絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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 体育大会の練習が忙しくてなかなか投稿できないです。


作戦会議からのお食事ターイムッ

 「それでサンダース戦で十六夜君たちにしてもらいたいことなんだけど」

 

 大まかな作戦が決まったところでようやく俺たちの話になった。

 

 「会長、頼んでいた例のものの方は用意出来そうですか?」

 

 「う~ん、ちょっと難しいかな。頼んだには頼んだんだけど届くのがいつになるのかさっぱりで」

 

 「頼んでたものってなんだよ?」

 

 「えっとね、地雷を頼んでたんだけどちょっと無理そうかな」

 

 地雷の使用は自由だ。おそらくサンダースも地雷は使うはずだろう。

聖グロだって、地雷を用意していたらしいしな。

 

 「地雷が使えないとなるとサンダース戦では偵察を主にしてもらいたいかな」

 

 「任せろ」

 

 「偵察の他には相手の歩兵の様子をみんなに常時知らせてもらいたいかな」

 

 相手の歩兵を監視するということは25人全員を俺達は監視しないといけないということになる。

 

 「カカッ、敵の歩兵は25人で来るんだロ、ならちっとばかしきつくはねぇカ」

 

 こちらはサーヴァント五人+俺だ。

対する相手は25人、普通にやりあうのならば余裕だが、相手も戦車道の強豪校だ。

 

 おそらく、連携などは完璧だろう。

となれば発見する+監視もしくは交戦となるのだが、25人が複数に分かれて行動するのを見つけ出すとなればいっきに難易度は上がりそうだ。

 

 「確かに難しいかもな」

 

 「十六夜君たちでも難しいことってあるの?」

 

 「まぁな、発見するまでがスムーズにいけたらなんとかなりそだが」

 

 「じゃあ、各戦車の車長全員も敵の歩兵を発見することを頭の片隅に入れておいてもらいます」

 

 「わかりました」

 

 「はいッ」

 

 「了解した」

 

 「おっけー、頼むよかーしま」

 

 「わかりました、歩兵は貴様らに任せるぞ逆廻」

 

 「では、サンダース戦ではあくまでも作戦通りに進めて歩兵になにか動きがあった場合は十六夜君たちに任せて私達はおそらく使用されるはずの地雷に気を付けましょう」

 

 「「「「「「はいッ」」」」」」

 

 こうしてサンダース戦の作戦会議は終わった。

 

 「十六夜、夕飯が完成したがもういいのか?」

 

 エミヤがタイミングを見計らったように入室してくる。

 

 もう違和感がなく似合いすぎているひよこのエプロン姿でだ。

 

 「「「「「ブフッ」」」」」

 

 見慣れていない全員は噴き出している。

 

 「サンキュー、ちょうど今終わったところだ」

 

 「そうか、なら料理を運ぶのを手伝ってくれないか」

 

 「あぁ」

 

 今晩のメニューはあんこうの唐揚げにあんこう鍋、豆腐ハンバーグとシーザーサラダ、タコ飯だった。

料理を運び終わるといい匂いが充満し全員が涎を垂らしていた。

 

 特にひどかったのは桂里奈だ。

 

 いや、かわいいと思ったけどすごかったよ。人ってあんなに唾液が分泌されるのかって思ったし。

 

 それで食べているのだが・・・

 

 「何コレ美味しすぎる」

 

 「この豆腐ハンバーグに付いてるソース?タレってなんだろう?」

 

 「あんこうの唐揚げってこんなに美味しかったのッ」

 

 「この美味しさは織田の鉄砲隊の三段撃ちぜよ」

 

 「いや、武田の騎馬隊だろ」

 

 「なにをいうかこのうまさの衝撃ときたらフランシス・ドレイクのスペインの無敵艦隊を沈めたときのようだろう」

 

 「「「それだッ」」」

 

 まぁ、みんな美味しいといいながらパクパク食べている。

 

 「おかわりをいただけますか」

 

 五十鈴さんやあなたさっきもおかわりしたよね、っていうか既に四回はおかわりしてるとおもうんだけど。

 

 「やっぱりエミヤさんの料理は美味しいね」

 

 「はむはむ・・・ゴックン、うまいな」

 

 「なんなんですかこの美味しさはッ、十六夜殿は毎日こんなに美味しい料理を食べているのですかッ」

 

 「こんなに美味しい手料理が作れたらきっといいお嫁さんになれるよね。そしたらきっと・・・キャぁッ」

 

 うん、あんこうチームはいつも通りだな。

 

 「ありゃ、こりゃ負けたね」

 

 「か、会長のあんこう鍋も絶品ですよ」

 

 「そうです。でも、このあんこう鍋も絶品ですね」

 

 会長さんが落ち込んでる。珍しいな。

 

 「キャプテンこのタコ飯すごい美味しいですね」

 

 「あぁ、このハンバーグも美味しい」

 

 「全部美味しいですね」

 

 「ハッ、まさかこれがコーチの強さの秘密なのでは」

 

 違うよ。いや、確かにこの料理のおかげで今まで育ってきたけど・・・あれ、もしかしたらそうかも・・・

 

 「紗季ちゃんと噛まないと喉につまるよ」

 

 「パクパクパク」

 

 「あい、美味しい」

 

 「先輩のご家族って美人さんやイケメンさんしかいませんね」

 

 「先輩っていま空いてますか?もし空いてたら私のかれ「優季ちゃん」ヒッ」

 

 あ、あれ、突然澤の雰囲気が変わったぞ。

顔は見えないが背中から黒い瘴気があふれ出ている・・・まさかな・・・

 

 「うまいッ、ほんと十六夜のお父さんが作ったご飯はなんでもうまいな」

 

 「ね、ねぇ十六夜君、ほんとに良かったのかなごちそうになっちゃって」

 

 「少しきまずいわね」

 

 「こんだけ美味しかったらやっぱりお店が忙しいんじゃないの?」

 

 ツチヤを除いた全員が若干遠慮がちだ。

 

 「だから気にすんなって、戦車直すにはしっかり食べねぇとな。ほら、まだ残ってるからたくさん食えよ」

 

 「十六夜さんはい、あーん」

 

 沖田さんが横から箸を突き付けてきた。

 

 「あーん」

 

 なにも言わずにパクリと食べる。

 

 「せ、先輩こっちも」

 

 次はマシュだ。

 

 「奏者よ余のも食べるがいい」

 

 「俺のもどうだ」

 

 「旦那様ぁ~あーん」

 

 「沖田ちゃんからもだ」

 

 マシュに続いてネロ、お栄ちゃん、きよひー、沖田ちゃんからもあーんされる。

 

 「やっぱり父さんの作った料理はうまいなッ」

 

 毎日食べているが毎回思う。ほんと、幸せだな。

 

 「弟君、お姉さまからもどうぞ」

 

 「私の弟子で弟なら師匠で姉である私からのも食べれるだろう」

 

 「はい、十六夜あーん」

 

 「十六夜・・・あーん」

 

 「えっ、なに。もしかして私からも欲しかった?し、仕方ないわねッほら、あーん」

 

 お姉ちゃんズからもあーんされる。

 

 「あらあらうふふ、母からもはいあーん」

 

 そしてとどめに頼光ママだ。

 

 「「「「「・・・・・・」」」」」

 

 全員が黙り込んでいる。いや、なんとなくいいたいことは分かるぞ。

こんなにあーんされてたら普通そういう反応が出るのはあたりまえだ。

 

 「い、十六夜あ、あーん」

 

 何をいうのかとおもいきやホシノがあんこうの唐揚げを俺の口元へ運ぶ。

 

 そしてそのまま俺の口に刺さった。もう一度いおう刺さった。

口を開けようとしたのだがブスッと力づくで刺してきたのだ。そしてゴリ押しで俺の口にねじ込む。

 

 「い、いてぇ」

 

 「あっ、ごめん」

 

 ホシノの顔を見ると恥ずかしそうな顔をしていたので悪気はなかったのだろう。

 

 「コーチ、私からもです」

 

 「十六夜ほらあーん」

 

 ホシノに続いて近藤と磯辺がハンバーグをあーんしてくる。

今度はちゃんと食べれた。

 

 「十六夜君、わ、私もあーん」

 

 みほからもあーんされる。

 

 なにこの天国

 

 ここはアヴァロンなのか?という錯覚を覚えてしまう。

 

 「ほう、私の弟にあーんするか・・・死にたいようだなお主ら」

 

 何故か怒り狂う師匠が槍の代わりにルーンを発動させようとする。

 

 「ちょ、ししょ、じゃなかった。お姉ちゃんやめろ。それはマジでヤバい、誰か止めるのてつだ・・・」

 

 「弟君にあーんしていいのは私だけなんですけどね?消すか」

 

 「主よ我が弟の罪をお許しください。私自ら弟を裁きます」

 

 「なによ、私だけじゃ不満なのッ」

 

 「十六夜、あまりおいたは駄目だよ。弟はお姉ちゃんのものでしょ」

 

 駄目だ。お姉ちゃんズは全員がハイライトを消してしまっていた。

いや、邪ンヌにはまだわずかだが残っていた。

 

 「ちょ、落ち着けッ」

 

 そして、マシュたちに助けを求めようと振り向くと・・・

 

 「センパイ」

 

 「十六夜さん」

 

 「十六夜」

 

 「十六夜ッ」

 

 「旦那様ぁ」

 

 「奏者よ」

 

 全員がハイライトを消している。

 

 早く逃げろとみほたちに伝えようとすると

 

 みほたちも全員ハイライトが消えている。

 

 「「「「「「「「「「「「十六夜(君)(さん)(先輩)」」」」」」」」」」」」」

 

 「なんなんだこれぇぇぇぇぇぇぇ」

 

 そこで俺は目が覚めた。

 

 視界に映ったのは日本酒が僅かに残っている一升瓶と顔を赤くさせたみんなだった。

 

 「あれ、なにしてたんだ?」

 

 「何をやってるんだ馬鹿が」

 

 呆れた表情の師匠が俺の頭を撫でる・・・というかこの姿勢は膝枕ッ

 

 「その、なにがあったんだ?」

 

 「間違って酒をがぶ飲みしたお主が色々とやらかしたんじゃ」

 

 「えっ・・・・・・」

 

 「それはもう色々とな」

 

 妖艶な笑みを浮かべる師匠に思わず見惚れてしまうがハッとしてとりあえずひとこと。

 

 「その・・・すんませんしたッ」

 

 謝るしかないだろう。なぁ、何やったんだ俺ってば・・・

 





 さて、次回は十六夜君が何をやらかしたのか書きます。

 せーの!パンツァーフォー

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