーの車長を務めておりイノシシの様に突っ込んでいくのが彼女のスタイルである。

しかもクルセイダーはかなり移動速度が速い。

 

 「どんな殿方かと思っていましたらこんなワイルド系の殿方だったとは」

 

 褒められているのか貶されているのかどっちか分からない。

これはアレだろうか、ダージリン様みたいな淑女に俺みたいな問題児は似合わないとそう言うことだろうか。

 

 ってか街中を戦車で移動するなッ。

 

 「到着しましたわ。では私達はこれにて失礼します」

 

 俺を降ろしたあとはすぐに聖グロの学園艦へと戻っていった。

 

 「ようあけ・・・ダージリン」

 

 「朱美でもよろしいですわよ」

 

 「いや、聖グロで紅茶の名前を持っている人物は敬意を払わないとな」

 

 「そうですか。ふふっ」

 

 何が嬉しいのか良く分からんがずっと微笑んでいる。

 

 「そちらの殿方が十六夜様ですか?」

 

 すると横から話しかけてきたのはアッサム様だった。

 

 今はアイデンティティのノートパソコンを持っておらず、もう一つのアイデンティティである黒いリボンが

目立っている。

 

 「どうも、十六夜だ」

 

 「紅茶をどうぞ」

 

 アッサムに続いてオレンジペコが紅茶を注いでくれた。

 

 ガルパンファンとしてオレンジペコの淹れてくれた紅茶を飲めるだなんて・・・俺ってば明日死ぬのかな?

 

 「焼き菓子もありますわよ」

 

 「あぁ、ありがとう。この紅茶飲んだら俺が今まで飲んできた紅茶ってなんなんだって感じるぜ」

 

 「ありがとうございます」

 

 いや、ほんとすげーな。俺はあまり紅茶を飲まないがそんな俺でも良く分かる。

この紅茶がいかにすごいのかなんてことは。

 

 「十六夜さんは髪を染めましたのね」

 

 紅茶をいただいているとダージリンが俺の髪について触れてきた。

 

 ダージリンと会ったときはまだオレンジ色の髪をしてたからな。

 

 「まぁな、染めたというより変色したというかなんというかな」

 

 「あら、そうでしたの」

 

 「でも、ダージリンと一緒の色だな」

 

 「そうですわね。嬉しい事をいってくださりますのね」

 

 「ヤハハ、といっても俺の髪はダージリンの髪みたいに綺麗じゃないけどな」

 

 「お世辞が得意ですのね」

 

 「残念、俺はそんな気の利いたことはいえないぜ。全部、本心だ」

 

 「お二人は仲がよろしいですのね」

 

 アッサムがそんな俺達の間に入ってくる。

 

 「会ってまだ時間にして9時間ほどですけどね」

 

 「だな、まさかあのときの女の子がかの有名な聖グロのダージリン様だったなんてな」

 

 「あら、私のことを知っていましたの?」

 

 当たり前だ。ダージリンと言えば聖グロ、聖グロといえばダージリンといえるくらいには有名だ。

さらに、唯一大洗に負けていない学園でもある。(アニメ、劇場版内で)

 

 「装填手のオレンジペコ殿に操縦手のアッサム殿。俺はこう見えて馬鹿じゃないんだぜ」

 

 冷泉より成績が上な俺は優秀な生徒である。

 

 学年主席で遅刻、欠席はしてないがまぁたまに授業をサボったりしているのだがな。

 

 「それに俺を運んでくれたピンクの髪の少女はローズヒップだろ。いや~こんな有名選手に囲まれる俺ってば

何様なんだってな」

 

 ほんとガルパンファンからしたら今の状況は死んでもいい状況だろう。

 

 「ああんあん」と特徴的な声が聞こえてくる。

 

 「あら、なんですの?」

 

 ダージリンたちが音の方へと顔を向ける。

 

 「まぁ」

 

 「あれは・・・」

 

 「・・・」

 

 ダージリンとアッサムは驚いているようだがオレンジペコに至っては無言だ。

 

 やめたげてそんな目で見ないで上げて。

 

 そう、うちのチームメイトがあんこう踊りを踊っているのだ。

 

 ちなみに俺は踊らなくていいといわれた。まぁ、誰も野郎の全身タイツなんて見たくないだろう。

あっでも、兄貴の全身タイツは似合っているのでそれは別だ。

 

 「あれはなんですの?」

 

 ダージリンが笑いながら紅茶を飲む。

 

 「あんこう踊りだ。試合に負けた罰ゲームってとこだな」

 

 「それは・・・」

 

 アッサムがすまなそうにしている。

 

 「ヤハハ、まぁ、油断した俺達が悪いんだがな」

 

 「そういえば私たちの歩兵隊がたった二人にやられたと報告を受けましたが」

 

 二人とは沖田姉妹のことだろう。

 

 「あぁ、沖田姉妹のことな」

 

 「あのときの双子さんですか?」

 

 「そうだ。沖田総司の関係者だな」

 

 「それはすごいですわね。かの新選組一番隊隊長の関係者とは・・・なるほど」

 

 その間にもあんこう踊りを続けているみんなは去っていく。

 

 「それで、お茶のお誘いはいいんだがなんか用でもあったのか?」

 

 ダージリンともあろうものが俺みたいな問題児になんの用だろうか。

それが気になって仕方がない。

 

 「あら、用がなかったらお茶会に誘ってはいけませんの?」

 

 突然の不意打ちにドキッとしてしまった俺は悪くないはずだ。

サーヴァント達はグイグイ来るせいで耐性はついているはずなのだがどうもこういう不意打ちは慣れない。

 

 「顔が赤くなってますわね」

 

 「ほんとですね」

 

 アッサムとオレンジペコが俺をからかう。

 

 「ヤ、ヤハハ、からかうなよ」

 

 「ふふっ、可愛い所がありますのね」

 

 やめてッ、だからそういう不意打ちはやめろッ、ほんとやめてください。

 

 やめてッ、やめろッ、やめてくださいの三段活用だ。

 

 「本当に特に用はありませんのよ」

 

 「なら「では、もしよろしければ聖グロリアーナに転入しません?」は?」

 

 俺の耳がおかしくなったようだ。よし、もう一度聞いてみよう。

 

 「あのぉ、いまなんと?」

 

 「聖グロリアーナに転入しません?といいましたのよ」

 

 うん、聞き間違いじゃなかったね。

 

 「えっと、聖グロは女子高だったはずでは・・・」

 

 「えぇ、今はね。実は最近、戦車道の歩兵を追加するために男子生徒も増やそうという話が出ていますの」

 

 うっそだろ。でも、聖グロってOBの権力が強いはずだ。

きっと、由緒正しい聖グロに男子が入るなど認めませんわという展開になるはずでは・・・

 

 「まぁ、ほとんど反対されてますわね」

 

 アッサムさんがそういった。

 

 「でも、体験入学としてなら卒業までは聖グロに転入できますわ」

 

 「え、遠慮しときます」

 

 つい敬語になってしまったが仕方ないだろ。聖グロだぞ。淑女の花園だぞ。

そんな空間に俺みたいな問題児が入るなんて恐れ多すぎワロタ状態だぞ。

 

 「あら、残念ですわ。振られてしまいました」

 

 ヨヨヨと泣く振りをするダージリンを見ていると胸が締め付けられる。

 

 ってかあんたそんなキャラじゃないでしょ。どこいったのよあの淑女は、格言も一度も聞いてませんよ。

 

 「なら仕方がありませんわ。こんな格言を知っていて・・・」

 

 まさか俺の心を読んで、何が来るんだ・・・

 

 「イギリス人は恋愛と戦争では手段を選ばないの」

 

 キタァァァァァァァァァァァけどつまり、どういうこと?

 

 「ふふふ、今は無理ですがいつか必ずあなたを聖グロの生徒にして差し上げますわ。『そして、彼を私の配下に・・・』」

 

 ゾクっと背筋が凍るような感覚に陥る。

 

 「珍しいわねダージリンがここまで感情的になるとは、良いデータが取れそうね」

 

 アッサムさんッ何のんきなこと言ってんの?

 

 「ダージリン様、楽しそうですわね」

 

 オレンジペコはなんだが子を見る母の様な顔をしている。

 

 あなたこの場で一番年下だよね。

 

 「紅茶のおかわりはいかが?」

 

 「・・・いただきます」

 

 ティーカップも空になったのでそろそろ帰ろうとしたのだがダージリンの瞳がまだいますわよねと告げている。

正直いって超怖い。ハイライトはちゃんと仕事をしているのだがまた違った怖さがある。

 

 「オレンジペコ」

 

 「はい、どうぞ」

 

 空になったはずのティーカップに紅茶が注がれる。

 

 ダージリンって結構ヤバい奴だったんじゃ・・・

 

 「十六夜さーん」

 

 「は、はい」

 

 「変な事を考えていらっしゃいましたね」

 

 「いえ、そんなこと滅相もございません。はい」

 

 「ふふふ」

 

 怖いよぉ可愛いくて美人で可愛いけど怖いよぉ。

 

 




  キャァァァァァダー様までヤンデレにッ

 まぁ、可愛いからオッケー。

 感想待ってます。

 次回は日常回かな。

 また次回お会いしましょう。
 
 せーの!パンツァーフォー

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