絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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 なんか、サーヴァントの様子が・・・


西住姉妹及びサーヴァント視点

 西住まほ視点

 

 初めまして・・・って私は誰に挨拶をしているんだ?

 

 私は最近、気になる人物がいる。

名前は逆廻十六夜、明るい茶髪、オレンジと言っても過言ではないくらいの色をした髪の少年で

私の妹であるみほのクラスメートだそうだ。

 

 その名前は私も少なからず校内で何度も耳にしている。

 

 彼は両親が幼い頃に亡くなり親戚に引き取られたそうなのだが、その親戚が個性的な人ばかりなのだ。

数も多いしな。

 

 同学年だけでも逆廻をいれて六人、さらに私と同じクラスのアストルフォを入れれば七人だ。

さらに姉がいるらしく、結構な人数だ。

 

 私も西住流の家元の娘なので親戚は多いのだが、彼の親戚は個性的すぎる。

 

 しかも、全員容姿がよく、逆廻自身も美少年だろう。

アストルフォ?あいつは私よりもかわいい。男なのだがな・・・

 

 話が逸れてしまったが、私が彼と初めて話したのはみほが彼を家連れてきたときだった。

彼は男でありながら戦車道に興味を持っているようで、戦車道の数多くある流派の中でも特に有名な西住流を

見学したかったとのことだ。

 

 私はすでに戦車道の訓練をしていたが。みほは戦車に乗るなどはせずに、座学で戦術を学んでいた。

 

 そんな彼なのだが、私の母、西住しほに会った瞬間サインを貰おうとしていた。

 

 母様は何故ここに男がいるのかと困惑していたが、菊代さんが説明してくれたかいもあり、なんとか納得した。

 

 サインをもらった逆廻は普段クールなのだが、そのときばかりは年齢相応のはしゃぎっぷりをみせていた。

サインした本人である母も、そこまで喜んでもらえるとは思っていなかったらしく、笑っていた。

 

 「あっ、そうだみほちゃんとまほちゃんのサインもちょうだい」と彼にいわれたときは私もキョトンとしてしまった。

 

 「母様は分かるが、何故私達のサインまでいるんだ?」

 

 「そりゃ、未来の西住流家元と軍神殿のサインを世界で一番最初に貰えるんだよ。一生自慢できるじゃん。

戦車道頑張ってね」

 

 それをいわれたときはみほも私も笑った。

それが気に食わなかったのか、彼は少し拗ねていたが、可愛いと思ったのは内緒だ。

 

 それからは、毎日学校で顔を合わせたりしたのだが、その度に彼の親戚である五人に睨まれた。

 

 彼も美少女な親戚を侍らせている悪ガキと学校内で有名らしく、教師さえも彼に嫉妬していた。

 

 確かに、彼女たちは可愛い・・・みほの方が可愛いがな。

 

 そんな彼女たちは四六時中、彼に付き纏っているらしい。最近ではみほもその仲間に入っていると彼は愚痴っていた。そのとき思わず「みほはやらん」といってしまったが、まぁいいだろう。

 

 これが、私が彼に持った印象だ。

 

 

 

 

 

 西住みほ視点

 

 私は西住みほ、小学四年生だよ。

 

 私のクラスメートには戦車道が好きな男の子がいるの。

名前は逆廻十六夜君、オレンジの髪をしたカッコいい男の子なんだ。

 

 彼と仲良くなったのは一年生の頃で席替えをしたら逆廻君の隣になったの。

そこからは、彼が戦車道が好きだってわかって、私の家が西住流の家元と知るともっと仲良くなった。

 

 今では、毎日休み時間に遊んでいる。

その度に、邪魔な女どもがくるんだけどね。

 

 彼はモテる。理由?カッコいいし、頭もよくて、運動もできる。優しいし、普段クール?ぶってるけど、実は

そんなことなくて、私やお姉ちゃんや家族の人と話してるときが彼の素なの。

 

 彼は両親が幼い頃に亡くなったっていってた。

顔もなにも覚えてないみたい。そんな彼を引き取ったのが親戚のエミヤさんだって。

 

 私もエミヤさんにはあったことがあるけど、渋くてカッコいい男の人だった。

白い髪で黒く焼けた肌のイケメン紳士って彼の住む近所で有名なんだって。

 

 彼の親戚は私の学校に多く、双子の沖田ちゃん姉妹、清姫ちゃん、マシュちゃんにお栄ちゃんがいる。

全員美少女で、彼のお姉さんも全員美少女だった。

 

 流石、美男美女家系っていわれてるだけある。

 

 そんな彼なのだが、私は一度家に誘った事がある。

 

 どうしても、西住流の訓練が見たいらしく、菊代さんにはなしたところ少しだけならいいといわれて誘った。

家に来た瞬間、目を輝かせた彼はとても可愛かった。

 

 お母さんは逆廻君を見てびっくりしていたけど、菊代さんが説明してくれた。

 

 彼はお母さんにサインをもらっていたのだが、貰ったあとは更にはしゃいでいた。

それは、もう、普段学校で見せているクールな一面とは正反対の新しいおもちゃを買ってもらった子供みたいに。

 

 そのあとは、私とお姉ちゃんのサインも頂戴といったので、書いた。

 

 「未来の軍神のサインがもらえて嬉しい」っていってたけど、私はそんなにすごくないよ。

 

 

 

 

 

 

 サーヴァント視点

 

 私達のマスター逆廻十六夜は現在、小学四年生の少年だ。

しかし、その身体能力はサーヴァントに迫る。

 

 そんなマスターなのだが、私達は敬愛している。

彼がいっていたFGOというもので私達は契約し、ともに特異点を回った。

 

 ゲームのなかといっていたが、私達からすればそれが現実であり、マスターだった彼のことを心の底からお慕いしている。

 

 そんなマスターが私達の中でも特に信頼しているのがマシュ、エミヤ、スカサハの三人だ。

 

 理由は初期から共に戦ってくれたからといっていた。

もし、他の誰かが最初の方に召喚されていたらその位置は変わったのかもしれない。

 

 彼が記憶を思い出したのは、小学校に入学するひと月前だった。

突然、頭痛がするといって倒れた時は全員が大騒ぎ。

 

 病院に連れて行こうとしたのだが、そのとき女神から記憶が戻るショックだと説明された。

 

 ホッとした私達はマスターの目が覚めるのをじっと彼を囲むように待っていた。

 

 記憶を取り戻してからはサーヴァントのみんなと訓練をしている。

 

 彼の肉体はサーヴァントを超える可能性もあるようで、強くなるために日々、鍛錬に励んでいる。

 

 そんな私達のマスターがはまっているものに戦車道というものがある。

 

 戦車道とは乙女の嗜みらしく、茶道や華道などに並ぶ文化である。

正直、サーヴァントである私達からすれば戦車などただの鉄くずなのだが、そんな鉄くずをマスターは好きらしい。

 

 そこで、問題なのが西住姉妹と安斎千代美だ。

西住姉妹は戦車道の流派の一つである西住流の家元の娘で、安斎千代美はマスターと同じく、戦車道が好きな

少女だった。

 

 マスターは三人とすぐに仲良くなり、西住姉妹とは毎日遊び、安斎千代美とは毎晩のように電話している。

まったく、マスターには私達がいるのに・・・

 

 話は変わるが、夏休み中に旅行に行くそうだ。

なんでも、エミヤが商店街の福引で特賞の旅行券を当てたからだ。

 

 場所は神奈川、温泉もあるらしい、ぐへへ、ぐへへへへ、ぐへへへへ・・・




 十六夜君逃げて、超逃げてヤバいよ。

 流石の十六夜君もサーヴァント相手じゃ無理だよ。


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